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忍者村と一般企業への就職で迷っていたという筆者・シータ氏。そんなシータ氏が送る忍者から学ぶコミニュケーション力シリーズ!日本の人気者、忍者が実は現代のビジネスマン、特に営業マンに使えるマインドや術を使っていた!?仕事を頑張るあなたも、忍者が好きなあなたも必読のWebonです!!
『忍者から学ぶ営業の極意』はこちらから!
著者:シータ
全国忍術大会出場歴有り。忍者好きながらも忍者の如く生きるため周囲には隠して生きる。だが、忍術や忍者に関することを知ってもらいたいという欲をおさえられず、ライターに扮している。普段は人の話を聴くことが多い。
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第1章でマインド、第2章で少しばかりであるが詳細な術を紹介した。
しかし、今まで述べてきたことを実際の営業で活かすにはまだしなければならないことがある。それを第3章では解説していく。
まずは「精神統一法」である。
九字真言で営業成功!
「臨兵闘者皆陣烈在前(りんぴょうとうしゃかいじんれつざいぜん)」という文言を聞いたことがある方は多いだろう。
これは九字真言(くじしんごん)と言われ、一種の呪い(まじない)の言葉、つまり呪文でもある。
九字真言は「臨める兵、闘う者、皆、陣を列(つら)ねて、在前(前にあり)」という意味で、わかりやすく言えば神々の軍隊が自分の前方に陣をとって立っているということだ。
呪文は元来、仏教で使用され、神仏の加護によって病魔や災厄を祓い遠ざけるためにあったとされている。
ただ、忍者においては、心・口・身(しん・く・み)を精神により統一させることが、任務成功には必須という考えがある。呪文を唱えることで、この統一を完成させようとしたのである。
一種の瞑想ともいえるだろう。
また、九字真言は呪文を唱えると同時に、手で印を結ぶことで、その効果をより高める。
▼九字真言の呪文と手印
印にはそれぞれの神の加護を得るための「道具」を象徴していた形がある。
呪文と印の対応関係は以下の通りだ。
「臨」・・・ 獨古印
「兵」・・・ 大金剛輪印
「闘」・・・ 外獅子印
「者」・・・ 内獅子
「皆」・・・ 外縛印
「陣」・・・ 内縛印
「烈」・・・ 智拳印
「在」・・・ 日輪印
「前」・・・ 隠形印
忍者にとって印を結び呪文を唱えることは、精神統一の他に2つの目的があった。
1つは神の加護を得て任務を成功させるために行うため、そして2つ目は神の加護といった人外(俗世間の外)の気と一体になるためだ。「人外の気と一体となる」とは、自我を消失させるということでもある。
自分の気と人外の気を一体とさせることで、敵対する相手に気を伝える(気合)ことが可能になる。相手に気を伝えることができると相手の気を操作できる。
これが、コミュニケーション術などにより相手をこちらの思惑通りに動かす原理となる。
先ほどの九字真言は、このように術を相手にかける時(自分の気を相手に送る時)の精神状態をつくるためにもある。
そして外に放った気は自分にはね反ってくるとされていて、その気によって自分がやられてしまわないようにしなければならず、護身するための真言と印が他に存在する。
その護身真言と護身印は、相手からの気にやられてしまうのを防ぐ効果もある。
漫画などで幻術での攻防戦が描かれることがあるが、この気を送ったり跳ね返したりという様子を描いているのである。
いかに自分の気で、相手の気を抑えたりコントロールしたりできるかによって勝敗が決まるのだ。忍者は、精神統一することと集中力を高めることで、自分の気が相手の気より勝るようにするのである。
そのため、本番でいかに精神統一状態をつくり、保ちながら任務遂行できるかが重要なのだ。
さて、ここで営業の話である。
営業も、準備してきたことや伝えたいことを十二分に発揮するためには、とても集中力が必要だ。
普段より精神統一の方法を身に着けておき、いかなる時もその状態になれるように用意しておかなければならない。
そして、営業に行う前に九字真言を唱えながら精神統一を行ってみる。
九字真言は声に出さずに先に挙げた手印のみで行っても精神統一になる。九字真言を覚えるのが難しい、という方は何か自分で決めた精神統一方法を行ってみてもいいだろう。
いずれにせよ精神統一をすることによって自分の準備してきたことを十二分に伝えることができるようにするのである。
さすれば、神の加護により、営業が成功するであろう。
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