King Gnu常田大希の紹介② 【文学性】

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King Gnuを聴いて「人生が変わった」音楽を愛して40年の著者が綴った『KingGnu入門』の決定版!「KingGnuって何?」という方も、既に「ヌー民」の方もこれを読めばKingGnuの曲をさらに楽しめる事間違いナシ!!

King Gnu入門 〜全人類必聴の歴史的革命バンド〜 【メンバーと軌跡編】はこちらから!

著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

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この章ではKing Gnuのメンバーのギター・ボーカル・作詞・作曲担当の常田大希さんという人物を【人間性】【文学性】【音楽性】に分けて3ページにわたって紹介いたします。現代のカリスマと呼ばれる理由が伝われば幸いです。

前ページでは常田さんの人間性について紹介いたしました。King Gnuの音楽を「人間性」に重きを置いて楽しめるようになったのではないでしょうか。

このページでは「メロディー重視の聴き方」、つまり歌詞の文学性という観点からも常田大希さんを見ていきましょう。

まるで存在が音楽そのものかのような常田さんですが、King Gnu全曲の作詞をされているのも常田さんです。

 

『Flash!!!』 ~重視されているのは“パンチライン”~

▲『Flash!!!』MV

 

最初に注目したい歌詞は『Flash!!!』の冒頭。

 

It’s Flash!!!
全ては冗談だって
ホンモンかニセモンかなんて
くだらねえぜ真実なんて
ただ下り坂を猛スピードで
駆け抜けるんだ
振り払えんだ、思いのままに
ブレーキは折れちまってんだ
It’s Flash!!!

Flash!!!/作詞:Daiki Tsuneta 作曲:Daiki Tsuneta

 

「全ては冗談」と聴いて私が連想したのは、赤塚不二夫さんの『天才バカボン』です。

King Gnuというバンドの在り方について描かれているようでもあり、

聴き手の人生を重ねることもできるうえに、

「命とは一瞬の輝きである」という根源的・普遍的な意味

にも受け取れます。

 

常田さんが作詞で重視されているのは、ヒップホップ用語で聴かせどころ・印象的なフレーズを意味する“パンチライン”。

言葉は強烈で具体的なのに「誰もが自分の日常に置き換えやすい」「個と個で対峙できる物語になっている」という意味で、世界観は抽象的。ここが魅力です。

 

 

歌詞のパンチライン(聴かせどころ)を重視している常田さんですが「Aメロ→Bメロ→サビ(Cメロ)」というJ-POP独特の構成、すなわち「サビ重視の文化」はダサいと思っていたらしく、「日本で売れるためにはサビが重要」という考え方については米津玄師さんから教わったそうです。

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King Gnu常田大希の紹介① 【人間性】

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1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

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この章ではKing Gnuのメンバーのギター・ボーカル・作詞・作曲担当の常田大希さんという人物を【人間性】【文学性】【音楽性】に分けて3ページにわたって紹介いたします。現代のカリスマと呼ばれる理由が伝われば幸いです。

音楽の楽しみ方には「見た目やファッションがイケてる」「性格が好み」「生き方が格好いい」などを理由にファンになる、人間性重視の聴き方もあるのでは?と考えています。

歌詞やメロディー、サウンドよりも「人間性重視」をした聴き方をしている方が最も多いのではないかとも思っております。

そこではまずは「人間性を重視した聴き方」をより楽しめるように、このページでは基本情報や略歴とともに常田さんの人間性についてお伝えします。

(しかし常田さん自身はとにかく音楽重視の方であり「人間性重視の聴き方」についてあまり関心がないかもしれません。)

 

常田大希の基本情報

名前 常田大希(つねた だいき)
生年月日 1992年5月15日
出身地 長野県伊那市
血液型 O型
学歴 伊那市立東部中学校→長野県伊那北高等学校→東京藝術大学 音楽学部 器楽科 弦楽専攻(チェロ専攻)中退
担当 ギター/ボーカル/シンセサイザー/チェロ/作詞・作曲・プログラミング
音楽遍歴 ストラヴィンスキー/プロコフィエフ/マイルス・デイヴィス/ジミ・ヘンドリックス/レッド・ツェッペリン/ニルヴァーナ/レディオヘッド/オアシス/ブランキー・ジェット・シティ/ミッシェル・ガン・エレファント/ゴリラズ/フライング・ロータス/サンダーキャット/アークティック・モンキーズ/ケンドリック・ラマー/ロバート・グラスパー/フランク・オーシャン/ジェイムス・ブレイク/マック・ミラー/サンファ/ザ・ウィークエンド/FKAツイッグス/キング・クルー/ブロックハンプトン/ドリアン・コンセプト/井上陽水/山下達郎/玉置浩二/ミスター・チルドレン/クラシック~ジャズ~ロック~ブラックミュージック
使用楽器 ・DAWソフト:Logic Pro X
・ギター:Fano Guitars Alt de Facto RB6(色:Bull Black)
・ギター:Fender Alternate Reality The Sixty-Six(色:3-Color Sunburs)
・ワウペダル:Xotic Wah
・シンセサイザー:Studiologic Sledge Black Edition
・エレクトリックピアノ:Fender Rhodes Stage Piano

 

略歴 ~音楽一色の経歴~

 

長野県伊那市ご出身の常田さん。

お父様は“ロボットのエンジニア”兼ジャズのピアノ演奏者、お母様は先生としてクラシックのピアノ演奏者、お兄様はバイオリンを演奏されます。

楽器と音楽にあふれたご家庭で、小学生の頃からご近所のチェロ教室に通われていました。

 

中学

 

中学時代には合唱部に所属され、『NHK全国学校音楽コンクール』(中学校の部)に出場。アフリカのサバンナをイメージしたという自由曲で、マリンバの伴奏を担当されました。どうやらこの合唱部には1学年下のKing Gnuのメンバーの井口理(いぐち さとる)さんも所属。既にKing Gnu?と驚かされます。

MTRを使って、作曲を始めたのも中学時代。

▼MTR(マルチトラックレコーダー:録音機器)

 

クラシックやジャズと並行して、60~70年代のサイケデリックロック(幻覚作用を体現したかのようなロック)や90年代のオルタナティブロック(流行に左右されないアンダーグラウンド精神を持つ音楽)も好んで聴いていたそうです。

大好きなのは荒々しいギターが特徴的なロック。

中学1年生でギターの背面弾きを披露し、職員室で“クソガキ”と騒がれるほど尖っていた……という逸話もあるとか。

 

大学

 

肩書という箔をつけて多くの人に聴いてもらうため、オーケストラの音が好きだから、音楽の基礎を学ぶため、東京藝術大学でチェロを専攻されますが、1年足らずで中退。

『小澤征爾音楽塾』に2年ほどチェロ奏者として参加され、ラヴェル(1875-1937。フランスの作曲家)や武満徹さん(1930-1996。日本を代表する現代音楽家)などの曲を演奏されました。

大学を辞めるのは入学時から考えていたこと。

ただし、ロックをやるにも音楽の地力(ちりょく)をつける必要はあり、たとえばビートルズもアレンジでストリングス(弦楽器)を使っていたという考え方。まるでビートルズの音楽プロデューサー、ジョージ・マーティンのようですね。

趣味で音楽を楽しむ方も多いと思われますが、音楽は学問のひとつでもあります。譜面の読み方・楽器の演奏方法をはじめとする「音楽理論」が存在します。クラシックやロックといったジャンルにかかわらず、音楽家なら「音楽の基礎=音楽の地力」を身につけることは必須でしょう。

さらに「東京藝術大学出身者のいるロックバンド」と言われると「どんな音楽だろう?」と聴いてみたくなる人は増えるかもしれません。

そこまで常田さんの戦略だということ。ただ、そう考えたところで実現できるか?は別問題。ご自身の努力があったから叶ったのでしょう。

 

常田さんの音楽性については後でまとめますが、このざっくりとした経歴だけでも、DNAも育った環境も音楽一色ということがわかります。そもそも天才なのに努力を重ねたので鬼才になってしまった……という“音楽モンスター”です。

生粋の音楽家であり、芸術家。音楽をまともに学んだことがない私からすると、もはや人間というより音楽や芸術そのもの。

音楽が好き!なんて軽々しく言えない……と畏怖の念を抱くほどです。まとめると「音楽エリートすぎて近寄りがたい」ということになりそうですが……。

 

3つのキーワードで知る!常田さんの人間性

① ヒゲを生やす理由

 

ここで常田さんの人柄・人間性について掘り下げてみましょう。

2019年5月15日が27歳のお誕生日という常田さん。

ヒゲやかつてのロングヘアーについては「さわやかなのが嫌だから」と説明されることもありつつ、実際には面倒で何もせず、勝手に伸びるだけという無頓着ぶり。

わざわざ造形美とか所作の美しさ、ファッションセンスといった言葉を持ち出さなくても、一般的にイケメンでしょう。

「美しすぎるより騒々しいギターの音色が好き」という常田さんの傾向からすると、さわやかな顔立ちが自分好みではなく、無精ヒゲがちょうどいいのかもしれません。

結果的に“クラシック育ちのエリート”というより、“ヤンチャなロック好き”というイメージが強くなっているのではないでしょうか。

そのため異性として、あるいは同性として人間性に惚れる!といった感覚から入る方も多いはず。

 

② 生粋の音楽家

 

ただ、個人的には「本当に20代の若者?」というくらい、音楽中心のストイックな生活をされているイメージです。

ダリほどシュールなヒゲではありませんが、音楽家という表現者として、見た目やファッションなどの日常もアートの一部という認識かもしれません。

▼ダリ

 

容姿やファッションに恋愛感情のようなトキメキを覚える方も多いと思われますが、ご用心を!たとえば常田さんは、ラジオ番組での恋愛相談に対して「興味がない」とバッサリ切り捨てるような、自分に正直な方です。

いや、放送作家さんが考えた台本だし、相談者さんもいるわけだから……といった忖度(そんたく)はありません。

「俗世の“すったもんだ”には関わっている暇なんかない」、そんな本音が見え隠れしつつ「下世話な悩みを聞かないことによって、煩悩を一刀両断」といった鮮やかさ。

ほとんど“悟りきった超人”です。音楽的な才能はもちろんですが、一般大衆が普通に入りやすいはずの人間性のほうが、むしろハードルは高いかもしれません。

 

▼筆者の印象的なTwitterでの発言「俺はひたすらに音楽家として振舞う」

 

③ お茶目な一面

 

ただ、幼なじみの井口理さんをかわいがるご様子は実にお茶目!くだらない冗談でリラックスされる姿に嘘はありません。

井口さんからすると常田さんは「怖い人に思われがちだけど、天然なところもあってかわいい」そうです。

 

出不精なのに閉所恐怖症、モツは苦手だけど海鮮は大好物、犬も猫も大好き、ピリピリしたレコーディング中に犬がいたから場が和んだ……などのエピソードもあります。

イチロー選手のメジャーリーグ時代の動画を見て泣いたり、どんなに忙しくても毎年初詣には出かけたり、目薬をさすのが下手だったり、高校1年生のときにラーメン屋さんでバイトして3日でクビになったり……。

このあたりは常田さんのまわりの方々が語った伝説かもしれません。

 

以上、常田さんの人間性についてご紹介しました。

続いて常田さんの文学性を見ていきましょう。

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King Gnu常田大希の紹介③ 【音楽性】

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この章ではKing Gnuのメンバーのギター・ボーカル・作詞・作曲担当の常田大希さんという人物を【人間性】【文学性】【音楽性】に分けて3ページにわたって紹介いたします。現代のカリスマと呼ばれる理由が伝われば幸いです。

このページでは音楽遍歴などを紹介し、常田さんの音楽性に迫りたいと思います。

前ページでは常田さんの【文学性】に迫り、King Gnuの「歌詞やメロディー重視の聴き方」を楽しめるようになったのではないでしょうか。

このページでは常田さんの【音楽性】に迫ることで「サウンド重視の聴き方」も楽しめるようになっていただきたいと思っております。

 

常田大希の基本情報 ~音楽遍歴・使用楽器一覧~

 

名前 常田大希(つねた だいき)
生年月日 1992年5月15日
学歴 伊那市立東部中学校→長野県伊那北高等学校→東京藝術大学 音楽学部 器楽科 弦楽専攻(チェロ専攻)中退
担当 ギター/ボーカル/シンセサイザー/チェロ/作詞・作曲・プログラミング
音楽遍歴 ストラヴィンスキー/プロコフィエフ/マイルス・デイヴィス/ジミ・ヘンドリックス/レッド・ツェッペリン/ニルヴァーナ/レディオヘッド/オアシス/ブランキー・ジェット・シティ/ミッシェル・ガン・エレファント/ゴリラズ/フライング・ロータス/サンダーキャット/アークティック・モンキーズ/ケンドリック・ラマー/ロバート・グラスパー/フランク・オーシャン/ジェイムス・ブレイク/マック・ミラー/サンファ/ザ・ウィークエンド/FKAツイッグス/キング・クルー/ブロックハンプトン/ドリアン・コンセプト/井上陽水/山下達郎/玉置浩二/ミスター・チルドレン/クラシック~ジャズ~ロック~ブラックミュージック
使用楽器 ・DAWソフト:Logic Pro X
・ギター:Fano Guitars Alt de Facto RB6(色:Bull Black)
・ギター:Fender Alternate Reality The Sixty-Six(色:3-Color Sunburs)
・ワウペダル:Xotic Wah
・シンセサイザー:Studiologic Sledge Black Edition
・エレクトリックピアノ:Fender Rhodes Stage Piano

 

常田大希の音楽遍歴

 

常田大希さんの音楽遍歴をざっと追ってみましょう。

クラシックのピアニストというお母様からはロシアの作曲家ストラヴィンスキープロコフィエフ

▼ストラヴィンスキー(1882-1971)の代表曲『春の祭典』

 

ジャズのピアニストというお父様からはモダンジャズの帝王マイルス・デイヴィスを好んで吸収された常田大希さん。

▼マイルス・デイヴィス(1926-1991)『So What』

 

ご両親だけでなく、ご近所にチェロを教える方もいらっしゃったほどの音楽環境です。生まれたときからクラシックとジャズを聴いて育ち、小学生になると弦楽器チェロの音色を好んで演奏されました。

さらにロックにも傾倒して、60年代に活躍したアメリカの天才ギタリスト“ジミヘン”ことジミ・ヘンドリックスや、イギリスの天才ギタリスト、ジミー・ペイジが率いた伝説のハードロックバンドレッド・ツェッペリンをお好みのクラシックと同じような感覚で聴かれていたとか。

▼ジミ・ヘンドリックス(1942-1970)

▼レッド・ツェッペリン(1968年デビュー)の代表曲『Whole Lotta Love』

 

中学生になると作曲もしつつ、グランジ(うす汚いという意味のロックのジャンル)の代名詞ニルヴァーナで青春を謳歌。

▼ニルヴァーナ(1989年デビュー)の代表曲『Smells Like Teen Spirit』

 

2000年にリリースされたアルバム『キッドA』が世界中で大ヒットしたイギリスのロックバンド、トム・ヨーク率いるレディオヘッドにも影響を受けたそうです。

▼レディオヘッド(1992年メジャーデビュー)の代表曲『Creep』

 

ビートルズの後継者オアシスからはポップス性(大衆性)を吸収された模様。

▼オアシス(1991年結成)の代表曲『Wonderwall』

 

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King Gnuの軌跡① 【Srv.Vinci時代~インディーズ時代】

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この章ではKing Gnuの軌跡を【Srv.Vinci時代~インディーズ時代】【『Flash!!!』~『Prayer X』】【メジャーデビュー後】と3ページに分けてお伝えします。

このページではKing Gnuの前身のバンドであるSrv.Vinci時代~インディーズ時代の活動についてお伝えします。

 

年表 ~Srv.Vinci時代~

 

年月 出来事
2015年 Srv.Vinci始動
2015年9月 1st AL『Mad me more softly』発売
2016年7月 Daiki Tsuneta Millennium Parade(DTMP) 1st AL『http://』発売
2016年9月 『トーキョー・カオティック』発売
2017年3月 アメリカのイベント出演

※2015年~2019年4月までの全体年表はこちらのページ

 

Srv.Vinci時代の活動

 

▼「Srv.Vinci時代の活動」項目では赤い矢印のところを解説

 

King Gnuの前身バンド「Srv.Vinci」

 

King GnuにはSrv.Vinci(サーバ・ヴィンチ)という前身バンドがあります。

2015年、King Gnuのキーパーソン常田大希(つねた だいき)さんがSrv.Vinciとして活動を開始。

ドラムの石若駿さん(SONGBOOK PROJECT・CRCK/LCKSなど多数)をはじめ、様々な才能あふれるミュージシャンが関わりましたが、メンバーチェンジを経て現在の4人体制に固まり、2017年に改名という流れです。

その間に、Srv.Vinci名義でアルバム1枚とミニアルバム1枚、常田大希さんのソロプロジェクト「Daiki Tsuneta Millennium Parade(DTMP)」名義でアルバム1枚がリリースされています。

Srv.Vinciとは“サーバ上のレオナルド・ダ・ヴィンチ”という意味。

イタリア・ルネサンス期の芸術家であり“万能の天才”レオナルド・ダ・ヴィンチがもし、パソコンを使ったら?というようなコンセプトなので、とくに初期、1枚目のアルバム『Mad me more softly』は先鋭的です。

▼アルバム『Mad me more softly』REMIX

 

歌やメロディーに重きを置いた「多くの人々に受け入れられるような音楽」というよりも、先鋭的なサウンドに重きを置いた音楽でした。

MVの映像も含めると”最先端のコンセプチュアルアート”といったほうがしっくりくるほど芸術的なセンスが研ぎ澄まされています。※コンセプチュアルアート=前衛芸術

しかも常田大希さんはソロプロジェクトDaiki Tsuneta Millennium Parade(DTMP)を始動し、さらに「芸術性」「先鋭的なサウンド」に重きを置いた音楽を極めます。歌やメロディーに重きを置き、多くの人々に受け入れられるようなわかりやすい音楽とは真逆の方向に進みます。

▼この時のKing Gnuの楽曲の例『Prêt&Porter』芸術性に重きが置かれているように感じる

 

それゆえエッジの効いた(鋭く尖った)感性の持ち主にしか伝わりづらい……という課題が生まれたかもしれません。

「芸術は難しい」と感じる多くの層”大衆”には届かない、受け入れられない。

平たく言うとあまり売れなかったわけです。

 

「芸術」から「大衆向け」に方向転換

 

ここで”サーバ上のレオナルド・ダ・ヴィンチ”こと現代の鬼才・常田大希さんは考えたことでしょう。どんなに優れた・ぶっ飛んだ・イケてる音楽でも「聴いてもらわなければ話にならない」と。

自然な流れで「先鋭的で多様なサウンドでありながら、わかりやすい歌詞やメロディーを楽しむ人にも刺さるような音楽」路線へ。

常田さんの心の内は「J-POPで勝負する!」と煮えたぎっていたのではないでしょうか。現代の日本で、大規模な会場で音楽を聴いてもらおうと思ったら「J-POPしかない」という考え方もできますから。

Srv.Vinciの2作目『トーキョー・カオティック』はKing Gnuの原型となるサウンドに変化したように思われます。

▼アルバム『トーキョー・カオティック』収録「Vinyl」

 

2015年5月頃から既にKing Gnuの4人でライブは行われていましたが、固定メンバーになって方向性が定まり、変化があったのではないでしょうか。

メンバー情報は後述しますが、常田さんの幼なじみで1学年下の井口理(いぐち さとる)さんがフロントマン(バンドの顔となる存在)になったところが大きなポイント。

常田さん・井口さんのツインボーカルのうち、井口さんには井上陽水さんなどのJ-POPもよく聴いていたという強みがありました。

▼井上陽水:1948年生まれ。代表曲は「少年時代」

 

新生ともいえるSrv.Vinciは、2017年3月に『SXSW』(サウスバイサウスウエスト)のJAPAN NIGHT(ジャパンナイト)というアメリカ・テキサス州オースティンでのイベントに参加。

その後、ニューヨークやロサンゼルスなど7か所でこのイベント主催のアメリカツアーを敢行しています。

 

年表  ~インディーズ時代~

 

年月 出来事
2017年4月 King Gnuに改名
2017年7月 『FUJI ROCK FESTIVAL』出演
2017年10月 1stアルバムリリース
2017年11月 常田参加の米津玄師アルバムリリース
2018年1月 初ワンマンライブ

※2015年~2019年4月までの全体年表はこちらのページ

 

インディーズ時代の活動

 

▼「インディーズ時代の活動」の項目では赤い矢印のところを解説

King Gnuに改名

 

バンド名のKing Gnuは「ヌーの王様」という意味です。

ヌーはアフリカの草原・サバンナに生息する、ウシ科ヌー属の草食動物。ウシカモシカやワイルドビーストといった別名もあり、水牛・バッファロー・バイソンとは別種です。

▼ヌー

 

サバンナには乾季と雨季があり、ヌーは春になると食料を求め、大群をなして大移動します。小規模から大規模の群れへ。

King Gnuというバンドのコンセプトは「ヌーの群れの大移動」のようにたくさんの人についてきてほしい・広まってほしい・聴いてもらいたいというわけです。

ヌーの群れの先頭をキングと名づけるところが、わかりやすくてヤンチャでお茶目。

中学時代に1学年先輩だった常田さんは井口さんに「ガタイMAX」というあだ名をつけていたそうですが、180cmの大男・井口さんのイメージが「King Gnu」そのものだったのかもしれません。

こうしたバンドコンセプトの転換が見事にクリーンヒットし、2017年4月の改名前後からKing Gnuは音楽業界や目ざとい音楽通が絶賛する存在となります。

 

『FUJI ROCK FESTIVAL』/ファーストアルバム

 

2017年7月には、日本最大級の音楽フェス『FUJI ROCK FESTIVAL』(フジロック)にも出演。(ちなみにそのステージは新人の登竜門ROOKIE A GO-GO(ルーキー・ア・ゴーゴー)でしたが、翌年2018年にはメインステージのRED MARQUEE(レッドマーキー)へと大躍進を遂げています。)

さらに2017年10月にはファーストアルバム『Tokyo Rendez-Vous』をリリース。

▼『Tokyo Rendez-Vous』(画像クリック商品詳細へ。無料聴き放題期間有)

 

表題曲の『Tokyo Rendez-Vous』と双璧をなすキラーチューンの『Vinyl』(ビニール)は、パーソルテンプスタッフのCMソングにも起用されました。

▼『Vinyl』MV

 

米津玄師からのプロデュース依頼

 

既に音楽業界や音楽通のあいだでは「とんでもないバンドが現れた」と騒がれていたわけですが、米津玄師さんもそのひとり。

自身4枚目のアルバム『BOOTLEG』(ブートレグ)に収録されている「爱丽丝」(アリス)のプロデュース・アレンジ・ギターを常田大希さんに依頼したのです。

▼2017年11月リリース米津玄師4枚目アルバム『BOOTLEG』(画像リンク先で試聴可能)

▼米津玄師『BOOTLEG』クロスフェード(5:05~)爱丽丝

 

ハチ名義のボーカロイド時代から非常に凝ったサウンド作りをしてきた米津玄師さん。当時から熱狂的なファンはいましたが、まだ少数派。大衆を巻き込んで大ヒットしたのは松任谷由実さんの『Hello, my friend』を意識したという『Lemon』でした。

▼『Lemon』MV

 

「歌詞やメロディーに重きを置いた音楽」と「先鋭的なサウンド」、「大衆性」と「芸術性」、この狭間で葛藤する先鋭的な音楽家として、米津玄師さんと常田大希さんは非常に通じ合うところがあったのでしょう。

「爱丽丝」では「先鋭的なサウンド」と「芸術性」を存分に追求したと考えられます。

 

初のワンマンライブ

 

アメリカツアーも敢行し、数々の名だたるフェスや、複数のアーティストが出演する”対バンライブ”などでも話題になっていたKing Gnu。

満を持して初ワンマンライブを行ったのは2018年1月、東京・渋谷WWWでのことでした。

チケットが即日完売という事態になり、約2か月後の3月には追加公演が東京・渋谷WWWXで開催。

まだヌーの群れは決して巨大とは言えないものの、「ライブ演奏がすさまじい」という評判は浸透していきました。

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著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

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『King Gnu』入門 ~全人類必聴の歴史的革命バンド~【メンバーと軌跡編】

「音楽で生き方が変わる、時代が変わる」、そんな話はあり得ないと思っていませんか?
でももし、ひたすら前向きで豊かな人生にしてくれる音楽が現代の日本にあるとしたら…聴いてみたいでしょう。それがKing Gnu(キングヌー)です。

 はじめに

「音楽で生き方が変わる、時代が変わる」、そんな話はあり得ないと思っていませんか?
でももし、ひたすら前向きで豊かな人生にしてくれる音楽が現代の日本にあるとしたら…聴いてみたいでしょう。それがKing Gnu(キングヌー)です。

King Gnuとは?どこが革命的なのか?

第1章 軌跡

この章ではKing Gnuの前身バンド「Srv.Vinci始動」から2019年の4月までの軌跡をお伝えします。知ればKingGnuにハマる事間違い無し。

軌跡① 【Srv.Vinci時代~インディーズ時代】
軌跡② 【『Flash!!!』~『Prayer X』】
軌跡③ 【メジャーデビュー後】

King Gnu年表



第2章 常田大希

1992年5月15日生
ギター・ボーカル他
『天才なのに努力を重ねたので鬼才になってしまった“音楽モンスター”』

常田大希① 【人間性】
常田大希② 【文学性】
常田大希③ 【音楽性】

第3章 井口理

1993年10月5日生
ボーカル・キーボード
『幅広い層に受け入れられる「嫌われない歌声」は天性のもの』

井口理① 【常田大希との関係性】
井口理② 【人間性】
井口理③ 【音楽性】

第4章 勢喜遊

1992年9月2日生
ドラム・サンプラー
『勢喜さんが生み出すグルーヴはリズムの歴史を踏まえたうえでなおかつ斬新』

勢喜遊① 【基本情報と略歴】
勢喜遊② 【人間性】
勢喜遊③ 【音楽性】

第5章 新井和輝

1992年10月29日生
ベース・シンセベース他
『レイドバックする重いジャズ風なベースのグルーヴで、音楽の楽しみ方も人生も、格段に豊かになる』

新井和輝① 【人間性】
新井和輝② 【音楽性】
新井和輝③ 【高井息吹と眠る星座】


著者 渡辺和歌

音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。(Twitter,ブログ)お問い合わせはこちらから

King Gnuとは何か?どこが革命的なのか?

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King Gnuを聴いて「人生が変わった」音楽を愛して40年の著者が綴った『KingGnu入門』の決定版!「KingGnuって何?」という方も、既に「ヌー民」の方もこれを読めばKingGnuの曲をさらに楽しめる事間違いナシ!!

King Gnu入門 〜全人類必聴の歴史的革命バンド〜 【メンバーと軌跡編】はこちらから!

著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

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『King Gnu入門【メンバーと軌跡編】』目次へ  (全16ページ)

 

「音楽で生き方が変わる、時代が変わる」、そんな話はあり得ないと思っていませんか?

でも、もし、ひたすら前向きで豊かな人生にしてくれる音楽が現代の日本にあるとしたら……聴いてみたいでしょう。それがKing Gnu(キングヌー)です。そう確信する理由やお伝えしたい魅力を綴りました。

 

King Gnuの基本情報

グループ名 King Gnu(キングヌー)
メンバー ・常田大希(ギター/ボーカル)写真上段右から2番目
・勢喜遊(ドラムス/サンプラー)写真上段左から2番目
・新井和輝(ベース)写真上段右
・井口理(ボーカル/キーボード)写真上段左
デビュー 2019年1月16日アルバム『Sympa』でメジャーデビュー
日本の4人組ロックバンド。『Prayer-X』がフジテレビ系アニメ「BANANA FISH」のエンディングに起用され話題になる。シングル『白日』は『イノセンス 冤罪弁護士』(2019年1月-3月日本テレビ土曜22時)の主題歌に起用。日本テレビの音楽番組「バズリズム02」にて音楽関係者が選ぶ今年ブレイクするアーティスト1位に選ばれる。

▼King Gnu(キングヌー)の代表曲『白日』MV

 

はじめに ~『Mステ』登場で残した爪痕~

 

King Gnuを「キングガン」や「キンググニュ」などと誤読していた人にとって、「キングヌー」は2019年に突如として現れた謎の存在かもしれません。

たしかに2019年2月22日、音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日)に初登場したときは、フロントマン(バンドの顔となる存在)の井口理(いぐち さとる)さんがアニメ『進撃の巨人』の奇行種を真似して、階段を暴れながら駆け下りる姿が注目を集めました。

▼『進撃の巨人』

ゴールデンタイムのテレビ番組で『Slumberland』(スランバーランド)という楽曲が披露されたことこそ革命的な出来事だったわけですが、話題になったのは拡声器を手にした常田大希(つねた だいき)さんの後ろで白目をむいた井口さん。

 

どういう点が革命的な出来事だった?

『Slumberland』(スランバーランド)は「眠りの国」という意味です。

<テレビでは下世話な話題が取り上げられているが、自分にとってはどうでもいいことばかり。それより大事なことは自分の身のまわりで起きている出来事。「眠りの国の住人よ、目を覚ませ!」、そんなことを言う自分もしょせんロックンローラーだから愛と人生しか歌えないけれど……>

といった歌詞。常田さんご本人は「日本のテレビ業界に物申す」つもりもないし、むしろどうでもいい。しょせんロックンローラーなんだから、たとえ売れても調子に乗るな!……という自戒の意味を込めていらっしゃるそうです。井上陽水さんの『傘がない』を参考に作られた歌で、社会でどんなことが起きていても、今自分にとって問題なのは「雨が降っているのに傘がない」という身近なこと……そんな内容に触発されたとのこと。しかし、「眠れるテレビ業界よ、日本よ、目を覚ませ!」と拡声器を片手にアジる、反骨精神むき出しの(かつての?)ロックンローラーのあるべき姿にも見えかねないところが(私には)革命的に映りました。

 

まず登場シーンは、舞台役者や映画俳優も経験したことのある芸達者な井口さんがどうにか爪痕を残そうと頑張った結果。白目をむいたのはミュージックビデオ(MV)と同じく、楽曲に合わせた演出でした。しかし初めて井口さんを見た人は「本当に奇行種?」と思ったかもしれません。

そのせいか、せっかく坂口健太郎さん主演のドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』の主題歌に抜擢されたシングル『白日』(はくじつ)も、白目や自白、目白などと誤読される事態に陥りました。

認知度は高まりましたが、なかには引いてしまった人もいたのではないでしょうか。

 

こうした状況を察知したのか、楽曲のイメージに合わせたのか、大人の事情なのかはわかりませんが、2019年4月26日、2回目の『Mステ』出演で『白日』を披露した際、井口さんは普通に階段を下り、座っているときにこそっと悪戯をする程度でした。

ここでようやく井口さんの美しい歌声や、『白日』のドラマチックな曲の展開、生演奏のすばらしさに気づいた人も多いかと思われます。

「変な人は苦手」「流行りものは聴かない」「『Mステ』を見ていない」など、何らかの理由でKing Gnuを聴き逃していた人に伝えたいことはただひとつ。

今すぐKing Gnuを聴きましょう。なぜなら歴史的な革命バンドだから。

 

King Gnuとは ~どこが革命的?~

 

4人組のロックバンドKing Gnu。

私は吉田秋生先生の社会派少女漫画『BANANA FISH』待望のアニメ化を見て、1期のエンディングテーマだった『Prayer X』を機にKing Gnuを知りました。このタイミングでKing Gnuに出会った人も多いでしょう。

▼『Prayer X』MV

▼フジテレビ系アニメ「BANANA FISH」(2018年7-12月放送)(画像クリックAmazonPrimeへ)

 

初めて『Prayer X』を聴いたときに私は「どうもアヤシイ」と嗅覚が働き、他にも数曲を聴いて「これは音楽性と大衆性の両立という私が待ち望んでいた路線を、確信犯的に狙っているな!」とピンときました。

彼らは「カオティック(混沌とした)」や「ミクスチャー(色々なジャンルの音楽が混じった音楽)」という言葉を好んで使っていて、実際にあらゆる音楽要素が混沌と散りばめられています。

インディーズ時代から、常田大希さんが率いるクリエイティブ集団(クリエイティブチーム)「PERIMETRON」(ペリメトロン)でMVも制作している点などを踏まえると、最先端の総合芸術。「PERIMETRON」については後ページで解説

それなのに、あくまでロック、J-POP。わかりやすいのです。お好みの曲が必ず見つかると断言してもいいほど音楽性の幅が広いところも魅力です。

 

「歌もの楽曲」は歌と様々な楽器演奏が重なり合っていますが、おもにメインのメロディー(主旋律)だけを選んで聴きがちな人が案外多いかもしれません。

そのため優れた音楽であっても「先鋭的で凝ったサウンドに重きを置かれた音楽」は多くの人々には体感しづらく必ずヒットするとは限りません。

「先鋭的で凝ったサウンドでありながら万人に刺さる音楽」と言えば、ビートルズやマイケル・ジャクソン。ビートルズやマイケル・ジャクソンが偉大だったのはまさにこれが理由でしょう。

 

そこへ現れたのがKing Gnu!

私にとっては、まさに現代の日本に舞い降りた進化版ビートルズ。ネイティブの日本語だから歌や歌詞もダイレクトに伝わり、難しすぎない範囲で凝ったサウンドとMV、しかも時代を共有できます。まさに奇跡!

これが「King Gnuは歴史的な革命バンド」と私が確信する理由。

優れた音楽が多くの人になかなか受け入れられない現状で、万人に伝わるよう翻訳してくれていると解釈することもできます。

まさに音楽革命なのです!

 

以上、このページではKing Gnuがどんなバンドなのかという基本的なことについてお伝えしました。

次のページから第1章。King Gnuの軌跡をお伝えします。

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著者:渡辺和歌

1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。

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