ニュルブルクリンク24時間耐久レースとは

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モータースポーツを観たことがありますか?F1もモータースポーツの一つですがF1以外にも面白いレースはいくつもあります。ルールはもちろん、走る場所・スピード・マシンも違うのです!

「モータースポーツ観戦初心者入門2 ~有名レース編~」はこちらから!

著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

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普通車の開発にも貢献しているモータースポーツ。

このページでは「車輌開発の聖地(スポーツカー開発の聖地)」と呼ばれている4輪耐久レースをご紹介致します!

その名もニュルブルクリンク24時間耐久レースです。名前の通りなんと24時間走り続けます。

しかし凄いのはそれだけではありません。

なぜこのレースが「車輌開発の聖地」と呼ばれるのかについてご紹介しましょう!

 

▼モータースポーツの種類

 

ニュルブルクリンクとは

 

ニュルブルクリンクとは、ドイツの空の玄関口「フランクフルト空港」から北西に約150kmにあるラインラント=プファルツ州のニュルブルクにあるサーキットです。

 

▼ニュルブルクリンクの様子

photo by Maicon Some rights reserved

 

24時間レースで走るニュルブルクリンクの1周はなんと約25km!

有名なレースが行われる一般的なサーキットはだいたい一周6kmくらいなので比較するとかなりの距離ですよね!

実はニュルブルクリンクは2つのサーキットで出来ています。

F1などが行われるサーキッが「グランプリサーキット」と呼ばれる一周約5kmのいわゆる普通のサーキットと「北コース」と呼ばれる全長20kmの長いサーキットで出来ています。

 

▼ニュルブルクリンクのコース(黒色がグランプリサーキットで灰色が北コース)

 

このニュルブルクリンク24時間耐久レースはこのグランプリサーキットと北コースと呼ばれるサーキットを合わせたコースで走行が行われます。

 

北コースは圧倒的な難コース!

▲北コースの「峠道」 photo by Mariamonete CC 表示-継承 3.0

 

北コースこそが世界屈指の難コース、ドイツ語で「ノルドシュライフェ」です。

全長約20kmのこのコースの高低差は驚異の300m!

道幅も狭く、170以上のコーナーが点在する難コースです。

サーキットというよりもはや「峠道」ですよね!

そんな北コースは「グリーン・ヘル=緑の地獄」と呼ばれ、ドライバーやクルマにこれでもかというくらい負担をかけます。

 

 

▼ニュルブルクリンクのコース(黒色がグランプリサーキットで灰色が北コース)

 

こんな1周するだけでも難しい過酷なコースを24時間走るのです。道幅が狭く高低差があるサーキットですから、一つのミスでクラッシュしてしまいます。

 

20万人が感動を共有!

 

過酷なサーキットな上に24時間なので夜間走行もあり、天候も刻々と変化します。この状況下では車両トラブルも多く、24時間を完走すること自体が難しいレースなのです。

この24時間レースを走りきったチームやドライバーはもちろん賞賛に値しますが、ニュルブルクリンクに参加した全ての人が賞賛されるほどこのレースは過酷なのです!

 

ゴールの瞬間はレースに参加した全ての人に20万人以上のお客さんから拍手が贈られ、その光景は言葉に表せないほどの感動を与えてくれます。

 

▼ニュルブルリンクを観に来たファン

photo by Jordan LAB Some rights reserved

 

もはやフェス!

 

世界中で知れ渡っている有名なレースで毎年20万人以上のお客さんが来場し、テレビ中継は世界中で5億世帯以上で観戦されています。

近年トヨタやスバルといった日本メーカーも良い車作りのためレースに参加しており、日本のレースファンも注目するようになりました。

今では日本でも中継され、年に一度の24時間レースを楽しむことができます!

(Jスポーツで放映されています。公式サイト:https://www.jsports.co.jp/

 

現地ではテントを張ってバーベキューしたり、ビールを飲んだり(ドイツらしい)、焚き火をしたりと各々自由な楽しみ方でレースを観戦します。ドライバーさん曰く、走っているとバーベキューの匂いがするそうですよ(笑)

 

他にもサーキットに落書きがあるなど普通ではありえないこともこのニュルブルクリンクならでは。

 

▼落書きのあるコース

photo by Mark van Seeters

 

レースが文化になっていることはこういった場面で感じることができます。

 

自動車のテストも行われる!

▲自動車テストの様子 photo by Jaeger-Meister

 

ニュルブルクリンクはこの24時間耐久レースだけではなく、自動車(メーカー)の開発に使われることでも有名です。

自動車のテスト走行というのは通常各自動車メーカーが所有しているテストコースで行われたり、一般のサーキットで行われます。

でも世界中の自動車メーカーがわざわざドイツのニュルブルクリンクにクルマを持ち込むのです。

 

理由はもうお分かりですよね?

 

一周走るだけでもクルマに大きな負担をかけるこのコースで一定の距離やタイムを記録することは、その車の性能の良さを証明することになるのです。

ニュルブルクリンクで納得の走りができればを世界中の道に対応出来ると言われるほどです。

性能の良さを測る場所でもありますからこのコースでは主にスポーツカーの開発が多い印象を受けます。

そのほかにも自動車の部品メーカーもここで耐久テストを行なっています。

 

このニュルブルクリンクは24時間はレースの楽しさや厳しさ、文化を味わえるレースだと思います。

車開発の聖地とも呼ばれ、過酷だからこそ安全で安心を保証してくれるサーキットでもあります。

レースを通してサーキットを通して、私たちのクルマ社会を支えてくれていることも知っていただければ幸いです。

 

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モータースポーツの社会貢献 ~普通自動車の開発・交通事故防止~

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F1は知っていても「モータースポーツ」と言われると分からない。でもモータースポーツは知れば知るほど奥が深く、ハマっている人も沢山いるのです。車・バイクが好きな方はこれを読めばモータースポーツにハマるはず!

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モータースポーツは胸を熱くするスポーツで、レースが行われるサーキットなどの会場はとても華やか、非日常の世界で、エンターテイメントの一面も持っています。

しかしそれだけではなくモータースポーツには重要な役割があります。

モータースポーツの役割を知る事でモータースポーツをより深く知る事ができますよ。ここではモータースポーツが私たちの生活にどのように関わっているのかを解説していきます!

 

モータースポーツの技術は普通自動車にも生かされている!

 

まず一つは「普通自動車・バイクへのフィードバック」です。

日常生活の移動手段で車やバイクを利用する方は多いと思います。私たちが普段乗っている車やバイクはどんどんと技術が発達し、乗りやすく、高性能になっていきますよね。

この発展にはモータースポーツが関わっています。

 

現在日本や世界の自動車メーカーは環境問題、有限である資源を守るためのクルマづくりを行なっています。

例えばガソリンを使用すると排気ガスが出てしまうので、環境に悪影響があります。

そのため、

トヨタ自動車の「プリウス」という車種のようなガソリンの化学燃料と電気を両方使って走るハイブリッド車

日産自動車の「ノート」のような電気だけで走る電気自動車

トヨタ自動車「MIRAI」のような水素で走る水素自動車

などの車が開発されています!

 

このように少ない燃料で多くのエネルギーを発生させる先端技術は、モータースポーツの現場で培われているのです。

 

厳しい競技だからこそ磨かれる車の性能!

 

モータースポーツではマシンの技術全てが揃わなければ勝利することができません。ましてや完走することすら難しいのです。

とても厳しい環境の中で「レースに勝つこと」「レースを走りきったこと」はその車の性能の良さを証明することになります。

 

また、レースは車だけではなく人を育てるという場でもあるのです。

若い技術者が「カーレース」「バイクレース」という何が起こるかわからない厳しい環境で技術を磨いていく場になっています。

クルマ本体だけではなく、競技車を構成する部品メーカー、足元を支えるタイヤメーカーもモータースポーツの現場から技術開発し、より良いタイヤを生み出しているのです。

レースは人やマシン、タイヤに部品のネジ一本まで鍛えるのです。

 

安全対策に生かされる技術!

 

そしてモータースポーツの現場から一般車へのフィードバックはスピード、性能だけではなく、ドライバーの安全を守る素材や構造にも活かされています。

 

カテゴリーによっては300kmを超えるスピードが出るモータースポーツ。

「危険ではない」といえば嘘になります。

しかしそんなスポーツだからこそ安全対策は万全を喫しています

ドライバーを守るよう、安全を確保する車輌を作らなければいけないレースの世界で生み出される車輌・技術は私たちが乗る車にもフィードバックされているのです!

 

正しい運転技術を伝える

 

モータースポーツは「正しい運転技術」を伝えることにも役に立っています。

モータースポーツという世界で戦うドライバーはいわば運転のプロです。

そんなプロたちが「普段の運転に役立つ考え方やコツを教えるイベント」というものが増えてきています。

 

運転の基本である「走る」「曲がる」「止まる」を一から学ぶことができるのはもちろんのこと、テクニックだけではなく、運転時に気をつける事、正しい考え方も学べます。

また、運転に関しての間違った偏見を無くしてくれるのも魅力の一つ。

 

正しい運転技術を身につけることで、将来起こるはずだった事故を未然に防ぐことになっています。交通事故を減らすという面で社会貢献しているこの試みもモータースポーツならではだと思います。

 

こういう試みを知っていただくことがライターである私ができる社会貢献だと思っています。

また、モータースポーツをファンが楽しみつつ、車輌の開発に役立っている「ニュルブルクリンク」というレースもあったりとモータースポーツと私たちのつながりは以外に深いところにあるのです。

 

先に「ニュルブルクリンク」について詳しく知りたい方はこちら!

 

そのような事を知っても面白いのではないでしょうか!

 

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全日本ロードレース選手権(MFJ SUPER BIKE)とは

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全日本ロードレース選手権「MFJ SUPER BIKE」

▲全日本ロードレース選手権の様子 photo by bluXgraphics(motorcycle de Some rights reserved

 

前のページまでで世界一を争う2輪スプリントレースをご紹介しましたが、最後に日本一を決める全日本ロードレース選手権についてご紹介したいと思います!

 

2輪スプリントレース
モータースポーツの中でも2輪(バイク)でスピードを競うジャンルを「2輪スプリント」と呼ぶ。通常は決められたコースを走り切ったタイムで競う。

▼モータースポーツの種類

 

今回紹介する「全日本ロードレース選手権(MFJ SUPER BIKE)」は、前のページで紹介した「スーパーバイク選手権(SBK)」と同じく市販車ベースのバイクを使用します。

そして日本全国のサーキットを舞台に争われる国内最高峰の2輪ロードレース(バイクで舗装されたコースを走るレース)です。

日本のトップを目指すライダー、その先の世界への挑戦を見据えた日本のトップライダーの戦いも1戦も見逃せない白熱の展開です!

最終戦までもつれ込むチャンピオン争いは一年を通して私たちを楽しませてくれます!

 

クラス

 

全日本ロードレース選手権は、世界選手権「MotoGP」のようにクラスが分かれています。

最高峰クラスの「JSB1000」と呼ばれるクラスをはじめ「J-GP2」「J-GP3」「ST600」と4クラスに分かれています!

 

全日本ロードレース選手権<クラス分け>
JSB1000
J-GP2
J-GP3
ST600

 

JSB1000

▲JSB1000の様子 photo by bluXgraphics(motorcycle de Some rights reserved

 

JSB1000は最新スーパースポーツバイクと日本トップライダーが熱いバトルを繰り広げる日本の最高峰レースです。

今や夏の風物詩として有名な鈴鹿8時間耐久ロードレースにこのレースに参加したチームほとんどが参加する、という他のレースに繋がるようなクラスでもあります。

 

「鈴鹿8時間耐久ロードレース」について詳しくは第3章で!(このページは第2章)

 

J-GP2

 

J-GP2クラスは4ストローク600ccのバイクによるクラスで、同じ600ccで戦うロードレース世界選手権Moto2クラスを見据えたクラスでもあります。

 

4ストローク600cc
4ストロークとは簡単に言えばエンジンの構造の事で2ストロークというのもある(2ストロークの方がパワーが出る)がそれが指定されている、という事。600ccとはエンジンの排気量の事で多いほどパワーが出る。つまりマシンの性能が「4ストローク600cc」に定められている、という事。

 

J-GP3

 

J-GP3クラスは4ストローク250ccのバイクで争われるカテゴリーで、同じ250ccのロードレース世界選手権Moto3クラス直系のカテゴリーになります。MotoGP日本GPでは日本人選手がスポット参戦することもあります。

 

ST600

 

ST600クラスはマシンの性能差が少なくタイヤも同じものを使用する為、ほぼイコールコンディション(公平な状態)で行われるクラスです。

同じ600ccのアジアロードレース選手権SS600クラスと仕様が近く、近年では交流も行われています。

 

 

このようにそれぞれ違った魅力を持つ4つのカテゴリーで成り立つ全日本ロードレース選手権。

過去全日本から世界に旅立った選手もたくさんいらっしゃいます。

将来有望な日本のライダーたちのバトルはレベルも高く、世界でも通用する走りを見せてくれる事でしょう!

 

まとめ

 

この第2章では国内外の有名な2輪スプリントについて書かせていただきました!

300km/h以上出るバイクに生身で跨り、コントロールしつつバトルをするライダーの皆さんはアスリートであり、スーパーヒーローです!

バイクだけではなくライダー同士のプライドのぶつかり合いなどレースは迫力満点!全日本ロードレース選手権はもちろん、世界選手権の「MotoGP」も日本で開催されますので、是非足を運んでみてください!

レースを観に行ってよかった!凄かった!楽しかった!と思っていただけると私は確信しております!

 

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インディカーシリーズとは

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サーキットなどの舗装されたコースで、一斉にスタートしてゴールをめざすスプリントレース。

このページでは北米で行われる主な4輪スプリントレースである「インディカーシリーズ」をご紹介しましょう!

 

▼モータースポーツの種類

 

インディカーシリーズ

▲インディカー・シリーズの様子 photo by Jim Bauer Some rights reserved

 

インディカー・シリーズはアメリカ・カナダで年間17戦行われるフォーミュラカーレースです。

▼フォーミュラカーの例

F1と同じくサーキット(レース専用コース)で行われますが、「オーバル」と呼ばれる楕円形のコースを周回するレースがあるのもインディカーの特徴です!

 

▼太い楕円形の線が「オーバル」

 

最高速度は時速380km/h、F1をも凌ぐスピードで行われるインディカー・シリーズは迫力も盛り上がりも凄いです!

 

そんなインディーカー・シリーズの中でとても有名で歴史があり、一番盛り上がるレースがあります。

それがインディ500です!

 

インディ500とは

▲インディ500の様子 photo by Robert Rescot

 

インディ500は1929年から開催されているアメリカでは超有名な一大スポーツイベントです。

1世紀以上前から行われており(初開催は1911年)、40万人が観戦するインディ500、歴史も規模もアメリカンですね!

 

日本人も活躍

 

もしかしたらみなさんは「インディ500」という言葉を耳にしているかも知れません。

なぜなら2017年に行われたインディ500で佐藤琢磨選手が日本人、アジア人として初めてインディ500を制しましたからです!

テレビでも取り上げられていましたので「聞いたことある!」という方がいらっしゃると思います。

 

▼佐藤琢磨選手

photo by Sarah Stierch CC 表示 4.0

 

現地観戦や時差の関係でテレビ観戦するのも大変ですが、ぜひ一度見ていただきたいです!!

特に現地観戦はお金と時間をかけて観に行く価値、大アリです!!!

もちろんなかなか行けるものではないので、テレビ放送の録画からでも見てみてくださいね!

そしてインディカーシリーズに唯一参戦している日本人ドライバー、佐藤琢磨選手は日本人初めてのシリーズチャンピオンを目指して闘っています!

世界を舞台に闘っている日本人選手を応援しましょう!!

 

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FIA 世界ラリー選手権(WRC)とは

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このページではラリーの世界最高峰、FIA世界ラリー選手権(WRC)についてご紹介したいと思います。

舗装された道・未舗装の道・雪道など様々な環境の中、的確なドライビングテクニックで乗り越えていく「ラリー」ですが、まず観てほしいのが世界選手権であるWRC!

予備知識など不要!ラリーは何も知らなくても楽しめるモータースポーツなのでぜひ知っていただきたいカテゴリーです。

 

▼モータースポーツの種類

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モータースポーツとは

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モータースポーツとは

 

モータースポーツとはモーターやエンジンで動く乗り物を使って行われるスポーツのことです。

「モーターやエンジンで動く乗り物」とは車やバイクといったものです。

 

 

モータースポーツはカテゴリーによってルールや規則が違いますが、基本的には各々のルールに法って「速さ」を競う競技なのです。

 

ちなみに、モータースポーツで一番有名なのは「F1」です。一度は聞いた事がおそらくあるでしょう。

F1の「サーキット(レース専用のコース)上で、スピードを競っているシーン」は皆さんも見たことがあるかと思います。

 

▼F1の様子

 

実はモータースポーツはF1のようにサーキットで走る以外にも、

未舗装であったり雪道であったりする一般道を走る「ラリー」

駐車場のような広い敷地で一台ずつ決められたコースを走りタイムを競う「ジムカーナ」

があったりと、モータースポーツには様々な種類があります。

 

▼ラリー

photo by Rowan Harrison Some rights reserved

▼ジムカーナ

photo by Ricardo Abengoza Hernandez

 

「モータースポーツ」と言うとF1と同じだと思われることが多いと思いますが、このようにF1はモータースポーツの中のひとつのカテゴリーです。

F1は最も有名な「モータースポーツの大会」で、世界各国でレースが繰り広げられています。

 

もちろんF1以外のモータースポーツもとても面白いので「F1しか知らない」という方も是非興味を持っていただければと思います。

 

「カーレース」という言葉もあったりしますがこれはモータースポーツの一種になります。カーという名前から分かるように車を使ったレースになります。(カーレースの定義は様々でややこしくなるのでここでは割愛いたします)

 

▼モータースポーツの主な2輪種目

名称 場所 競い方
ロードレース サーキット スピード
モトクロス 未舗装 スピード
トライアル 障害物コース 技術
エンデューロ 未舗装 スピード・技術

 

▼モータースポーツの主な4輪種目

名称 場所 競い方
ロードレース サーキット スピード
ラリー 一般道 スピード
ジムカーナ 舗装路面 スピード

※F1は4輪ロードレースのうちの1つの大会

 

モータースポーツの醍醐味

 

モータースポーツの起源は1887年のフランスにあります。

パリ市内にあるセーヌ川にかかるヌイイ橋からブローニュの森までの約2キロメートルを誰が一番早くたどりつくかを競ったのがモータースポーツの始まりと記録されています。

 

▼セーヌ川

 

モータースポーツは、スピードに対するロマンと最新鋭の技術が合わさっています。

というより限りないスピードに対する欲求がどんどん新しい技術を生み出していきます。

誰しもが持つ人間的欲求と飽くなき探究心が合わさったものがモータースポーツなのです。

 

また、モータースポーツには『中途半端』が一つもありません

 

極限の環境の中で闘うドライバー

一つのミスで事故をおこしてしまう緊張感の中で作業をするメカニック

速さだけではなく安全も考慮しマシンを作るエンジニア

などモータースポーツの世界は誰もがプロフェッショナルです。

 

速く走るのもクルマを作るのも作戦を立てるのも応援するのも「人」なのです。

勝つために様々なコミュニーケーションがチームでとられるのも、観客としてチームワークを見ることが出来るのも、中心に人間がいることを感じられることがモータースポーツの魅力だと思います。

勝利に向かって真剣になっている姿、負けて涙を流す姿、抱き合って喜びを分かち合う姿を年齢も性別も国境も関係なく共有出来ることがモータースポーツの魅力と言えるでしょう。

 

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FIA世界耐久選手権(WEC)とは

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第5章では国内外の有名な「4輪耐久レース」についてご紹介していきたいと思います!

サーキットなどの舗装された道路の上で行われるレースなのはスプリントレースと同じなのですが、決められた時間内に走り切った周回数を競うのが耐久レースです。

ここでは「FIA耐久世界選手権(WEC)」というレースについてご紹介致しましょう!

 

▼モータースポーツの種類

 

FIA耐久世界選手権(WEC)

▲FIA世界耐久選手権(WEC)の様子 photo by David Merrett

 

WECとは、FIA世界耐久選手権の略称で、2輪の耐久レースでもご紹介した「ルマン24時間レース」の4輪版を含む耐久レースの世界選手権です。

ルマン24時間は2輪(バイク)もありますが、4輪(クルマ)の方が有名で歴史も長いのです。

 

ルマン24時間レース(2輪)について詳しくは第3章で!(このページは第5章)

 

ルマン24時間レース以外の8戦は6時間で行われます。WECは4つのクラスに分かれており、各クラスでチャンピオンシップを争います。

4輪のスプリントでも紹介した「スーパーGT」というレースは2つのクラスが混走して盛り上がる、と言いましたが、なんとWECでは4つのクラスが混走します。(順位はそれぞれのクラスで決まります)

 

スーパーGTについて詳しくは第4章で!

 

混走すればスピード差があるので、思わぬ接触も起こります。

違うクラスのクルマを抜かしながらのバトルは観ていてワクワクドキドキ!耐久レースでも毎周激しいバトルが繰り広げられるのが魅力です!

 

さて、WECの4つのクラス(カテゴリーとも言います)について簡単にご説明致しましょう!

まずはWECのカテゴリーで一番速いマシンが走るクラスがLMP1と呼ばれるクラスです!

 

FIA耐久世界選手権(WEC)のクラス

▼FIA耐久世界選手権(WEC)のクラス

クラス名 特徴
LMP1 メーカーチームが参加
LMP2 プライベーターのみ参加
LM GTE LMP1・2と比べると遅い

 

LMP1クラス

▲LMP1の様子 photo by Kevin Decherf from Nantes, France – TOYOTA GAZOO Racing – Toyota TS050 Hybrid #5 CC 表示-継承 2.0

 

このクラスはメーカーチーム(トヨタなどの自動車メーカーのチーム)が独自開発した車両でエネルギー回生システム(普通車で言えばハイブリット車)を搭載したクローズドカー(F1とは違い屋根が付いているクルマ)で行われるカテゴリーです。

しかし2016年にはアウディ、2017年にはポルシェと、LMP1に参戦していた自動車メーカーが撤退していまい、残った自動車メーカーは日本のトヨタだけになっていまいました。

ということで今年(2018年)からは回生システムを搭載していないプライベーター(非メーカーチーム)も参戦できるようになりました。

 

メーカー直属のチームは使えるお金も開発能力もプライベーターとは桁が違います。

大企業では使えるお金、人の数が豊富で、開発する施設もありますが、個人ではそうもいきませんよね。

こういう背景もあり、トヨタとプライベーターの性能差を少なくする規則も作られています。

 

今年のLMP1クラスは10台のエントリーです。トヨタは年間チャンピオンに輝いたことはありますが、「ルマン24時間」のレースだけはまだ勝てていません。

2016年にはゴールまであと3分というところでマシンがトラブルでストップしてしまうという悪夢があり、勝てませんでした。

 

▼2016年のトヨタがトラブルを起こした時の様子

 

あと3分、残り一周での悲劇、信じられない瞬間でした。ゴールするまでわからない、これがモータースポーツ 、これが耐久レースなんだなと改めて感じる瞬間でした。

このあと大逆転で優勝した宿敵ポルシェがトヨタを讃える場面があります。スポーツの美しい瞬間でもあり、お互いリスペクトしているライバル関係に感動しました。

 

▼トヨタチームを称えるポルシェチーム

 

このようにどれだけ速くてもミスもあればアンラッキーに巻き込まれることもあります。

レースに「絶対」という言葉はないのです。

ポルシェの撤退によりライバルがいなくなったトヨタ。しかしルマン制覇を叶えるために今年も闘うことをトヨタは決めました。

トヨタが悲願のルマン制覇を成し遂げるのか、はたまたプライベーターが勝ってしまうのか大注目です!

 

 

LMP2

▲LMP2の様子 photo by David Merrett

 

LMP1の次に速いクルマが参戦するのがLMP2と呼ばれるクラスになります。

 

主にプライベーター(非メーカーチーム)が参戦するカテゴリーになります。

マシンの見た目はLMP1と似ていますが、コスト制限が設けられているなど、マシンの性能差が非常に少なく、毎戦どのチームが勝つかわからないエキサイティングなクラスになっています。

24時間レースでも、レースが終わってみれば1位と2位の差はたったの2〜3秒だったこともあるくらいです。

常にバトルが続くカテゴリーなので、観る側はワクワク、レースをしている側はヒヤヒヤといった感じでしょうか(笑)

 

 

LM GTE-Pro・LM GTE-Am

▲LM-GTEのマシン photo by Ford Motor Company

 

これまでご紹介したLMP1とLMP2のクラスは「プロトタイプ」と呼ばれるレース専用のクルマですが、残りの2クラスは私たちに馴染みがある形のマシンです。

クラスの名前は「LM GTE-Pro」(エルエム ジー・ティー・イー プロ)と「LM GTE-Am」(エルエム ジー・ティー・イー アマ)です。

 

LM GTE-Proクラスはメーカー直属のチームがエントリーしており、専属ドライバーが最新のクルマで参戦します。

一方LM GTE-Amクラスはプライベートチームが最新型ではなく型落ちのクルマで参戦するクラスです。

 

 

名前通りプロフェッショナルクラスとアマチュアクラスという分け方になっています。

これまた激しいバトルが繰り広げられるクラスで、常にLMP1、LMP2クラスに抜かさせながらレースしていく、スリリングなカテゴリーです。(WECは混走なのでLMP1・LMP2も同じコースでレースしている)

LMP1クラスに参戦しているドライバーによると、あまりのスピード差にGTクラスのクルマが止まっているような感覚になるそうです。

それほどの速度差があるので抜く側も抜かせる側も大きなリスクがあり、6時間、24時間気が抜けないのす。

ただ観ている私たちファンにとっては長時間でも興奮しっぱなしのレースなんですよね(笑)

 

WECは日本で観られる!

 

WECにはF1と同じように日本でレースが開催されます!

F1は三重県の鈴鹿サーキットですが、WECは静岡県にある富士スピードウェイで行われます。

霊峰富士の麓にあるサーキットで行われる6時間耐久レースは、毎年ドラマが起こる見逃せないレースです!

 

▼富士スピードウェイサーキット

photo by merupapa CC 表示-継承 3.0

 

もちろん富士では毎年日本の自動車メーカーであるトヨタの応援で盛り上がります!

そしてトヨタは富士に強く(この会場で強く)、毎年優勝を飾っています!その乗り上がりは言葉にできないほどです!

言葉にできないのでぜひ体感してほしい!!!

耐久レースは楽しみ方が沢山あります。富士スピードウェイで行われるWEC富士6時間レースでも多くのお店が軒を並べ、楽しいイベントがたくさん!

 

▼WEC富士6時間レースの表彰台

photo by Takayuki Suzuki Some rights reserved

 

レースを見るのもよし、イベントに参加するもよし、カメラ片手にカッコいいクルマたちを写真に収めるもよし、お腹が空いたらご当地グルメで腹ごしらえ!テントを張って家族でキャンプを楽しみながらレース観戦するなど耐久レースは楽しみ方がいっぱい♫

今年のWECで皆さんも各々楽しめる観戦スタイルを見つけてみてはいかがでしょうか!

 

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目次著者

著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

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twitter【河村】https://twitter.com/taishikwmr?lang=ja

モータースポーツのチームスタッフにも注目!

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F1は知っていても「モータースポーツ」と言われると分からない。でもモータースポーツは知れば知るほど奥が深く、ハマっている人も沢山いるのです。車・バイクが好きな方はこれを読めばモータースポーツにハマるはず!

「モータースポーツ観戦初心者入門」はこちらから!

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戦っているのはレーサーだけじゃない!

 

一見モータースポーツはレーサーだけが戦っているように見えます。

運転しているのは彼らレーサーですからね。

しかし彼らが100%の力を発揮できるのは多くの人間のサポートが必要なんです。

監督、チームスタッフとのコミュニケーションは欠かせません。ドライバーの好みに合わせて車をセッティングできなければ、ドライバーは100%力を発揮できません。

 

レースによってはタイヤ交換や燃料補給を行うピットストップがあります。

 

▼ピットストップの様子

 

レースでは100分の1秒を競う世界です。

コース上でドライバーが100分の1秒を稼ぐのはとんでもないことで、とても大変なことですが、タイヤ交換や給油作業がうまくいけば1秒単位で稼ぐことができます

逆にタイヤ交換などをミスすると平気で5秒6秒を失ってしまうのです。

 

一生懸命作戦を考えてくれたり、マシンを作って細かいところまで調整してくれたり、スケジュール管理してくれたりするスタッフの思いもドライバーは背負って戦っています。

 

チームはドライバーのために、ドライバーはチームのために戦うのです。

 

もっと言えばコース上にいなくとも、

本部で日々マシンを開発してくれいるスタッフさん、

小さな部品から大きな部品まで作ってくれるメーカーさん、

タイヤメーカーさん、

レースをするためにお金を出してくれるスポンサーさん

と、数えたらキリがないくらい多くの人が関わっています。

 

多くの人が支えてくれてはじめてレースができ、ドライバーは仕事ができます。

チームスタッフをはじめとするドライバーを支える方々の重要さ、彼らの活躍などにも目を向けるとモータースポーツの魅力がより伝わってきますよ!

 

という事で今回はモータースポーツの中でもとても有名なレース「F1」のスタッフについて解説をしていきます。

 

F1のスタッフ

 

F1に関わるスタッフ、と言ってもとても多くのスタッフが関わっています。

また、チームによっても様々な役職を独自に作っているので一概には「これ」と言えませんがまずは主なスタッフとして以下の表をご覧ください。

 

▼モータースポーツの主なスタッフ一覧(F1)

名称 主な役割
チームオーナー チームに出資などをするオーナー
チーム監督 全体の指揮を執る
エンジニア マシンの開発・セッティング指示
メカニック マシンの組み立て・整備
レースストラテジスト レースの戦略を立てる

 

今回はこの中からレースに大きく関係し、とても特徴的な役割を担っている「メカニック」と「レースストラテジスト」についてご紹介します!

 

メカニック

 

まず最初にご紹介するスタッフは「メカニック」です。

先ほども少し触れましたがF1にはタイヤ交換するための「ピットストップ」というものがあります。わずか2秒でタイヤを交換してしまう凄腕の集団がメカニックです。

ちなみに、作業を行う場所はサーキット内にチームごとに設けられています。この場所のことを「ピット」と言います。

 

▼ピットストップ(=ピットで行うタイヤ交換、燃料補給などの作業を行う場所のこと)

▼実際の様子

 

こんな一瞬で4輪全て交換するメカニック、めちゃくちゃかっこいいですよね!

彼らは非常に高度な技術と専門知識を持ち、世界最高のマシンを手がける整備のプロフェッショナルです。

レース中、ドライバーがコース上で0,1秒稼ぎ出すことは非常に大変なことです。しかしピットストップの出来不出来で1秒稼ぐこともできれば、5~6秒ロスすることもあります。

 

 

現在のモータースポーツのレースにおいて、彼らの仕事は勝敗を左右するとても大切なファクターとなっているのです。

ピットでは制限速度が設けられているものの、時速80km/hでマシンが入ってきます。

スタートとゴールがあるメインストレート(ホームストレートと言います)の横にピットがあり、その入り口と出口に時速80lm/h以下という制限速度が設けられているのです。

 

このように最大時速80lm/hというスピードが出ている中で急いで作業を行うのでスタッフがマシンにひかれてしまう可能性もありますし、非常に危険な中、最高の仕事をこなすメカニックの活躍は重要でとてもかっこいいのです。

 

しかし、実は彼らの仕事はこの大事なピットストップだけではないのです。F1という華やかな世界で働いている彼らの仕事はとても過酷なものなのです。

そこでここでは少しだけメカニックのピットストップ以外の仕事内容もご紹介します!

 

レースが行われるのは週末で、マシンが走り始めるのは金曜日からですが、メカニックたちは火曜日から現地入りします。ガレージ(ピットなどのマシンを整備する場所)やマシンの組み立てを行うのです。

※マシンは専用の飛行機やトラックにバラバラにして運び、現地で組み立てます。

そして実際に走行が始まる金曜からはさらに忙しくなります。

 

フリー走行(練習走行)が3回ありますが、そのフリー走行で多くの確認作業(新しいパーツを試すなどデータの収集)を行います。

ちなみにF1では「フリー走行1」「フリー走行2」が金曜日に行われ、「フリー走行3」「予選」は土曜日に行われます。決勝は日曜日です。

 

このように多くのプログラムをこなすため、セッティングなどを何度も変更しなければいけません。仮にドライバーがフリー走行や予選でクラッシュしたりマシンを破損させようものなら修復作業に追われることになります。

 

これらの準備が終われば今度はピットストップの練習を入念に行います。勝敗を左右する重要な仕事ですので、ピット練習にも全力で取り組みます。

もちろん仕事が終わりホテルに帰るのは深夜になります。

 

日曜日は、行われる決勝レース前の最後のチェックやレース中のピットストップがメインになります。レースが終わればすぐに撤収作業を行い、次のレースが行われる国に出発します。

※予選は決勝スタートの順番を決めるだけで予選落ちはありません。ちなみに昔は参加台数が多く、予備予選というものがありました。予備予選では4〜5台が予選・決勝に進出できませんでした。

 

これを約10か月繰り返すのです。

 

 

一般的にF1メカニックの年収は600万ほどですが、これほどの激務を1年間繰り返す仕事で600万円は安いのではないでしょうか。

メカニックをまとめる「チーフメカニック」になると年収1000万円ほどになると言われています。

 

レースストラテジスト

 

もう一つ紹介したいスタッフは「レースストラテジスト」です。

戦略家であるレースストラテジストは数多くの不確定要素があるレースでベストな戦略を導き出す数学の天才です。

実はこの役職ができたのはほんの10年前です。

というのも2006年までタイヤメーカーが複数参戦していましたが、2007年からブリジストンのワンメイク(ブリジストンのタイヤだけが使われる)になり、より戦略が重要になったので新たに作られた役職です。

なぜブリジストンのワンメイクでより戦略が重要になったかと言えば、これまで複数のタイヤメーカーが参戦していた時はメーカーによってタイヤの性能が違うため、メーカーによって立てる作戦が違いました。

しかしワンメイクになるとタイヤの性能は全く同じです。そのため余計に作戦の違いで結果が変わってくるので新たに「レースストラテジスト」という役職が生まれたのです。

 

これまでも戦略は重要でレースエンジニアと呼ばれる数学、物理学、航空力学など様々な知識を備えた人が戦略を立てていましたが、レースストラテジストは戦略を立てることが専門の数学の天才です。

 

レースでは戦略を最終的に20通りくらいに絞るそうですが、準備するのは200万通りなんだとか。

予期せぬことが沢山起こるモータースポーツでは様々なシチュエーションが無限に起こり得ます。200万から20に絞りますが、「用意すること」によって予想外の展開でも対応できるのだとか。

戦略は簡単なところでは「タイヤ交換を何回行うか」「どのタイヤでスタートするか(タイヤは必ず2種類使わなければいけない)」などがありますが、それらを数学によって最も効率の良いものを導き出すのがレースストラテジストの仕事なのです。

 

 

今回はF1のスタッフの中で活躍するメカニックとレースストラテジストについて書かせていただきました。

スタッフの数はトップチームで800人、下位チームでも200人はいるF1ですから数え切れないほど多くの仕事があります。

レースをするのはドライバーですが、その裏で多くの人の仕事によってマシンを走らせているのです。

ドライバーはその大きな組織の期待を背負って戦う代表者です。F1での仕事は多くありますが、どれをとっても人生をかけて勉強し、努力し、行動しなければなることができません。

しかし世界最高のレースで働きたいと思っている世界中の有能な若い人が日々オーディションを受けています。

 

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著者:河村大志

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モータースポーツ観戦初心者入門

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「モータースポーツ」はバイクや車でスピードを競う競技です。モータースポーツの中で一番有名なのはF1ですが、それだけでなく24時間バイクで走り続ける競技や、街中で走る競技があったりと、知れば知るほど面白いものなのです!

そんなモータースポーツの魅力を「モータースポーツ」が子供の頃から大好きな河村大志氏が余すことなく紹介します。

 

モータースポーツは大迫力の「音」、エンジンやオイルの「匂い」、エンジンからくる「振動」が魅力なんです!

観に行っていただければ私の言っている意味がわかります!

第4章「モータースポーツの環境配慮」より

 

はじめに

モータースポーツが大好きな著者の挨拶です。なぜそこまでモータースポーツが好きなのか?知ればあなたも興味を持つことでしょう!

はじめに ~私がモータースポーツを広めたい理由~

 

第1章 モータースポーツとは

モータースポーツは車やバイクでスピードを競う競技の総称です。しかしその種類は多岐にわたり、有名な「F1」をはじめとした様々な競技・大会が催されています。
一つ一つに違った魅力があるので是非興味を持っていただければと思います!

モータースポーツとは

モータースポーツの観客動員数

モータースポーツの種類

 

第2章 モータースポーツの魅力

「モータースポーツ」には多くの魅力があります。運転をしているドライバー、ドライバーを支えるスタッフ達、マシンを開発する技術者の方、、、全員がモータースポーツを魅力的にするチームなのです。

モータースポーツのレーサーはアスリート!

モータースポーツのマシンは面白い!

モータースポーツのチームスタッフにも注目!

 

第3章 モータースポーツの観戦方法

この章ではモータースポーツを実際に観戦する方法をお伝えいたします。現地で見るか、テレビで見るのか、お好きな方をお試しください!どちらも感動と興奮があります!

モータースポーツを動画・テレビで鑑賞する方法 ~MotoGP・SBK・8耐・F1等~

モータースポーツ観戦方法【初心者向け】 ~チケット購入方法・持ち物・服装等~

 

第4章 モータースポーツと私たちの繋がり

モータースポーツは、レースを見て楽しむだけではなく、実は日常生活に役に立ったり、車両の開発にも役に立っているのです。

観戦だけに留まらない、モータースポーツの魅力や意義を、知っていただきたいです。

モータースポーツの環境配慮 ~フォーミュラEとは~

モータースポーツの社会貢献 ~普通自動車の開発・交通事故防止~

 

第5章 モータースポーツを体験するには

モータースポーツの魅力を知るには、自分で体験してみるのも良いと思います。
ここでは、値段も安く、道具いらずで、手軽にモータースポーツ体験ができる「カート」について紹介させていただきます。

モータースポーツが体験できるカート ~手ぶらで行けるサーキット全国一覧~

モータースポーツの環境配慮 ~フォーミュラEとは~

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皆さんはモータースポーツにもエコの時代が到来しているのをご存知ですか?

今回は「モータースポーツが環境に与える影響」と「モータースポーツの魅力」の関係性についてお話しさせていただきます。

 

モータースポーツの魅力は「音」「匂い」「振動」

 

モータースポーツは

・大迫力の「音」

・エンジンやオイルの「匂い」

(「え!?オイルの匂い!?」って思われるかもしれませんが、魅力の一つなんです!)

・エンジンからくる「振動」

が魅力なんです!

 

観に行っていただければ私の言っている意味がわかります!

しかし逆を言えばエンジンの大音量、排気ガスなど「今の時代ではいらないとされているもの」が良いと言っているんです。

 

環境に優しいマシンが登場!

 

3年前に新しいカテゴリーがモータースポーツに仲間入りしました。その名もフォーミュラE

 

▼フォーミュラEのマシン

photo by Jaguar MENA

 

フォーミュラE
ガソリンを使用しない電気自動車によるレース。「電気のF1」などとも紹介され、2014年から開催されている。

 

見た目F1のようなカタチでかっこいいですよね!

実はこのマシン、化学燃料(ガソリン)を使わず電気だけで走ってしまうクルマなんです!

ガソリンを使わないから排気ガスも一切出ないですし、エンジンではなくモーターで動くので音がとても小さいのです。

 

このクルマの登場によって、今までは不可能であった市街地のレースが実現しました。

市街地のレースは騒音などの問題もあって実現することができなかったのですが、前述したように「フォーミュラE」で使用されるマシンは音も小さく、排気ガスも一切出ないため街中、市街地でレースが実現するに至ったのです。

 

▼市街地とマシン

photo by Jaguar MENA

 

これまでは「わざわざ」観に行かなければいけなかったモータースポーツが、街中で見れるようになったのです!街中で何かイベントがやっていたら皆さんつい観に行ってしまいますよね!

普通の生活をしている中で情報を求めなくても目に入ってくるところがフォーミュラEの魅力ではないでしょうか!

 

音と振動がないけど、どうなの?

photo by Jaguar MENA

 

でも私は先ほど言いました。

モータースポーツの魅力は「音と匂いと振動なのだ」と。

それを排除したものなんて魅力的なのか?

 

確かに音や匂い、振動はモータースポーツの魅力の一つです。それは間違いありません。でもそれは私たちモータースポーツを知っている人の固定概念に過ぎません。

私は実際にフォーミュラEのレースを観ましたが、とてもエキサイティングで、市街地でのバトルは迫力満点です!!エンジンがモーターになろうが、音が無くなろうが、レースの本質は何も変わらなかったのです!

これまでのガソリンを使ったレース、これから主流になるであろう電気自動車を使ったレース、どちらもモータースポーツです。

それぞれ魅力がありますし、何よりガソリンだろうが電気だろうがモータースポーツの本質は何も変わりません。

だからこそモータースポーツ界が自ら魅力を、可能性を無くして欲しくありません。

これまでと比べるのではなく、可能性を潰すのではなくモータースポーツを未来に繋げるためにも皆様にはモータースポーツの色々な側面を見ていただければと思っています。

 

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