バス釣りの場所の基礎知識③ 【湖沼編】

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バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

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著者:お魚店長

バス釣り歴15年。幼少の頃からバス釣りを始め、現在まで魅了され続ける中年バサー。釣りの楽しさや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。お問い合わせはこちらから

 

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この章ではバス釣りができる4つの場所「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の解説を4ページにわたって行います。

前のページでは「河川」についてご紹介いたしましたが、このページでは「湖沼(こしょう)」について解説いたします。

 

湖沼とは

 

「湖沼(こしょう)」とは、読んで字のごとく「湖」と「沼」のことです。

湖沼の釣りでは「ボート釣り」など普段とは違った釣りを堪能することができます。

ボート釣りについて詳しくは後述しますが、ボートだと歩くよりも広範囲に移動ができブラックバスがいるポイントのすぐ近くに行くことができます。そのため、ボート釣りの方が釣れる確率も高いのです。

 

また、これまで紹介してきた釣り場「野池」や「河川」は比較的平地にあるため、田園風景(田畑が広がっている閑静な風景)だったのに対して、湖沼では雄大な景色と大自然のコントラストを楽しむことができます。

雄大な景色を眺めながらの釣りってとても気持ちがよく、日頃の疲れを癒してくれるんです!景色が素晴らしい有名なところで言えば、富士五湖(山梨県)をはじめ、琵琶湖(滋賀県)・霞ヶ浦(茨城県)などがあります。

 

▼琵琶湖

 

これらの湖は広いフィールド(釣り場)を数日時間を掛けて廻れるなど、旅行もかねて訪れることのできるレジャースポットです。

多くの湖や湖沼は水深があり、バスの付いている(居る)ポイントも様々。目に見えるポイントばかりでなく、地形の変化を考察しながら「考える釣り」の醍醐味を味わいたい方にお勧めできるバス釣りを代表するフィールドなのです。

 

 

▼【参考】代表的な釣り場所の特徴

場所 特徴 どういう人向け?
野池

俗にいう貯め池。場所を選ばず気軽にルアーを投げれる。 手軽に時間のない方でも行けるのが魅力。初心者にもおすすめ。
河川

釣る場所を絞るのが難しいが、釣れれば大物の可能性! 川バス特有の強い引きと高いゲーム性を求める中級者におすすめ
湖沼

ボート釣りなど普段とは違った釣り体験ができる。レジャースポットとしても楽しめる! 水深があって、目に見えないところにも注目しないと釣れない。考える釣りの醍醐味を味わいたい方におすすめ。
管理釣り場

人工的に作られた釣り場。最も釣れやすい。 初心者でも容易に釣ることができる。デートスポットとしてもおすすめ

 

湖沼の釣りスタイル

 

日本各地には沢山の湖がありますが、多くの場所にブラックバスが生息しているのをご存知でしょうか。

山上湖(=標高が高い場所にある湖)やダム湖(ダムに水が蓄えられて形成される湖)といった湖に生息する魚は、魚体も大きく、時に60センチを超える「ランカーサイズ」と呼ばれるモンスターまで釣れてしまうことがあります。

 

 

バス釣りでは、岸から釣りをする「オカッパリスタイル」とボートに乗って湖面を移動する「ボートスタイル」という2つのフィッシングスタイルがあります。

私が湖で釣りをする際には、「ボートスタイル」をよく多用します。

 

▼オカッパリスタイル:岸から釣る

▼ボートスタイル:ボートに乗って釣る

 

湖沼以外の場所でもボートを使用することも不可能ではありませんが、「河川」などは流れがあり危険なのであまりお勧めはできません。

やはりボートでの釣りは湖沼で行うのがおすすめなのです。

 

オカッパリとボートスタイルの違い

 

なぜ私がボートスタイルを多用するかを説明します。

広大な湖では、歩いて釣りをするよりも広範囲を移動でき、かつブラックバスがいるポイントのすぐ近くまで行けるボートスタイルの方がはるかに効率がいいんです。

また、オカッパリスタイルでは決して行くことのできない限られたポイントを攻略できるのも、ボート釣りならではの魅力と言えます。

そして何といっても、「ボートスタイルの方が釣れる確率が高い」というのが、初心者の方におすすめする一番の理由なんです!

 

もちろん、オカッパリもボートスタイルも「釣れない時は釣れない」のであしからず。

それぞれにメリットやデメリットがあり、状況によって使い分ければ、釣果も倍増すると言えるでしょう。

以下にその一例をご紹介しますので、もしも湖や沼に行かれる機会があれば、是非参考にされてみてください。

 

フィッシングスタイル メリット デメリット
オカッパリ 気軽に釣りができ、歩いて楽に動ける。また、トイレなどの急な用事にも即座に対応が可能 ボートスタイルに比べ、疲労度が高い。よいポイントを選ばなければ、なかなか魚に巡り会えないなど。
ボートスタイル 他人が滅多に近づかない1級ポイントにも容易に入れる。初心者でも比較的簡単に釣れる オカッパリに比べ、コストがかかる。トイレなどの急な用事に困る。
トイレはどうするの?
ボート釣りでトレイに行きたくなった場合は、ボート屋さんにトイレがありますので、1度船着き場まで戻り、お昼休憩がてら用を足しています。オカッパリの場合はコンビニや飲食店のトイレを利用しています。 

 

ボートの違い

 

先程は、初心者の方にはボートスタイルがおすすめだとお伝えしましたが、ボートスタイルで使用するボートには「手漕ぎボート」「アルミボート」があります。

下記では「手漕ぎボート」「アルミボート」の特徴や違いなどについてお伝えします。

 

手漕ぎボート

 

バス釣りの「究極のスタイル」とも呼べるボートスタイルですが、初めてチャレンジされる方は、貸しボート屋さんから出船できる「手漕ぎボート」を利用するのがおすすめ。

コストも安価で手軽に利用でき、船もラクラク自在に操ることができます。

あくまでも手漕ぎのため、離れたポイントまでは移動できませんが、それでも多くのポイントを廻ることができ、1日中有意義にバスフィッシングを楽しむことができますよ!

 

 

ボートの操船に自信のある方は2人乗りでも構いませんが、1人増えると重くなり漕ぐのが大変です。

最初の内は1人1台ずつ借りて無理をせず、近場のポイントから廻るようにするといいと思います。

ボートに乗れば、手軽にポイントを見つけることができるのでおすすめですよ!

 

▼湖などのレンタル手漕ぎボート料金相場

タイプ 1日レンタル料金相場(遊漁料込み) 特徴
1名乗船時 3000円前後 立つなどの行為はバランスが崩れるので避ける必要があり。
2名乗船時 4000~4500円 2名乗船時はバランスが取りにくいため、移動の際は注意が必要。

※釣り場によっては若干の変動あり

 

アルミボート

▲湖を激走するアルミボートの写真

 

ボートスタイルの魅力は、はっきり言って短時間に多くのポイントを廻れ、「効率よくお魚に出会える」。そんなイメージですね。

特に広大な湖では、徒歩でのオカッパリには限界があるため、このスタイルが活躍します。

 

初心者の方はお目に掛かる機会が少ないかもしれませんが、ボートスタイルでの究極の形と言えば、何といってもアルミボートを使ったバスフィッシング!

手漕ぎボートと違って、ハンドコン(=ハンドコントロールできるエレキモーター)やフットコン(=フットコントロールできるエレキモーター)といったエレキモーターが搭載され、瞬時に移動できるばかりか、一定の場所で止まって釣りができる優れもの。 

操縦も比較的容易で、このアルミボートで湖上に繰り出せば、たちまちバスフィッシングの世界が変わるでしょう!

 

 

参考までにエレキモーター付きのレンタルボートを利用した場合の金額や狙えるポイントなどを表にまとめてみましたので、釣行(ちょうこう:釣りに行くこと)の際にご一読いただければ幸いです。

現在では、免許不要艇(操作するのに免許が不要な船)などのボートもたくさん用意されていて、気軽にエレキの操船が楽しめますよ。機会があれば1度、利用してみてくださいね!

 

▼レンタルボート+エレキ装備品価格相場

操船タイプ 通常ボートレンタル料金(1日) ハンドエレキセット フットエレキセット 湖での狙えるポイント
1人乗り 3000円前後 約3000円 約4000円 桟橋・ウイード・ブッシュ・オダなど
2人乗り 4000~4500円 約3000円 約4000円 橋脚・立木・水門・流れ込み・岩場・馬の瀬・アシ際など

※上記、アルミボートのレンタル料金ではなく、通常のボート屋さんでレンタルできるボートの金額相場です。一般にエレキモーターがセットされているアルミボートというのは、多くのボート屋さんでレンタルすることができませんが、代わりにアルミボートではない普通の手漕ぎボートにエレキエンジンを積んだものがレンタルできます。その為料金は例えばハンドエレキエンジンを積んだ1人乗りボートであれば3000円前後+約3000円=約6000円、となります。

 

「免許不要艇」について
ボートを操船するにあたり、長さが10フィート(約3メートル。1フィート=約30センチ)未満であれば免許なしで操船が可能です。

エレキエンジンを積まずに、手漕ぎボートで釣りをする場合は、12フィートや14フィートといった大きめのボートも利用することができます。

他にも諸々の条件がありますが、概ねレンタルボート屋さんで借りれる免許不要艇というものであれば、資格を持たずとも釣りが楽しめます。

 

湖沼の代表的なスポット

 

代表的な湖沼を紹介いたします。是非、実際に足を運んでみてください。

 

都道府県 湖沼の名称
茨城県 霞ヶ浦、北浦
福島県 檜原湖
山梨県 西湖、精進湖、山中湖
神奈川県 相模湖、津久井湖、芦ノ湖
千葉県 亀山ダム、高滝湖
滋賀県 琵琶湖
奈良県 池原ダム
香川県 府中湖

 

次のページでは、初心者が最も釣ることが容易な場所である「管理釣り場」についてお伝えします。

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バス釣りの場所の基礎知識② 【河川編】

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この章ではバス釣りができる4つの場所「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の解説を4ページにわたって行います。

前のページでは「野池」を紹介しましたが、このページでは「河川」について解説いたします。

 

河川とは


▲河川の例 利根川

 

さて、前述したようにバス釣りができる場所は「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の4種類があります。

河川は強い引きと高いゲーム性を求める中級者におすすめフィールド(釣り場)です。

他の釣り場所である「野池」や「湖沼」には貯まっている水には動きがありません。ただ、河川には流れがあり、流れの中で魚が育っているため引きが強いです。また、大物の魚が釣れる可能性もあります。

これがリバーバスフィッシング(=河川で行うバス釣り)の醍醐味です。

 

 

また、その反面フィールド(釣り場)が広範囲であるためポイント(=釣れる場所)の見極めが難しいです。釣れるポイントが限定されるため初心者には厳しい中級者向けのフィールドなのです。

川の流れがない場所での釣りには物足らない方は河川での釣りがよいと言えるでしょう。

 

▼【参考】代表的な釣り場所の特徴一覧

場所 特徴 どういう人向け?
野池

俗にいう貯め池。場所を選ばず気軽にルアーを投げれる。 手軽に時間のない方でも行けるのが魅力。初心者にもおすすめ。
河川

釣る場所を絞るのが難しいが、釣れれば大物の可能性! 川バス特有の強い引きと高いゲーム性を求める中級者におすすめ
湖沼(こしょう:湖や沼)

ボート釣りなど普段とは違った釣り体験ができる。レジャースポットとしても楽しめる! 水深があって、目に見えないところにも注目しないと釣れない。考える釣りの醍醐味を味わいたい方におすすめ。
管理釣り場

人工的に作られた釣り場。最も釣れやすい。 初心者でも容易に釣ることができる。デートスポットとしてもおすすめ

 

また、河川の釣りの醍醐味を味わうには、まずはそこにどんな種類のブラックバスが生息しているか知った方がよいでしょう。

河川では2種類のブラックバスを釣ることができます。下記で解説いたします。

 

河川に生息するブラックバス

 

国内の河川には「ラージマウスバス」と「スモールマウスバス」の2種類のブラックバスが生息しています。

まずは、こちらの2種類のブラックバスの違いについて学んでいきましょう。

 

ラージマウスとスモールマウスバスの違い

▼ラージマウスバスとスモールバスの違い

呼称 生息域 生息場所 特徴
ラージマウスバス 日本全国 野池・湖沼・河川 おもに流れのない温暖な野池などに生息
スモールマウスバス 東北・関東地方の河川 おもに河川 流れの急な河川に多く生息

 

ラージマウスバスは、口が大きく、身体にある斑点が横に一直線に集中した模様で、体色はやや黄色掛かっているのが特徴。

スモールマウスバスは、ラージマウスに比べ口が小さく、身体はトラ模様、またはヒョウ柄。

 

どちらも小魚や甲殻類などを主食とし、見た目も似ていますが、大きな違いがいくつかあります。

それはラージマウスは比較的温暖な地域を好みますが、スモールマウスは冷涼な地域を好む魚であるという事。

そして生息している場所も、ラージマウスは主に湖沼や野池といった流れのない所に居ますが、スモールマウスは逆に流れのある河川に多く生息しているという事。(河川にもラージマウスはいます)

 

このような両者の生態の違いにより、昨今では、様々なフィッシングスタイルが確立されてきました。

様々なフィッシングスタイルとは
個々の生息域の違いにより、釣り方も様々なものがあります。

例えば、ラージマウスバスの場合は、止水域(水が止まっているくらい流れが遅い場所)での釣り方がメインになり、水の流れはさほど意識しなくても釣れるのに対し、スモールの場合は、流れの中に身を潜めていることが多く、水の流れを意識してルアーを操作する釣り方がメインになるという事になります。

例えばラージ狙いの場合は、激流の中にルアーを投げることは確実にありませんが、スモールの場合は、激流の中のストラクチャー(障害物)狙いが必要になったりします。

 

これから初めてバスフィッシングにチャレンジされる方は、河川で狙えるブラックバスに2種類の魚が存在することをまず始めに理解しておきましょう!

 

ラージマウスバスの狙い方

 

まずはラージマウスバウスについて解説いたします。ラージマウスバスの多くは湖などの止水域に生息していますが、流れのある河川にもラージマウスが生息する場合もあるのです。

ちなみに、河川に生息しているラージマウスバスのことを「リバーラージ」と言います。

止水域(しすいいき)とは
人間には水が流れないで止まっているように見える環境。実際にはゆっくり流れている。「野池」「湖沼」が該当する。

 

河川でのラージバスフィッシングの醍醐味と言ったら何といっても「引きの強さ」、そして「デップリと太った体高(たいこう)のいい魚が狙える」こと。

野池などの止水域と違い、少し流れのあるところにもブラックバスは定着しています。

障害物の際に隠れる習性は、どの魚も同じなので、まずは橋脚の影や桟橋などの船着き場、テトラポットと呼ばれる消波ブロックの際などを丹念に攻めていきます。

▼消波ブロック

 

また、河川には必ずと言っていいほど水門が設置してあります。

水門は流れがあり、他の小魚などが集まりやすく、多くのブラックバスの回遊ポイントとなります。

▼水門

 

小さい河川へ続くインレットやアウトレット※などの流れ込みも酸素量が多く、バスが集まりやすい絶好のポイントなので、付近に流れの変化がある場所がないかなど、フィールドを訪れた際はこまめに観察するようにしましょう。

 

インレットとアウトレット
インレットは川から流れてきた水を溜めている池などの供給地点を表します。アウトレットは池などの水が川に排出される地点を意味します。
酸素量が多いと魚が集まりやすい理由
一定の酸素量以下になると魚が呼吸しづらくなり、活性が下がると言われており、最悪の場合、死に至ることもあります。そのため、夏場などには、酸素量が多く、水温が安定しているところにバスが集まる傾向があります。 

 

そしてアタリが来れば、魚の強い引きを存分に味わうことができます!

 

アタリとは
魚がエサに食いついた時に、竿先やウキ(アタリを知らせてくれたり、エサの場所を保つ道具)が動くこと。アタリを「小さい」「大きい」などと表現することがあります。小さいアタリとは、「コンコン」とか「ツンツン」といったツツクアタリが多いです。対する大きなアタリは、「ゴン」とか「ググッ」と引き込まれる明確なアタリになります。

 

筋肉隆々とした立派なサイズが期待できますので、是非1度リバーラージ釣りにチャレンジしてみるのをおすすめします。

 

スモールマウスバスの狙い方

 

筆者は、この河川でのスモールマウスバス狙いがとても大好きで、暇があれば近くのフィールドに足を運んでいます。スモールを狙う上で最も特筆すべきは、以下の点です。

 

  • 引きの強さはラージマウス超え
  • 金色に輝くトラ模様の魚体が何とも美しい
  • 釣り方がラージマウスよりも少し難しい
  • 気まぐれな性格ゆえに、1度釣れても同じ場所で釣れるとは限らない
  • 超激流の中にも潜んでいる
  • ラージマウスは曇りの天気の方が釣りやすいのに対し、スモールは晴れの日の方が釣れる可能性が高い

 

など、先ほど紹介したラージマウスバスとは明らかに異なる習性が見られ、違う釣り方が要求されます。

同じブラックバスでも全く別の魚であるかのようにさえ感じますね。

 

特に針掛かり(=釣り針を魚の口に刺すこと)した際の引きと言ったらラージマウスバスのそれとは比べ物になりません!

▼針掛かり(フッキング)の様子

 

30センチくらいのスモールマウスバスの引きは、40センチのラージマウスバスと同等かそれ以上の強さの引きに感じますね!

それくらい強い引きが堪能できるんです!

 

スモールマウスバスは、激流の中にも身を潜めていることがあるので、狙い方としては、堰下(せきした:堰と呼ばれる河川の流れをせき止める構造物)の河川の落ち込みや消波ブロックの隙間などにルアーをドリフトさせて(=流れに漂わせて)誘います。

始めはコツっとアタリが来ることが多いですが、即アワセ※は厳禁。

即アワセ
魚がエサに食いついた瞬間に、竿を立てて魚の口に針を引っ掛けようとすること。

 

小さいアタリの後の大きく引き込まれるアタリを待ってから、思い切ってフッキング(=魚を口に針を引っ掛けること)させるようにします。

スモール狙いは、川の流れもあるので初めての方にはちょっと難しいかもしれませんが、それだけに釣れた時の喜びもひとしおです!

また、習性もラージとは少し異なりますので、なかなかラージが釣れないといった方は、試しにスモール狙いに切り替えてみるとよいかもしれません。

 

有名な河川紹介

 

下記に、サイトや雑誌等でも多く取り上げられる有名河川について紹介いたします。是非、実際に足を運んでバス釣りを楽しんでみてくださいませ。

 

都道府県 河川の名前
埼玉県 入間川・越辺川・ビン沼川・荒川・名栗川・都幾川
※埼玉はスモールバスの生息が多いです。
茨城県 利根川・小貝川・霞水系横利根川・霞水系新利根川・桜川・五行川など
千葉県 江戸川・印旛新川・長門川
大阪 淀川
東京都 多摩川

 

次のページでは「ボート釣り」など普段とは違った釣り体験ができる。レジャースポットとしても楽しめる釣り場である「湖沼(こしょう)」の解説をいたします。

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バス釣りの場所の基礎知識① 【野池編】

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バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

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この第2章ではバス釣りができる4つの場所「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の解説を4ページにわたって行います。

各フィールド(釣り場)別に釣れるポイントや釣り方・特徴・攻略方法などをお伝えします。

このページでは「野池」について解説していきます。

 

野池とは

 

野池とは、農業用の水を貯めるために作られた小さな池のことです。

現在は日本各地の至る所にブラックバスが生息していますが、野池は「これから初めてバス釣りを始めたい!」という方におすすめの場所です。

 

特徴


photo by 三人日 CC 表示-継承 3.0

▲千葉県 雄蛇が池

 

前述した通り、バス釣りができる場所は「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の4種類あります。

野池は「管理釣り場」という人工的なフィールド(釣り場)を除けば、最も初心者向けのフィールドになります。

 

野池が初心者向けである理由は小規模な釣り場であり魚が居る場所が一目見て分かるからです。

野池の周囲は狭いので、野池の中にいる魚の生息密度が濃く、岸のどこからルアーを投げても比較的簡単に釣る事ができます。

河川や湖沼の場合はフィールド(釣り場)があまりにも大きいため、初心者の方は魚がどこにいるかわからず、ポイントを絞るのはなかなか大変かと思います。

 

 

また、野池は割といたるところに存在するフィールドで、手軽に時間のない方でも訪れることができるのが魅力。遠くの釣り場に足を運べない方にもってこいの釣り場です。

 

野池の選び方

 

野池の選び方ですが、フィールド(釣り場)には、ブラックバスが入っている野池と全く入っていない野池の2つのフィールドが存在します。

 

 

これを見分けるには、バスアングラー(ブラックバスを釣る人)が釣りをしているかしていないかで判別します。

普段からルアーマン(ルアーを使って釣りをしている人)がそのフィールドを訪れていれば、確実にブラックバスが入っているフィールドと言えます。

反対に釣り人をあまり見かけない様であれば、いない可能性が高いので別のフィールドを探しましょう。

 

フィールド(釣り場)の見極め
フィールド(釣り場)の見極めは非常に難しい所なのですが、少なくとも1人でも釣り人(ルアーを投げている人)を見かける様であれば、そこにはブラックバスが生息している可能性は高いと言えます。

釣りには、コイなどを釣るための「投げ釣り」やフナ狙いの「ウキ釣り」などもありまして、そのような対象魚を狙っている釣り人しかいないようであれば、ブラックバスは「ほぼ居ない」と断定できます。

 

野池の釣り方の基本

 

野池は、小さなものから数百メートル以上も周囲のある大きなものまで様々です。

野池での釣り方の基本は、ランガンスタイルと言って「投げては移動を繰り返すスタイル」が有効です。ルアーを沈めてみて、反応がなければすぐに移動をして、効率よく魚の居るポイントを探っていきます。

ちなみに、ランガンスタイルはほぼ野池のみで行います。広大な湖や河川などはランガンスタイルでは、せいぜい500mくらいの距離しか回れないと思います。そのくらいの移動範囲ですと、野池よりも断然広い湖や河川でブラックバスのポイントを絞るのは難しくなり、多くの釣り人はなかなか釣れないと思います。初心者ならなおさらです。

この章(第2章)の後のページで解説しますが通常湖や河川ではランガンスタイルではなくボートを使うのです。

 

 

また、野池の多くは、水深が1メートル前後と比較的浅い所が多いです。

活性が高ければ※水面にルアーが落ちた瞬間にブラックバスが食いついてくることもあります。ちなみに、水面にルアーが落ちが瞬間に魚が食いつてくることを「トップウォーターゲーム」と呼びます。

活性が高い
「活性」とは、魚がエサやルアーに食いつく積極性の程度を表します。「活性が高い」と釣れやすい、「活性が低い」と釣れにくいことを意味します。

 

このトップウォーターゲームは、夏場などのバスフィッシングの醍醐味とも言え、迫力満点です。様々なルアーで誘い、ブラックバスが水面で食いついてくる瞬間を楽しんでみてください!

 

野池でブラックバスの居るポイント

 

野池には様々なタイプがあります。

「農業用のため池」の他「河川から枝分かれしたフィールド」や「公園の敷地内にある池」「貯水池」など多くのフィールドが存在します。

ブラックバスという魚は物陰に潜んで、近くを通る小魚などのエサを待ち構えていますので、基本的にはこのような野池の周囲にある葦や水草の際、木陰などといった障害物周りを丹念に狙っていきます。

 

また、沈んでいる船や立木・杭・パイプ・桟橋など目に見えるものがあれば、その周囲にはブラックバスがいる可能性が高いです。

「逆に目に見えない障害物」というのも存在し、沈んでいる水草や池の中に放たれた自転車やタイヤ・大きな岩といった沈下物も恰好のストラクチャー(障害物)になり得ます。

底を取りながらラインを巻いている時(野池の底でルアーを動かしている時)に引っかかるようであれば、そこには地形の変化とともに何かが沈んでいる可能性が高いので1度巻くのを止め、アタリがないか確認してからルアーを回収するようにしましょう。

 

画像で学ぶ!ブラックバスがいるポイント!

 

上記の画像は、ストラクチャー(障害物)周りにルアーを投げている画像です。上記の画像で言えば、足元なんかにルアーを落としてもバスが付いている(ブラックバスがいる)可能性が高いです。

水面で目視できる障害物を狙っても良いですし、見えない瓦礫や岩などは格好のブラックバスの住みかとなり得ます。

木陰や水草が目視できない場合は、ライン(釣り糸)を回収しながらボトム(野池の底の形状)を確認しつつ、このような障害物が水中に設置されていないかを手探りで探りながらバスの居所を掴む釣りになります。

 

釣れる野池紹介

 

実は、野池の場所は秘境性が高く、雑誌などにもあまり一般的には公開されていないのです。

なぜかと言うと、フィールドが狭く、あまり多くの釣り人がビュンビュンとルアーを投げてしまうとスレてしまい(ブラックバスがルアーに慣れてしまい)、釣れなくなってしまうからです。

そのため、現地の人も隠したがります。

私が知っているブラックバスが釣れる野池は、有名というわけではありませんが、以下になります。こちらを参考に、是非実際に足を運んでみてくださいませ。

 

▼筆者が教える釣れる野池!

都道府県 野池名
埼玉県 柴山沼・ビン沼・仙女ヶ池・丸掘・高須賀池・弁天沼・昭和池・弦代公園・宝泉寺池・油井ヶ島沼
千葉県 雄蛇が池・印旛沼・手賀沼・房総野池郡
茨城県 上野沼・砂沼・つくば野池郡

 

次のページでは「河川」について解説を行います。河川は野池よりも釣ることが難しい中級者向けのフィールドですが、河川ならではブラックバス釣りの楽しみ方をすることができるのです。

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)

 

 

バス釣りとは

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バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

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著者:お魚店長

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▼「ブラックバス釣りのイメージが沸かない」という方は、まずは以下の4枚の画像でイメージを掴んでみてください。

 

バス釣りとは

▲ブラックバス

 

みなさんは、「バス釣り(バスフィッシング)」という言葉をご存知でしょうか?

「耳にしたことがある」という方も少なからずいらっしゃるかもしれません。

バス釣りとは、淡水魚(=海ではなく川や湖に住む魚)である「ブラックバス」という魚を「ルアー」と呼ばれる疑似餌で誘い、釣り上げるゲームフィッシング(=食べる目的ではなく魚を釣ること自体を楽しむこと)の1つです。

ちなみに「バス釣り」は「バスフィッシング」とも呼ばれます。バスフィッシングの方がよりスポーツ的な意味合いで使われます。

▼ルアー

 

バス釣りは米国が発祥の地です。

現地では、プロの公式大会が毎年開催され、優勝賞金が100,000ドル(約1200万円)、さらに選抜されたエリート選手のみが出場できる大会であれば300,000ドル(約3600万円)も獲得できる夢のようなプロスポーツとして知られているんです!

 

 

バス釣りの大会は日本でもありますが、アメリカの大会ように幅広く認知されているわけでありませんし、賞金額もアメリカのように高額ではありません。

しかし実は日本でも多くの団体が設立され、名だたるプロが集結しバス釣りのトーナメントが開催されています。

 

このWebonでは、そんなバス釣り(バスフィッシング)の魅力・楽しさを思う存分にお伝えできればと思っています。

バス釣りの奥深さ、醍醐味を少しでも皆様に肌で感じ取って頂き、指南書のような感じで読み進めて頂けますととても嬉しく思います!

 

国内バス釣りの起源

 

国内でのバス釣りのルーツは、遡ること1925年。

米国から持ち込まれたブラックバスは、最初に神奈川県の芦ノ湖に放流され、その後は津久井湖、相模湖へと広がり、やがては霞ケ浦、琵琶湖など全国の湖でも確認されるようになりました。

 

 

ブラックバスが持ち込まれた経緯
ブラックバスを日本に持ち込んだのは赤星鉄馬氏という人物。赤星氏はアメリカに留学した際に体験したバス釣りに魅了されて、アメリカからバスを日本に持ち込み箱根の芦ノ湖に放流した。

 

次第に生息域が広がり、認知度が高まってくると、その魚食性(魚を食べる性質)の高さから、エサに代わる疑似餌(ルアー)での釣りが主流となりました。

そこからバス釣りは「ゲームフィッシング」という概念が生まれ、次第に熱を帯びていったとされています。

 

バス釣りの魅力

 

このバス釣りの楽しさは、ルアーという様々な形を施した疑似餌に、フィッシュイーター(小魚を主食とする大型魚)である彼らが勢いよく食らいつき、壮絶なファイトを味わえる所にあります!

▼ブラックバスがルアーに食らいつくイメージ

 

今までに釣りをしたことがない全くの素人の方でも1度釣れてしまうと、その迫力に魅了されてしまい、ハマる方も多い釣りです。

また、ブラックバスという魚は季節によって居場所や好むエサが変わるため、様々な疑似餌を使い、潜んでいる場所を考えながら釣りをするというゲーム性もまた人気の1つなんです。

この「季節によって居場所や好むエサが変わるため、様々な疑似餌を使い、潜んでいる場所を考えながら釣りをすること」は「シーズナルパターン」と呼ばれます。

シーズナルパターンについては第1章のこちらのページで解説しておりますので詳しくはそちらをご覧ください。(このページは「はじめに」です)

 

ちなみに私は、小学生の頃からバスフィッシングの楽しさに魅了され、現在まで数えきれないほどの魚を釣り上げてきました!

このシーズナルパターンを先読みして、居場所を突き止めた時の爽快感引きの強さを味わったら病み付きになること間違いなし!

 

 

私がハマったきっかけ

 

先ほども少し触れましたが私が初めてブラックバスを釣ったのは、幼き小学生の頃。

川で友人と鯉(こい)釣りをしていて、足元に見たこともない柔らかい樹脂製の疑似餌(ソフトベイト)を見つけました。

 

▼ソフトベイト

 

「なんだろう」と思いながら針先に付け、水門際のゴミだまりの水面に落としたところ、下から大きな口を開けてバクっと何者かが吸い込みました。

その時に釣れてしまったのがブラックバスで、その強い引きに衝撃を覚えたことがバス釣りにハマってしまったきっかけです。

 

 

このブラックバスという魚は、実に予想もしないところで釣れてしまいます。

私のように長年釣り続けているベテランでさえも釣れない状況下で、全くの初心者が大きなサイズを釣り上げる時も多々あります。

それほどまでに謎に満ちた、ゲーム性に富んだ釣りであると言えます!

 

釣り人の考え方次第で釣果に大きな差がつくのもまた事実。

腕ではなく、頭脳で釣り上げることができるのも、バスフィッシングの魅力の一つなのです。

 

以上、バスフィッシングとは から バスフィッシングの魅力 までを簡単に解説させていただきました。

このWebonでは、

「恋人に誘われてこれから始めてみたいんだけど…」

「前に1度やったことがあるんだけど、また1から始めてみたい…」

などといった全くの初心者の方にもわかりやすく、バスフィッシングの魅力や釣り方をご紹介していきます。

1人でも多くの方の「ちょっとやってみようかな…」のきっかけづくりをお手伝いできれば幸いです。

 

皆様の趣味の1つとして広がり、スポーツフィッシングとして社会に認知されれば、これほど嬉しいことはございません!

是非、初めての1匹を手にした時の感動を味わってみてください!

 

次のページから第1章のスタートです(このページは「はじめに」)。まずはバス釣りは具体的にどのような事をするのか、予算、持ち物など基本中の基本を学んでいきましょう!

『バス釣り初心者入門』目次へ  (全15ページ)
 

 

バス釣り初心者入門

 

著者:お魚店長

幼少の頃からバス釣りを始め、現在では足掛け30年以上も魅了され続ける中年バサー。昨今の【釣りガール】ブームに押されつつも業界を陰から見守り、釣りの楽しさをや魅力を少しでも多くの方に知ってもらおうと様々な記事を執筆中。バス釣りビギナーの方に、分かりやすく基礎の基礎から釣れるコツを伝授します。お問い合わせはこちらから

 

このWebonではバス釣り初心者が、バス釣りの迫力と醍醐味を知り、最終的に1人でフィールド(釣り場)に足を運んでいただくことを目的としております。

ブラックバスが勢いよく食いついた時の感覚や、居場所を突き止めた時の爽快感を知れば、バス釣りにハマること間違いなし!

 

はじめに

バス釣りとはブラックバスという魚を釣るスポーツです。ブラックバスが持つ特性により「食らいついた時の壮絶なファイト」や「ブラックバスが潜んでいる場所を突き止めた爽快感」を味わうことができます。その魅力的な世界を覗いてみてくだい!

バス釣りとは

 

第1章 基礎

初心者の方が「バス釣りをしたい」と思っても、何から学んでいいかわからないのではないでしょうか。第1章では、バス釣りにおいて初心者の方が学ぶべき基礎知識を解説していきます。

バス釣りの基礎知識 ~初心者が最低限学ぶべきこと~

バス釣りの釣り方の基本

 

第2章 釣り場

バス釣りの釣り場所は大きく分けると「野池」「河川」「湖沼」「管理釣り場」の4種類。それぞれの特徴について解説します。

バス釣りの場所の基礎知識① 【野池編】

バス釣りの場所の基礎知識② 【河川編】

バス釣りの場所の基礎知識③ 【湖沼編】

バス釣りの場所の基礎知識④ 【管理釣り場編】

 

第3章 道具

バス釣りは、ブラックバスの趣味嗜好に合わせて道具を使い分けるのも楽しみ方のひとつです。ここでは、バス釣りに必須の道具である「ロッド」「リール」「ルアー」「ライン」について解説します。

バス釣り道具の選び方・おすすめ① 【ロッド編】

バス釣り道具の選び方・おすすめ② 【リール編】

バス釣り道具の選び方・おすすめ③ 【ルアー編】

バス釣り道具の選び方・おすすめ④ 【ライン編】

 

第4章 コツ

バス釣りでは、知っておけばより多くのブラックバスを釣ることができるコツがあります。ここでは初心者が知っておきたい4種類のコツについて解説します。

バス釣りのコツ① 【季節・天候・時間】

バス釣りのコツ② 【ルアーの使い分け】

バス釣りのコツ③ 【根掛かり】

バス釣りのコツ④ 【プレッシャー】