一生に一度は行きたい世界の絶景【街並み編】

 

 

一生に一度は行きたい世界の絶景【街並み編】

 

ヨーロッパをはじめ世界には、人の心を揺さぶる美しい街並みがあります。中世の情緒が残る街並みやルネッサンスに彩られた町並みなど、歴史と共に育った街並みの魅力は訪れた人にしか分からないかもしれません。

このページでは、「一生に一度は行きたい世界の絶景街並み編」をご紹介します。

 

1 【イタリア】世界中の人々が憧れる華やかな古都の街並み『フィレンツェ』

 

「屋根のない美術館」と称されるルネッサンスが花開いたフレンツェは、小さな町ですがその魅力は語りつくせません。

女性的で繊細な石畳の歴史地区を歩いているだけで、馬の蹄が聞こえてくるようです。

 

photo by Matthew Black Some rights reserved

ルネッサンス
14世紀から16世紀まで続いたイタリアで始まり、その後ヨーロッパ各地に広まっていった文化運動やその時代の事を言います。14世紀より前に栄えていたギリシア文化やローマ文化の復興を目指す運動が行われました。つまり当時一般的であった封建社会(簡単に言えば極端な縦社会)ではなく、個人の自由が尊重される近代的な社会・文化を目指す運動です。※ルネッサンスの定義には諸説あります。

そのような運動の中で音楽・絵画・哲学などが発展していき、その時代の芸術を「ルネッサンス音楽」などと言う。当時制作された代表的な芸術作品にミケランジェロの「ダビデ像」など。

▼ダビデ像

photo by Jörg Bittner Unna 

知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「フィレンツェ」基本情報

フィレンツェはイタリア共和国トスカーナ州の州都が置かれるコムーネ(基礎自治体=行政の最小単位)です。紀元前1世紀にローマ人によって建設された街で、「花の女神」を意味する「フロレンティア」の由来で名付けられました。フィレンツェを支配していた大富豪メディチ家(後述)の庇護のもと、レオナルド・ダ・ヴィンチたちが、イタリアルネサンスを花開かせた地としても有名です。

フィレンツェ 東京
38万人 人口 927万人
102㎢ 面積 2,193㎢

 

ルネッサンスが香る「花の都フィレンツェ」は、中世に膨大な経済力を誇っていたメディッチ家の栄華を肌で感じることができます。

 

メディッチ家
フィレンツェで銀行家・政治家として活躍し、有力者となっていた一族。レオナルドダヴィンチのパトロンなどになり、ルネッサンス文化の繁栄に一役買った。

 

ルネッサンスの巨匠たちの作品も点在しており、見て回るだけでも楽しいですよ。

また、ウフィッツィ美術館では、往年の巨匠たちの作品を心ゆくまで堪能することができます。

 

▼ウフィッツィ美術館

photo by Chris Wee – originally posted to Flickr as Galleria degli Uffizi 

 

旅行パンフレットでよく使われる「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」のドーム型のキュートな赤い屋根は、いつ見てもセンスの良さを伺えますね。

 

▼サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

photo by MarcusObal CC 表示-継承 3.0

 

このドームからは、360度の大パノラマを見ることができます。隣に立つジョットの鐘楼からは、大聖堂が見られるので更におすすめです。

 

▼フィレンツェの夜の街並み

photo by Oleg Sidorenko 

 

おすすめビューポイント

フィレンツェの街並みを一望できる、「ミケランジェロ広場」からの景色は見る価値あり。

▼ミケランジェロ広場からの眺め

photo by Sean X Liu Some rights reserved

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂はもちろん、フィレンツェ独特のオレンジ色の屋根やアルノ川に架かるヴェッキオ橋も眼下に広がっています。フォトジェニックな街並みは、心の底からの癒しを感じられます。

アクセス

ローマからフィレンツェの空港まで約1時間。空港から旧市街までは車で約15分。ローマから鉄道で約1時間半。

URL:http://www.firenzeturismo.it/en/

 

 

2 【ウズベキスタン】シルクロードの栄華を今に伝える奇跡の青の都『サマルカンド』

▲東南アジア最大を誇るビビ・ハニム・モスク photo by David Stanley

 

ウズベキスタンが誇る、中世の古都「サマルカンド」。

サマルカンド・ブルーに包まれた町並みに、魅せられた人々がひっきりなしに訪れています。アレクサンダー大王や三蔵法師など古の昔からこの地の魅力の虜になった著名人も訪れました。

サマルカンドは「青の都」の他にも、「イスラム世界の宝石」や「東方の真珠」と称されています。

 

アレクサンダー大王や三蔵法師
アレクサンダー大王は紀元前4世紀ごろに活躍した古代ギリシアやエジプトの王様を務めた人物。三蔵法師(正式には玄奘三蔵)は7世紀ごろに生きた中国の仏教僧で自身のインドへの旅記が物語「西遊記」の元となった。
知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「サマルカンド」基本情報

サマルカンドは、中央アジアにあるウズベキスタンの古都です。ガラクシャン川の盆地に位置する、シルクロードのオアシス都市。現在でもその代表的な都市とされています。抜けように青い空とモスクの美しい青から『青い都』と称され、この街の青色は「サマルカンド・ブルー」と呼ばれています。

サマルカンド 東京
51万人(鳥取県と同じくらい) 人口 927万人
120㎢ 面積 2,193㎢

 

最近では、女子旅は一人旅などで訪れる人も増えつつあり、密かな人気を集めています。

見どころは、夜のライトアップも美しい「アミール・ティムール廟」や現在も多くの巡礼者が訪れる「シャーヒズィンダ廟群」などの歴史的建造物が最大の魅力です。

 

▼アミール・ティムール廟

File:Гур-Эмир - Amir Temur maqbarasi - Gur-e-Amir (By Khusen Rustamov).jpg

photo by Khusen Rustamov CC Attribution-Share Alike 4.0 International 

▼シャーヒズィンダ廟群

photo by Vaurien CC BY-SA 3.0 de

 

この街のシンボル「レギスタン広場」には、「ウルグベク・メドレセ」「ティラカリ・メドレセ」「シェルドル・メドレセ」の3つの神学校(キリスト教について学ぶ学校)が並んでいます。

 

▼レギスタン広場

 

モンゴルに破壊されるまで、都があった「アフラシャブの丘」では、悠久の時を感じられます。

 

おすすめビューポイント

かつて砂漠のオアシス都市だったこの地には、200もの池があったようです。現在も6つ残っており、美しい歴史的建造物と緑と池がコラボした風景は極上です。「ラビハウズ」という大きな人工の池がおすすめのビューポイントです。

アクセス

日本からソウルへ行きタシケントまで約8時間。タシケントからサマルカンドまで約1時間。タシケントからサマルカンドまでは、新幹線のような鉄道で行くのも快適です。所要時間は約2時間です。

URL:http://www.uzb.jp/articlephp/area_samarqand/index.html

 

 

3 【オーストリア】風光明媚な街並みと美しい湖の絶景『ハルシュタット』

 

ダッハシュタイン山塊とハルシュタット湖が織りなす、美しさは世界一といえる美しい街。

とっても小さな町ですが、湖畔に佇む風光明媚な街並みは、「真珠のように美しい街」と称えられています。

 

知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「ハルシュタット」基本情報

ハルシュタットは、オーストリア・ザルツブルクの近くに位置した小さなゲマインデ(基礎自治体:行政区画の最小単位)です。オーストリアの中部にあるオーバーエースターライヒ州屈指の景勝地(けいしょうち:自然の良い景色が見られる場所)で、「世界で最も美しい湖畔の街」と称されています。

ハルシュタット 東京
900人(高知県の馬路村と同じくらい) 人口 927万人
60㎢ 面積 2,193㎢

 

この場所は映画『サウンド・オブ・ミュージック』の撮影が行われたことでも有名です。

▼サウンド・オブ・ミュージック

 

特に有名な景観は湖畔に佇む、ルーテル教会と湖の景観。

絵葉書に採用されている、ハルシュタットを代表する景観は素晴らしいですよ。

 

▼ルーテル教会と湖

Mountains Austria Water Hallstatt Lake Village

 

連絡船に乗って見る、湖からの景色も魅力的!中世を彷彿とさせる家並みもみどころ。

バルコニーに飾られた花々を見れば、この地で生活する人々の心の美しさまで見えるよう。

 

▼湖からの景色

photo by ::ErWin Some rights reserved

 

おすすめビューポイント

高台にはカトリック教区教会があり、そこから見るハルシュタットの街並みは息を飲むほどの美しさ。この景観は、「世界の湖畔で最も美しい」と称えられています。

また、湖畔の街並みと湖面に映るその姿、悠々と泳ぐ白鳥のコラボは、ハルシュタットならではの絶景ですね!きっと、フォトジェニックな写真が撮れるはず。

アクセス

ザルツブルクから鉄道で約2時間半。

URL:http://www.hallstatt.at/

 

 

4 【フランス】中世ルネッサンスの街並みが残る情緒に満ちた街『コルマール』

photo by Naval S

 

「コルマール」基本情報

 

 

ライン川上流にあるフランスとドイツの国境近くの街。戦災に巻き込まれることがなかったため、この美しい景観を今でも見ることができます。

アルザスワイン(フランスのアルザスで生産されるワイン)の産地としても知られており、フランスとドイツにある「ワイン街道(ワインを楽しめる居酒屋や宿などが点在する170kmにも及ぶ道)」の中でも人気の観光スポットになっています。

 

File:View of Église Saint-Martin (43833049001).jpg

photo by –sinava– from Berlin

知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「コルマール」基本情報

フランス東部のグラン・テストという地域圏にあり、フランス革命後からは属しているオー・ラン県の県庁所在地となっています。県境に位置していることから、フランスに割譲されたりドイツに割譲されたりと、時代の影響を大きく受けた地でもあります。

ハルシュタット 東京
6.5万人(石川県の加賀市と同じくらい) 人口 927万人
66㎢ 面積 2,193㎢

 

旧市街地の石畳の道を散策すれば、アルザス風のカラフルな木骨組みの家が軒を連ねています。

ドイツでよく見るオシャレモダンなつり看板もあり、街を一段と趣あるものにしています。

 

photo by Eleazar Some rights reserved

 

また、クリスマスの時期はクリスマスツリーやイルミネーションが街を彩り、この時期に訪れるのもおすすめです♪

 

photo by Nico sann Some rights reserved

 

この地はディズニー映画の『美女と野獣』やジブリ映画の『ハウルの動く城』の舞台となっています。

▼美女と野獣

▼ハウルの動く城

 

町並みは、とってもキュートでまさに映画のワンシーンのよう。映画の中に迷い込んだ気分も味わえちゃいますよ。

 

photo by dynamosquito Some rights reserved

 

おすすめビューポイント

イタリアのヴェネツィアを彷彿とさせる、ブティット・ヴニーズと呼ばれる場所は特にロマンティックな景観。美しい花々が飾られた趣ある運河とパステル調の家並みは、インスタ映えのスポットです。小舟での運河巡りもおすすめですよ♪

アクセス

パリの東駅からTGVで約2時間半。ストラスブールからは、TERで約30分。

URL:https://www.tourisme-colmar.com/en/

 

 

5 【ハワイ・マウイ島】トレンディと歴史が交差する癒しの港町『ラハイナ』

File:Lāhainā oceanfront.JPG

 

「ラハイナ」はハワイ・マウイ島屈指の観光スポットです。このラハイナの魅力は、歴史に彩られた港街ならではの風情が漂うことです。

カメハメハ大王が暮らした地で、かつてハワイ王朝の首都が置かれたのもこのラハイナです。

 

▼カメハメハ大王

 

まるで映画のワンシーンに迷い込んだような、錯覚を起こすほどの情緒に満ちています。

レンタサイクルで、ラハイナの海風を浴びながら疾走するのもいいかも。

 

File:Lahaina Town.jpg

photo by Eric Guinther CC Attribution-Share Alike 3.0 Unported 

知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「ラハイナ」基本情報

ハワイ諸島で2番目に大きなマウイ島に位置する、ハワイ王朝の首都が置かれていた地です。現在もノスタルジックな雰囲気を留めており、街内観光はもちろんホエール(鯨)ウォッチングのツアーも人気があります。

ラハイナ 東京
1.2万人(高知県の室戸市と同じくらい) 人口 927万人
24㎢ 面積 2,193㎢

 

街中をそぞろ歩きして史跡を巡るのもラハイナ観光では外せません。

アロハスピリットを感じる観光には「魔法の石」とも呼ばれる「ハウオラの石」がおすすめです。

この石は岸壁の端に位置しており、波に洗われる石の上に海の方を向いて座ると病気や怪我が治るといわれています。

他にも「バニャンツリーの大樹」も見逃せません。涼しげな木陰を作る大樹は、神秘に満ちている気がします。

 

▼バンヤンツリーの大樹

photo by Rick Obst

 

この大樹の場所では、芸術家たちが自分の作品を持ち寄る青空市場も開かれています。

 

おすすめビューポイント

おすすめはフロント・ストリートから見るラハイナの夕暮れ。歴史ある港町の情緒ある光景は、更に幻想的な雰囲気を醸しだしています。カジキマグロを積んだトローリングボートのシルエットもとてもロマンティック♪

サンセットクルーズに参加して、ゆっくり夕景を堪能するのも観光の醍醐味です。

▼サンセットの様子

photo by Benjamin Lipsman

アクセス

カフルイ空港から車で約40分。

URL:https://lahainatown.com/

 

 

6 【デンマーク】メルヘンチックな街並みはおもちゃの世界『コペンハーゲン』

 

デンマークのコペンハーゲンは「北欧のパリ」と呼ばれるデンマークの首都です。

街中を張り巡らす運河とオランダルネッサンスが彩る美しい街並みがステキ!オランダルネッサンス様式で建てられたローゼンボー離宮の内部は豪華絢爛。

 

▼ローゼンボー離宮

File:Rosenborg Castle lions.jpg

photo by Denmark_0256 – Rosenborg Castle CC Attribution-Share Alike 2.0 Generic 

 

離宮の隣にある「ローゼンボー公園」ではデンマーク最古とされるルネッサンス庭園を見ることができます。

 

知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「コペンハーゲン」基本情報

コペンハーゲンはデンマークの首都です。デンマーク最大の都市であり「商人の港」という意味を持つ街。良質な港を守るために要塞(攻撃を守る為の壁などがある城のようなもの)化されましたが、度々戦火に見舞われました。しかし今でも名前の通り「商人の街」として栄えており、16~17世紀の歴史的建築物が残っています。

コペンハーゲン 東京
58万人(鳥取県と同じくらい) 人口 927万人
88㎢ 面積 2,193㎢

 

コペンハーゲンは見どころが豊富で、港沿いにカラフルな建物が並ぶ「ニューハウン」や衛兵交代式が行われる「アマリエンボー宮殿」も必見です。

 

▼ニューハウン

▼アマリエンボー宮殿

Danish Nordic Denmark Copenhagen City Capital

 

また、アンデルセンが愛した地としても有名で「人魚姫の像」もフォトジェニックなスポットです♪

 

▼人魚姫の像

File:Statua della Sirenetta.JPG

photo by Jose Antonio CC Attribuzione 4.0 

 

アンデルセン(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)(1805-1875)

デンマークの童話作家であり詩人。コペンハーゲンにある人魚姫の像はアンデルセンの作った童話「人魚姫」をモチーフに作られた。

 

おすすめビューポイント

コペンハーゲンの美しい街並みを一望できるスポット「救世主教会の塔」は、人気の観光スポットから離れていますが訪れる価値あり。

▼救世主の塔

photo by CucombreLibre

オレンジ色の屋根はもちろん、宮殿や教会の塔など、「これぞコペンハーゲン」という絶景が広がっています。

アクセス

成田から直行便が飛んでおり、コペンハーゲンまでは約11時間半。空港からは国鉄DSBでコペンハーゲン中央駅まで約15分です。

URL:https://www.visitcopenhagen.com/copenhagen-tourist

 

 

7 【ドイツ】モノトーンでまとめられた統一感のある町並み『フロイデンベルク』

photo by Francisco Javier Garcia Orts Some rights reserved

 

今までご紹介してきた絶景の中では何度も「カラフル」という言葉を書いてきましたが、ここは「モノトーン」の美しさが有名な町並み。

旧市街にある街並みで、家と家の間隔がほぼ同じ。家の向きも同一方向なんですよ。ある意味インパクトが強すぎるといえるかも。

 

photo by Thomas Depenbusch (Depi) 

知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「フロイデンベルク」基本情報

ドイツ・オランダの観光街道オラニエ・ルート沿いにある、中低産地の丘陵地に広がる地域。フロイデンベルクは17の市区からなっており、最も古い地域は11世紀ごろからあったと言われる。

フロイデンベルク 東京
1.8万人(千葉県の勝浦市と同じくらい) 人口 927万人
54㎢ 面積 2,193㎢

 

周辺を緑に囲まれた白と黒のモノトーンで統一した街並みとのコラボは、言葉を失うほどの絶景です。

「秋の紅葉の時期が好きだ」という方が多いですが、新緑の頃のフロイデンベルクは清々しくて魅力的!

この家並みは17世紀に作られたもので、街並みをゆっくり観光するのもおすすめです。

 

photo by Polybert49 Some rights reserved

 

レストランやカフェなどもあり、アールヌーボーの釣り看板もひときわ美しく見えます♪

 

おすすめビューポイント

街歩きで満喫するのもいいですが、小高い丘の上にある保養公園からモノトーンの街並みを一望するのもおすすめです。

▼保養公園からの眺め

photo by Alexander Waltner

統一感のある町並みを見下ろせば、他とは違う美しさがあり、心の底から来てよかったと思えるはず!

アクセス

ケルン中央駅からバスで約2時間半。バス停から旧市街地まで徒歩で約10分。

 

 

8 【中華人民共和国】茶馬古道の要衝地として栄えた『麗江』

 

長い歴史を持つ中国にはもちろん趣のある美しい街並みを楽しめる絶景スポットがたくさんあります。

中でも旧市街が世界遺産にも登録されている「麗江」は、一生に一度は行ってみたい絶景スポットです。

シルクロードより長い歴史がある「茶馬古道の要衝地」であり、古い街並みの美しさでも知られています。

1996年の大地震により甚大な被害を受けました。しかし、世界遺産への登録により復興が進められ僅か4年で修復されています。

 

File:20130528丽江古城祥和路大研镇南门附近街景 - panoramio.jpg

photo by fish4fish  CC Attribution-Share Alike 3.0 Unported 

知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「麗江」基本情報

中華人民共和国・雲南省の西北部に位置する、清流が流れる自然環境と伝統文化が息づく観光地として有名な都市です。かつては少数民族のナシ族の王都だった場所でもあります。

麗江 東京
113万人(石川県と同じくらい) 人口 927万人
7,648㎢ 面積 2,193㎢

 

昆明(中国のミャンマーとラオスに隣接する雲南省の都市)から600kmにあり、石畳の道沿いには中国伝統の反りたった瓦屋根の住宅が軒を連ねているのが特徴です。

この瓦葺きの屋根がズラリと並ぶ景観は「かわらの海」と称されています。街をそぞろ歩きすれば、354もの石橋を見ることができます。

 

▼石橋

ファイル:1 lijiang old town 2012a.jpg

photo by chensiyuan CC Attribution-Share Alike 4.0 International

 

また夜になると家々がライティングされ、幻想的な雰囲気が広がります。

 

photo by Luca Casartelli Some rights reserved

 

人によっては「賑わう夜の観光が最高」という人もいるようです。

ジブリ映画の『千と千尋の神隠し』の舞台となったとの噂もある地です。

▼千と千尋の神隠し

 

おすすめビューポイント

有料ですが麗江を一望するのは、獅子山公園が一番です。グレーの瓦屋根が密集する街並みと遠くの山々のコラボはとってもステキ。

▼グレーの瓦屋根

Dayan Lijiang In Yunnan Province

この景色を見ていると12世紀ごろにこの街を作ったナシ族たちの息吹が聞こえてくるようです。

アクセス

麗江空港までは昆明を経由して行くのがおすすめです。麗江空港からは、シャトルバスがあるので便利です。所要時間は約40分。

URL:http://www.lijiang.gov.cn/

 

 

9 【チベット】星空だけじゃない!赤い街並みのパノラマ『ラルンガルゴンパ』

File:Larung Gar (Setta, Sedda), Sichuan (22106949845).jpg

photo by Valerian Guillot CC Attribution 2.0 Generic 

 

東チベットにある、僧侶の街。

チベット仏教を学ぶために何千人もの僧侶がここで暮らしています。

山の斜面にびっしりと赤い建物が立ち並んでいます。これは全て僧侶たちの住居なんですよ。

しかも、建物の赤色は「僧侶の袈裟の色」と統一しているとか。

 

photo by Quỳnh Anh Chocopie 

知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「ラルンガルゴンパ」基本情報

中国四川省、カンゼ・チベット族自治州色達県の標高4,000mにある東チベットの聖地。世界最大の仏教学院で、ここには4万以上の赤色の修行小屋が立ち並んでいます。1万人以上の学びの場となっています。

ラルンガルゴンパ 東京
人口 927万人
面積 2,193㎢

 

夜の景色もとっても美しいんですよ。

 

 

おすすめビューポイント

最高のビューポイントは天葬台。丘の上から見る絶景。青空と山、ピンク色の住宅が織りなす、景色は格別ですよ。

File:1 Seda facing south.jpg

photo by Chensiyuan CC Attribution-Share Alike 3.0 Unported 

もしかしたらここでラルンガルゴンパで行われている「鳥葬(ちょうそう:遺体の処理を鳥が行う葬法)」を見られるかも。

アクセス

成都から色達まで、バスで約15時間。色達から車で約1時間です。

 

 

10 【日本・岡山】柳と白壁の美しい街並み『倉敷美観地区』

 

日本にも岐阜県の「飛騨高山」や石川県の「ひがし茶屋」奈良県の「ならまち」など、日本情緒を堪能できる街並みがたくさんあります。

岡山県の倉敷美観地区の街並みも、とってもステキ!

川の両岸に植えられた柳の木と白壁となまこ壁のコントラストは言葉を失うほど。夕景と共に川に映り込む姿はこの世のものとは思えないほどの絶景です。

 

photo by hiyang.on.flickr

知っていると街並みがもっと綺麗に見える!?「倉敷美観地区」基本情報

岡山県倉敷市にある町並保存地区で、江戸時代の日本の風情を今に伝える倉敷屈指の観光地です。観光スポットは、半径300mに集中しています。倉敷川を中心に白壁の建物が立ち並んでおり、柳の木が更に風情ある街内を演出しています。

倉敷市 東京
48万人 人口 927万人
354㎢ 面積 2,193㎢

 

情緒ある街並みをゆっくり散策すれば、倉敷発祥の帆布・デニム・マスキングテープなどとの出会いが待っています。個性あるショップを巡るのも楽しいですよ。

蔵や民家を改装したカフェで一休みするのもお忘れなく!

「晴れの国」といわれる岡山ならではのフルーツを使ったスイーツを堪能するのも倉敷観光の醍醐味。

 

おすすめビューポイント

倉敷川を川舟に乗って、街並みを眺めるのはいかがでしょう。両岸に佇む白壁の建物は、川からでしか見られない表情を見せてくれます。期間限定ですが、「夜のくらしき川舟流し」も行われおり、ライトアップされ趣ある建物など、昼間とは全く違う幽玄の雰囲気が漂っています。

▼くらしき川舟渡し

アクセス

倉敷駅から徒歩で約10分。

URL:https://www.kurashiki-tabi.jp/kurashiki-h1/

 

まとめ

 

古の歴史が彩る趣ある街並みや色とりどりのカラフルな街並み、メルヘンチックな町並みなど絶景の街並みにも色々な特徴があります。

フォトジェニックな写真を撮れば一生の思い出に残ること間違いなし!

ぜひ、お好みの絶景スポットを探して出掛けてみてはいかがでしょう。

 

 

バックパッカー旅行におすすめの国35選【南アジア・中央アジア・中東編】

Webon紹介目次著者
バックパッカー旅行に興味はありますか?バックパッカー旅行とは から バックパッカー旅行におすすめな国までをバックパッカー旅行で40ヵ国以上巡ってきた著者が初心者の方にも分かりやすく解説をします!

「バックパッカー旅行初心者入門 ~興味があるなら踏み出そう!~」はこちらから!

著者:ぐちを

旅が大好きなフリーのライター&カメラマン。大学時代にバックパッカー旅行で40ヶ国以上を訪問し、数々の元紛争地を巡ったり、アフリカの電気水道が無い村で現地人と生活を共にしたりする。

特に好きな国は東南アジアのミャンマー。これから発展していく「アジア最後のフロンティア」に注目している。自身のTwitterやブログではミャンマーの観光事情を中心に、旅の情報やフリーランスの生き方を発信中。 お問い合わせはこちらから

Twitter(ぐちを):https://twitter.com/guchiwo583?lang=ja

 

『バックパッカー初心者入門』目次へ  (全17ページ)

 

 

 

バックパッカー旅行におすすめの国【南アジア・中央アジア・中東編】

 

前回こちらでご紹介した東アジア・東南アジアに引き続き、同じアジアの南アジア・中央アジア・中東について今回はご紹介します。

 

6 バックパッカーの聖地『インド』

 

 

インドは「バックパッカーの聖地」とよく評されています。もしバックパッカーとして海外を旅行しようとするなら、

「人生観が変わるから一度は訪れた方がいい」

と数多くのバックパッカーの先輩たちから言われることでしょう。

 

インドに行くと人生観が変わる理由は、様々なカオスを体験できるからだと言われています。

 

著者が思う「インドのカオス」

・  人間に限らず、犬や牛などありとあらゆるものが街を歩いている

・  道を聞いても聞く人ごとに答えがバラバラ

・  決まりのない交通ルール(とにかく車や人が行き交う!)

・  とにかく自由で一人一人が個性的すぎるインド人

 

こうした日本では絶対に経験できない体験をインドという国は与えてくれます。

タージマハルやガンジス川といった有名観光地だけでは語れないのがインドの魅力です。

 

タージマハル

インドの代表的建築物で世界遺産の一つ。ムガル帝国の皇帝が亡き愛妻の為に立てたお墓。

ガンジス川

インドを流れる大河。沐浴や火葬場としても有名で多くの観光客が訪れる。

 

また、インドは

・  暑い(場所や季節にもよるが、気温40度以上になることもある)

・  汚い(ゴミが街中に散乱している)

・  うるさい(都市部では車のクラクションが鳴りっぱなし)

といった3拍子が揃い、必ずといっていいほど「食あたり」をするとも言われている環境的に厳しい国です。

 

そんなインドですが、貴重な人生体験の一つとして一度訪れてみてはいかがでしょうか。

 

主観も入った!「インド」基本情報
「主観入り基本情報」の見方!

実際に多くの国を旅した著者が体験した事や様々な人と話した事を元に基本情報を作成しております。

<星の数の見方>

「英語伝わる度」

1:ほぼ通じない  2:あまり多くはない(日本と同じくらい) 3:観光業の人はかなり話せる 4:若い人はかなり話せる 5:お年寄りも話せる

「日本との文化の違い度」

1:日本と変わらない~5:日本と大きく異なる

「スリル」

1:スリルが無い~5:スリル満点

「物価」

1:安い~5:高い

東京からの距離 6,089km
東京との時差 -3.5時間
公用語 ヒンドゥー語(準公用語・英語)
主な宗教 多くがヒンドゥー教、その他様々な宗教
国民性 大らか
英語伝わる度
★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★★★★
★★★★★
スリル
★★★★★
★★★★★
物価
★★
★★★★★

(入場料などで観光客価格(高めの値段設定)あり)

国旗
地図

 

7 中央アジアを訪れるなら『ウズベキスタン』

 

中央アジアを訪れるなら、オススメしたい国がウズベキスタンです。

 

中央アジアってどこ?

ユーラシア大陸の中央部。カザフスタン・ウズベキスタン・キルギス・トルクメニスタン・タジキスタンなどが中央アジアに当たる。モンゴルなども含める場合がある。

▼ユーラシア大陸

▼中央アジア

 

 

ウズベキスタンはシルクロード(中国と地中海付近の国との歴史的な貿易道)の中継地点として古くから栄えた地域であり、歴史的な観光名所が数多く存在します。

 

特にサマルカンドやヒヴァといった歴史都市は本当に壮大なもので、その歴史的価値から世界遺産にも登録されていますね。

 

サマルカンド

ウズベキスタンの古都で世界遺産の一つ。青空と建築物の色から「青の都」と呼ばれる。

ヒヴァ

ウズベキスタンの代表的な宗教都市。

 

近年、ウズベキスタンは国を挙げて観光振興に力を入れており、20182月からは日本人はビザ無しでウズベキスタンに旅行できるようになりました。

 

ビザ無しとは

VISAと呼ばれる入国に際して必要な手続きが不要な国。通常、外国に入る場合VISAを事前に発行しておかなければならないが日本の信頼が厚い国(実際には協定を結んでいる国)などは日本のパスポートを提示すればVISAが無くても入れる。

VISAを発行するためには時間や費用がかかる(行く国によって異なる)のでビザなしの国は旅行者にとってありがたい。

 

ウズベキスタン航空なら日本からの直行便も通っているのでこれからますます注目される国となるでしょう!

 

主観も入った!「ウズベキスタン」基本情報
東京からの距離 6,354km
東京との時差 -4時間
公用語 ウズベク語
主な宗教 イスラム教9割
国民性 フレンドリー
英語伝わる度
★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★★★
★★★★★
スリル
★★★★
★★★★★
物価
★★
★★★★★

(日本の半分程度)

国旗
地図

 

8 旅人を最大限にもてなす国『イラン』

 

「人が一番親切だった国はどこ?」

と聞くと、数多くのバックパッカーが揃って答える国がイランです。実際に、イランを旅行すると

 

・  地元の人に泊めさせてもらえる

・  レストランで食事をしていたら、隣の見知らぬ人が奢ってくれる

・  街中で「イランへようこそ!」と話しかけられる

 

といったことが普通に起こります。

 

イラン人の多くはイスラム教徒で、イスラム教の教えに

「旅人を最大限にもてなすべし」

といった教えがあるため、その教えを真に実践しているんですね。

 

イスラム教の教え「旅人を最大限にもてなすべし」

マスコミの報道などの影響で「危険」などのイメージがあるイスラム教だが実際は「旅人を最大限にもてなすべし」などの教えなどからも分かるように心優しい教えが多くある。「イスラム過激派」と「イスラム教」は異なる。

 

イランというと、核開発やアメリカと敵対している国というイメージ、また中東の国なので治安が心配という人も多いでしょう。

 

しかし、本当のイランは旅行者を大歓迎し、また治安も比較的落ち着いているバックパッカーならぜひ訪れておきたい国なんです。

 

特にオススメしたい観光地はその昔「世界の半分」と言われるまで栄えた歴史都市のエスファハーンです!

 

エスファハーン

貿易が盛んで世界中の商品がエスファハーンに集まった事から「世界の半分」と称された歴史都市。

▼エスファハーン

photo by Khaju Bridge by User:Gire 3pich2005 Chehel Sotoun Palace by User:Arad Si-o-se Pol by User:Shahab.mg Naqsh-e Jahan Square

 

主観も入った!「イラン」基本情報
東京からの距離 7,655km
東京との時差 -4.5時間
公用語 ペルシア語
主な宗教 イスラム教
国民性 優しい
英語伝わる度
★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★★
★★★★★
スリル
★★★★
★★★★★
物価
★★★
★★★★★

(物価が上昇傾向にある)

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9 ビザ無しで1年も滞在できる『ジョージア』

 

「ジョージア」という国をご存知でしょうか。ジョージアはその昔「グルジア」とも呼ばれていた国です。

 

編集部コラム<ジョージアとグルジア>
2015年に「グルジア」から「ジョージア」に名称が変更された。多くの国が元々ジョージアという呼び方をしていた事が名称変更の主な理由。だが、現地語ではジョージアではなく「サカルトヴェロ」と呼ばれている。

グルジアはソ連の構成国家だったが1991年に独立を果たしている。ロシアやソ連からの支配が続いた事も影響してロシアと対立路線にいく事もしばしばある。

 

ジョージアはご飯がとても美味しい国と言われています。

地理的にアジア、ヨーロッパ両方の影響を受けているため、料理もパンやポテト・チーズを使ったヨーロッパ風のものから、小籠包に似た「ヒンカリ」と現地語で呼ばれるアジア風の料理まで多岐に渡ります。

 

▼ヒンカリ

 

また、ジョージアの特徴は日本人ならビザ無し(先述)で360日滞在できること。

ビザ無しで1年近くも滞在できてしまう国なんてまずありませんから、すごいことです。物価も安いので長く滞在することも十分に可能ですね。

 

観光としては、コーカサス山脈の大自然、また歴史のある教会や城塞(都市や町を守る建築物)を見に行くツアーがとてもオススメです!

 

コーカサス山脈

黒海からカスピ海に走る山脈。

スヴェティツホヴェリ大聖堂

ジョージアの歴史的な教会の一つ。

(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/グルジアの歴史#/media/File:Cathedrale_Svetitskhoveli.jpg)

 

 

主観も入った!「ジョージア」基本情報
東京からの距離 7,885km
東京との時差 -5時間
公用語 グルジア語7割(他はロシア語・アルメニア語など)
主な宗教 キリスト教(ジョージア正教)他
国民性 穏やか
英語伝わる度
★★★
★★★★★
日本との文化の違い度
★★★
★★★★★
スリル
★★★★
★★★★★
物価
★★
★★★★★

(ドミトリーは1泊500~1000円程度)

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目次著者

著者:ぐちを

旅が大好きなフリーのライター&カメラマン。大学時代にバックパッカー旅行で40ヶ国以上を訪問し、数々の元紛争地を巡ったり、アフリカの電気水道が無い村で現地人と生活を共にしたりする。

特に好きな国は東南アジアのミャンマー。これから発展していく「アジア最後のフロンティア」に注目している。自身のTwitterやブログではミャンマーの観光事情を中心に、旅の情報やフリーランスの生き方を発信中。 お問い合わせはこちらから

Twitter(ぐちを):https://twitter.com/guchiwo583?lang=ja