ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

Webon紹介目次著者

カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

「カンフー映画入門 ~観れば観るほど強くなる!?~」はこちらから!

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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この章(第2章)ではカンフー映画のスター俳優をご紹介。

このページでは少林寺ブームを巻き起こしたカンフー映画スター俳優、ジェット・リー氏を紹介します。

 

▼紹介する9人のカンフー映画スター俳優

名前 人物概要 主な出演作品
1 ジミー・ウォング カンフー映画界のレジェンド 「片腕必殺剣」
2 ブルース・リー 「本物」のアクションスター 「燃えよドラゴン」
3 サモハン カンフー映画界の主要人物 「燃えよデブゴン」
4 ジャッキー・チェン 世界のジャッキー 「酔拳」「プロジェクトA」
5 ユン・ピョウ カンフー映画アイドルスター 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
6 ユン・ワー 中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤー 「霊幻道士」
7 ラム・チェンイン 詠春拳の達人 「霊幻道士」
8 ジェット・リー⇐当ページ 少林寺ブームの立役者 「少林寺」
9 ドニー・イェン 遅咲きのカンフー映画スター 「イップマン」

 

ジェット・リー

生年月日 1963年4月26日
本名 リー・リンチェイ(李連杰)
出身 中国北京
初期ヒット作 「少林寺」(1982)
現在 俳優として活動

 

【ジェット・リーってどんな俳優?】

友人が、ジェット・リー氏に憧れてジェット・リー氏と同じ長拳(太極拳などと共に親しまれる中国武術)を習っていたのがきっかけで知りました。

友人は武術団体の選手としても中国へよく強化訓練で渡っており、ジェット・リー氏は中国でも有名だったと話していました。

跳躍や身体を大きく動かす長拳を実際に私自身も現在習っているのですが、高い柔軟性を必要とし、動きもとても難しく、映画「少林寺」等の劇中で見せるアクションはかなり高度な身体能力だと実感をせざるを得ません。

 

主な出演作品

発表年 タイトル
1982 「少林寺」
1983 「少林寺2」
1986 「阿羅漢」
1988 「ファイナルファイター」
1991 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地黎明」
1998 「リーサル・ウェポン4」
2001 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」
2002 HERO
2010 「エクスペンダブルズ」「海洋天堂」
2017 「攻守道」
第4章ではジェット・リー氏出演作品を詳しくご紹介!

 

ジェット・リー氏の略歴

デビュー

 

兄2人姉2人、5人兄妹の末っ子。

8歳から武術を学び、11歳の時に中国全国武術大会で個人総合優勝。以後、5年連続にわたって優勝し「中国の至宝」と呼ばれた。

本名のリー・リンチェイ名義で出演した中国・香港合作の「少林寺」(’82)にてデビュー。

 

▼少林寺(画像クリックでDVD詳細へ)

 

華麗かつ鮮やかなカンフーと純朴な風貌で少林寺ブームを巻き起こした。

続いて「少林寺2」(’83)、「阿羅漢」(’86)と続けて少林寺シリーズがヒットする。

 

▼少林寺2(画像クリックでDVD詳細へ)

▼阿羅漢(画像クリックでDVD詳細へ)

 

「ファイナルファイター」(’88)では、当時24歳のジェット・リー氏自身が監督に初挑戦した。

 

▼ファイナルファイター(画像クリックでDVD詳細へ)

 

ツイ・ハーク監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地黎明」(’91)において中国の伝説的武術家である黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を演じ、これが当たり役となる。

同作品はシリーズ化され、ジェット・リー氏の代表作となった。

 

▼ツイ・ハーク監督

photo by Edmund Yeohttps://www.flickr.com/photos/edmundyeo/3147079208/

▼ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地黎明(画像クリックでDVD詳細へ)

 

ハリウッドデビュー

 

1990年代後半にはメル・ギブソン氏主演の「リーサル・ウェポン4」(’98)でハリウッドデビューし、ずば抜けたアクションと存在感で注目を浴びる。

 

▼メル・ギブソン氏

photo by Georges Biard

▼リーサル・ウェポン4(画像クリックでDVD詳細へ)

 

「キス・オブ・ザ・ドラゴン」(’01)、ドニー・イェン氏・マギー・レオン氏・チャン・ツィイー氏など中華圏豪華キャストの「HERO」(’02)に出演。

 

▼キス・オブ・ザ・ドラゴン(画像クリックでDVD詳細へ)

▼ドニー・イェン氏

photo by Roger Wo [1]https://www.flickr.com/photos/rogerwo/754841756/

▼チャン・ツィイー氏

photo by Georges Biard

▼HERO(画像クリックでDVD詳細へ)

 

シルヴェスター・スターローン監督の「エクスペンダブルズ」(’10)などの作品にも出演し、国際的アクション俳優として活躍をする。

 

▼シルヴェスター・スターローン

photo by Michael Schilling

▼エクスペンダブルズ(画像クリックでDVD詳細へ)

 

チャリティ活動

 

家族との休暇中にスマトラ島沖地震(2004年)に被災したことがきっかけで、2007年にチャリティ基金である「ワン基金One Foundation」を設立。

 

ワン基金One Foundation

2007年にジェットリーによって設立されたチャリティー基金。中国で起こった災害などで既に何度も支援が行われている。物質支援だけではなく、災害者の心理的ケアにも心が配られている。

公式サイト:http://www.onefoundation.cn/

 

1人が毎月1元(1ドル)を、地球に暮らす一大家族のために寄付しよう」という理念のもと、災害救援などのチャリティ活動を行う。

2008年5月には四川大地震が発生し、ボランティア活動に専念するために、1年間映画への出演はしないと発表した。

 

四川大地震

2008年5月に中国四川省で起きたマグニチュード8.0の大地震。死者6万人を超えるなど大きな被害が及んだ。

 

2010年には、「海洋天堂」(’10)において初めてアクションを封印し、自閉症の息子を男手ひとつで育てる父親役を好演している。

 

▼海洋天堂(画像クリックでDVD詳細へ)

 

この頃、体重が激減する等の体調不良に悩まされ、甲状腺機能亢進(こうじょうせんきのうこうしん)と診断され、2013年に闘病中であることを公表。

2016年に病を克服したと発表したが、今後は俳優業を控えて、チャリティ活動を中心に活動すると宣言している。

 

近年の活動

 

2017年には、中国一の大富豪であるアリババグループの創業者と共に

「中国武術の本質が攻めることではなく、文化や誇り、家族を守るためにあることを知らしめ、中国武術と太極拳に対する理解を深めてもらうため」

という目的から、ジェット・リー自身が総監督を務めた20分のショートフィルム「功守道」を製作。

 

アリババグループ

中国のITビジネスを手掛ける大企業。国内・海外に向けオンラインビジネスのサポート事業などを展開している

 

この作品は、主演がアリババグループ創業者のジャック・マー氏、中華圏映画界のトップスター、サモハン氏、ドニー・イェン氏、ウー・ジン氏、また、アクション監督にユエン・ウーピン氏等々の豪華布陣が参加している。

 

▼ジャック・マー氏(アリババグループの創業者)

photo by World Economic Forum at en.wikipedia

▼ウー・ジン氏

photo by celinahoran

▼ユエン・ウーピン監督

photo by Slackerwood [Photo Credit: Debbie Cerda, for use with attribution]Master Yuen Woo-ping Uploaded by Teemeah

 

2018年現在の最新情報によると、2020年公開予定の「ムーラン」では、中国の皇帝役にて出演予定と報じられている。

 

▼ムーラン原作(画像クリックでDVD詳細へ)

 

ジェット・リー氏作品の視聴方法

 

各動画配信サービスの料金とジェット・リー氏作品の取り揃え数を表した表です!

TSUTAYA TV Amazon Prime Netflix Hulu dTV U-NEXT
料金(税込/月額) 1007円~ 400円 864円~ 1007円~ 540円 2149円
ジェットリー

※〇:豊富 △:ややあり ×:ほぼ無し

 

以上、ジェット・リー氏の紹介でした。

次のページでは「宇宙最強」と呼ばれたカンフー映画スター俳優、ドニー・イェン氏を紹介します。

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

【カンフー映画の取り揃えが豊富なのは「TSUTAYA TV」&「TSUTAYA DISCAS」!】

 

目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

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カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

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第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

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大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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この章(第2章)ではカンフー映画のスター俳優をご紹介。

このページでは詠春拳の達人であるカンフー映画スター俳優、ラム・チェンイン氏を紹介します。

 

▼紹介する9人のカンフー映画スター俳優

名前 人物概要 主な出演作品
1 ジミー・ウォング カンフー映画界のレジェンド 「片腕必殺剣」
2 ブルース・リー 「本物」のアクションスター 「燃えよドラゴン」
3 サモハン カンフー映画界の主要人物 「燃えよデブゴン」
4 ジャッキー・チェン 世界のジャッキー 「酔拳」「プロジェクトA」
5 ユン・ピョウ カンフー映画アイドルスター 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
6 ユン・ワー 中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤー 「霊幻道士」
7 ラム・チェンイン⇐当ページ 詠春拳の達人 「霊幻道士」
8 ジェット・リー 少林寺ブームの立役者 「少林寺」
9 ドニー・イェン 遅咲きのカンフー映画スター 「イップマン」

 

ラム・チェンイン(林正英)

▲真ん中で座っているのがラム・チェンイン氏

生年月日 1952年12月27日
本名 林根寶(ラム・ガン・ボウ)
出身 香港
享年 1997年11月8日(45歳)
ヒット作 「霊幻道士」「香港発活劇エクスプレス 大福星」
備考 著者が最も好きなアクションスター。詠春拳の達人。

 

【ラムチェンインってどんな俳優?】

どのアクションスターよりも衝撃が強かったです。

私が小学生の頃に「霊幻道士」という映画を観て「このおじいちゃん誰よりも強いし、他の演者を早くキョンシーから助けてあげて!」と思って観ていました。(本当はおじいちゃんなんて言う年齢ではなかったのですが)。

時系列バラバラで当時は映画を観ていたので、「あ、この人ここにも出てる!」と気づきが多くなるにつれ他の俳優と同様ファンになっていました。

「霊幻道士」の道士様の印象が強かったのですが、映画「ユン・ピョウ・inドラ息子カンフー」を観て、京劇(中国の伝統的な音楽劇)で女形役を演じたり、華麗な武術(詠春拳:えいしゅんけん)を見せたりする様に釘付けとなりました。

真面目そうな風貌に似合わずおちゃめな面が垣間見えるところもとても良いです。

もう他界してしまいましたが、画面に出てくると安心する存在で、私の最も好きなアクションスターです。

 

主な出演作品

発表年 タイトル
1982 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
1985 「霊幻道士」
1994 「青蜂狭(グリーンホーネット)」
1995 「霊幻道士」(テレビドラマ)

 

ラム・チェンイン氏の略歴

ブルース・リー氏の右腕時代

 

7人兄弟の3番目に生まれる。

小学校を2年で退学し、京劇の名門校の一つである春秋戯劇学院(しゅんじゅう ぎげき がくいん)にて5年間の修行を積み、17歳でスタントマンとして映画界へ進む。

 

京劇

京劇は歌、舞踊、セリフ、アクロバティックな立ち回りから成る中国の総合芸術であり、オペラやミュージカルに近い音楽劇。

役者のきらびやかな衣装や派手な化粧に訓練された演技力、そして中国の伝統的な民族楽器の生演奏が舞台を華やかに盛り立てる。

▼京劇の様子

photo by d’n’c Some rights reserved

 

体格がやせていたため、女優のスタントを行うことが多かった。

武術指導のアシスタントとして、ブルース・リー氏の「ドラゴン危機一髪」(’71)に携わる。

 

▼ブルース・リー氏

▼ドラゴン危機一髪(画像クリックでDVD詳細へ)

 

ここで、ブルース・リー氏に実力を評価され、「ドラゴン怒りの鉄拳」(’72)、「燃えよドラゴン」(’73)でも武術指導のアシスタントを務め、ブルース・リー氏の右腕として絶大なる信頼を得た。

 

▼ドラゴン怒りの鉄拳(画像クリックでDVD詳細へ)

▼燃えよドラゴン(画像クリックでDVD詳細へ)

 

ユン・ワー氏等と共に、ブルース・リー氏のお気に入り10人のうちの一人に選ばれる。

ブルース・リー氏のプロデュースによってアメリカでのデビューの話が持ち上がるが、1973年7月20日にブルース・リー氏の死亡によって話が流れてしまった。

 

▼右上がユン・ワー氏

 

俳優として活躍

 

その後、武術指導として数作品に携わり、映画会社ゴールデン・ハーベスト作品を中心として、端役で出演するようになる。

 

ゴールデン・ハーベスト社
1970年に設立された映画製作会社。大手香港映画会社ショウ・ブラザーズの制作本部長を務めていたレイモンド・チヨウ氏とプロデューサーのレナード・ホー氏らが設立。

 

1970年代末ごろから、これまでにも共演機会が多かったサモハン氏率いるアクションチーム「洪家班(こうかはん)」へ入り、サモハンの右腕的存在となる。

 

▼サモハン氏

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/サモ・ハン・キンポー#/media/File:SammoHung.jpg)

 

ラム・チェンイン氏はジャッキー氏やユン・ピョウ氏よりも少し年上で、遅咲きながらも遂に俳優として目覚ましく活躍する時期が1980年代に訪れる。

 

▼ジャッキー・チェン氏

 

ユン・ピョウ氏の主演映画「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」(’82)では、カンフーの達人である京劇の女形役を演じる。

 

▼ユン・ピョウinドラ息子カンフー(画像クリックでDVD詳細へ)

 

この作中でラム・チェンイン氏が見せるカンフー(詠春拳)は、カンフー映画史上最高の一つとされており、ラム・チェンイン氏出演映画の中でも最も華麗なカンフー(詠春拳)を見ることができる作品である。

 

▼詠春拳のイメージ

 

また、ユン・ピョウ氏が炎で燃え盛る大きな旗を振るシーンにおいて、華麗に旗を翻って避ける立ち回りも素晴らしく、ジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏だけでなく、ラム・チェンイン氏、ユン・ワー氏等の本格的な武術家がこの時代の香港のカンフー映画シーンには多く存在したという事が印象付けられる作品の一つでもある。

この「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」において、第2回香港電影金像奨(ほんこん でんえい きんぞうしょう)“最佳動作設計”(アクション指導賞)をサモハン氏、ユン・ピョウ氏、ビリー・チャン氏と共に受賞する。

 

香港電影金像奨

日本では香港アカデミー賞ともいわれる中華圏で最も有名な映画賞式典の一つ。1982年より毎年行われている。

 

道士役でヒット

 

翌年にも「五福星」(’83)において、第3回香港電影金像奨最佳動作設計(アクション指導賞)をユン・ピョウ氏、ビリー・チャン氏と共に受賞した。

 

▼五福星(画像クリックでDVD詳細へ)

 

そして、サモハン氏がプロデュースのキョンシー(中国の妖怪)映画「霊幻道士」(’85)において、道士役を務めるが、これが当たり役となる。

日本においても大ヒットし、「ラム・チェンイン=道士」というイメージが定着した。以後、数々のキョンシー映画において道士役を演じることになった。

 

▼霊幻道士(画像クリックでDVD詳細へ)

 

引退へ

 

1990年代に入るとキョンシーブームも過ぎ去り、様々なアイデアで巻き返しを図るものの再興は叶わなかった。

1994年に自ら製作、監督、出演を務めた「青蜂狭(グリーンホーネット)」を最後に映画界から退いた。

 

▼青蜂狭(グリーンホーネット)(画像クリックで作品詳細へ)

 

その後、テレビドラマ界へ活動を移し、テレビシリーズ「霊幻道士」(’95)にてヒットとなるものの、かねてからの体調不良により検査のために渡米する。

 

▼テレビシリーズ霊幻道士(画像クリックでDVD詳細へ)

 

結果は肝臓癌で、すでに手遅れの状態だった。

1997年11月8日、44歳の若さで逝去する。

死の直前には、自身の「変わり果てた姿を見せたくない」と友人や自身の子供2人の面会をも拒否していた。

遺言として愛用のサングラスと遺骨はアメリカへ埋葬された。

 

ラム・チェンイン氏作品の視聴方法

 

発表年 タイトル 視聴可能動画配信サービス
1982 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
1985 「霊幻道士」 Hulu
1994 「青蜂狭(グリーンホーネット)」
1995 「霊幻道士」(テレビドラマ)

 

以上、詠春拳の達人、ラム・チェンイン氏の紹介でした。

次のページでは少林寺ブームを巻き起こしたカンフー映画スター俳優、ジェット・リー氏を紹介します。

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

【カンフー映画の取り揃えが豊富なのは「TSUTAYA TV」&「TSUTAYA DISCAS」!】

 

目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

Webon紹介目次著者

カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

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はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

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大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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この章(第2章)ではカンフー映画のスター俳優をご紹介。

このページでは中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤーであるカンフー映画スター俳優、ユン・ワー氏を紹介します。

 

▼紹介する9人のカンフー映画スター俳優

名前 人物概要 主な出演作品
1 ジミー・ウォング カンフー映画界のレジェンド 「片腕必殺剣」
2 ブルース・リー 「本物」のアクションスター 「燃えよドラゴン」
3 サモハン カンフー映画界の主要人物 「燃えよデブゴン」
4 ジャッキー・チェン 世界のジャッキー 「酔拳」「プロジェクトA」
5 ユン・ピョウ カンフー映画アイドルスター 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
6 ユン・ワー⇐当ページ 中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤー 「霊幻道士」
7 ラム・チェンイン 詠春拳の達人 「霊幻道士」
8 ジェット・リー 少林寺ブームの立役者 「少林寺」
9 ドニー・イェン 遅咲きのカンフー映画スター 「イップマン」

 

ユン・ワー(元華)

▼右上がユン・ワー氏

生年月日 1950年9月2日
出身 香港
主な配役 師匠・ラスボス・悪役・キョンシー
スタント ブルース・リー氏のスタントを多く務める
現在 俳優として活動中

 

【ユン・ワーってどんな俳優?】

初めは著者も全く知らない存在でした。

後々、カンフー映画を調べるようになって「霊幻道士」という映画のキョンシー役であったり、ブルース・リー氏の専属スタントマンであったり、七小福というチームのメンバーであった事実を知って追うようになりました。

その後、映画「サイクロンZ」などで名悪役としても活躍するユン・ワー氏を観てファンになりました。

 

主な出演作品

発表年 タイトル
1973 「燃えよドラゴン」
1978 「死亡遊戯」
1985 「霊幻道士」
1987 「イースタンコンドル」
1988 「サイクロンZ」
1991 「香港魔界大作戦」
2004 「カンフー・ハッスル」

 

ユン・ワー氏の略歴

映画界へ

 

母子家庭で育つ。香港映画界、及び中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤー。

日本でいうところの大杉漣や遠藤憲一といったバイプレイヤーを思い浮かべてもらえばよいだろう。家庭をとても大切にする人柄で有名。

 

▼大杉漣氏

▼遠藤憲一氏

 

サモハン氏、ジャッキー氏、ユン・ピョウ氏と同じく中国戯劇学院の「七小福(学内優秀成績者で構成されるグループ)」メンバーの一人。

 

中国戯劇学院・七小福

中国の京劇役者養成学校。著名な卒業生にジャッキー・チェン氏など。親元を離れた幼い子供が集った全寮制の学院。入学後には身体技を中心に演技力や表現力などかなり厳しい訓練を受けた。

「七小福」とは学院内で優秀な生徒が所属するチーム。

 

七小福の中でもユン・ワー氏は身体能力が群を抜いて秀でていた。

学院修了後には映画界へ進み、京劇の訓練で培った身体能力を生かし、難易度の高いスタントをこなしていく。

 

ブルース・リー氏のスタント

 

ブルース・リー氏ができなかったスタントができた上に、ブルース・リー氏と背格好も似ていたため、ブルース・リー氏に気に入られ、本人直々にスタントの指名を受ける。

 

▼ブルース・リー氏

 

中華圏では、「李小龍的御用替身(ブルース・リー氏のご指名専門スタントマン)」として名高い。

そのため、「燃えよドラゴン」(’73)のブルース・リー氏自身ができなかった空中で翻るシーン(バク転やバク宙)は全てユン・ワー氏がスタントを務めた。

 

▼燃えよドラゴン(画像クリックでDVD詳細へ)

 

ブルース・リー氏の死後、未完成であった「死亡遊戯」(’78)を完成させるにあたり、映画会社ゴールデン・ハーベストからサモハン氏等と共に起用された。

 

ゴールデン・ハーベスト社

1970年に設立された映画製作会社。大手香港映画会社ショウ・ブラザーズの制作本部長を務めていたレイモンド・チヨウ氏とプロデューサーのレナード・ホー氏らが設立。

▼死亡遊戯(画像クリックでDVD詳細へ)

 

「死亡遊戯」では、ユン・ピョウ氏もブルース・リー氏の吹き替えスタントを務めているが、メインでのスタントはほぼユン・ワー氏が務めた。

カンフー映画俳優ラム・チェンイン氏等と共に、ブルース・リー氏のお気に入り10人のうちの一人に選ばれ、ブルース・リー氏のプロデュースによってアメリカでのデビューの話が持ち上がるが、1973年7月20日のブルース・リー氏死亡によって話が流れてしまった。

 

▼真ん中で座っているのがラム・チェンイン氏

 

キョンシー役でヒット

 

1970年代は「蛇拳」「酔拳」(どちらもジャッキー・チェン氏主演作品)の監督でも知られるユエン・ウーピン氏率いるアクションチーム「袁家班」にて下積み時代を過し、映画会社シヨウ・ブラザーズと専属契約を結び悪役等で多くの作品に出演した。

 

▼蛇拳(画像クリックでDVD詳細へ)

▼酔拳(画像クリックでDVD詳細へ)

▼ユエン・ウーピン氏

photo by Slackerwood [Photo Credit: Debbie Cerda, for use with attribution] – Master Yuen Woo-ping Uploaded by Teemeah

ショウ・ブラザーズ社

1958年に設立された香港映画会社。カンフー映画の基礎を作った会社。ヒット作を多く制作し「東洋のハリウッド」と呼ばれた。

 

1980年代にはシヨウ・ブラザーズ社を離れ、サモハン氏率いるアクションチーム「洪家班(こうかはん)」の正式メンバーとなり、ゴールデン・ハーベスト社の作品中心に活動する。

日本でも大ヒットしたアクションホラーコメディ映画「霊幻道士」(’85)ではメイクなどでわかりづらいが、中国の妖怪「キョンシー」役を演じた。

 

▼霊幻道士(画像クリックでDVD詳細へ)

▼キョンシーのイメージ

 

「イースタンコンドル」(’87)、「サイクロンZ」(’88)ではインパクトの強い悪役を演じ、個性派俳優として一躍脚光を浴びる。

 

▼イースタンコンドル(画像クリックでDVD詳細へ)

▼サイクロンZ(画像クリックでDVD詳細へ)

 

その後、ユン・ピョウ氏監督・主演「香港魔界大作戦」(’91)の出演を最後にゴールデン・ハーベスト社から離脱する。

 

▼香港魔界大作戦(画像クリックでDVD詳細へ)

 

テレビドラマ中心の活動

 

活躍の場を求めて、香港の放送局であるTVBと契約し、2000年代半ばころまでテレビドラマを中心に活動していた。

 

▼TVB本部

 

2004年には有名な映画監督ユエン・ウーピン氏(先述)とサモハン氏が武術指導を務め、チャウ・シンチー氏主演の映画「カンフー・ハッスル」に豚小屋砦と呼ばれるボロアパートの大家役として出演。

 

▼チャウ・シンチー氏

photo by Kit Liewhttps://www.flickr.com/photos/kitliew/3674929881/

▼カンフーハッスル(画像クリックでDVD詳細へ)

 

本作品で自身初となる香港電影金像奨(ほんこん でんえい きんぞうしょう)の助演男優賞を受賞する。

 

香港電影金像奨

日本では香港アカデミー賞ともいわれる中華圏で最も有名な映画賞式典の一つ。1982年より毎年行われている。

 

2014年には16年間にわたり契約をしていたTVBを離れ、他局である香港電視へ移籍した。

2018年現在も香港をはじめ、中華圏で映画、テレビドラマ、バラエティ番組やCMに出演するなど意欲的に俳優活動を行っているが、ユン・ワー氏出演作品は日本未公開作品である事が多い。

 

ユン・ワー氏作品の視聴方法

 

発表年 タイトル 視聴可能動画配信サービス
1973 「燃えよドラゴン」
1978 「死亡遊戯」 Hulu
1985 「霊幻道士」 Hulu
1987 「イースタンコンドル」
1988 「サイクロンZ」 Hulu
1991 「香港魔界大作戦」
2004 「カンフー・ハッスル」

 

以上、中華圏屈指の名バイプレイヤー、ユン・ワー氏の紹介でした。

次のページでは詠春拳の達人であるカンフー映画スター俳優、ラム・チェンイン氏を紹介します。

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

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目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

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カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

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はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

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第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

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第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

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この章(第2章)ではカンフー映画のスター俳優をご紹介。

このページではアイドル的な人気もあるカンフー映画スター俳優、ユン・ピョウ氏を紹介します。

 

▼紹介する9人のカンフー映画スター俳優

名前 人物概要 主な出演作品
1 ジミー・ウォング カンフー映画界のレジェンド 「片腕必殺剣」
2 ブルース・リー 「本物」のアクションスター 「燃えよドラゴン」
3 サモハン カンフー映画界の主要人物 「燃えよデブゴン」
4 ジャッキー・チェン 世界のジャッキー 「酔拳」「プロジェクトA」
5 ユン・ピョウ⇐当ページ カンフー映画アイドルスター 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
6 ユン・ワー 中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤー 「霊幻道士」
7 ラム・チェンイン 詠春拳の達人 「霊幻道士」
8 ジェット・リー 少林寺ブームの立役者 「少林寺」
9 ドニー・イェン 遅咲きのカンフー映画スター 「イップマン」

 

ユン・ピョウ(元彪)

生年月日 1957年7月26日
本名 夏令震(シャア・リン・ヂェン)
出身 香港
初期ヒット作 「猿拳」(1979)
出演日本作品 「孔雀王」「無問題2」
現在 俳優として活動

 

【ユン・ピョウってどんな俳優?】

私が小学生の頃は、アイドルのようなカッコいい兄ちゃんと思っていました。自分の中でユン・ピョウ氏だけ比較対象がなぜかジャニーズだったのを覚えています。

おそらく、日本ではアイドル扱いをされていたためだと思います。

ですが、「プロジェクトA」や「スパルタンX」を観てそのイメージが払拭されました。

ジャッキー氏やサモハン氏と息の合ったアクションやユン・ピョウ氏の身体を張ったスタントに本格的なアクションスターを感じました。足技がとにかく美しいです。

 

主な出演作品

発表年 タイトル
1972 「ドラゴン怒りの鉄拳」「アンジェラ・マオの女活殺拳」
1973 「燃えよドラゴン」
1975 「少林門」「スカイ・ハイ」
1976 「少林寺木人拳」
1978 「死亡遊戯」「燃えよデブゴン」
1979 「猿拳」「ツーフィンガー鷹」
1981 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
1983 「チャンピオン鷹」「プロジェクトA」
1984 「スパルタンX」「五福星」
1985 「七福星」
1988 「孔雀王」
1989 「孔雀王アシュラ伝説」
1991 「香港魔界大作戦」「バカヤロー!4YOU!お前のことだよ」の 第3話「サギるなジャパン」
2002 「無問題2」
2016 「おじいちゃんはデブゴン」

 

ユン・ピョウ氏の略歴

誕生

 

男2人、女6人という兄妹の上から5番目に生まれる。

幼いころからカンフーの真似をするのが好きで、5歳でジャッキー・チェン氏やサモハン氏が所属する中国戯劇学院(ちゅうごく ぎげきがくいん)に入る。

 

中国戯劇学院

中国の京劇役者養成学校。著名な卒業生にジャッキー・チェン氏など。親元を離れた幼い子供が集った全寮制の学院。入学後には身体技を中心に演技力や表現力などかなり厳しい訓練を受けた。

 

ジャッキー・チェン氏やサモハン氏もいた「七小福(学内優秀成績者で構成されるグループ)」の最年少に選ばれる。

15歳で中国戯劇学院を修了した後に、1年間アメリカで京劇俳優をした後、香港に戻りサモハン氏の手引きで映画界へ入る。

 

京劇
京劇は歌、舞踊、セリフ、アクロバティックな立ち回りから成る中国の総合芸術であり、オペラやミュージカルに近い音楽劇。

 

スタントとしての下積み時代

 

ユン・ピョウ出演作品上、一番古いとされているのが、「ドラゴン怒りの鉄拳」(’72)とされているが、それ以前にも多くの作品にスタントや端役として出演していた。

 

▼ドラゴン怒りの鉄拳(画像クリックでDVD詳細へ)

 

スタントやスタントダブル(俳優の代わりに危険な動きなどを演じる役)の他、サモハン氏の助手として武術指導の経験を積む。

アンジェラ・マオの女活殺拳」(’72)、「燃えよドラゴン」(’73)、「少林門」(’75)、「スカイ・ハイ」(’75)、「少林寺木人拳」(’76)等、1970年~1977年ころまではアクションシーンにおいてはからみ役やスタントマン中心で役らしい役がない下積み時代だった。

 

▼少林門(画像クリックでDVD詳細へ)

▼少林寺木人拳(画像クリックでDVD詳細へ)

 

この頃、サモハン氏のスタント・武術指導チームの「洪家班(こうかはん)」に所属していたので、サモハン氏がユン・ピョウ氏に映画製作の基礎を教え込んだ。

1978年に転機が訪れ、ブルース・リー氏の死後、未完成であった「死亡遊戯」(’78)を完成させるにあたり、ゴールデン・ハーベスト社からサモハン等と共に起用された。

 

▼死亡遊戯(画像クリックでDVD詳細へ)

▼ブルー・スリー氏

(ブルース・リー氏について詳しくは前のページで!)

ゴールデン・ハーベスト社

1970年に設立された映画製作会社。大手香港映画会社ショウ・ブラザーズの制作本部長を務めていたレイモンド・チヨウとプロデューサーのレナード・ホーらが設立。

 

ユン・ピョウ氏は身軽で素早い動きのアクロバットを得意とし、足技の華麗さは、他のアクションスターと比べても抜きん出ている。

それに加え、ブルース・リー氏とも足技や体格も似ていたので、「死亡遊戯」において足技のシーンやオートバイアクションのシーンなどのブルース・リー氏のスタントマンとして採用された。

当時、ユン・ピョウ氏は武術指導として裏方を希望しており、「燃えよデブゴン」(’78)では武術指導に重点を置き、俳優としてはほんの数秒からみ役で出演していた。

 

▼燃えよデブゴン(画像クリックでDVD詳細へ。画像は「燃えよデブゴン2」(’80))

 

トップスターの仲間入り

 

しかしサモハン氏から「顔が良いから役者の方が向いている」と勧められ、サモハン監督の「猿拳」(’79)で主演デビューを果たした。

 

▼猿拳(画像クリックでDVD詳細へ)

 

この映画が大ヒットし、ユン・ピョウも一躍トップスターの仲間入りとなり、長い下積み時代に終止符を打つことができた。

この映画の出演を機に、「ツーフィンガー鷹」(’79)、「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」(’81)等、次から次へと香港カンフー映画の主演が続くようになった。

 

▼ツーフィンガー鷹(画像クリックでDVD詳細へ)

▼ユン・ピョウinドラ息子カンフー(画像クリックでDVD詳細へ)

 

「自殺以外のスタントは何でもやれる」と豪語していただけあり、サッカーとカンフーを合体させた作品「チャンピオン鷹」(’83)では高所からのダイビングや燃え盛る炎の中へ飛び込むなど決死のスタントを自ら演じている。

 

▼チャンピオン鷹(画像クリックでDVD詳細へ)

 

そして、ジャッキー氏、サモハン氏と共に「プロジェクトA」(’83)、「スパルタンX」(’84)、「七福星」(’85)にも出演した。

 

▼プロジェクトA(画像クリックでDVD詳細へ)

▼スパルタンX(画像クリックでDVD詳細へ)

▼七福星(画像クリックで商品詳細へ)

 

優れた身体能力に加え、ハンサムなルックスであったため、80年代の日本におけるカンフー映画ブーム時期には、アイドルとしても人気があった。

来日も多く、1984年に「五福星」のプロモーションキャンペーンとして、ジャッキー氏、サモハン氏と共に日本武道館にてコンサートを開き会場を満席にさせた。

 

▼五福星(画像クリックでDVD詳細へ)

 

翌1985年には大阪、東京、福岡、名古屋にて「『チャンピオン鷹』公開記念 ユン・ピョウ オンステージ」を開催。

この「チャンピオン鷹」公開を記念して、東映(株)から「ユン・ピョウ オフィシャルファンクラブ」も設立される予定であったが、十分な準備ができずファンクラブの結成と運営を中止する旨が当時の映画パンフレットにて記載されている。

このような日本でのイベントだけでなく、ユン・ピョウ氏を特集した多くの雑誌や写真集も日本から出版されるほどの人気ぶりであった。

この80年代に築いた人気をもってして、ジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏はトリオで話題になるようになった。

 

主体的な活動

 

このように、ユン・ピョウ氏はジャッキー氏やサモハン氏と共作が多く、彼らの弟分という扱いが印象的であったが、「香港魔界大作戦」(’91)では自ら監督に初挑戦するなど、主体的に発展するようになった。

 

▼香港魔界大作戦(画像クリックでDVD詳細へ)

 

邦画への出演もあり、日本の漫画を原作とした「孔雀王」(’88)、「孔雀王アシュラ伝説」(’89)や「バカヤロー!4YOU!お前のことだよ」の 第3話「サギるなジャパン」(’91)、70年代コメディカンフー映画を彷彿させるナインティナイン岡村隆史氏主演の「無問題2」(’02)にも出演。

 

▼孔雀王(画像クリックでDVD詳細へ)

▼無問題2(画像クリックでDVD詳細へ)

 

今なお現役で活躍し続けており、近年の出演作ではサモハン氏監督、主演の「おじいちゃんはデブゴン」(’16)に出演。

 

▼おじいちゃんはデブゴン(画像クリックでDVD詳細へ)

 

ユン・ピョウ氏作品の視聴方法

 

発表年 タイトル 視聴可能動画配信サービス
1972 「ドラゴン怒りの鉄拳」 Hulu
1973 「燃えよドラゴン」
1975 「スカイ・ハイ」
1976 「少林寺木人拳」 Hulu
1978 「死亡遊戯」 Hulu
1979 「猿拳」
1979 「ツーフィンガー鷹」
1981 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
1983 「チャンピオン鷹」
1983 「プロジェクトA」 Hulu
1984 「スパルタンX」 Hulu
1984 「五福星」 Hulu
1985 「七福星」 Hulu
1988 「孔雀王」
1989 「孔雀王アシュラ伝説」
1991 「香港魔界大作戦」
2002 「無問題2」
2016 「おじいちゃんはデブゴン」 Hulu

 

以上、ユン・ピョウ氏の紹介でした。

次のページでは中国の名バイプレイヤー、ユン・ワー氏を紹介していきます。

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

【カンフー映画の取り揃えが豊富なのは「TSUTAYA TV」&「TSUTAYA DISCAS」!】

 

目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

Webon紹介目次著者

カンフー映画を見たことがありますか?ブルース・リー氏やジャッキー・チェン氏は「俳優が武術をする」というよりは、「武術家が演技をする」と表現したほうがしっくりきます。カンフー映画鑑賞歴27年の著者が語ります!

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はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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この章(第2章)ではカンフー映画のスター俳優をご紹介。

このページでは大きな体格にもかかわらず俊敏なアクションをこなすカンフー映画スター俳優、サモハン氏を紹介します。

 

▼紹介する9人のカンフー映画スター俳優

名前 人物概要 主な出演作品
1 ジミー・ウォング カンフー映画界のレジェンド 「片腕必殺剣」
2 ブルース・リー 「本物」のアクションスター 「燃えよドラゴン」
3 サモハン⇐当ページ カンフー映画界の主要人物 「燃えよデブゴン」
4 ジャッキー・チェン 世界のジャッキー 「酔拳」「プロジェクトA」
5 ユン・ピョウ カンフー映画アイドルスター 「ユン・ピョウinドラ息子カンフー」
6 ユン・ワー 中華圏芸能界屈指の名バイプレイヤー 「霊幻道士」
7 ラム・チェンイン 詠春拳の達人 「霊幻道士」
8 ジェット・リー 少林寺ブームの立役者 「少林寺」
9 ドニー・イェン 遅咲きのカンフー映画スター 「イップマン」

 

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー)

photo by Sasoriza / Bryan Chan CC 表示-継承2.0

生年月日 1949年12月11日
前名称 サモ・ハン・キンポー
身長 170㎝
出身 香港
子供 ジミー・ハン(タレント)他
愛称 大大哥(タイタイコー:大兄貴という意味)

 

【サモハンってどんな俳優?】

昔、私は香港カンフー映画を時系列バラバラに観ていたので、サモハン氏を知ったのはだいぶ後でした。

ジャッキー・チェン氏主演の「スパルタンX」あたりを観ていて、初めは失礼ながら「ジャッキー映画によく出てくる脇役」だと思っていました。

ところが、「洪家班(こうかはん)」というアクションチームを持ち、多くのヒット作の製作・監督がサモハン氏だと後々に知り、カンフー映画界の主要人物だと知って驚きました。

また、大きな体格にも関わらず、俊敏な動きに圧倒されました。ジャッキー氏、サモハン氏、ユン・ピョウ氏のトリオで出演の映画も好きですが、「豚だカップル拳」のサモハンが個人的には一番お気に入りです。

▼豚だカップル拳(画像クリックでDVD詳細へ)

「豚だカップル拳」では映画の演出のアイデアと言い、武術の技と言い、素晴らしいサモハン氏を観ることができます。

 

主な出演作品

発表年 タイトル
1972 「アンジェラ・マオの女活殺拳」
1973 「燃えよドラゴン」
1978~ 「燃えよデブゴン」シリーズ
1983 「五福星」
1985 「香港発活劇エキスプレス 大福星」
1988 「七小福 夢に生きた子供たち」
1998~2000 ドラマ「LA大捜査線 マーシャル・ロー」
2016 「おじいちゃんはデブゴン」

 

サモハン氏の略歴

少年時代

 

10歳で京劇役者育成学校である中国戯劇学院に入る。

 

中国戯劇学院(ちゅうごく ぎげきがくいん)

中国の京劇役者養成学校。著名な卒業生にジャッキー・チェン氏など。親元を離れた幼い子供が集った全寮制の学院。入学後には身体技を中心に演技力や表現力などかなり厳しい訓練を受けた。

 

ジャッキー・チェン氏やユン・ピョウ氏等もいた「七小福(しちしょうふく:学内優秀成績者で構成されるグループ)」のリーダーで、当時の芸名は「元龍(ユエンロン)」。

(朱元龍(チー・ユエンロン)の名を用いたこともある。七小福について詳しくは第5章で解説しています!)

 

▼ジャッキー・チェン氏

▼ユン・ピョウ氏

(ジャッキー・チェン氏、ユン・ピョウ氏について詳しくは後のページでご紹介!)

 

ナイトクラブや舞台などの出演をこなし、映画にも数本出演した。

中国戯劇学院修了後にはスタントマン、スタントダブル(俳優の代わりに危険な動きなどを演じる役)として映画界で仕事をするようになった。

 

映画界で活躍

 

1970年、武術指導師としてゴールデン・ハーベスト社と契約を結ぶ。

 

ゴールデン・ハーベスト社
1970年に設立された映画製作会社。大手香港映画会社ショウ・ブラザーズの制作本部長を務めていたレイモンド・チヨウ氏とプロデューサーのレナード・ホー氏らが設立。

 

翌1971年「奪命金劍(ドォミンジンジェン:日本未公開)」の武術指導を担当(悪役として少しだけ出演しています)。

その後には「忠烈図」(’75)、「死亡遊戯」(’78)等での武術指導でも高い評価を得ている。

 

▼死亡遊戯(画像クリックでDVD詳細へ)

 

そして、アンジェラ・マオ氏主演の「女活殺拳」(’72)、「燃えよドラゴン」(’73)等の自身が出演する作品も多数。

 

▼女活殺拳(画像クリックでDVD詳細へ)

▼燃えよドラゴン(画像クリックでDVD詳細へ)

 

「少林寺怒りの鉄拳」(’77)で監督に進出。

この映画がきっかけで、ブルース・リー氏の未完成作品「死亡遊戯」(’78)の武術指導をゴールデン・ハーベスト社より依頼される。

 

▼ブルース・リー氏

ブルース・リー氏については前のページでご紹介!

▼少林寺怒りの鉄拳(画像クリックでDVD詳細へ)

 

その後、尊敬するブルース・リー氏へのオマージュとして、自身が監督・主演の「燃えよデブゴン」(’78)を製作する。

 

▼画像は「燃えよデブゴン2」。(「燃えよデブゴン」の続編ではありません。)

 

当時出回っていた、ブルース・リー氏そっくりさん出演の映画とは一線を画す作品であり、サモハン氏の体型からは想像もつかないキレのあるアクションを繰り出す様は、ハイレベルかつ見事な香港カンフー映画であった。

また、この映画がきっかけで史上最強の「動けるデブ」として有名になった。

 

新たな時代を開拓

 

当時ブルース・リー氏の死と共に香港のカンフー映画は衰退し、コメディ映画に市場を取って代わられていた。

しかしサモハン氏の活躍は、香港映画界へ新たなシーンを打ち出すことに成功した。

そして、サモハン氏は1983年には「ピックポケット!」で第2回香港電影金像奨・主演男優賞を受賞する。

 

▼燃えよデブゴン4/ピックポケット!(画像クリックで商品詳細へ)

香港電影金像奨

日本では香港アカデミー賞ともいわれる中華圏で最も有名な映画賞式典の一つ。1982年より毎年行われている。

 

サモハン氏は盟友ジャッキー・チェン氏と共に、新たな時代のアクションを築き上げていった。

体を張った危険で大掛かりなスタントやアクションを次々と考案し、見事に成功させカメラアングルに収めていった。

そのようにして、サモハンは様々なアクション、コメディなどのヒット作品を生み出していった。

 

さらなる飛躍

 

1980年代半ばに入ると、サモハンは製作者としての才能を更に発揮し、中国の妖怪キョンシーを題材にした元祖キョンシー映画と言われている「妖術秘伝 鬼打鬼」(’80)を製作。

 

▼妖術秘伝 鬼打鬼(画像クリックでDVD詳細へ)

 

その後、道士役が主演のラム・チェンイン氏の当たり役となった「霊幻道士」(’85)がキョンシーブームの決定打となった。

 

▼ラム・チェンイン氏(真ん中)

▼霊幻道士(画像クリックでDVD詳細へ)

 

また、他にも80年代の作品に、ジャッキー・チェン氏等の香港の豪華俳優陣を集めた「福星シリーズ」と呼ばれる映画があり、全てサモハンの主演・監督作品である。

「五福星」(’83)や「香港発活劇エクスプレス 大福星」(’85)は香港、日本でヒットした。

 

▼五福星(画像クリックでDVD詳細へ)

▼香港発活劇エクスプレス 大福星(画像クリックでDVD詳細へ)

 

サモハン氏、ジャッキー・チェン氏、ユン・ピョウ氏等が学んだ香港の京劇学院の実話を映画化した文芸作「七小福 夢に生きた子供たち」(’88)では、サモハンはスパルタだが憎めない院長役で出演した。

 

▼七小福 夢に生きた子供たち(画像クリックで商品詳細へ)

 

この映画でサモハン氏は、第8回香港電影金奨の主演男優賞を受賞し、役者としても評価されるようになった。

 

アメリカ進出

 

1990年代後半アメリカでもカンフーブームが起き、様々な香港の俳優等がアメリカへ進出をした。

サモハン氏も1998年~2000年に放送されたアメリカの連続テレビドラマ「LA大捜査線 マーシャル・ロー」にて主演として出演。作品は好評で、サモハン氏はアメリカでも大人気となった。

また、ハリウッド進出を機に名前を「サモ・ハン・キンポー」から「サモハン」と短縮する。

 

▼LA大捜査線 マーシャル・ロー出演陣(写真左から2番目がサモハン)

 

現在、サモハン氏は66歳で香港映画界のレジェンドかつ最前線で活躍をしている。

近年の作品の一つとして2016年にサモハンの集大成とも言える「おじいちゃんはデブゴン」を発表。

この映画にはかつての盟友であるユン・ピョウ氏、ユン・ワー氏等出演者も豪華で、かつての香港カンフー映画ブーム期を彷彿させる作品である。

 

▼おじいちゃんはデブゴン(画像クリックでDVD詳細へ)

▼ユン・ワー氏(右上)

(ユン・ワー氏は後のページで紹介しています!)

 

サモハン氏作品の視聴方法

 

発表年 タイトル 視聴可能動画サイト
1972 「アンジェラ・マオの女活殺拳」
1973 「燃えよドラゴン」
1978~ 「燃えよデブゴン」シリーズ Hulu(4・7・10)
1983 「五福星」 Hulu
1985 「香港発活劇エキスプレス 大福星」 Hulu
1988 「七小福 夢に生きた子供たち」
1998~2000 ドラマ「LA大捜査線 マーシャル・ロー」
2016 「おじいちゃんはデブゴン」 Hulu

 

以上、サモハン(サモ・ハン・キンポー)氏の紹介でした。

次のページではジャッキー・チェン氏を紹介していきます。

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

【カンフー映画の取り揃えが豊富なのは「TSUTAYA TV」&「TSUTAYA DISCAS」!】

 

目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

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捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

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第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

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はじめに

 

アクション映画は好き。

だけど、「カンフー映画」というアクション映画は何となく知っていてもそこまでちゃんと観たことがない。

という方も多いのではないでしょうか?

 

その反面、筆者のように一度観たらハマってしまい、以降「カンフー映画から抜け出せない」という熱狂的なファンも大勢います。

 

カンフー映画の多くは、ストーリーがそこまで複雑ではありません。

ですが、観る者に恋の熱に浮かされたような興奮を与え、彼らを惹きつけて止まない魅力が詰まっています。

その魅力とは一体どこからやって来るのでしょうか。

 

 

1960年代後半、本場香港にてカンフー映画の口火を切ったカンフー映画のレジェンド、ジミー・ウォング氏。

 

▼ジミー・ウォング氏(解説は第2章で!現在「はじめに」)

 

続いて、極限まで鍛え抜かれた肉体と精神を持つブルース・リー氏は、ジミー・ウォング氏の映画を観て「自分はもっと凄い蹴りができる」と激怒し、わざわざアメリカから香港へ舞い戻りカンフー映画を刷新しました。

そして、たった4本の主演作のみで当時の映画界に強大な伝説を残し、32歳という若さでこの世を去りました。

 

▼ブルー・スリー氏(解説は第2章で!)

 

ブルース・リー氏が活躍していた頃にスタントマンとして下積みをしていたジャッキー・チェン氏、サモハン氏。

 

▼ジャッキー・チェン氏(解説は第2章で!)

▼サモハン氏(サモ・ハン・キンポー氏)(解説は第2章で!)

photo by Sasoriza / Bryan Chan CC 表示-継承2.0

 

彼らは1980年代、従来のカンフー映画にハイテンポなコメディのスパイスを振り、カンフー映画界の新境地を開きました。(カンフーの歴史は第1章で解説!)

そして、今もなおそのスターの座は健在であり、アクション界で最も動けるシニアです。

 

カンフー映画界を代表する彼らスター俳優は、その華麗なる武術の実力を武器に、かつて1970年代~1990年代にかけて世界にカンフー映画ブームを巻き起こしました。

 

更に彼らだけに止まらず、新たなカンフースター俳優は頭角を現します。

中国全国武術大会において5年連続優勝し、中国の至宝とも呼ばれたジェット・リー氏。

 

▼ジェット・リー氏(解説は第2章で!)

 

そして現在最も活躍し、最後の本格派と言われる凄腕武術家、「宇宙最強の男」の異名を持つドニー・イェン氏。

 

▼ドニー・イェン氏(解説は第2章で!)

photo by Roger Wo [1]https://www.flickr.com/photos/rogerwo/754841756/

 

上記で紹介したスター俳優達に共通している点は、全員一流の武術家という事です。

中国の武術家達が映画界に一石を投じたことは、世界中のカルチャーに大きな影響を及ぼしました。

 

彼らの強靭かつ、芸術とも捉えられる美しい肉体技に触発された方は沢山いることでしょう。

何を隠そう筆者の私もカンフー・スター達の影響を受けた一人で、今や長年憧れだったカンフーを実際に修行する身ともなり、人生において大きな影響を受けました。

 

素晴らしいカンフースター俳優達は彼ら以外にもまだまだ大勢います。

香港のカンフー映画はスター達と共に、どのようにして生まれ、現在に至るまでにどのように進化を遂げていったのか。

そして、多くの人が虜になってしまうほどの魅力とはどこからやってくるのか。

このWebonではカンフー映画の歴史や作品、スター達を取り上げつつ、その真相に迫ってみたいと思います。

現在も進化し、止まることなく制作され続けているカンフー映画を観る楽しさが倍増しますように!

 

次のページから第1章。第1章ではカンフー映画の歴史をご紹介。まずは「カンフー映画とはどのような映画か」を解説していきます。

『カンフー映画入門』目次へ  (全38ページ)

 

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目次著者

はじめに

はじめに ~カンフー映画を楽しもう!~

第1章 カンフー映画とは

カンフー映画とは 【カンフー映画の歴史①】

ジミー・ウォング氏の時代 【カンフー映画の歴史②】

ブルース・リー氏の時代 【カンフー映画の歴史③】

ジャッキー・チェン氏の時代「酔拳・蛇拳」 【カンフー映画の歴史④】

ジャッキー・チェン氏の時代「プロジェクトA」 【カンフー映画の歴史⑤】

ジェット・リー氏とドニー・イェン氏の時代 【カンフー映画の歴史⑥】

第2章 カンフー映画スター俳優9選

ジミー・ウォング(王羽) 【カンフー映画スター俳優9選①】

ブルース・リー(李小龍) 【カンフー映画スター俳優9選②】

サモハン(洪金寶、サモ・ハン・キンポー) 【カンフー映画スター俳優9選③】

ジャッキー・チェン(成龍) 【カンフー映画スター俳優9選④】

ユン・ピョウ(元彪) 【カンフー映画スター俳優9選⑤】

ユン・ワー(元華) 【カンフー映画スター俳優9選⑥】

ラム・チェンイン(林正英) 【カンフー映画スター俳優9選⑦】

ジェット・リー(李 連杰) 【カンフー映画スター俳優9選⑧】

ドニー・イェン(甄子丹) 【カンフー映画スター俳優9選⑨】

第3章 カンフー映画を観る方法

カンフー映画を観る方法 【動画配信サービス比較】

第4章 おすすめカンフー映画13選

燃えよドラゴン(1973) 【おすすめカンフー映画13選①】

片腕カンフー対空飛ぶギロチン(1975) 【おすすめカンフー映画13選②】

酔拳(1978) 【おすすめカンフー映画13選③】

豚(とん)だカップル拳(1979) 【おすすめカンフー映画13選④】

ユン・ピョウinドラ息子カンフー(1981) 【おすすめカンフー映画13選⑤】

少林寺(1982) 【おすすめカンフー映画13選⑥】

霊幻道士(1985) 【おすすめカンフー映画13選⑦】

プロジェクトA(1983) 【おすすめカンフー映画13選⑧】

スパルタンX(1984) 【おすすめカンフー映画13選⑨】

七小福(夢に生きた子供達)(1988) 【おすすめカンフー映画13選⑩】

シティーハンター(1993) 【おすすめカンフー映画13選⑪】

イップ・マン 序章(2008) 【おすすめカンフー映画13選⑫】

捜査官X(2011) 【おすすめカンフー映画13選⑬】

第5章 カンフー映画の寄り道話

『七小福』とは 【ジャッキー達の子供時代】

アンジェラ・マオ 【女性カンフー映画スター3選①】

ノラ・ミャオ 【女性カンフー映画スター3選②】

ムーン・リー 【女性カンフー映画スター3選③】

千葉真一 【日本のアクションスター俳優①】

真田広之 【日本のアクションスター俳優②】

第6章 カンフーを習おう!

カンフー(功夫)とは

カンフーの種類 【長拳・南拳・太極拳】

大阪のカンフー教室・カンフー漫画「拳児」

著者:HARUKA

大阪府出身。趣味はドラム。中国武術は現在見習い中です。好きな映画ジャンルはダントツでカンフー映画!小学生の頃にジャッキー映画にはまり、今に至る。カンフースターは映画「霊幻道士」の道士役ラム・チェンイン氏が一番好きです。多くの人に新旧問わずカンフー映画に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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