2.5次元舞台の定番アイドルもの 【あんさんぶるスターズ!/ツキウタ。/他】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

第2章では人気の2.5次元ミュージカル(舞台)作品をジャンル別に紹介しています。

このページでは2.5次元ミュージカルの定番となっているアイドル作品の中から

「あんさんぶるスターズ! オン・ステージ」

「2.5次元ダンスライブ ツキステ。」

舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪」

を紹介します。

 

<第2章のページ>
スポーツ
アイドル】(当ページ)
擬人化
刀剣乱舞
男性向け

 

アイドル作品が人気の理由

 

前のページで紹介したスポーツ作品に並んで2.5次元ミュージカル(舞台)で好まれるジャンルに「アイドルもの」があります。

「アイドルもの」とは、その名の通り「アイドル」を題材にした作品のことです。

ストーリーは登場人物がアイドルを目指したり、アイドルとしての活動する姿が描かれたりしています。

 

アイドルもの作品は近年増加しています。

これは2.5次元舞台が急速に拡大した2015年以降、スマートフォン向けアプリゲームを中心にアイドルものの作品が流行したことが要因だと考えられます。

また、増加した背景には他にも理由があると筆者は考えます。

 

 

アイドルものの作品に欠かせないものは「歌」「ダンス」、そして「ファンサービス」です。

2.5次元舞台のアイドルものは、若手俳優によるファンサービスがしやすい作品となっているのが特徴です。

 

ファンサービスは「ファンサ」と略され、元は男性アイドルファン(=
男性アイドルが好きな女性ファン)の間で使われている用語でした。

男性アイドルがファンに向けて手を振ったり、ファンの掲げる手作りのうちわに書いてあるメッセージに応えてファンへピースサインや指差しを向けたり、ファンに向けてサービスをすることを意味します。

 

アイドルものの舞台では目の前にいるキャラクターに扮する役者がこのファンサを振りまいてくれます。アイドルものだからこそ体感できるのこのファンサこそ、アイドルもの作品の魅力です。

 

このファンサは原作ファンはもちろんのこと、役者ファンにとっても刺激的な体験であることは間違いありません。

キャラクターを演じているとはいえ、好きな役者からファンサがもらえるというのは嬉しいものです。

「若手俳優」に向けるファンの目線は「アイドル」に対するそれとよく似ています。

「アイドルもの」の舞台が増える背景にはアイドルと若手俳優の親和性も関係しているのではないでしょうか。

 

 

「アイドルもの」定番作品3選

「あんさんぶるスターズ! オン・ステージ」

 

「あんさんぶるスターズ! オン・ステージ」は、2015年にリリースされたスマートフォン向けアプリゲーム「あんさんぶるスターズ!」を原作とした舞台化です。

原作は、アイドル育成のための学園を舞台に「アイドルの卵たちが競い合いながら成長するボリュームある物語」や「多彩なキャラクター」で大人気の作品です。

舞台では原作の物語を丁寧に描きつつ、作中のライブシーンでは実際にキャストがパフォーマンスを披露します。

自分の推しアイドルが目の前にいること、時にはファンサをしてくれること。

この作品は、画面の向こうにしかいなかったキャラクターが会いにいける存在、しかもファンサまでしてくれるという2.5次元らしい感動を与えてくれる作品です。

 

▼『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』映像

 

<この作品を観る方法>

 

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD
DMM.com ・月額レンタル。月ごとに決まった数のDVD/CDをレンタルすることができる。月980円で4枚、月に1880円で8枚、月2480円の借り放題プランがある。
ダウンロード/ストリーミング
GYAO! ・レンタル。視聴期間は決まっている。
U-NEXT
・月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能。初回31日間無料お試し期間有り。

 

※2.5次元舞台で人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

 

2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ(通称「ツキステ」)

 

「ツキウタ。」シリーズは各月をイメージした12人のアイドルたちの日常やお仕事風景を描くドラマCD(=映像がなく、CDに音声のみが収録されたドラマ))が原作の作品です。

通称「ツキステ」。

▼ドラマCD「ツキウタ。ドラマ!」

ドラマCDが原作ということもあり、キャラクターを演じる声優の存在が非常に大きいシリーズでもあります。

原作ファンにとってはビジュアルやストーリーはもちろんのこと、「声」がこのシリーズの中で重要な要素となっています。

 

舞台化にあたり、原作ファンの思い入れが深い「声」をどうするのかという問題を、本作はダンスライブという形式で解決しました。

舞台は2部に分かれており、1部の芝居がメインで役者の方が普通に喋ります。(歌がある場合は声優のCD音源を使用し、舞台オリジナルの劇中歌は役者の方が歌う。)

2部のライブシーンでは音源は声優の歌うCD音源を使用し、役者はダンスのみを行うこと(客席に向かって話す場面は役者がそのまま喋ります。) で、歌声は原作そのままに2.5次元化しました。

 

本作では1部がお芝居のパート、2部がライブパートと分けられています。1部のお芝居パートについてもドラマCD原作者が脚本を提供するなど、ファンタジー要素のある原作の空気感をそのままに、舞台ならではのオリジナルストーリーとして原作の作品世界を広げています。

 

▼「ツキステ。」ダイジェスト映像

 

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舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪」

「劇団シャイニング」は原作と2.5次元舞台の関係性という意味で非常に面白い試みをした作品です。

「うたの☆プリンスさまっ♪」は女性向け恋愛アドベンチャーゲーム(いわゆる「乙女ゲー」)の中でも根強い人気を誇る作品です。

 

PSP(ゲーム)「うたの☆プリンスさまっ♪」
物語の舞台はアイドルや音楽家を夢見る少年少女が集う芸能専門学校。自分が作曲した楽曲でアイドル候補生をオーディション優勝へと導くことを目指す。

▼PSP「うたの☆プリンスさまっ♪」(画像クリックで商品詳細へ)

 

魅力的な男性アイドルたちが登場する本作品は、ゲームのみならず、アニメやCDにもその作品世界を広げています。

舞台化された「劇団シャイニング」とは、もともとドラマCDからスタートしました。ドラマCDの内容は、アイドルであるキャラクターたちが演劇作品に挑戦すると言う設定で、劇中劇とテーマソングが収録されています。

ドラマCDではありますが内容は舞台作品そのものなので、ファンの目線で見れば、「キャラクターたちが舞台作品に挑戦した」ということになります。

 

ファンは2次元の存在であるキャラクターや声を当てる声優陣への思い入れがかなり強いです。そうしたファンの気持ちを大切にしてか、「劇団シャイニング」を実際に役者が舞台に立って演じるような舞台化にあたって、役者はキャラクターそのものではなく「キャラクターがかつて演じた役を2代目として引き継いだ」という設定で演じています。

たとえばホームページ上のキャストコメントで出演者は「先代の○○さん(キャラクター)が演じた役を演じることができて嬉しいです」とあたかもキャラクターが存在するかのように話します。

 

 

これは「うたの☆プリンスさまっ♪」という作品が、キャラクターを「架空の存在」ではなく「同じ世界にいる存在」だというスタンスを大切に守り続けているからこその作品構造です。

2.5次元化するにあたっても、役者はキャラクターを演じるのではなく、キャラクターがかつて演じた役を演じることで、原作ファンにも現実には存在しない初演(キャラクターたちが演じた公演)を想像させるという体験を提供しました。

 

▼舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『JOKER TRAP』」ダイジェスト映像

 

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2.5次元舞台の男性向け作品 【けものフレンズ/Fate/Grand Order 】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

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20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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2.5次元舞台に男性は来るのか

 

従来の2.5次元舞台は女性をメインターゲットにしてきました。

しかしながら、女性向け作品の舞台化が飽和してくる中、男性をダーゲットにした2.5次元舞台上演も2017年頃から増えています。

今までは女性をターゲットにしてきた2.5次元舞台。男性向けの作品は増えていますが、男性は2.5次元作品を好きになり舞台に足を運ぶようになるのでしょうか。

 

舞台を好きになるためには、越えなくはいけない大きく2つのハードルがあります。

 

1つはこれまで見たことのない演劇作品に高いチケット代を払って行くということです。

チケットを買うことや劇場に足を運ぶことは、今まで演劇作品を見る習慣がなかった人にとっては大きなハードルです。

 

もう1つはまた見に行きたいと思うほど楽しい作品であることです。

1つ目のハードルを乗り越えて見に行っても面白くなければまた行こうとは思えません。

 

 

 

2.5次元舞台の観客は多くが女性です。

そのため、男性が行ってみようと思ったときにどうしても尻込みしてしまったり、「自分でも楽しめるのか」と考えてしまったりするのではないでしょうか。

 

そういった中、男性でも舞台に足を運びやすくなるような取り組みが行われています。

 

まず一つは、男性人気の高い「原作の舞台化」「キャストの起用」です。これにより、舞台に足を運ぶことのハードルが下がっていると思います。

また、ネット配信が盛んになるにつれて、劇場に足を運ばなくても観ることができるようになってきました。

しかし、肝心の作品を楽しむことができなければ2.5次元舞台のファンにはなりません。

 

「また行きたい」「この作品も舞台化してほしい」と感じるような質の高い作品がたくさん生まれることを期待しています。

 

男性向け2.5次元舞台作品

舞台「けものフレンズ」

 

舞台「けものフレンズ」はゲームやアニメからなる「けものフレンズプロジェクト」の1作品として、アニメの放送終了後に上演されました。

アニメ「けものフレンズ」は少女の姿をした動物たちの生活を生き生きと描き、放送開始後に急速に人気が拡大しました。

 

▼アニメ「けものフレンズ」(画像クリックで商品詳細へ)

 

本作ではメインキャラクターのサーバル、アライグマ、フェネック、そして5人組のペンギンの「PPP(作中に登場するアイドルユニット)」をアニメ版の声優がそのまま演じています。

 

声はキャラクターを構成する重要なファクターで、2.5次元舞台が苦手という人の中に「声が違うこと」を挙げる人もいます。

そうした中で、アニメそのままの声が響く本作は、2.5次元舞台に馴染みがない人でも入りやすい作品であるといえます。

 

本作では、登場するキャラクターが人間の姿をしているものの、あくまで動物であることがポイントです。

アニメで動物らしい動きや性格を描いたように、本作でも人間である役者が動物を演じることで、「人間の姿をした動物」としての姿を観客に見せます。

 

動物たちの賑やかな様子を垣間見られる本作は、2.5次元舞台のキャラクターがそこにいる魅力を存分に発揮しています。

 

▼舞台「けものフレンズ」のリハーサルの様子

 

<この作品を観る方法>

 

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GYAO! ・レンタル。視聴期間は決まっている。

※アニメはU-NEXTdアニメストア で観ることができます。ともに無料視聴期間有。

 

※2.5次元舞台で人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

 

「Fate/Grand Order THE SRAGE」


(引用元:https://www.fate-go.jp/)

 

「Fate/Grand Order」は男女問わず大人気のスマートフォンゲームです。

主人公が「サーヴァント」と呼ばれる歴史や伝説上の偉人を召喚し、世界を救う物語となっています。

最初に舞台化されたのは男性キャラクターも多数登場する「6章 神聖円卓領域キャメロット」です。

 

▼舞台「Fate/Grand Order THE STAGE -神聖円卓領域キャメロット-」映像

 

会場は女性ファンが多いとはいえ、男性ファンの姿も珍しくはありませんでした。

舞台に行こうと思うファンが男女問わずいるというのは、原作が幅広い層に支持されていることを感じます。

 

原作ゲームではプレイヤーキャラクターである主人公の性別が選べます。

本作でもそれに合わせて男性主人公の回と女性主人公の回がWキャストで交互に上演されました。

「Fate/Grand Order」はアニメの放送もありましたが、男性主人公が採用されていました。自分がプレイしている性別のプレイヤーキャラクターがそこにいるというのは舞台だからこそできる演出です。

 

なぜアニメではWキャストはやらない?
主人公はキャラクターとしては1人なので、アニメでやろうとした場合「原作の持つ主人公の役割を2人のキャラクターに分ける」か、「同じアニメを2本違う主人公で作ること」になると思います。

前者の場合は、元の主人公のキャラクターとは別物になってしまうと思いますし、後者はアニメ作品としては採算や放送の観点から制作されることはないと思います。

舞台の場合はダブルキャストでの上演はよくあることですし、周囲もそれぞれのキャストに合わせた芝居をするので、公演によって違う主人公というのが実現しやすいのです。

 

本作の魅力は「原作ゲームをプレイしている時に想像したキャラクターの心情が、歌や芝居によって観客の心に響いてくる」ところです。

 

原作のシナリオが長いため、ストーリーはコンパクトにまとめられています。にも関わらず、メインキャラクターである「円卓の騎士」たちの想いは物語の中でしっかりと感じることができます。

2.5次元舞台を初めて見た人にも舞台上でキャラクターが生きている感覚を味わうことができた作品ではないでしょうか。

 

<この作品を観るには>

 

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※アニメ「fate」シリーズはU-NEXTdアニメストア で観ることができます。ともに無料視聴期間有。

 

 

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2.5次元舞台の異例の存在 【刀剣乱舞】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

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「刀剣乱舞」は2.5次元舞台の中では異例の存在なのです。

「刀剣乱舞」というひとつの作品に対して、同時期に別の制作会社がそれぞれ舞台化しており「ミュージカル 刀剣乱舞」「舞台 刀剣乱舞」ではキャストや内容が異なるものなのです。

今回は、そんな異例の存在である「刀剣乱舞」について解説いたします。

 

「刀剣乱舞」とは


(引用元:http://games.dmm.com/detail/tohken/)

 

現在、アニメや映画と様々な展開をみせる刀剣乱舞ですが、元のはじまりは「刀剣乱舞-ONLINE-」というゲームです。

「刀剣乱舞-ONLINE-」は、2015年1月にブラウザゲーム(=インターネット上でインストールしないで遊べるゲーム)としてリリースされた女性を中心に大ヒットしました。内容は「刀剣男士」として擬人化された名高い名刀を育成するというもの。

魅力的な男性キャラクターはファンの心を掴み、ゲームを飛び越えてアニメ、コミックス、そして2.5次元舞台へと世界を広げています。

 

2.5次元舞台で異例の作品

 

「刀剣乱舞」の舞台化は異例の道程を辿っています。

まず、2015年10月にネルケプランニング(=舞台の制作会社)制作のミュージカル「刀剣乱舞」が上演されました。

 

▼ネルケプランニング公式ホームページ


(引用:https://www.nelke.co.jp/

 

その後、2016年5月にマーベラス(=ゲーム制作を主とした会社)制作の舞台「刀剣乱舞」が上演され、以降ミュージカル版と舞台(ストレートプレイ)版が別々に上演を重ねながらシリーズ化しています。

 

▼マーベラス公式ホームページ


(引用:https://www.marv.jp/

 

それぞれ登場するキャラクターも異なり、キャスト・スタッフもまったく違う体制でそれぞれ制作されています。

1つの原作に対して、同時期に別の制作会社がそれぞれ舞台化をするのは異例のことです。

 

 

なお、「刀剣乱舞」はアニメ作品も別々の会社が制作した「活撃 刀剣乱舞」と「刀剣乱舞 花丸」という2シリーズが存在します。

 

▼アニメ「活撃 刀剣乱舞」

 ▼アニメ「刀剣乱舞 花丸」

 

このように2つの2.5次元舞台が制作された背景として、原作ゲームである「刀剣乱舞」にはっきりとしたストーリーが存在しないことがあると考えられます。

「刀剣乱舞」には『刀剣の付喪神(つくもがみ:道具に宿る神や精霊)である刀剣男士の力を借りて、歴史を改変しようとする歴史修正主義者と戦う』という大枠の設定しかありません。

この設定とキャラクターのビジュアルとボイス、ゲーム中に登場するシステムが原作の要素であり、それを踏まえていればどんな物語でも作ることができるのが「刀剣乱舞」という作品の特徴であり魅力です。

プレイヤーそれぞれの本丸(このゲーム中で基地や拠点にあたるもの)やキャラクターである刀剣男士がいるように、それぞれのメディアミックス作品にもそれぞれの本丸と刀剣男士がいるのです。

そのため、ミュージカル版と舞台版は、原作を再現するという2.5次元舞台の使命を全うしつつ、それぞれのオリジナリティを出しながら上演されています。

 

ミュージカル「刀剣乱舞」

 

ミュージカル「刀剣乱舞」(通称「刀ミュ」)は2015年の「阿津賀志山異聞」トライアル公演を皮切りにコンスタントに上演が続けられています。

▼ミュージカル「刀剣乱舞」「阿津賀志山異聞」トライアル公演(画像クリックで商品詳細へ)

 

2018年10月までに本公演を6公演、劇中の楽曲を披露するライブ公演が4公演披露されています。

「刀ミュ」の特徴として伝統的な大衆演劇のスタイルにのっとって、1部をお芝居、2部をショーの形式で行うことが挙げられます。

 

「刀ミュ」1部と2部の違いを詳しく!
1部と2部の大きな違いは「ストーリーがあるかないか」です。

1部は過去の歴史的なイベントをテーマに敵と戦う話となっています。2部は「現代の戦い」と称して、観客に向けてアイドルのように歌って踊るという設定になっています。

2部は客席とのコールアンドレスポンスがあったり、キャラクター同士の掛け合いがあったりします。

 

2部で「現代の戦い」と称してアイドルのように歌い踊る刀剣男士たちに、観客は「なぜ?」と困惑しつつ引き込まれていきます。

それは「刀剣乱舞」という「自由な世界」では、刀を持たずに歌って踊る刀剣男士が「アリ」だと感じられるからです。

それだけ舞台上のキャストたちは説得力をもって刀剣男士を演じきってくれています。

また、「刀ミュ」は1作目の「阿津賀志山異聞」と4作目の「つはものどもがゆめのあと」で源義経と彼にまつわる人間たちをテーマにしています。

 

源義経
平安時代末期の武将。父は平氏との戦である「平治の乱」で破れて命を落とす。後に、兄の源頼朝とともに平氏を滅ぼす。幼い時の名前は「牛若丸」。「弁慶」という乱暴者を返り討ちにした有名な逸話がある

 

また、テーマは同じですが同じ時代を別の角度から描かれています。例えば、テーマは「源義経と彼にまつわる人間たち」ですが、源義経を中心にスポットを当てて描かれる作品があれば、周囲の人間にスポットを当てて描かれる作品もあります。

それにより同じ歴史的な出来事に抱く印象が変わるだけでなく、刀剣男士たちについても様々な面が見えてきます。

 

1作目と4作目では共通の刀剣男士が登場しますが、両作品で抱く印象は変わっていきます。

「刀ミュ」は刀剣男士たちのキャラクターに厚みを与えて私たち観客の前に現してくれるのです。

 

▼ミュージカル「刀剣乱舞」~真剣乱舞祭2016~ 映像

 

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※2.5次元舞台で人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

 

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舞台「刀剣乱舞」

 

舞台「刀剣乱舞」(通称「刀ステ」)は「虚伝 燃ゆる本能寺」というタイトルからスタートし、2018年10月現在5作品が上演されています。

 

▼作品一覧

作数 作品名 初演
1作目 虚伝 燃ゆる本能寺 2016年5月
2作目 義伝 暁の独眼竜 2017年6月
3作目 外伝 此の夜らの小田原 2017年11月
4作目 ジョ伝 三つら星刀語り 2017年12月
5作目 悲伝 結いの目の不如帰 2018年6月

▼舞台「刀剣乱舞」虚伝 燃ゆる本能寺 ダイジェスト映像

 

「刀ステ」は1公演ごとが独立した物語でありながら、シリーズ全体としては三日月宗近と山姥切国広というキャラクターに迫りながら成長や関係性の深化を描いています。

「刀剣乱舞」は史跡(歴史上価値の高い遺跡)がゲームのステージになっており、歴史そのものをゲームの舞台として見ることのできる作品です。

「刀ステ」でも本能寺の変や関ヶ原の合戦、永禄の変といった歴史的なイベントを主題にして物語が繰り広げられます。

そして歴史ものというのは悲劇はつきものです。

本作でも刀剣男士にとって昔の主である織田信長や足利義輝は歴史の中で死んでいきます。

そうした主を守れなかった悲しみや悔しさから刀剣男士の成長や変化を情感たっぷりに表現しているのが「刀ステ」の良さです。

また、「刀ステ」で重要な要素となっているのが殺陣(たて:刀で切り合う劇。チャンバラのようなもの)です。

殺陣を得意とした役者も多く参加している本作では、スピード感と迫力ある殺陣が魅力となっています。臨場感のある戦闘シーンは演劇だからこそ体験できるものの1つです。

 

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2.5次元ミュージカル人気スポーツ作品 【テニスの王子様・弱虫ペダル】

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『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

このページから第2章。第2章では人気の2.5次元ミュージカル(舞台)作品をジャンル別に紹介していきます。

このページでは2.5次元ミュージカルの定番となっているスポーツ作品の中から「ミュージカル『テニスの王子様』」「舞台『弱虫ペダル』」「舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』」を紹介します。

 

<第2章のページ>
スポーツ】(当ページ)
アイドル
擬人化
刀剣乱舞
男性向け

 

「スポーツもの」が人気の理由

 

いまや年間200本近い作品が上演されている2.5次元ミュージカル(舞台)。その中でも根強い人気を誇るのがスポーツ作品です。

スポーツを題材とした2.5次元ミュージカルは年間を通してコンスタントに上演されています。

 

スポーツものが人気であるのには2つの理由があると筆者は考えています。

 

スポーツものが人気の理由1つ目は、スポーツものというジャンル自体が漫画の題材として人気があり、舞台化に繋がっているということです。

少年漫画誌を見ると大抵1作品はスポーツものが連載されています。それだけ人気のあるジャンルであり、ヒット作も多数生まれています。

 

そして2つ目はスポーツと身体表現である演劇の相性が良いということです。

スポーツと演劇の共通点は「身体の動作によって行われる」ところにあります。

もちろん劇場のステージでスポーツの行われる広いグラウンドとまったく同じ動きをすることはできません。

しかし、役者の身体の動きや表現で、私たちの脳裏には試合風景や熱戦の様子が映し出されます。

この舞台上での表現が「私たちの想像力がかき立てられる」という演劇体験をするのに、スポーツものは適したジャンルの1つなのだと思います。

 

 

人気スポーツ作品

 

以下では2.5次元ミュージカルの人気スポーツ作品の中でも定番といえる作品を紹介します。

 

▼ここで紹介する作品

作品名 上演期間 備考
ミュージカル『テニスの王子様『 2003年4月30日~ 2019年3rdシーズン上演中
舞台『弱虫ペダル』 2012年2月1日~ 2019年「新インターハイ篇」上演決定
舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』 2016年12月9日~ 2018年5月~6月エピソード5上演

 

ミュージカル『テニスの王子様』

【基本情報】

作品名 ミュージカル『テニスの王子様』
初演 2003年4月30日(東京芸術劇場)
主人公(越前リョーマ)のキャスト(初代) 柳浩太郎・Kimeru・遠藤雄弥
ストーリー 主人公が属する青春学園テニス部が全国大会優勝を目指す
チケット チケットぴあ
動画配信サービス U-NEXT
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト https://www.tennimu.com/
「男性俳優のみ」「スポーツ漫画原作」などのミュージカルはミュージカル『テニスの王子』が初めての事だったので手探り状態でスタートした。上演当初は観客動員数も少なかったが口コミなどで徐々に広がり人気ミュージカルへ。2018年には累計250万人を動員(参照:https://www.tennimu.com/news/d724)を記録した。

 

第1章で解説したとおり、2.5次元ミュージカルのはしりとなったのがミュージカル「テニスの王子様」、通称「テニミュ」です。

 

「テニミュ」が2.5次元ミュージカルブームの火付け役となった経緯については第1章で解説!(現在第3章) 「テニミュ」が2.5次元ミュージカルブームの火付け役となった経緯については第1章で解説!(現在第3章)

 

テニミュは2.5次元ミュージカルの中でもシリーズがとても長く続いている作品になります。

主人公・越前リョーマの所属する青春学園テニス部が、「数ある強豪校と戦いながら全国大会優勝を目指す」といういたってシンプルなストーリーです。

 

 

公演ではテニスの試合をするシーンがほとんどを占めています。

 

役者はラケットを握り、ネットを挟んでラリーをします。

ボールは照明の明かりで表現され、見ているうちにテニスの試合が繰り広げられる物語の世界へと引き込まれます。

 

▼ミュージカル「テニスの王子様」ダイジェスト映像

 

もちろんミュージカルなので歌やダンスも挿入されますが、相手を挑発したり、反撃をしたりという「試合展開の表現」として活きてきます。

それゆえに、試合が終わった後は勝利した喜びや負けた悔しさを舞台上のキャラクターと一緒に味わうことになるのです。

この観客が物語の中に引きこまれるような感覚こそが、テニミュの大きな魅力であり、ロングヒットの作品となった理由だと思います。

 

 

本作は2018年現在3rdシーズンが上演中です。

原作の最終回までのストーリーを1stシーズン、2rdシーズンと繰り返しており、現在3周目にあたります。そのため配信やDVDで視聴する際は各シーズンの1作目から見るのがおすすめです。(3rdシーズンの場合は「青学VS不動峰」)

 

「シーズン」について

原作の1話から最終話までの原作のストーリーを1stシーズンで一通りやり、2ndシーズンで同じく1話から最終話までを、3rdシーズンでまた1話から最終話までを…という形で上演しています。

(正確には1話からすべての話の内容をなぞっているわけではありません。シーズンごとでも多少違いはあります。また、シーズンごとに役を演じる俳優は入れ替わります。) 

 

ミュージカル『テニスの王子様』を観る方法

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GYAO! ・レンタル。視聴期間は決まっている。
U-NEXT
・月額2149円(税込)で見放題会員になれば視聴可能。初回31日間無料お試し期間有り。

※2.5次元ミュージカルで人気作を劇場で鑑賞したいと考える場合は、先行販売でチケットを獲得することをおすすめします。

先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説! 先行販売でのチケット獲得方法については下記のページ(次の章)にて解説!

 

舞台『弱虫ペダル』

【基本情報】

作品名 舞台『弱虫ペダル』
初演 2012年2月1日(天王洲 銀河劇場)
主人公(小野田坂道)のキャスト(初代) 村井良大
ストーリー 千葉県立総北高等学校の新入生・小野田坂道が自転車競技部で仲間と共にインターハイ優勝を目指す。
チケット ローソンチケット
動画配信サービス U-NEXT
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト http://www.marv.jp/special/pedal/index.html
自転車競技部の物語を自転車のハンドルだけを用いて表現している。原作「弱虫ペダル」は累計1700万部を超えるヒット、そして舞台化だけでなくテレビアニメ・テレビドラマ化もしている。

 

「弱虫ペダル」は週刊少年チャンピオンで連載中の自転車競技をテーマにした漫画です。

この作品の舞台化にあたって舞台上でどう自転車競技が表現されるのか、原作ファンであれば気になったことでしょう。

 

その答えとして、本作では自転車競技のレースを役者は「自転車のハンドルとその場での足踏み」によって表現します。

映像による演出もなく、肉体1つで激しくスピード感のあるレースを舞台の上に作り上げました。

 

▼舞台「弱虫ペダル」のダイジェスト映像

 

ハンドルだけを握りしめる姿は当初、困惑とともに迎えられました。しかし、この舞台を見に行った人は口々に「自転車が見える」と言います。

もちろん、目の前にいるのはハンドルを握りしめただけの役者です。

しかし、動きや台詞が重なり合って観客の頭の中には「はっきりと風を切る自転車に乗る彼らの姿」が浮かび上がります。

 

 

この想像力をかきたてるような演出は、原作を観客の目にビジュアルとして再現するところを超えて、原作と同じだけの感動や情景を観客の心に再現することに成功しました。

原作の連載も続く本作は、現在も舞台シリーズが続いています。

私たち観客の想像力を喚起させる舞台「弱虫ペダル」の世界を是非体験してみてください。

 

舞台『弱虫ペダル』を観る方法

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD

 

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』

【基本情報】

作品名 舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』
初演 2016年12月9日(シアター1010)
主人公(桜井奈々)のキャスト(初代) 桃瀬美咲
ストーリー 架空のスポーツ「ストライド」に青春をかける男子高校生と、それに憧れた女子高校生の物語。
チケット チケットぴあ
動画配信サービス dアニメストア
DVD・Blu-ray amazonで探す  楽天で探す
公式サイト http://trifle-stage.com/pos_s/
通称「プリステ」。原作では桜井奈々が主人公だが舞台では八神陸(俳優:伊崎龍次郎)・藤原尊(俳優:蒼木陣)のトリプル主人公で作られている。原作はゲーム・アニメ・ドラマCDなどになっている。

 

「弱虫ペダル」がハンドル1つで自転車競技を表現したのとは対極にあるのがこの舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」です。

 

本作は「ストライド」と呼ばれる架空のスポーツをテーマにしたゲームの舞台化作品です。

ストライドは「障害物や高低差のあるコースをリレー形式で走り抜けるスポーツ」です。

 

▼舞台「プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE」PV映像

 

舞台版ではパルクールの指導者も参加し、指導を受けたキャストが実際に客席の通路やステージを走り回ることでストライドを表現します。

 

パルクール

障害物のあるコースを道具を使うことなく進み、目的地を目指すスポーツや動作鍛錬。跳ぶ・走る・登る事で進んでいく。

▼パルクールの様子

by Benjamin Hollis Some rights reserved

 

本作に登場するストライドは架空のスポーツであるにも関わらず、舞台作品となったことで「スポーツをやっている姿を目の前で観戦できる」という新たな体験をファンに与えました。

現実に「ない」ものも劇場という空間でなら「ある」ように見せてくれるという、2.5次元らしい作品です。

 

舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』を観る方法

▼サービス名クリックorタップで公式サイトへ進めます。

サービス名 購入方法
dアニメストア ・定額配信。月額400円(税抜き)で見放題。初回31日は無料で見放題
amazon ・DVD

 

以上、2.5次元ミュージカルの人気スポーツ作品の紹介でした。

次のページでは2.5次元ミュージカルの人気アイドル作品を紹介します。

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

【2.5次元舞台作品が豊富なのはdアニメストア!初回31日間無料】



 

2.5次元舞台の鑑賞方法 【自宅編】

Webon紹介目次著者
2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 

 



 

劇場は遠いし映画館も近くにない。そういう人は2.5次元舞台は観られないのか?

そんなことはありません。

最近では家でも舞台を楽しむこともできるようになってきました。一部の作品に限られますがインターネットでライブ配信で観ることも可能です。

このページでは2.5次元舞台の自宅での鑑賞方法について解説します。

 

ライブ配信

 

ライブ配信とは「事前に配信サイトで予約購入をしておくことで、家のパソコンやスマートフォンで舞台をリアルタイムに観ることができるサービス」です。

さらに、ライブ配信には後日もう一度観ることのできる「ディレイ配信」がセットでついていることが多く「もう1回あのシーンが見たい」というファンの声に応えるものとなっています。

ライブ配信はライブビューイングと同じく3500円前後の金額で映像は同じものが流れます。

ちなみにライブ配信は「DMM.com」「GYAO!」で多く行われています。

 

動画配信

 

また、舞台上演後に各動画配信サービスでの配信も増えてきました。

DMM.com」「dアニメストア」「GYAO!」「ニコニコ動画

といった動画配信サイトで購入・鑑賞することができます。

 

以前はDVD・Blu-ray化済の作品が配信されるケースが多かったのですが、最近ではDVD・Blu-ray発売に先立って、千秋楽(公演の最終日)の後、数週間~1ヶ月程度で先行配信されるケースが増えてきました。

2.5次元舞台をネット配信で楽しむというスタイルが定着してきたのかもしれません。

 

動画配信サイト

 

2.5次元舞台の映像は「dアニメストア」「GYAO!」「DMM.com」などで配信されていますが、配信サイトごとに取り扱っている作品が違います。

以下に配信サイトごとの取扱い作品一覧を記載いたします。

 

サイト 取り扱い作品
dアニメストア
購入方法:定額配信/買い切り
初回31日間無料
刀剣乱舞/王室教師ハイネ/ヘタリア/KING OF PRISM/パタリロ/四月は君の嘘/不機嫌なモノノケ庵/夢王国と眠れる100人の王子様~Prince Theater~/神様はじめました/金色のコルダ/SHOW BY ROCK!!/男水/ノラガミ-神と願い-/少女革命ウテナ/デジモンアドベンチャー/ギャグマンガ日和/おそ松さん/文豪ストレイドッグス/忍たま乱太郎/帝一の國など
GYAO!
購入方法:買い切り
うたの☆プリンスさまっ♪/fate/Grand Order/ひらがな男子/ヘタリア/テニスの王子様/美少女戦士セーラームーン/信長の野望など
DMM.com
購入方法:買い切り
刀剣乱舞/Fate/Grand Order/イケメン革命◆アリスと恋の魔法/美少女戦士セーラームーン/テニスの王子様/おそ松さん/けものフレンズ/残響のテロル/信長の野望/パタリロ/ノラガミ-神と絆-/青の祓魔師など
ニコニコ動画
購入方法:買い切り
刀剣乱舞/テニスの王子様/ツキステなど

 

購入方法

 

動画配信の購入方法は「定額配信」「買い切り」の2種類あります。

以下にてそれぞれの違いについて、説明します。

 

定額配信サービス

 

定額配信サービスでは「月額料金を支払うと配信されている動画が見放題」になります。これには「dアニメストア」が該当します。

 

メリットは「少額でたくさんの作品が楽しめること」です。

dアニメストアでは月額400円なので、ひと月でまとめて観る場合にはかなりお得になります。

また、現在dアニメストアでは初回31日間の無料体験を実施しています。

【公式サイト】dアニメストア

デメリットは、上映直後の最新作については配信の対象になることが少なくDVD・Blu-ray化済の作品が多いことです。

また、シリーズものの舞台であっても「1作目のみ配信」というパターンもあります。

さらに、ほとんどの作品で配信期間が決まっており、順次作品が入れ替えされているため、観たい作品がある場合には配信期間のチェックが必要です。

 

 

買い切り配信サービス

 

DMM.comやGAO!、dアニメストアのレンタル作品が該当します。

 

1作品単位で購入でき、決まった視聴期限までの間は何度でも観ることができます。

1作品あたりの金額は配信サービスや視聴期限の長さによっても異なりますが500円~3200円程度です。

 

メリットは、定額配信サービスに比べると観ることのできる作品の本数が多いことです。

また、上映直後の作品についても配信されることが多く、ついこの間まで上演されていた作品をすぐに楽しむということができます。

 

デメリットは、1作品ごとに購入する必要があるため、たくさん観ようとするとお金がかかることです。

特に、上演直後の作品については3000円前後に設定されているため気軽に観るのには高いと感じるかもしれません。

 

また、長くても視聴期限が1年間となっていて、買うというよりはレンタルするイメージを持っておいたほうがよいでしょう。

 

 

【公式サイト】「DMM.com」「dアニメストア」「GYAO!

 

ニコニコ動画の場合

 

ニコニコ動画でも2.5次元舞台を観ることが可能ですが、ちょっと特殊です。

ニコニコ動画は公演終了後に「〇月〇日〇時から」という形で配信するパターンが多いです。つまりライブではなくディレイ配信です。

通常ニコニコ動画は様々な動画が無料で見られますが、舞台作品に関してはチケットという形で別料金になっています。(または最初の1時間は無料という場合もあります)

大抵はその時間に見られなくても、一定期間は後で見られるようになっています。ただ、コメント機能が使えるのは上記の決められた時間にスタートして観た人です。後から観る人は、その時間帯にされたコメントが観られます。

 

【公式サイト】ニコニコ動画

 

DVD・Blu-ray

 

気に入った作品はDVD・Blu-rayを購入すると、いつでも何度でも楽しめます。

2.5次元舞台のDVD・Blu-rayはアニメやドラマに比べても高く10000円~12000円程度することが多いです。

 

そのため、気軽に楽しむのには向いていませんが、劇場や動画配信などで観て気に入った作品があれば是非購入を検討してみてください。

DVD・Blu-rayはライブ配信や上演直後の動画配信とは異なった映像が収録されます。

また、より見応えのある映像を楽しむことができます。それは、発売までに映像編集の時間が取れるため、さらにブラッシュアップされた映像が収録できるからです。

 

▼DVD、ミュージカル「テニスの王子様)(画像クリックで商品詳細へ

特典映像

 

DVD・Blu-rayには本編の映像だけでなく、特典映像が収録される場合がほとんどです。何が収録されるかは作品によりますが、以下のようなものがあります

 

全景映像

 

全景映像は「舞台全体を固定カメラで映した映像」です。

キャストの表情などがアップにならない替わりに舞台全体を見通すことができ、より本来の舞台鑑賞に近い形で楽しむことができます。

 

▼全景映像の例

 

バックステージ映像

 

バックステージ映像は「稽古場や舞台裏の様子を収めた映像」になります。

出演する俳優陣の素の表情を捉えていて、ファンであれば必見です。

特に出演者に興味がない場合も、制作過程や稽古の様子がわかるのは興味深いですし、バックステージ映像を観ていて気になる役者を発見するということもあります。

 

▼バックステージ映像参考

 

筆者おすすめ!特典映像が充実した映像作品

『ミュージカル「テニスの王子様」』

全景映像もバックステージも楽しめます

▼DVD(画像クリックで商品詳細へ)

『ツキステ。シリーズ』

舞台上での日替わりネタが全日分収録されています

▼Blu-ray(画像クリックで商品詳細へ)

 

 

 

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2.5次元舞台の鑑賞方法 【ライブビューイング編】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 



 

いざ2.5次元舞台を観てみたいと思っても最初から劇場に足を運ぶのはなかなかハードルが高いもの。

特に地方に住んでいる方にとっては難しいかもしれません。

その場合におすすめしたいのが「ライブビューイング」です。

 

ライブビューイングとは

 

ライブビューイングとは「舞台を上演している劇場から各地の映画館に向けて同時生配信すること」です。

それぞれの映画館で舞台を楽しむことができます。

※ライブビューイング上映作品の例:ミュージカル『刀剣乱舞』公式サイト

 

料金は3500円~4000円程度で通常の映画よりは高めですが、舞台のチケットに比べれば半額程度で楽しむことができます。

また、映画館で行われるので、映画を観に行くような軽い気持ちで見ることができます。

 

▼ライブビューイングのイメージ映像「刀剣乱舞」

 

日程

 

2.5次元舞台では、ライブビューイングは千秋楽(公演の最終日)に行われることがほとんどです。

また、千秋楽は日曜日の夜公演に設定されていることが多く、ライブビューイングも日曜の夜というケースが目立ちます。

 

ただし、最近では平日に千秋楽が設定されていることもあり、その場合は「そのまま平日に上映するケース」や「千秋楽直前の土日」にライブビューイングを行うケースなど作品によっても違います。

 

チケット購入方法

 

ライブビューイングのチケットは、各プレイガイドで抽選方式の先行発売と一般発売に分けて販売されます。

 

ただし、通常の公演チケットと違い、先行発売は1~2回となっています。

たとえば、公式ファンサイト(会員向け)先行(1回目)、プレイガイド先行(2回目)という形で抽選方式の先行発売が行われます。

その後で一般発売として先着で販売されます。

通常の舞台公演だと、抽選方式の先行が「〇〇先行」という形で3~4回くらいあることも珍しくないのですが、ライブビューイングの場合は多くても2回程度です。

 

また、ライブビューイングの規模や希望する映画館にもよりますが、舞台公演のチケットに比べると競争率が低く、チケットがなかなか取れないということは少ないようです。

ただし、人気作については特に都心部を中心になかなかチケットが当たらないという話もあります。

 

なお、ライブビューイングの直前にチケットが余っている場合は、映画館のホームページや窓口でも購入することができます。

直前になって評判が良くて気になる作品があるという場合は、ライブビューイングで観てみるというのもおすすめです。

 

ライブビューイングのメリット・デメリット

メリット

 

ライブビューイングの一番大きなメリットは「気軽」ということです。

チケット代が安いことや、全国各地で行われることから、初めて舞台を観る人でも気軽に挑戦できます。

さらに、ライブビューイングを観ていると現地の雰囲気も分かるため、何も知らずに劇場に行ってみるのは不安という方は、一度ライブビューイングで雰囲気を感じてみてもいいのではないでしょうか。

 

また、ライブビューイングでは舞台全体を映すばかりでなく、シーンによっては役者をアップで映します。

そのため、実際の公演会場では「前方席でないと見ることのできない役者の表情や細かい仕草」を見ることもできます。そのため、一度現地で舞台を観たことがあってもライブビューイングは必ず行くという人もいます。

 

最近はライブビューイング限定で、出演者から公演前の意気込みや公演後の感想などが聞ける特典映像を用意している作品もあります。

 

 

デメリット

 

ライブビューイングのデメリットは「カメラワークが入ることで舞台作品の見方とは違った見方をせざるを得ない」ということです。

 

通常舞台作品は、舞台全体を視界に入れることができ「注目したいポイントや役者を自分の目で追う」という見方をします。どこに注目するかは観客の自由です。

しかし、カメラが入ることで「舞台全体が映る引きの映像」や「役者の表情を映すアップの映像」が観ている側に関係なく取捨選択されて上映されます。

 

もちろん配信される映像はプロの手で選択されていますが、舞台本来の見方とはどうしても変わってきてしまいます。

そのため、舞台作品が好きな人にとっては物足りなさや違和感を覚えることもしばしばです。

逆に言えば、舞台というよりも映画に近い見方になるため「舞台よりも映画に慣れている方に入りやすい」と言えるかもしれません。

 

 

 

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2.5次元舞台の鑑賞方法 【劇場編① チケット入手方法】

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 



 

2.5次元舞台について説明してきましたが、実際に舞台を観てみることを強くおすすめします。

この章では2.5次元舞台を観る方法について解説していきます。

まずは「チケットを入手する方法」についてお伝えいたします。

 

チケットを入手するには準備が必要

 

2.5次元舞台を劇場で観るために必要なものは何と言ってもチケットです。

チケットさえあれば舞台は観れます。

しかし、観劇に馴染みがないとチケットの購入方法や購入するタイミングがわからないということもあるでしょう。まずは、チケットの取り方について説明します。

 

ちらしなどに書かれているチケットの発売日は一般発売日であることが多いです。しかしながら、2.5次元舞台のチケットは一般発売日の2~3カ月前から先行発売が行われることがほとんどです。

人気の舞台であれば一般発売に回るチケットの枚数も少なく、発売して即完売ということも珍しくありません。そのため、絶対に観に行きたい舞台は先行発売で確保しておくのがポイントです。

このページでは先行発売について詳しく解説していきます。

 

先行発売

チケット代の相場

 

先行発売のチケットの種類について知る前に、まず気になるのはチケット相場ではないでしょうか。

最近は席のランク(前方席とそれ以外の一般席)で金額を分けることが多いです。

前方確約席(プレミア席/スペシャルシート)で9000円~1万円

一般席が7000円~8000円

が相場かなと思います 。

 

先行発売の種類一覧

 

下記は先行発売の種類の一覧になります。詳細についてはこのページで解説しています。基本的にチケットを誰が獲得するかは全て「抽選」によって決定されます。

 

先行発売の種類 チケットの取り方
DVD、Blu-ray、CD購入者先行 シリアルナンバーで申し込み
ゲームユーザー先行 アプリ内から申し込み
ファンサイト、公式サイト先行 有料会員の特典
制作会社、2.5次元ミュージカル協会先行 舞台制作会社、2.5次元ミュージカル協会のサイトに登録
チケットガイド先行 一般発売日の前に申込み

 

チケット入手方法

「DVD」「Blu-ray」「CD」購入者先行

 

シリーズものの舞台によくあるパターンです。

前作のDVD・Blu-rayやCDを購入するとシリアルナンバーが封入されており、シリアルナンバーごとに申込みができるというものです。

チケットが購入できるかどうかは抽選になります。

 

シリアルナンバーごとに申し込むことができるため、人気作のファンになると大量に積む(複数枚のDVDやCDを買うこと)場合もあるようです。

 

シリアルナンバー付き作品の例

・舞台「刀剣乱舞」(序伝再演版、義伝、ジョ伝とシリーズ3作品にシリアルがついていました)

・ミュージカル「刀剣乱舞」(DVDではなくCDに先行のシリアルが封入されています。)2018/11/14発売

「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~結びの響、始まりの音~」にも次回作のシリアルナンバー封入予定です)

・ツキステ。 

 

ゲームユーザー先行

 

原作がアプリゲームの場合などによく行われます。

原作ゲームのユーザー向けの先行で、アプリ内から申込みを行うことができます。

 

チケットが購入できるかは抽選になります。

アプリのダウンロードや登録は必要ですが「ここまでクリアしていないとダメ」ということはまずないので、ゲーム原作の2.5次元舞台を観に行く場合は登録してみてください。

 

▼アプリ先行発売の作品例:あんさんぶるスターズ!

ファンサイト、公式サイト先行


(引用:https://www.tennimu.com/supporters/)

 

ミュージカル「テニスの王子様」ミュージカル「刀剣乱舞」など有料のファンクラブやファンサイトを持っています。そうした作品では有料会員向けの先行発売があります。こちらもチケットの購入は抽選です。

 

また「公式サイト先行」という名前で、先行発売を行う場合があります。

この場合は、申込み期間内であれば、誰でも(有料会員でなくても)公式サイトのリンクから購入できます。公式サイト先行の場合もチケット購入は抽選が多いですが、一部先着順という場合もあります。

 

▼<有料会員サイトの例>ミュージカル「テニスの王子様」の有料ファンクラブ詳細

ファンクラブ名 テニミュサポーターズクラブ
会員特典 ・公演チケット先行販売
・オリジナル会員証
・会報(年2回)
・会員限定イベント
会費 初年度年会費、新規入会費 4,100円(税込) (年会費3,100円+入会費1,000円) ※2年目からは年会費のみ。
リンク https://www.tennimu.com/supporters/

※情報は2018年現在のもの。

 

制作会社による先行


(引用:マーベラス公式ウェブサイト

 

マーベラスやネルケプランニングといった舞台制作会社では会員サイトを持っていて、登録している会員に対して先行発売を行っています。

<会員サイトリンク>
マーベラス公式ウェブサイト
ネルケプランニング公式サイト

 

どちらも登録は無料なので、観に行きたい舞台がある場合は登録しておきましょう。

 

さらに、2.5次元ミュージカル協会でも2.5フレンズという会員専用ページがあり、登録すると先行発売のお知らせがメールで届きます。

こちらも登録は無料なので、是非チェックしてみてください。

チケットの販売は抽選であることが多いです。

▼2.5フレンズの会員専用ページ

(引用:2.5次元ミュージカル協会公式サイト

 

チケットガイド先行

 

2.5次元舞台のチケットはイープラス、ローソンチケット、チケットぴあの3社のいずれか(または複数)が販売することがほとんどです。

 

チケットサイト リンク
イープラス https://eplus.jp/sys/main.jsp
ローソンチケット https://l-tike.com/
チケットぴあ https://t.pia.jp

 

各社ともに一般発売日の前に「プレリクエスト」や「先行抽選」といった名称で申込みを受け付け、抽選でチケットを販売します。

 

作品や制作会社によるところが大きく、必ずしも上記すべての先行発売が行われるわけではありません。

だいたい3~5回程度、一般発売前にチケットを購入するチャンスがあります。

早い先行で確保したチケットほど座席が良い(前方やセンターブロック)とも言われており、可能であれば早い先行から申込みをしたいところです。

 

チケット獲得のための情報収集

 

先行発売の申込み期間をチェックするためにも、舞台を観に行く前の情報収集が欠かせません。

チケットの発売情報は公式サイトのTwitterで告知されることがほとんどなので、Twitterをチェックしておくのが最も確実と言えるでしょう。

 

▼公式Twitterによるチケット情報参考

 

当日券

 

2.5次元舞台では当日券が出ることもほとんどです。枚数は前売りチケットの発売状況などにも左右されますが、平日公演などでは意外と購入できることも。

当日券の発売方法として多いのは、指定時間までに並び、並んだ人数が当日券の枚数より少ない場合はそのまま販売し、多い場合は抽選を行うというものです。

人気作になると数枚のチケットにたいして300人以上の人が詰めかけたケースもあります。

 

<筆者コラム>人気作の例
私の経験ですが、2017年3月のミュージカル「刀剣乱舞 三百年の子守唄」は当日券の整理券番号が300番台でした。(列に並んで整理券を受け取り、時間になったら当日券が買える人の番号が掲示される方式)

最近は当日券に数百人レベルで集まるような作品は、整理券自体を事前発券にするなど会場に人が集まらないようにしていることもあります。 

 

 

【2.5次元舞台作品が豊富なのはdアニメストア!初回31日間無料】



 

2.5次元ミュージカルのブームと今

Webon紹介目次著者
2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

第1章では2.5次元ミュージカル(舞台)をより楽しむために4ページにわけて基礎知識を解説しています。このページでは2.5次元ミュージカルのブームについて解説していきます。

<第1章のページ>
定義
テニミュ
ブームと今】(当ページ)
俳優

 

2.5次元ミュージカルの作品数

 

2.5次元ミュージカル(舞台)作品の動員数・市場規模は右肩上がりで成長を続けています。

特に2012年以降の伸びは大きく、2012年に65億7700万円だった市場規模は2017年には156億円と2倍以上となっています。

 

(データ参考:https://www.oricon.co.jp/confidence/special/51523/)

 

また、2.5次元ミュージカル(舞台)のタイトル数も2012年までは50本に満たなかったのが、2012年は100本を超え、2017年には171本と増えています。

 


(データ参考:https://www.oricon.co.jp/confidence/special/51523/)

 

このような2.5次元ミュージカルの作品数の増加の背景には2つの理由があると考えられます。

 

1つは「長期シリーズとなる作品が増えた」ことです。

「テニミュ」の愛称で親しまれるミュージカル『テニスの王子様』(2003年初演)をはじめとして、

「弱虫ペダル」(2012年初演)

「薄桜鬼」(2012年初演)

「刀剣乱舞」(ミュージカル版2015年初演)

など、初演から2018年現在に至るまで、長くシリーズ化した舞台が多くなりました。

ファンが多い作品であれば、シリーズ化(続編が作られること)することで長期的に舞台作品も追いかけてくれます。

 

2つ目の理由は「新作が増えた」ことです。

女性をターゲットとしたアニメ・漫画・ゲーム作品では舞台化を念頭においたメディアミックス(=「テレビと漫画」などの異なるメディアが合わさって商品が作られる事)が行われることが多くなりました。

2018年も「文豪ストレイドッグス」や「夢色キャスト」「A3!」など多数の新作が上演されています。

 

▼文豪ストレイドッグス

漫画×舞台

▼夢色キャスト

ゲーム×舞台

▼A3!

ゲーム×舞台

 

以前は舞台化が発表されると不安や疑問の声が多く聞かれましたが、ここ数年で「あの作品は舞台になりそうだったけど、やっぱり舞台化された!」という声や、キャストの発表を楽しみにするファンも増えました。

それだけ特に女性をターゲットとした作品においては、2.5次元ミュージカルは馴染みのあるものになっているということです。

 

 

広がる作品の差

 

作品数の増加とともに人気作とそうではない作品の差も大きく広がりました。

チケットがなかなか取れず、一般発売でもすぐに売り切れという舞台もあれば、なかなかチケットが売れず客席が埋まらない作品もあります。

 

また、質の高い演技や演出が楽しめる作品がある一方で、原作ファンが納得できない舞台化もあります。

 

【コラム】原作ファンが納得できない舞台化って?

・衣装やウィッグの質が悪く、ビジュアルイメージが満足できない

・舞台オリジナルのストーリーだが、原作で受けるキャラクターのイメージとそぐわないストーリーになっている

・新人の役者が多く、演技の面でキャラクターの再現ができていない。また、歌やダンスの技術力不足

納得できない要因として大きいのは一番最後に挙げた役者の技量不足かと筆者は思っています。

作品数が増えたために、作品によってはほぼ初舞台というキャストで上演する作品もあり、お遊戯会と揶揄されることも少なくありません。 

 

2.5次元ミュージカル(舞台)はもともと原作ファンが持つ舞台化への強い抵抗感や拒否感を、作り手側の熱意や工夫によって覆してきたジャンルです。

市場規模が広がった今だからこそ、質の高い作品を制作サイドには求めていっていただきたいと思います。

 

ブームで拡大するターゲット層

男性向け作品

 

ここ2017年~2018年の特徴として、男性に人気がある作品やキャストを起用している2.5次元舞台が増えていることがあります。

「けものフレンズ」や「魔法先生ネギま!」といった女性キャストのみの作品や、女性キャスト中心の作品が上演されました。

 

▼舞台「けものフレンズ」(画像クリックで商品詳細へ)

▼舞台「魔法先生ネギま!」

 

男性向けの舞台化作品は、役者ではなく声優を舞台版キャストに起用するパターンが多いことが特徴的です。

 

また、乃木坂48版「セーラームーン」のようにアイドルグループのメンバーをキャスティングし「原作ファン」よりもむしろ「キャストファン」にたいして訴求力を高めているというケースも見られます。

 

▼乃木坂48版「セーラームーン」

 

一方で、キャストファンにたいして訴求力を高めるのではなく「Fate/Grand Order」のように原作ファンを引きつけ、続編が決まった作品もあります。

 

Fate/Grand Order

スマートフォン専用のRPGゲーム。日本ゲーム大賞2018優秀賞を受賞している。コミック化、アニメ化などメディアミックスを展開している。2017年9月に舞台化。

▼アニメ「Fate/Grand Order」(画像クリックで商品詳細へ)

この作品の解説は第3章でしています。

 

男性向け作品もこれまでの女性向け作品のように原作ファンが足を運ぶのか、2.5次元舞台へのファンが定着するのかは今後注目していきたいところです。

 

 

海外ファンからの支持

 

2.5次元ミュージカルは海外での人気も高まっています。

2015年から上演を続けているミュージカル「刀剣乱舞」は中国やフランスでも上演されており、海外のファンからも支持を受けているのがわかります。

 

刀剣乱舞

DMMゲームスとニトロプラス(ゲームメーカー)が共同製作したPC版ブラウザゲーム。「刀剣男士」として擬人化された名だたる名刀を育成するゲーム。映画は2019年に公開。2015年にはミュージカル、2016年には舞台化された。

▼ミュージカル「刀剣乱舞」映像作品(画像クリックで商品詳細へ)

ミュージカル「刀剣乱舞」については第2章で解説! ミュージカル「刀剣乱舞」については第2章で解説!

 

また、海外公演とまではいかなくてもライブビューイング(舞台公演をリアルタイムで映画館に配信し、映画館で観劇できるイベントのこと)は中国、台湾、香港などを中心に、海外の映画館に向けて配信されることが少なくありません。

 

オリジナル作品

 

2.5次元ミュージカルは「作品ファン」から「キャストファン」になり、さらに他の作品にも足を運ぶという流れが生まれています。

その流れの中で、2.5次元ミュージカルによく出演する若手俳優を起用した原作のないオリジナル舞台の制作も増えています。

 

▼作品ファンからキャストファンになる流れ

 

原作のないオリジナル舞台の制作の例でいえば、2018年に制作された「御茶ノ水ロック」はテレビドラマの放映、ドラマ終了後に同じキャストで舞台版の上演を行いました。

 

▼ドラマ「御茶ノ水ロック」(画像クリックで商品詳細へ)

 

2.5次元ミュージカルにも多く出演するキャスト陣を起用した本作は、2.5次元ミュージカルファンをターゲットにした作品だと考えられます。

ドラマ放送から始まった「御茶ノ水ロック」は、コミカライズ作品やノベライズ(小説)作品が発売され、3次元が2次元化する”逆2.5次元”ともいえる現象が起こりました。

 

【筆者に聞きました!】御茶ノ水ロックは2.5次元ミュージカル?

「御茶ノ水ロック」はコミックもリリースされていますが、テレビドラマが原作となっているので、ドラマのコミカライズ(コミック化)になります。

2.5次元ミュージカル(舞台)の定義としては漫画が原作である作品の舞台化になるので、筆者の考えとしては2.5次元ミュージカル(舞台)ではないと思っています。

ただ、キャストも含め2.5次元ミュージカルファンをメインターゲットにしているように見てえるため、人によっては2.5次元ミュージカル(舞台)にカテゴライズする人もいるのではないかと思います。 

 

2.5次元ミュージカルならではの魅力である原作世界観の表現やキャラクターが目の前にいる感覚が当たり前になってきた今、お馴染みのキャスト陣でのオリジナル作品に新たな需要が生まれているのかもしれません。

 

以上、「2.5次元ミュージカルのブームと今」でした。

次のページでは2.5次元ミュージカルを支える俳優さん達について解説をしていきます。

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

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2.5次元ミュージカルの俳優・演出家

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

『2.5次元舞台』入門はこちらから!

著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 

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第1章では2.5次元ミュージカル(舞台)をより楽しむために4ページにわけて基礎知識を解説しています。このページでは2.5次元ミュージカルの俳優や演出家について解説していきます。

<第1章のページ>
定義
テニミュ
ブームと今
俳優】(当ページ)

 

俳優(キャスト)

「テニミュ」の初演から15年。(※テニミュ=テニスの王子様のミュージカルの略)

数多くの2.5次元ミュージカル(舞台)が上演されるようになりました。

当初は原作ファンをターゲットにしてきた2.5次元ミュージカルですが、徐々に2.5次元ミュージカルに出演する舞台俳優のファンも増えてきました。

 

好きな作品が舞台化されるのをきっかけに初めて劇場に足を運び、そこで出演していた俳優を好きになる。

そして、今度はその俳優が出演している別の舞台を見に行く。

そういった作品ファンからキャストファン(俳優ファン)へと移行し、さらに別の舞台へと足を運ぶという流れができてきています。

 

 

キャスト(俳優)に求められるもの

 

2.5次元ミュージカル(舞台)に出演するのは10代後半~30代の男性俳優が中心です。

2.5次元ミュージカルが初舞台という俳優も多く、作品によっては俳優の平均年齢が20代前半ということも珍しくありません。

これは2.5次元ミュージカル作品のキャラクターが10代の学生が多いということもあるでしょう。こうした若手俳優たちが中心となって2.5次元ミュージカルは作られています。

 

 

2.5次元ミュージカルにおいてキャストに求められるのは

「原作キャラクターの再現性」

「3次元化したときの説得力」

です。

 

 

再現性としては、衣装を着てメイクを施した時のビジュアルだけではなく、立ち居振る舞いや声色も重視されます。

さらに、ちょっとしたアドリブでの言動がどれだけ原作に沿っているかという部分も原作ファンにとっては重要です。

公演前に原作ファンから「ビジュアルがイメージと違う」という厳しい意見があっても仕草や表情で「○○くん(原作のキャラクタ―)がいた!」と評価が大きく覆ることもあります。

 

一方で、物語やキャラクターの行動原理に説得力がなければ、見ている観客は白けてしまいます。

「原作のキャラクターにイメージの合うイケメンがやればいいんだろう」と思われがちですが、表現力や演技力もまた2.5次元ミュージカルを演じる若手俳優には必須の要素です。

 

近年の2.5次元ミュージカルはレベルが上がっているので演出や演技の面で、ただ漫画の中のキャラクターの姿で台詞を喋るだけでは物足りなくなっています。

「〇〇な性格のキャラクターが××な経験をして△△と感じたので、最後のシーンでこうなった」

という登場人物の心情の移り変わりが観客に伝わり、心を打つ必要があります。

下手な役者さんだと、クライマックスのシーンが感動的なはずなのに「なぜか心動かない」と感じることがあります。

それは、クライマックスまでの行動で何を感じて、どうして最後にそれをしようと思ったのかという部分がはっきりしないからだと思います。逆に、そうした部分がクリアに見える演技をしてくれると、説得力を感じます。

実際の人間が演じるからこそ、登場人物の心情をきちんと表現しなければなりません。

 

 

さらに、ミュージカルであれば歌やダンスが、作品によってはアクロバットな動きが要求されることもあり、若手俳優に求められるものは多くあります。

 

▼多くの若手俳優が出演するミュージカル「テニスの王子様」ダイジェスト映像

 

キャスト(俳優)のファン

 

お気に入りの若手俳優はファンの間では「推し」と呼ばれています。

推しがいる若手俳優ファンは舞台の公演情報が発表されればチケットを取り、複数都市で公演があれば東京、大阪と舞台に通います。

人によっても違いますが、全通(全公演を観劇すること)を目指す場合もあるようです。そうでなくても、推しがいれば作品に関わらず一度は見に行くという人は多いです。

 

舞台を中心に活動する若手俳優の特徴として、ファンとの距離が近いということが挙げられます。

実際に舞台を見に行けば目の前で見ることができますし、ファンとのイベントを開催している俳優さんも多くいます。

イベントではトークショーの他、隣に座って写真を撮るツーショットチェキの時間があることがほとんどです。

好きな俳優さんと一緒に写真が撮れ、直接会話ができるというのは若手俳優ならではの楽しみです。

 

 

演出家

 

舞台作品を作り上げる上で最も重要な役割を持つのが演出家です。

演出家は映画における監督と同じような役割があり、キャスト・スタッフを取りまとめます。

キャストの演技についても最終的にジャッジするのは演出家であるため、台詞の解釈や表現には演出家の色が出ます。

 

2.5次元ミュージカルは上演作品数が増えるにつれ、関わる演出家も多くなってきました。

佐々木蔵之介氏も所属していた「惑星ピスタチオ」で演出を担当していた西田シャトナー氏をはじめとして、小劇場で活躍している演出家も2.5次元ミュージカルで演出をしています。

 

惑星ピスタチオ

1989年に旗揚げされ、2000年に解散した関西で人気の劇団。メンバーの佐々木蔵之介氏は「離婚弁護士」「間宮兄弟」など数多くのドラマや映画で活躍している。同劇団の演出を担当していた西田シャトナー氏は、2.5次元ミュージカルでは「弱虫ペダル」を手がける。

▼佐々木蔵之介

▼舞台「弱虫ペダル」(画像クリックで商品詳細へ)

 

劇団「少年社中」の毛利亘宏(もうり のぶひろ)氏や「AND ENDLESS」の西田大輔(にしだ だいすけ)氏といった人気劇団の主宰を務めている演出家も2.5次元ミュージカルに参加しており、2.5次元ミュージカルで活躍した俳優がこれらの劇団の客演(他の劇団の舞台へ臨時で出演する事)を務めるケースも増えています。

 

少年社中

1998年に旗揚げされ東京を中心に活動している劇団。主宰の毛利亘宏氏は「仮面ライダーオーズ/OOO」などの特撮テレビドラマの脚本も多数手がけ、2.5次元ミュージカルは「黒執事」「薄桜鬼」に参加。

▼舞台「黒執事」(画像クリックで商品詳細へ)

AND ENDLESS

1996年に結成された東京に拠点を置く劇団。ジャニーズ以外では初となる東京グローブ座での公演を行った。主宰の西田大輔氏は「戦国BASARA」「さよならソルシエ」などの2.5次元ミュージカルを手がける。

▼舞台「戦国BASARA」(画像クリックで商品詳細へ)

 

「演出家が○○さんだから見てみよう」と演出家で2.5次元ミュージカルを選ぶ人もおり、作品でもキャストでもなく、演出家のようなスタッフで観る舞台を決める2.5次元ミュージカルファンはこれからも増えていきそうです。

 

以上、2.5次元ミュージカルの俳優・演出家についてでした。

次のページから第2章。第2章では2.5次元ミュージカルの作品を紹介していきます。次のページでは今や2.5次元ミュージカルで定番となっているスポーツものを紹介します。

『2.5次元ミュージカル入門』目次へ  (全14ページ)

 

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はじめに ~2.5次元ミュージカル(舞台)の魅力~

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2.5次元舞台はアニメやゲームを舞台化した作品であり、近年ブームが起きています。その理由や作品を知ればきっと劇場に足を運びたくなることでしょう。

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著者:ゆうり藍

20代後半女性2.5次元舞台を中心に観劇が大好きなフリーライター。多い時で年間50公演以上観ることも。好きな作品は「ミュージカル テニスの王子様」「刀剣乱舞」「TRUMP」シリーズ「破壊ランナー」など。

お問い合わせはこちらから
twitter【ゆうり藍】https://twitter.com/yuriran1

 

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2.5次元ミュージカル(舞台)とは

 

「2.5次元ミュージカル(舞台)」とはアニメやゲームなどのいわゆる「2次元」と呼ばれる媒体を原作に、演劇作品として上演される一連の作品を指します。

 

「アニメやゲームといったバーチャルな2次元」と、「演劇というリアルな世界の3次元」の間という意味で「2.5次元」と呼ばれ始めました。

 

 

この「2.5次元ミュージカル(舞台)」は今、一部の若い女性を中心にヒットしている演劇のジャンルです。

 

NHKのニュース番組「おはよう日本」(2017年2月3日放送)で取り上げられたり、週刊「東洋経済」(2017年4月1日号)で特集が組まれたりと、その存在は広く知られ始めています。

 

▼2.5次元舞台特集が組まれた週刊「東洋経済」(画像クリックで商品詳細へ)

2.5次元ミュージカルの魅力

 

私と2.5次元ミュージカルとの出会いは、好きなアニメが舞台化したところから始まりました。

2014年の夏に上演された舞台「K」という作品です。

 

「K」

「K」は2012年10月からTBSなどで放送されていたオリジナルアニメ。現実とは異なる歴史を歩んだ日本を舞台に、特殊な能力を持った7人の王の確執とそこに巻き込まれていく少年の運命が描かれた作品。イケメンキャラが数多く登場する。

▼AmazonPrimeで見放題です(期間によって見放題対象外の場合があります)

 

当時すでに2.5次元ミュージカルは1ジャンルを築いていました。

しかし、私の周囲でも2.5次元ミュージカルを初めて観るという原作ファンも多く、不安の声もありました。

私も例外ではありません。

 

そして迎えた初観劇の日。入手困難となっていたチケットを握りしめて、初めて見にいった2.5次元ミュージカルは、知らない世界を見せてくれました。

アニメで見ていたキャラクターがそこにいて、物語がそこにある。

 

「アニメで見られるものをわざわざ演劇で観る意味があるのか」

と観る前は思っていました。

 

けれども、目の前で演じられた「K」という作品は、私に新しい解釈や見方を与えてくれました。

そしてなにより、生きている人間が演じる限り、同じ公演は一度としてない。

 

その舞台ならではの「一回きり」の特別な体験は、強く胸に残りました。

以来、私は2.5次元ミュージカルをこよなく愛し、舞台に通っています。

 

▼舞台「K」のダイジェスト映像

 

最近では「漫画のアニメ化」や逆に「アニメが漫画化」されるといった形で物語が複数のメディア展開されるのはよくあることになっています。

しかし、その中でも舞台化が一番作り手の熱量を大きく感じる事ができると思います

 

それは先程述べたように「同じ公演は二度とない」というところであったり、「目の前で演じられる」という特別な状況ゆえではないかと思います。

つまりこの「凝縮された熱量」とも言えるものが感じられるのが、2.5次元舞台の魅力だと思うのです。

 

触れてほしい2.5次元の世界

 

2.5次元ミュージカル(舞台)は過去から今に至るまで、賛否両論にさらされてきました。

 

2次元の世界を役者が演じるということについて

「イメージが違う」

「コスプレみたい」

といった意見もあります。

 

▼衣装のイメージ

 

しかしながら、2次元の世界を忠実に再現しようという試みや、1つの演劇作品としての真摯な作品作りは少しずつ評価され、2.5次元ミュージカルの愛好家は年々増えています。

(また、ネガティブな意見を受けて作り手側の「本気で面白いものを作ってやろう」「面白かったと言わせてやろう」という気概を感じるような質の良い作品がその中で育っていったところも2.5次元ミュージカルの魅力であり、私の好きな部分であります。 )

 

とはいえ、アニメやゲームが好きな女性をメインターゲットとして制作されてきた2.5次元ミュージカル。

他の舞台ファンからは色物扱いをされることはまだまだありますし、「そもそも興味がない」という人も男性を中心に多くいます。

 

しかし、私は2.5次元ミュージカルは一度観ていただければ好きになる人は増えていくのではないかと考えています。

 

他の舞台ファンの方は、最近では小劇団で活躍していた演出家が2.5次元ミュージカルの演出にかかわる例が増えており、こうした共通点をきっかけに好きになってもらえるのではないかと思います。

また、男性については2章でも取り上げますが、最近では乃木坂48のようなアイドルを起用した女性キャスト中心の2.5次元ミュージカルも増えており、こういった作品から好きになる人が増えるのではないかと考えています。

 

このWebonでは2.5次元ミュージカルを観る方法やおすすめの作品についても紹介していきます。

2.5次元舞台に触れるきっかけとなれば幸いです。

 

次のページから第1章。第1章では2.5次元ミュージカルをより楽しむための歴史や俳優さんの事について紹介していきます。まずは「2.5次元ミュージカル(舞台)とは何か」について深く知っていただければと思います。

 

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