日本酒とは?わかりやすく解説! ~焼酎との違い~

Webon紹介目次著者
「日本酒」は女性こそ楽しめるお酒です!日本酒女子会が開けたり、インスタ映えする可愛い酒器があったり!日本酒初心者の女性に向けて日本酒の基礎知識から女子旅におすすめの酒造見学の魅力まで、日本酒の楽しみ方を徹底紹介!

女性のための「日本酒」初心者入門 はこちらから!

著者 白花豆子

20代女子のフリーライター。日本酒居酒屋に連れて行ってもらったことをきっかけに日本酒にハマり日本酒専門居酒屋で働く。若い女性にもっと日本酒の魅力を知ってほしいという思いがある。

お問い合わせはこちらから

『女性のための日本酒初心者入門』目次へ  (全10ページ)

 

皆さんは「日本酒って何?どんなお酒?」と聞かれて説明できますでしょうか。また、焼酎との違いがわからない方も多いと思います。

このページでは日本酒とは一体どんなお酒なのかわかりやすく解説していきたいと思います。

 

日本酒とは ~焼酎との違い~

 

ここでは日本酒とは何かということを説明いたします。原料・製法という観点から焼酎との違いについてもお伝えします。

 

原料

 

日本酒とは簡単に説明すると「米や米こうじを主原料に使用し、それらを発酵してこして作られたお酒」です。

▼日本酒とはがわかるイラスト

 

発酵とは

菌が食べ物に取り付き栄養を取り入れると、食べ物が「変化」する。おいしくなったり身体に良い成分が増えたりする「変化」のことを『発酵』と言う。日本酒の場合は「酵母」という菌を用いて発酵を行う。日本酒の原料を発酵させると「もろみ」と呼ばれる固形物ができる。もろみを袋に入れて搾って取り出した液体が酒となる。

▼もろみ(これを袋に入れてしぼって出てきた液体がお酒)

 

【筆者注】酒税法による「日本酒」の定義

酒税法(=酒類の分類やそれにかかる税率や取扱いに必要な免許についてなどを定めた日本の法律)で日本酒は「アルコール分が22度未満」かつ「米、米こうじ、水を原料として発酵させてこしたもの」か「米、米こうじ、水及び、清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させてこしたもの」と定義されています。

 

以上のように日本酒の主原料は「米」です。

対して焼酎は「芋焼酎」「麦焼酎」など芋や麦などの穀物を原料にしています。芋や麦の他にも、黒糖や紫蘇(しそ)など様々な原料を用いた種類豊富な焼酎もあります。

米を原料にした米焼酎なんていうのも存在しますが、日本酒は「“米”からしか作られない」という点は大きな違いのひとつです。

 

製法

 

日本酒は「米や米こうじを主原料に使用し、それらを発酵してこして作られたお酒」と説明しましたが「じゃあ米焼酎と日本酒は何が違うの?」と思った方もいるかもしれません。

日本酒と焼酎には製造方法にも違いがあります。

 

お酒は製造方法により

「醸造酒」(じょうぞうしゅ)

「蒸留酒」(じょうりゅうしゅ)

の2つに分類されます。

 

「醸造酒」とは“酵母”という、発酵食品を作る際などにも使われる菌を使用して、原料に含まれた糖分をアルコール発酵させて作るお酒のことを指します。

 

アルコール発酵とは

菌の働きによって、糖分を分解してアルコールを作ること。酵母は糖によってアルコール発酵を行う代表的な菌である。

▼酵母のイメージ

 

つまり、醸造酒は菌を使った自然の力でアルコール発酵させて作られており、原料の味わいはそのままでより深い味わいを楽しむことができます。

また、アルコール度数がそれほど高くならないのも特徴です。

ワインやビール、そして日本酒がこの「醸造酒」にあたります

 

 

対して「蒸留酒」は醸造酒をさらに加熱して蒸発させ、気化したものを集めて冷やしたお酒です。

▼蒸留酒の作り方の概略図

 

水よりも、アルコールの方が沸点が低いので、アルコールが先に蒸発します。そのため、アルコール成分だけを集めることが出来るのです。

つまり「蒸留酒」は「醸造酒」と比べてアルコール度数が高いお酒を作ることが可能なのです。

また、気化した成分だけを集めているので余計な成分が取り除かれており、雑味などが感じにくくなっているのも特徴です。

ブランデーやウイスキー、そして焼酎がこちらの「蒸留酒」にあたります。

 

 

日本酒と焼酎には、このような製法の違いがあったのです。

お米本来の味わいを楽しめる「醸造酒」が日本酒、

度数が高く純度も高いアルコールを楽しめる「蒸留酒」が焼酎、

と覚えてください。

 

 

飲み方の特徴

 

焼酎はアルコール度数が高くなるので、ストレートよりはロック(氷入り)や水割り、お湯割り、ソーダ割りなど、飲み方を変えて楽しまれることが多いです。

対して日本酒は何かで割ったりして飲むことはほとんどありません。

アルコール度数がそこまで高い訳ではないということもありますが、原料であるお米の繊細な味わいの違いを楽しむにはそのままが一番、という理由もあるのです。

何かで割るという飲み方が無い代わりに、日本酒は温度を変えて楽しむことをします。日本酒は温度によって香りや風味に変化が出て、銘柄によって適する温度が異なります。

冷やして飲むだけではなく熱めのお燗(おかん)で飲んだり、場合によっては、ぬるめの「ぬる燗」などにして味の変化を楽しむことができるのです。また、日本酒の銘柄によっては冷や、熱燗、ぬる燗にする上で向き不向きがある場合もあるのです。

 

 

冷や・熱燗・ぬる燗に向く日本酒の特徴

 

以下では、冷や・熱燗・ぬる燗に向く日本酒の特徴と初心者におすすめの銘柄を紹介いたします。

▼冷や・熱燗・ぬる燗に向いている日本酒の特徴一覧

飲み方 向いている特徴
冷や 吟醸酒、フレッシュ感のある日本酒
熱燗 純米酒、旨味や酸味が強い日本酒
ぬる燗 純米酒、本醸造酒

 

冷やに向くお酒 ~初心者におすすめの銘柄~

 

香りが華やかな吟醸酒やフレッシュ感を楽しめる日本酒はお燗にしてしまうとせっかくの香りが飛んでしまうので、冷やでその香りを楽しむのがおすすめ。

お料理の美味しさを更に引き立てるので、お料理をしっかり味わいたいときは冷や酒がぴったりです。

初心者におすすめの銘柄は「紀土 純米大吟醸 山田五○」です。

▼「和歌山県 紀土 純米大吟醸 山田五○」

amazon  楽天

 

「紀土 純米大吟醸 山田五○」はフルーティーで甘い香りと、柔らかく旨みのある味わいが特徴です。

冷やにして飲むことで、華やかな香りをしっかり楽しむことができます。

日本酒に馴染みが無い方に、日本酒を美味しく飲んでもらいたいという想いから作られたお酒なので初心者にもぴったりです。

 

熱燗に向くお酒の特徴 ~初心者におすすめの銘柄~

 

熱燗にすると、お米の旨みと甘味が強調され、味わいのキレが増しながらも飲み口がまろやかになります。

一般的にお米の味わいが強い純米酒や、旨味や酸味が強いお酒が熱燗向きと言われています。

また、アミノ酸という旨みのもとを多く含む「生もと造り」や「山廃」というお酒も旨みが強く熱燗向きです。初心者におすすめの銘柄は「雪の茅舎 山廃純米」です。

▼秋田県雪の茅舎 山廃純米

画像引用:株式会社齋彌酒造店 公式HP © SAIYA SHUZOTEN

amazon  楽天

 

「雪の茅舎 山廃純米」は柔らかい口当たりと優しい味わいの純米酒です。熱燗初心者にもぴったり。全国新酒鑑評会で7年連続金賞受賞しています。

 

ぬる燗に向くお酒 ~初心者におすすめの銘柄~

 

ぬる燗は、お酒が持つ香りを失わずに、お燗ならではのキレのある味わいや、まろやかな口当たりを楽しめるのが特徴です。

純米酒や本醸造酒のお米の豊かな香りを楽しみたいときにおすすめです。

初心者におすすめの銘柄は「春鹿純米吟醸 吟麗」です。

▼奈良県 春鹿純米吟醸 吟麗

画像引用:春鹿 公式通販サイト(C) HARUSHIKA

楽天

 

華やかな香りの「春鹿 純米吟醸 吟麗」はもちろん冷やでも美味しいのです。ただ、ぬる燗にすることで、その香りと、やわらかな米の味わいをより楽しむことができます。

鹿が描かれた可愛いラベルで、女性も手に取りやすくなっています。

 

まとめ

 

今回は焼酎と比較しながら日本酒とは何かを解説しました。

「日本酒ってどんなお酒?」と聞かれたら「お米が原料のお酒で、お米本来の味わいが楽しめるお酒だよ。アイスにしたりホットにしたりして楽しめるよ。」と教えてあげて下さい!

次のページでは日本酒の種類についてご紹介します。日本酒の種類を知れば、自分好みの日本酒に出会えることでしょう。

『女性のための日本酒初心者入門』目次へ  (全10ページ)

 

目次著者

著者 白花豆子

20代女子のフリーライター。日本酒居酒屋に連れて行ってもらったことをきっかけに日本酒にハマり日本酒専門居酒屋で働く。若い女性にもっと日本酒の魅力を知ってほしいという思いがある。

お問い合わせはこちらから

はじめに ~宅飲み(家飲み)とは~

Webon紹介目次著者
お酒を飲む機会は近年減っていると言われますが実は宅飲み(家飲み)の需要は上がっています。お酒が大好きな鹿児島の主婦による『宅飲み入門 ~ラクに楽しむ方法~』はこちらから!

著者:さつまのだれやめママ

鹿児島生まれ鹿児島育ち、三姉妹のママ、主婦歴12年。夫婦揃ってお酒が好きです。お酒の種類は大概なんでも飲みますが、特に好きなのはビールや焼酎。毎晩主人と乾杯をする為に、家事や育児を頑張っております。

お問い合わせはこちらから

 

『宅飲み入門』目次へ  (全16ページ)

 

はじめに

 

はじめまして、「さつまのだれやめママ」と申します。

いきなりですがまずは少しばかり自己紹介をさせてください。

 

私は鹿児島生まれ鹿児島育ち、三姉妹のママで、夫婦揃ってお酒が好きです。

お酒の種類は大概なんでも飲みますが、ビールや焼酎が大好物です。

子どもを授かるまではよく外で飲んでいましたが、一人二人まさかの三人と子どもを出産し、次第にお酒を飲む機会も少なくなっていきました。

 

しかし最近、三女の子育ても一段落してきて、本格的にお酒を解禁することにしました。

やっぱり周りが飲んでいる様子を見ると楽しそうなので(笑)。

 

そして少しずつ家で飲み始め、無事に呑んべえ復帰することができました!

今では毎晩主人と乾杯をする為に、家事や育児を頑張っております。

 

今回、そんな酒飲みの私が皆様にご紹介したいのは「宅飲み」です。

 

ちなみに私のペンネームである「だれやめ」とは鹿児島弁で、「焼酎を飲む晩酌」のことを言います。

「だれ」=「疲れ」、「やめ」=「やめる・とる」という意味です。

そんな意味から転じて「だれやめ」が「焼酎を飲む晩酌」となったようです。

そんな『焼酎で疲れを取る』という発想は焼酎大国鹿児島ならではかもしれません。

 

しかし最近では20代のお酒の消費量が減少しているようで、飲むこと自体不要、という考えの方も多くなっているようです。

ですが、沢山飲めなくてもお酒が好きな方、もしくは「もっとお酒を飲めるようなりたい!」と考えている方も多くいらっしゃるかもと思います。

そんな方々こそ、自分のペースで節約しながらリフレッシュすることができる宅飲みはとてもオススメです。

また宅飲みは人数次第で楽しみ方や準備など違ってくる、実は奥の深いものです。

このWebonでは人数ごとの宅飲み情報や主婦歴12年ならではのおつまみメニューや片付け短縮術など、ご指南致します。

何か一つでもお役に立てたらと思っています。

 

そもそも宅飲みとは?

 

宅飲みとは字の通り、飲食店ではなく自宅で飲むことをいいます。

私の様な30代後半の人間は「家飲み」なんて言っていましたが、今では「宅飲み」という言い方がメジャーな感じで、オシャレな気がしますね。

 

宅飲みが流行った要因

 

さて、宅飲みが流行り出したキッカケって何なのか、皆さんはご存じでしょうか?

要因のひとつとしては、「増税」が関係していると言われています。

2016年7月にアサヒグループホールディングスが家飲み(宅飲み)に関する調査を行っています。

その調査によれば「週に4日以上の宅飲みをしている人」の割合は、8%の増税となった2014年、前年と比較すると5%も上昇しています。

 

参考資料:http://www.asahigroup-holdings.com/news/2016/0713.html

 

多くの人が「増税直後は出来るだけ出費を控えたい」と考えるのでしょうね。

中にはお小遣いやお酒等の嗜好品を削減しなくてはならない状況に迫られてしまった人も居るかもしれません。

しかしお酒が好きな人にとっては、仕事の後の一杯が無くなってしまうなんて耐えられません!私も無理です!

それならば外で飲む機会を減らし、家で飲む飲む量を増やそう!

と考える方が増えたことが伺えます。

 

そしてこの機会をチャンスとしたのが、ビールメーカーです。

宅飲みを促すキャンペーンを各社展開していきました。

今でも実施されていますが、缶に貼られたシールを集めておつまみセットやビール・ビールサーバーなどの景品をもらえるキャンペーンは宅飲み人口の増加に一役買ったのではないでしょうか?

また発泡酒や缶チューハイ、ハイボールなどの飲料の増加も宅飲みを盛り上げた立役者ですね。

 

宅飲みは人数によって大きな違いがある!

 

しかし一口に「宅飲み」といっても、人数次第で楽しみ方や準備などが違ってきます

ざっくりと説明すると・・・

  • 一人で好きなことをしながら飲む一人宅飲み
  • 友達同士やカップルなど二人きりで飲むサシ宅飲み
  • 友人を自宅に招待したりする多数派宅飲み(またの名をホームパーティー)

以上の3つに分類されます。

 

「宅飲み」とひとくくりにされてしまいますが、人数ごと楽しみ方の違いをしっかりと理解することで宅飲みの楽しさは全く変わってきます

 

次のページから「一人飲み」のメリット・デメリットを明らかにするところから始まり、より一人飲みを快適に楽しむ方法をお伝えしていきたいと思います。

 

 

スポンサー