クラシックコンサートの種類

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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前の章(第1章)では、クラシックコンサートの楽しみ方について解説してきましたが、このページからは第2章「クラシックコンサートの種類」をご紹介していきます。

クラシックコンサートには様々な種類があります。各々のクラシックコンサートの特徴について知り、自分のお気に入りのクラシックコンサートを探すのに役立てていただきたく思います。

 

▼コンサートの種類一覧

種類 特徴 チケット参考価格
個人リサイタル ・もっともよく見かける。演奏者自身がプロデュース
・演奏者のモチベーションが高く質の高い演奏を期待できる
・手軽さが魅力
1000円~
ガラコンサート ・コンクールの上位入賞者だけを招待して開催されるためレベルが高い
・実力者の演奏をたくさん聴ける
例『ピティナ宝塚支部がお贈りする音楽の祭典 夢のガラコンサート』5000円
交響楽団によるコンサート ・オーケストラのコンサート
・定期演奏会に繰り返し足を運ぶだけで多くの曲について知ることができる
例「NHK交響楽団の定期公演」2019年1月11日:自由一般1500円、S 一般8800円
野外コンサート ・野外のと特設ステージで演奏を行う 例『イープラス presents STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』1日券スタンディング9800円
コンクール ・競技会。結果を予想して楽しむこともできる。 例『2018ピティナ・ピアノコンペティション全国決勝』一般2000円
アニメ・映画 ・「けものフレンズ」「スターウォーズ」の音楽をクラシックアレンジしたコンサート。シネマコンサートでは、名作映画を生演奏付きで楽しめる 例『けものフレンズ×東京フィルハーモニー交響楽団「もりのおんがくかい」』:A席6480円、S席8640円

 

個人リサイタル

 

クラシックコンサートの中でも、もっともよく見かけるのが個人リサイタル形式のコンサートです。オーケストラが大人数で演奏するのに対して、リサイタルとは主に1人の演奏者のみによって行われます。

 

 

この個人リサイタル形式のコンサートは、演奏者自身がコンサートホールを借りてプロデュ―スしている場合がほとんどです。(ただし例外として、大規模なコンサートホールが著名な演奏家を招くという場合もあります。)

このような演奏者自身がプロデュースしているコンサートの場合、そのコンサートを足掛かりにして自らの評価を高めようという狙いもあるようです。

そのため、あまり知名度が高くないコンサートであっても演奏者がとても高いモチベーションでコンサートに臨んでいるため非常に質の高い演奏を期待することができるでしょう。

また、駆け出しの演奏家の場合、まだ実績が少ないためにチケットの値段も1000円など安いことが多いため、手軽さも魅力であると言えます。

 

一方、コンサートホールが著名な演奏家を招待する場合は、値段が高くなってしまうのがネックですが、それに値するだけの演奏をしてくれるのは間違いありません。

少々値が張るにしても、トップレヴェルの演奏家が来日する機会を逃したくないという人にはお勧めです。

 

チケットの価格 1000円~
チケットの探し方 規模が大きくないものがほとんどなので、お住まいの周辺のホール、市役所などに置いてあるコンサートに関するパンフレットを探す。

 

▼個人リサイタルの例

 

ガラコンサート

 

クラシック音楽のコンクール(競技会)は日本でもたくさんあります。そんなコンクールなどで、上位入賞者だけを招待して開かれるレベルの高いコンサートというのがあります。

それが「ガラコンサート」と呼ばれるコンサートです。

 

 

ガラコンサートでは実力者の演奏をたくさん聴くことができるので、きっと聴き応えがあるはずです。また、コンクールと違い審査もなく演奏者の方も伸び伸びと演奏できるため、この機会に難曲に挑戦する演奏者の姿を観ることができます。

 

筆者おすすめガラ・コンサート

 

⚫PTNA(ピティナ)ピアノコンクールガラコンサート

PTNA(ピティナ)はピアノを中心とする音楽指導者の団体です。PTNAが主宰するピアノコンペティション(ピアノ競技会)では予選参加者が3万人を超えます。PTNAピアノコンクールのガラコンサートでは、ピアノコンペティションを勝ち抜いた入賞者が一同に介するコンサートです。

 

チケットの価格 3000円~
チケットの探し方 PTNA公式サイト

 

交響楽団によるコンサート

▲交響楽団によるコンサートの映像

 

「交響楽団によるコンサート」とは、簡単に言えばオーケストラによるコンサートのことです。

 

 

オーケストラのコンサートは「定期演奏会」と称して年に数回コンサートを行っている場合が多いです。

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年に数回も開催されているので、自分の予定と演奏会の日程が重なってしまっても日程の調整が効きますので、気軽に足を運ぶことができます。

また、演目も当然その時その時で変わってくるために、定期演奏会に繰り返し足を運ぶだけでもかなり多くの曲について知ることができることでしょう。

 

▼交響楽団の例(各楽団の定期演奏会の情報は公式サイトに掲載されています)

楽団名 特徴 ホール
札幌交響楽団
公式サイト
北海道唯一のプロオーケストラ。透明感あるサウンドとパワフルな表現が特徴。 札幌コンサートホールKitara
仙台フィルハーモニー管弦楽団
公式サイト
毎年開催される「サマーフェスティバル」は夏の風物詩となっている。 日立システムズホール仙台コンサートホール
山形交響楽団
公式サイト
オーケストラの自主レーベルとしては日本初となるCDレーベル『YSO live』を立ち上げる。 山形テルサ
群馬交響楽団
公式サイト
1955年には同楽団を制作された映画「ここに泉あり」が公開された。 群馬音楽センター
NHK交響楽団
公式サイト
日本を代表するオーケストラ。 NHKホール/サントリーホール
日本フィルハーモニー交響楽団
公式サイト
1962年には世界初のシベリウス交響曲全集(渡邉曉雄指揮)を録音。世界的指揮者も相次いで客演。 サントリーホール
名古屋フィルハーモニー交響楽団
公式サイト
中部・東海を代表するオーケストラ。 愛知県芸術劇場コンサートホール
九州交響楽団
公式サイト
福岡県を中心に九州各地で年間約130回の演奏活動を行っている。 アクロス福岡シンフォニーホール

 

筆者おすすめ交響楽団のコンサート

 

⚫NHK交響楽団の定期演奏会

NHK交響楽団は1926年に結成された交響楽団です。日本最初のプロオーケストラと言われ、日本を代表するオーケストラです。

近年は定期公演は年間54回行われ、全国各地で約120回のコンサートを開きました。NHK交響楽団の定期公演はテレビ、ラジオで無料で聴くこともできます。(放送予定は公式ホームページにて)

 

▼NHK交響楽団のイメージ

 

チケットの価格 1500円~
チケットの探し方 NHK交響楽団公式ホームページ

 

野外コンサート

 

クラシックコンサートというと「コンサートホールで行われる」と思っている方は多いのではないでしょうか。確かに実際、日本でのクラシックコンサートというのはコンサートホールで行われる場合がほとんどです。

しかし、海外、特にクラシック音楽と関係の深いヨーロッパの国では野外に特設ステージを設営してそこで演奏を行うということもあります。

コンサートホールのような音響効果は期待できませんが、ヨーロッパの国を訪れた時には検討してみてもよいかもしれません。

また、日本でも単発的に開催される場合あります。2018年9月には横浜赤レンガ倉庫にてコンサートが開催されておりました。

(横浜赤レンガ倉庫のコンサートの詳細:https://corp.eplus.jp/press-release/detail/20180417.html

 

コンクール

 

コンクールとは言わば「競技会」のことです。中学生になると、コンクールの成果がその後の演奏家人生に直結するため、挑戦する方は皆必死です。

結果を予想することで、より一層楽しく聴くことができるでしょう。コンクールについては次のページで詳しく解説いたします。

 

【編集部コラム】アニメ・映画のクラシックコンサート

 

近年、映画やアニメとコラボレーションしたクラシックコンサートのイベントが増加しています。

2017年7月にはアニメ「けものフレンズ」と東京フィルハーモニー交響楽団がコラボしたクラシックイベント「もりのおんがくかい」が行われました。他にも「セーラームーン」「マクロスF」などアニメやゲームの楽曲をクラシックアレンジしたコンサートも開催されました。

▼アニメ「けものフレンズ」

 

また、2018年夏には映画「スターウォーズ」のシネマコンサートが話題になりました。シネマコンサートでは、コンサートホールのステージに設置されたスクリーンで名作映画が上映されて、劇中の音楽をその場でオーケストラが生演奏を行います。近年注目のエンターテイメントです。

▼シネマ・コンサートの例

 

「ホーム・アローン」「タイタニック」「ジュラシック・パーク」など様々な名作映画のシネマ・コンサートが上演されています。お気に入りのアニメや映画のクラシックコンサートが実施されていないかを調べて、足を運んでみるのもよいのではないでしょうか。

 

今回ご紹介した各々のクラシックコンサートの特徴を参考にし、ぜひ自分に合ったコンサートを見つけてください。

次のページではコンクールについて解説します。コンクールには自由曲部門と課題曲部門があり、それぞれ異なる魅力があるのです。

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海外のおすすめクラシックコンサート3選

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

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この第2章では、クラシックコンサートの種類についてお伝えしてきましたが、最後に海外のクラシックコンサートを紹介します。

海外まで足を延ばさないといけないため、初めてのクラシックコンサートとしてはハードルが高いでしょう。ただ、ここで紹介するコンサートはいずれも日本とは少し異なった雰囲気を感じることができるコンサートですので、いつかぜひ足を運んでいただければと思います。

 

1 ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート


photo by Gryffindor
▲ウィーン楽友協会(ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの会場)

名称 ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート
日時 1月1日正午
料金 35ユーロ~1090ユーロ
(日本円で約4400円~13万7800円※変動有)
開催国/都市 オーストラリア/ウィーン
会場 ウィーン楽友協会

 

海外のクラシックコンサートの中でも、一年の始まりを告げるコンサートを「ニューイヤーコンサート」と言います。

ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートは、は世界を代表する管弦楽団(オーケストラ)である「ウィーンフィルハーモニー管弦楽団」によって開かれるコンサートです。

指揮者として毎年大御所が招かれることでも話題になります。ちなみに2002年には初めて小澤征爾(おざわせいじ:世界を代表する日本人指揮者)氏が招かれました。

 

▼小澤征爾氏

 

このコンサートは第二次世界大戦の頃から始まり、約80年の歴史を誇っています。そのため、伝統が重んじられているコンサートです。

このコンサートは曲目も非常に練られていて、毎年シュトラウス協会の重鎮やシュトラウス研究家が議論に議論を重ねます。そして、ヨハンシュトラウス2世などシュトラウス一家の楽曲を中心としたプログラムが組まれます。

 

ヨハンシュトラウス2世
ヨハン・シュトラウス2世は、オーストラリアのウィーンで19世紀に活躍した指揮者・作曲家であり、産業革命期の市民階級に熱狂的に支持された。「美しき青きドナウ」などの有名なワルツの曲を生み出し。ヨーロッパで広く知られている。ちなみにシュトラウス協会はシュトラウスの楽曲などを普及する活動を行う協会。

 

このコンサートはどこをとっても素晴らしいのですが、特にアンコールでは「美しき青きドナウ」「ラデツキー行進曲」が演奏されるのが毎年の恒例となっています。

この2曲は紅白歌合戦の「蛍の光」と同じように、伝統として受け継がれ続けています。

 

▼美しき青きドナウ(※このコンサートの音源ではありません)

▼ラデツキー行進曲(※このコンサートの音源ではありません)

 

特にラデツキー行進曲はお客さんの手拍子に合わせて演奏されるため、ホール全体が普段のクラシック音楽の演奏会では感じることのできない一体感に包まれます。

手拍子をクラシックコンサートで行うのは、他のメジャーなコンサートでは他に例を見ない珍しいことです。

 

また、このコンサートでは、曲にちなんだユーモアあふれる演出というのも名物になっています。

もともと打楽器パートから始まった文化であるために、現在でも打楽器パートが中心となってユーモアな演出がなされています。

 

演出の例
・打楽器奏者の1人が、ブタ飼いのショパンの格好に扮装し豚を抱えて登場する。
・鍛冶屋の親方に扮装して飲み食いしつつ演奏
・山賊に扮装して演奏中に金品を楽員から盗む
・工事現場の作業員の格好をして爆破装置のスイッチを押す

 

最近では「シャンパン・ポルカ」という曲の演奏中に打楽器奏者たちが実際にシャンパンを開けて乾杯を交わす場面がありました。

何をしでかすかわからない打楽器パートには要注目です。

 

▼シャンパン・ポルカ(※このコンサートの音源ではありません)

 

▼ウィーン旅行参考(外部リンク)

楽天トラベル(ウィーン)

 

2 ザルツブルグ音楽祭


photo by Optimale CC 表示-継承 3.0

▲祝祭大劇場(メイン会場)

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名称 ザルツブルグ音楽祭
開催時期 7月中旬から8月末
料金 30ユーロ~250ユーロ
(日本円約3700円~31600円※変動有)
開催国/都市 オーストラリア/ザルツブルグ
会場 ・祝祭大劇場
・モーツァルテウム
・ハウス・フェア・モーツァルト
・フェルゼンライトシューレ

 

海外のクラシックコンサートとして有名なものの一つが、ザルツブルグ音楽祭です。

オーストラリアにあるザルツブルグと言えば、モーツァルトの出生地としてクラシックファンにとってはおなじみの土地です。

7月中旬から8月末にかけての5週間、世界中から名だたるオーケストラ・指揮者・オペラ歌手・劇団が一堂に会します。

音楽祭が開催されている期間中は、ザルツブルグの町の中ではあらゆる場所でクラシックコンサートが開かれています。

壮麗なホールでのクラシックコンサートが開催されているのはもちろん、町の至る所でアマチュアのオーケストラ、演奏家がストリートミュージシャンのような形で活動しているため、とても音楽を身近に感じることができるでしょう。

 

また、クラシック音楽とは異なるのですが、ザルツブルグのミラベル庭園はあの「サウンド・オブ・ミュージック」のロケ地としても非常に有名です。

 

サウンド・オブ・ミュージック
1965年に公開され世界的に大ヒットしたアメリカ映画。世界で最も有名なミュージカル映画と言っても過言ではない。

▼ミラベル庭園

「ミラベル庭園」は別Webon「世界の絶景111選」でも紹介しています!興味のある方はご覧ください!

 

ミラベル庭園のバラのアーチの前ではアマチュアのオーケストラ・ビッグバンドがクラシックやジャズの演奏をしています。

 

▼バラのアーチ


photo by Avanova

 

運が良ければ、サウンドオブミュージックメドレーも聴くことができるので、そちらの方も要チェックです。

 

▼ザルツブルグ旅行参考(外部リンク)

楽天トラベル(ザルツブルグ)

 

3 ラヴァンナ音楽祭


photo by Herbert Frank
▲ラヴァンナの町並み

名称 ラヴェンナ音楽祭
開催時期 5月~7月
料金 10ユーロ~100ユーロ(約1200円~12600円※変動有)
開催国/都市 イタリア/ラヴァンナ
会場 パラッツォ・マウロ・アンドレなど

 

ラヴァンナ音楽祭は1990年から開催されているヨーロッパの中で最も権威のある音楽祭に数えられます。

この音楽祭ではクラシック音楽だけではなく、オペラ・ダンス・演劇・映画など様々なプログラムがあります。世界遺産に登録されているラヴァンナを取り巻く、歴史的建造物を含む様々な場所が会場になります。

 

▼ラヴァンナ旅行参考(外部リンク)

エクスペディア(ラヴァンナ)

 

さて、今回は海外のクラシックコンサートについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。ザルツブルグ、ウィーンはいずれもクラシック音楽の歴史を語るうえでは欠かすことのできない町です。

そんなクラシック音楽の聖地で、ぜひ本場の空気を味わってみてください。

 

さて、この第2章ではクラシックコンサートの種類について解説してきましたが、次の章(第3章)からは実際の「鑑賞方法」についてお伝えします。

次のページではまずは「選び方」について解説いたします。これを読めば自分が行きたいコンサートがきっと見つかることでしょう。

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クラシックコンサートの楽しみ方① 【5つの注目ポイント】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

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国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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クラシックコンサートでは、楽しむための注目ポイントが5つあります。

注目ポイントを知ることで、どこの目を配ればいいかがわかるようになることでしょう。それにより、クラシックコンサートがより楽しくなるだけでなく「通」に近づくことができるかと思います。

 

ポイント① 臨場感

 

クラシックコンサートの一番の魅力は「臨場感」にあります。

クラシックコンサートでは基本的にスピーカーやマイクを使用することがないので「生の音」を聴くことができます。

生の音に触れ、その迫力に圧倒されてクラシック音楽の楽しさに目覚める人も多くいると言われています。

また、コンサートでは「演奏者によって音が生み出される現場に居合わせること」ができます。音が紡がれていく「まさにその時」に立ち会うことで感じられる空気感を感じられるのはコンサートの魅力のひとつと言えるでしょう。

 

【編集部コラム①】静寂も楽しめる
クラシックは静寂の中で奏でられます。そのため、コンサートホールも静寂を実現するために様々な工夫がされており、コンサートホールだからこその静けさを感じるのも楽しみ方の一つだと言えるでしょう。

また、指揮者が指揮棒を振り上げた時の一瞬の静寂も、クラシック好きの方のたまらない瞬間であると言われています。

クラシックコンサートに足を運んだ際にはこの「静寂」も合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

ポイント② 表情と動き

 

演奏にじっくりと聞き入るのもよいのですが、せっかくコンサートに来たのであれば、演奏を聴くことだけにとらわれず、演奏者の表情などにも注目してみましょう。

クラシック音楽の演奏家というのは、自分の演奏に入り込むあまり、暗い雰囲気の曲だと神妙な面持ちになるなど、自分の弾いている曲の曲調に合わせて表情が変化する人というのも少なくありません。

また、体の使い方というのも奏者によって異なります。ピアノだとやや前かがみになって演奏する方、非常にリラックスした姿勢で演奏する方と実に様々。体の動きや姿勢に着目してみるのも興味深いかと思います。 

 

▼演奏中の表情が豊かで、時折前かがみになって演奏するピアニストの例

 

ポイント③ アンコール

 

アンコールは「演奏の素晴らしさを称えるとともに、さらに何かを演奏することを促すコール」のことです。

クラシックコンサートでは観客が「アンコール!アンコール!」と叫ぶことはありません。しかし、プログラムに書かれた曲目を全て演奏し終え、お客さんへのあいさつを済ませた後に「アンコール」のコーナーが必ず設けられます

これはオーケストラのコンサートでもピアニストやヴァイオリニストなどのコンサートでも変わりません。

 

この「アンコール」では、その奏者が自分の技術をアピールするために、とっておきの曲を数曲演奏してくれます。

どんな曲を演奏するかというのは事前に知らされることはないので、まさしくお楽しみです。演奏者によってはその時の気分で何を弾くかを決めるという人もいるようです。

ちなみに演奏されたか曲目は、終演後にロビーに貼り出されていたりします。曲名が気になった方はぜひともチェックしてみてください。

 

 

ポイント④ コンサートホール

 

コンサートホールにも注目です。

コンサートホールと一口に言ってもその姿というのは様々です。

音楽という芸術が生み出される場所であるため、外観・内装ともに、そのデザインというのは意匠を凝らしたものが多いのです。是非、到着したら観察してみてください。

 

▼東京文化会館:1961年にオープン。建築家である故・前川國男氏の代表作。巨大客船のような外観をしている。


photo by Wei-Te Wong

 

また、コンサートホールは席によって聴こえ方が異なります。その理由を知ると、コンサートホールは興味深いものだとわかるかと思います。

▼座る席によって生まれる楽しみ方の違い

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席の位置 特徴
中央列の真ん中 最も音がよく聴こえるように作られていることが多く、最も良い席とされている。チケット代も高い。
最前列 ステージの高さより頭が低い位置にあるため、音が頭の上を抜けてしまう場合もある。指揮者の表情や演奏者の息遣いなどを感じることができる。
左側の席 ピアノリサイタルにおいて「ピアニストの演奏している手を見たい」という理由で左側に座る方もいる。
後方の席 チケット代が安く設定されている場合が多い。会場全体を見渡せて、お客さんの熱気も感じることができる。

 

【編集部コラム②】『サントリーホール』紹介

サントリーホールは「世界一美しい響き」をコンセプトに設計され、1986年にオープンしました。日本で初のヴィンヤード形式(客席が「ぶとう畑」のように段々畑のような形に分割されている)を導入しました。客席はヴィンヤード形式にちなんで「ぶどう柄」のデザインが施されています。座る時にデザインに注目してみてください。

国内外のアーティストに高い評価を誇るサントリーホール。イスや壁面には、ウイスキー樽に使用される「オーク材」という木を使用しています。高級感漂う内装、そして暖かみのある響きが特徴の会場になっています。

一際目を引くのがホールの正面で輝きを放つ巨大なパイプオルガン。

▼写真中央上にあるのが、パイプオルガン


photo by takaaki nishioka Some rights reserved

パイプオルガンに使用されているパイプは5898本と、その数は世界でも最大級となっております。

また、ステージ上部あたりには「音響反射板」というものがあります。音響反射板があることで、ステージ上の響きを客席の方に反射することができます。サントリーホールの場合は音響反射板の高さを調整することができるため、最適な音響効果を得ることができます。

このようなホールの特徴を知って注目してみると、さらにクラシックコンサートを楽しめることができるでしょう。

 

【編集部コラム③】東京オペラシティーコンサートホール紹介
東京オペラシティコンサートールは1997年9月にオープンしました。天窓から自然光が溢れており、温かく心が落ち着く空間が提供されています。

当Webon筆者めーぷる様によれば「東京オペラシティホールでは、天井が三角形になっており、それによって音が点から降ってくるような不思議な感覚を楽しむことができます」とのことです。コンサートホールによる音の違いを是非、感じてみてください。


 

ポイント⑤ オーケストラの独特な拍手

 

最後に、クラシックコンサートで見かけるちょっと変わった光景を紹介します。

オーケストラのコンサートでは、指揮者やコンサートマスターが登場する時は、お客さんとオーケストラの団員の方が拍手で迎えるのが慣例となっています。

【編集部コラム④】コンサートマスターについて
コンサートマスターは、客席から見て指揮者の左側に座るヴァイオリン奏者であり、指揮者とオーケストラの橋渡し的な存在です。

コンサートマスターは「オーケストラの代表」的な役割を担います。なぜ、ヴァイオリン奏者の方がそのような役割を担っているのでしょうか。

それは、ヴァイオリン奏者が演奏者全員から見えやすく合図をしやすい位置にいることがひとつの理由です。また、かつて指揮者がいなかった時代に指揮役を兼ねていたのがヴァイオリン奏者だったことの名残りからなのではないかと言われています。

ちなみに、演奏前にはコンサートマスターがリードして、オーケストラは楽器のチューニングを行います。コンサートマスターが席に座るとチューニングが終了します。このチューニングをしている姿もコンサートの見所のひとつだと言われています。是非、注目してみてください。

 

指揮者とコンサートマスターが登場し拍手で迎える時には、団員の方にも注目してみましょう。観客が拍手をすると同時に、手の代わりに足をバタバタさせて拍手の代わりにしている団員もいるはずです。

これは、楽器を持っているために手がふさがっているために、手の代わりに足を使って歓迎しているのです。初めて見る方には少々変わった光景かと思います。

 

さて、今回はクラシックコンサートにおける注目ポイントについてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

クラシックコンサートでは「生の音」を聞くことができるのも大きな魅力ですが、それ以外にも注目すべきポイントがいろいろとあるということが分かったのではないでしょうか。

 

さて、このページではコンサートの魅力のひとつとして『音が紡がれていく「まさにその時」に立ち会うことで感じられる空気感に立ち会える』ということを挙げましたが、これはバンドのライブにも言える魅力だと思います。

「クラシックコンサート」と「バンドのライブ」とは、同じ人前で音楽を演奏するものです。

次のページでは、両者の違いをお伝えします。それにより、クラシックコンサートの楽しみ方がさらにわかるかと思います。

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クラシックコンサートの選び方 【鑑賞方法①】

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ここまではクラシックコンサートの「楽しみ方」「種類」についてお伝えしてきましたが、この第3章では「鑑賞方法」について5ページにわたって解説いたします。

ただ最初は「鑑賞したい」と思ってネットで調べても「演奏家が誰だかよくわからないし、曲目を見ても知らない曲ばかりだ……。」とピンと来ない方が多いかもしれません。

そこでこのページでは、コンサートの選び方について解説します。きっと皆さんに合ったコンサートが見つかることでしょう。

 

行きたいコンサートの選び方

 

まずコンサートを選ぶ上で、なんとなく自分が行きたいコンサートというのをイメージしましょう。

といっても「初心者だからわかるわけない!」と思う部分もあるかもしれません。ただ、本当に漠然とでいいのです。

例えば「ピアノが聴きたい!」だとか「よくわかんないけど、とりあえず有名人の演奏を聴いてみたい!」「お金ないから、安くてそこそこのコンサートないかなあ……?」といったような感じで構いません。

それだけでもだいぶ候補を絞ることができるはずです。「なんとなく」というレヴェルで全く構わないので、まずはここから始めてみましょう。

 

▼選び方一覧

重視したいこと 特徴
チケットの安さ チケット代が安い。演奏家のモチベーションが非常に高いことが多く、案外クオリティーの高い演奏を聴くことができる。
とにかく有名な人の演奏が聴きたい チケット代は高い。世界トップレヴェルの演奏を聴くことができる。
コンサートの種類から比較して選びたい 「ガラコンサート」「野外コンサート」「アニメ・映画」など種類は様々なものがあり、自分の興味関心に合ったコンサートを楽しむことができる。

 

1 チケットの安さで選ぶ

 

初めてなので満足できるかわからないし、まずはチケットが安いコンサートからはじめてみたい方もいらっしゃることでしょう。

そんな方には、駆け出しの演奏家による個人リサイタルがおすすめです。

個人リサイタルとは、オーケストラと違い基本的には1人の演奏家によって行われます。

 

 

駆け出しの演奏家はとにかくたくさんのお客さんに集まってもらう必要があるため、チケットも安いことが多いのです。

第2章のこちらのページでもお伝えしましたが、個人リサイタルの場合演奏家のモチベーションが非常に高いことが多く、案外クオリティーの高い演奏を聴くことができるということも少なくありません。

チケットの探し方は、規模が大きくないものがほとんどなので、お住まい周辺のホール、市役所などに置いてあるコンサートに関するパンフレットを探すのがよいでしょう。

 

▼市役所に置いてあるパンフレットの例

 

個人リサイタルの解説は第2章(現在、第3章)にて!

 

2 著名な演奏家で選ぶ

 

駆け出しの演奏家の方ではなくて、とにかく有名な方の演奏が聴きたいという方もいるかと思います、

そもそもクラシック音楽初心者の場合「著名な演奏家」と言われても誰がいるか分からないことが多いのではないでしょうか。

そのような場合、まずネットで「ピアニスト 来日」「クラシック 来日予定」などで検索するのが手っ取り早いでしょう。

 

 

そうすると、著名な演奏家の来日予定が出てくるはずです。

そこに名前が出てくる演奏家というのは世界レヴェルで活躍している音楽家がほとんどでしょう。

その中から地理的・日程的に都合が良いものを選ぶことによって、あまり演奏家についてご存知でないという方でも簡単に世界トップレヴェルの演奏会を探すことができるでしょう。

 

▼著名な演奏家の例

名前 役割 備考
パーヴォ・ヤルヴィ 指揮者 1962年エストニア生まれ男性。世界で最も活躍している指揮者の一人に数えられる。グラミー賞を受賞。
ボリス・ベレゾフスキー ピアノ 1969年旧ソ連モスクワ生まれ男性。チャイコフスキー・コンクールにて優勝。来日頻度も高い。
ラン・ラン ピアノ 1928年中国生まれ男性。アメリカの雑誌「タイム」の「世界で最も影響力のある100人」に選出される。
イザベル・ファウスト ヴァイオリン 1972年ドイツ生まれ女性。世界有数の実力派ヴィア庵にスト。レオポルト・モーツァルト国際コンクール第1位
ヒラリー・ハーン ヴァイオリン 1979年アメリカ生まれ女性。3度グラミー賞を受賞するる。

 

より楽しむために

 

お近くのホールや市役所にいくと、クラシックコンサートのパンフレットが置いてあることが少なくないです。そのパンフレットなどの宣伝にはたいてい曲目だけでなく、演奏者のプロフィールも記載されていることが多いです。

このプロフィールも、コンサートを選ぶ際には注目してみるとよいでしょう。

「コンクールでの受賞歴」「経歴」などが記載されているため、その演奏者がどのような人なのかを知る手がかりを得ることができます。

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「海外で音楽を学んでいる方」「国際コンクールと名の付くもので入賞している方」はかなりの実力の持ち主であると言えるでしょう。

 

▼プロフィールのイメージ

【編集部コラム】プロフィールの見方
プロフィールを見てみると「○○大学首席」と記載されていることが多いです。「トップで卒業している人が多いのだなー」と思うかもしれませんが、これは必ずしもトップの成績を取ったという訳ではなく、実技が優秀だった場合は全員を首席とする大学もあるそうです。

また「○○を師事」というのもよく記載されております。これは幼い頃からレッスンをしてくれた先生など、一定の期間指導していたいだいた先生の名前を書くのが一般的だそうです。ただ、何回かレッスンを受けただけでも敬意を表して記載することもあるそうです。

プロフィールを見た時には、是非注目してみたください。

 

また、最近ではSNSを通じて営業している音楽家も徐々に増えています。その演奏者のSNSを確認することで、その演奏者の人柄を知るのも有効な方法です。

SNSは演奏者の名前で検索してみると見つかるかと思います。パンフレットなどに記載されていて気になった演奏家の方の名前で検索してみるのもよいでしょう。

演奏者に対して興味を持つことができれば、自然とその人の演奏を聴きたくなるのではないでしょうか。

▼演奏家の方のSNSの例

3 コンサートの種類で選ぶ

 

クラシックコンサートには様々な種類のコンサートがあります。「個人リサイタル」「ガラコンサート」「交響楽団のコンサート」「野外コンサート」「アニメ・映画のコンサート」などなど。

これらの特徴を比較して、興味を持ったクラシックコンサートに足を運ぶのもよいでしょう。

 

▼クラシックコンサートの種類一覧

種類 特徴 チケット参考価格
個人リサイタル ・もっともよく見かける。演奏者自身がプロデュース
・演奏者のモチベーションが高く質の高い演奏を期待できる
・手軽さが魅力
1000円~
ガラコンサート ・コンクールの上位入賞者だけを招待して開催されるためレベルが高い
・実力者の演奏をたくさん聴ける
『ピティナ宝塚支部がお贈りする音楽の祭典 夢のガラコンサート』5000円
交響楽団によるコンサート ・オーケストラのコンサート
・定期演奏会に繰り返し足を運ぶだけで多くの曲について知ることができる
「NHK交響楽団の定期公演」2019年1月11日:自由一般1500円、S 一般8800円
野外コンサート ・野外のと特設ステージで演奏を行う 『イープラス presents STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』1日券スタンディング9800円
アニメ・映画 ・「けものフレンズ」「スターウォーズ」の音楽をクラシックアレンジしたコンサート。シネマコンサートでは、名作映画を生演奏付きで楽しめる 『けものフレンズ×東京フィルハーモニー交響楽団「もりのおんがくかい」』:A席6480円、S席8640円

 

コンサート情報入手方法

 

自分に合ったクラシックコンサートを選ぶには、どこでいつコンサートをやっているのか知る必要があるでしょう。下記に、コンサート情報の入手方法を記載いたします。

「自分の興味により合ったものが観たい」「家から近い方がいい」など、自分の重視することに合わせて情報を入手してみてください。

 

入手経路 重視すること 入手方法
チケットサービス ・自分の興味に合っている 「チケットぴあ」「イープラス」などのチケットサービスで探す。
参考:チケットぴあ
交響楽団などのホームページ ・近所がいい 各楽団のホームページの多くには、コンサート情報が記載されています。
参考:東京交響楽団公式HP
コンサートホールのホームページ ・近所がいい 「サントリーホール」「東京文化会館」などの日本の主要なコンサートホールのホームページには公演スケジュールが記載されています。
参考:サントリーホール
市役所 ・近所がいい お近くの市役所には、その地域で開催されるコンサートのチラシなどが置いてある場合があります。
SNS ・自分の興味に合っている
・人重視
アーティストや音楽事務所のfacebookやtwitterで、公演情報を発信していることがあります。
コンサートに行った時にもらうチラシ ・自分の興味に合っている コンサートに足を運ぶと、入り口で大量のチラシをもらうかと思います。出演アーティストが出ているコンサートだったり、その公演と近い系統の情報が多く手に入ります。

 

さて、今回はクラシックコンサートを選び方についてお伝えしてきました。

実際に観たい公演が決まったら、続いては事前準備について知っておく必要があるでしょう。事前準備をしておけば、よりクラシックコンサートを楽しむことができるのです。

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クラシックコンサートの事前準備 【鑑賞方法②】

Webon紹介目次著者
クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

クラシックコンサート初心者入門こちらから!

著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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この章では5ページにわたって鑑賞方法について解説しています。

前ページでは「クラシックコンサートの選び方」についてお伝えしました。

クラシックコンサートは事前準備することによって、より楽しむことができるようになります。このページでは、そんな「事前準備」について解説します。

 

4つの事前準備

 

クラシックコンサートをより楽しむためにしておいた方がよい4つの事前準備があります。4つの事前準備についてこのページで詳しく解説します。

 

▼事前準備一覧

準備 ポイント
① 曲目を知る パンフレットやHPで曲のプログラムが記載。曲の背景を知ることで聴こえ方が変わる。
② 作曲家を知る 作曲家がどんな人か知ることで、曲のイメージを掴むことができる。エピソードに注目するとより楽しめる。
③ 演奏者のプロフィールに注目 演奏者や楽団の活動、受賞歴などを知るとコンサートに対するモチベーションが上がる。
④ Youtubeで聴く ながらでもいいので聴いておく。実際に聴いた曲をコンサートで聴くと、嬉しい気持ちになる人も多い。

 

① 曲の背景を知る

 

クラシックコンサートのパンフレットは、見てすぐにわかるように演奏される曲のプログラムが記載されていることでしょう。

まずはその曲目について自分で少し調べてみるとよいです。

その曲がどのような背景を持っているのかということについて知ることで、きっと曲の聴こえ方が変わってくるはずです。背景を知れば、コンサート中の演奏を聴きつつ、頭の中でその曲の具体的なイメージを描くことができるようになることでしょう。

 

プログラム入手方法
パンフレットに限らず、ホームページなどでも曲目を確認することができます。曲目が載っているホームページの例⇒群馬交響楽団HP

 

曲の背景については別Webon「クラシック初心者入門」で解説しております!

 

② 作曲家を知る

 

クラシックコンサートのプログラムに記載された曲について知ることができたら、それらの曲の作曲家についても調べてみるとよいでしょう。

その作曲家はどのようなジャンル(古典派、ロマン派、近現代など)の曲を残しているのか、どの年代に生きていた人なのか、どのような性格だったのか、どのような生活をしていたのか……と調べてみると、どのような人がその曲を書いたのかをイメージすることができるでしょう。

クラシック音楽の作曲家というのは個性豊かな人が多く、とんでもエピソードを持っている作曲家というのも少なくありません。

そういったエピソードにも注目してみると、より楽しめるかと思います。

 

▼個性豊かなクラシックの作曲家の例

作曲家 エピソード
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
【詳しい解説は別Webon
幼いころから音楽の才能を如何なく発揮し、国王の前で演奏会を行うなど早くからその名声を手にした。5歳の時に初めての作品を制作する。
フレデリック・フランソワ・ショパン
【詳しい解説は別Webon
8歳でコンサートを開く。自然に触れ合うことを好んで、そこで育まれた豊かな感性を活かして、響きの美しさというものを追求した作曲家。ピアノ詩人と呼ばれる。
フランツ・リスト
【詳しい解説は別Webon
10歳の頃にはすでに自分でコンサートを開き、10代でベートーヴェンから絶賛。ファンが「リストの入った浴槽に入っていた水ですら欲しがった」などたくさんの伝説が残されている。
セルゲイ・ラフマニノフ
【詳しい解説は別Webon
手が大きいうえ柔軟性も極めて高かったため、ドから1オクターブ上のソまで(約37センチ)届いたという伝説の持ち主。生前は評価が大きく二分され、死後評価された作品も多い。

 

③ 演奏者のプロフィールに注目

 

コンサートのプログラムに記載されている曲とその作曲家について調べたら、今度は演奏者(楽団)のプロフィールについても見てみましょう。

その演奏者(楽団)が普段どのような活動をしているかを知ることができるはずです。

オーケストラであれば、世界中を飛び回っているような楽団もあれば、定期演奏会を中心に活動している楽団もあるはずです。

また、ピアニストなどの場合は、今までのコンクールの受賞歴やどこの国の人に指導を受けてきたのか、などの経歴も記載されているはずです。

 

▼プロフィールのイメージ

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プロフィールの見方についてはひとつ前のページで詳しく解説!

 

実際の演奏者のプロフィールについて知ることで、自然と演奏者に対して親しみも湧き、コンサートに対するモチベーションも上がってくるかと思います。

 

▼定期演奏を行なっている交響楽団。公式サイトにプロフィール記載。

楽団名 特徴 ホール
札幌交響楽団
公式サイト
北海道唯一のプロオーケストラ。透明感あるサウンドとパワフルな表現が特徴。 札幌コンサートホールKitara
仙台フィルハーモニー管弦楽団
公式サイト
毎年開催される「サマーフェスティバル」は夏の風物詩となっている。 日立システムズホール仙台コンサートホール
山形交響楽団
公式サイト
オーケストラの自主レーベルとしては日本初となるCDレーベル『YSO live』を立ち上げる。 山形テルサ
群馬交響楽団
公式サイト
1955年には同楽団を制作された映画「ここに泉あり」が公開された。 群馬音楽センター
NHK交響楽団
公式サイト
日本を代表するオーケストラ。 NHKホール/サントリーホール
日本フィルハーモニー交響楽団
公式サイト
1962年には世界初のシベリウス交響曲全集(渡邉曉雄指揮)を録音。世界的指揮者も相次いで客演。 サントリーホール
名古屋フィルハーモニー交響楽団
公式サイト
中部・東海を代表するオーケストラ。 愛知県芸術劇場コンサートホール
九州交響楽団
公式サイト
福岡県を中心に九州各地で年間約130回の演奏活動を行っている。 アクロス福岡シンフォニーホール

 

また、最近ではSNSを通じて活動状況を発信している演奏者(楽団)も少なくありません。したがって、SNSのアカウントがないか調べてみるのもおすすめです。

ステージの上では見ることのできない姿を見ることができるかもしれません。

 

楽団や演奏者のSNSを見つける方法!
パンフレットに書いてある楽団の名前をTwitterで検索してみましょう。そうすると、簡単に楽団を発見することができます。出演者の方の名前を入力してみても、案外ヒットするので試しに検索してみるのもよいと思います。

▼楽団のSNSの例

 

④ YouTubeで聴く

 

Youtubeでどのような曲なのか実際に聴いてみるのもよいでしょう。Youtubeだと無料で手軽に聴けるのでおすすめなのです。

別に深く考えながら聴かなくても「ながら」で聴くだけでも全然構いません。実際に聴いた記憶がある曲をコンサートで耳にすると、不思議と嬉しい気持ちになるという人も多いです。

きっとより興味を持ってコンサートでの演奏を楽しむことができるかと思います。

 

▼筆者おすすめYoutubeチャンネル

 

【編集部コラム】クラシックコンサートで最もよい席は?

クラシックの事前準備として行うべきなのが「チケットの購入」であり、その際の席選びは重要なのです。

クラシックコンサートで最も良い席は、中央列の真ん中に近いところと言われています。ホールによって異なるものの、最も音がよく聴こえるように作られていることが多いため、最も良い席とされているのです。

「では他の席はだめなのか」というと、そうではなく違った楽しみ方ができるのです。

最前列ですと、会場にもよりますがステージの高さよりも客席が低い位置にあるため、音が頭の上を抜けてしまうと言われています。ただし、指揮者の表情や演奏者の息遣いなど、CDではなかなかできない楽しみ方をすることができます。

また、ピアノリサイタルにおいて「ピアニストの演奏している手を見たい」という理由で左側に座る方もいるそうです。

 

「良い席」とされている中央列の真ん中あたりは、チケット代が高く設定されているケースが多いようです。一方で座席後方はチケットが安く設定されている場合が多いようです。後方の座席だからと言って、音が悪いという訳ではなくバランスよく音が聴こえる場合もあるそう。後方の座席は会場全体を見渡せる席なので、演奏者だけでなくお客さんの熱気なども感じることができるでしょう。

 

中央列の真ん中などの良い席は高いので「とりあえず安い値段で観てみたい!」など自分の目的に合わせて、お気に入りの席を選んでみてはいかがでしょうか。

 

さて、事前準備については以上になります。

コンサート当日に知っておけばより楽しむことができる知識については、第1章の以下のページで解説しておりますので、こちらも事前にチェックしておくとよいでしょう。

 

このページでは、クラシックコンサートをより楽しむための4つの事前準備についてお伝えしました。事前準備をして臨めば、よりコンサートを堪能することができるはずです。ぜひ参考になさってください。

次のページでは会場での「マナー」についてお伝えします。複雑なマナーなどはありませんので、クラシックコンサートの敷居は高いというイメージを払拭していただければと思います。

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はじめに ~クラシックコンサートの敷居は高くない~

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

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著者:めーぷる

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クラシックコンサートの敷居は高くない


photo by Antonio Castagna

 

「皆様はクラシック音楽のコンサートに行ったことがありますか?」「普段から定期的に足を運んでいる方はいらっしゃいますか?」

このような質問をすると私の経験上多くの人から「クラシック音楽のコンサートは行かないなあ……。」という回答が返ってきます。

クラシック音楽のコンサートが大好きな私からすると大変心苦しいのですが、これが現状です。

しかも、クラシック音楽に親しみがないなら、コンサートに行かないのも理解できるところですが「クラシック音楽は聴くけれども、わざわざコンサートにまで足を運ぶ気にはならない」という人も一定数いるのです。

 

おそらく足を運ぶ気にならないのは「クラシックコンサートの敷居が高い」と考えているのが要因だと私は思っております。

しかし、クラシックコンサートは決して敷居の高いイベントではなく、クラシック初心者の方も楽しむことができるのです。クラシックが好きならば是非、会場に足を運んでコンサートならではの楽しみを知っていただきたいのです。

このWebonでは、クラシックのコンサートの魅力、選び方、楽しみ方、鑑賞方法などについて詳しくご説明いたしします。

きっと。敷居が高いように感じていたクラシックコンサートのイメージが代わり、さらに魅力を知ることで「ぜひ行ってみたいな」と感じることができるはずです。

 

【編集部コラム】クラシック音楽は難しくない!身近にあるクラシック!
そもそも「クラシック音楽」自体が敷居が高いと思っている方もいるかと思います。ただ、クラシック音楽は生活のあらゆるシーンで耳にする身近な音楽なのです。

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ショパンの「バラード1番」は平昌オリンピックで、フィギュアスケートの羽生結弦選手が使用しておりました。

▼ショパン「バラード1番」

バッハ「トッカータとフーガ」は、テレビ番組などで何かで失敗したシーンに流れるBGMです。

▼バッハ「トッカータとフーガ」

チャイコフスキーの「くるみ割り人形」はとても有名なので、誰しも一度は聴いたことがあると思います。

▼チャイコフスキー「くるみ割り人形」

以上のように、クラシックは日常生活で耳にすることのある身近な存在です。より詳しくクラシックについて知りたい方は、このWebonと同じ著者のめーぷる氏が手掛ける「クラシック音楽初心者入門」をご覧くださいませ。

 

私の想い

 

私は現在、国立大学の医学部に通っていますが、以前はプロのピアニストを目指していました。

私は幼少期からピアノとヴァイオリンを習っていました。小学生の頃くらいには将来プロの音楽家になることを意識し始め、一生懸命に打ち込んできました。

高校3年生の夏頃までずっと、プロのピアニストを目指して練習に励み、実績を積むために数多くのコンクールに出場しました。

 

しかし、その後私は進路について悩みます。音楽の世界は華やかである反面、生活できるレヴェルまで到達するのは難しく、きわめてシビアな世界であるということに気づいたのです。そして、受験の道を選び大学生になりました。

結果的にプロにはならなかったとはいえ、長年クラシック音楽に関わってきたからこそ、お伝えしたいことがたくさんあるのです。やはりそれも、私が現在もクラシック音楽を愛してやまないからなのでしょう。

クラシック音楽の初心者の方に、私の学んできたことを少しでも皆様に還元することができれば幸いです。そして、クラシック音楽が皆さんにとってより身近な存在になることを願っています。

 

さて、次のページではクラシックコンサートの楽しみ方についてお伝えします。初心者の方も。きっと興味がわいて実際に足を運びたくなることでしょう!

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クラシックコンサートの終演後 【鑑賞方法④】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

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この第3章では鑑賞方法について5ページにわたって解説しております。このページはその4ページ目です。ここではコンサート鑑賞の「終演後」について解説をしていきます。

クラシックコンサートは、実はコンサートが終わってからも楽しむことができるのです。事前に終演後の4つ楽しみ方を知って、よりコンサート鑑賞を充実したものにしましょう。

 

① グッズ

 

有名アーティストのライブ会場に行くと、そのアーティストの写真入りのうちわなど、そのアーティストにちなんだ、ありとあらゆるグッズが販売されていることがあるでしょう。

例えばジャニーズなどもその一つです。

▼ジャニーズのアイドル「嵐」のうちわの例

クラシックコンサートの会場でも同じように演奏者にちなんだグッズが売っていることがあります。

さすがにうちわは売っていませんが、その演奏者の出しているCD、写真入りのクリアファイルなどのグッズが売られていることがあります。

その品揃えは演奏者の知名度によるところも大きいのですが、世界的に有名な演奏家であると、グッズを買い求める人で列ができることも少なくありません。

 

 

ここでしか手に入らないグッズも少なくないために、コアなファンは「その機会を逃したくない」ということなのでしょう。

実際、私が通っていたピアノ教室の生徒の中にも、コンサートを通して手に入れた著名な演奏家の写真とサイン入りのクリアファイルの中に楽譜のコピーを入れて持ち歩いている方がいました。

演奏家を目指して練習に励む人にとってはモチベーションにもなり得るようです。

 

② サイン会

 

演奏家によってはコンサート後にサイン会を開く方もいらっしゃいます。

特に駆け出しの演奏家の場合は自分の知名度を上げることが非常に重要になってきますので、サイン会を開く方も多いようです。

したがって、コンサートに行かれる際はサイン会が開かれる場合に備えて色紙とペンも持参しておくとよいでしょう。

 

【編集部コラム】サイン会の例
「世界まるごとクラシック 2018」では終演後には作曲家青島広志氏のサイン会が開催されて、行列ができたそうです。

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(引用元:http://www.sekai-marugoto.com/)

 

ちなみに昔は楽屋(=出演者の控室)まで出向いてサインをもらいに行く文化もあったようですが、現在では楽屋のセキュリティ上、警備員に呼び止められてしまうことも少なくありません。

そうでなくとも、決して好ましいと言える行動ではありませんので、避けたほうが無難でしょう。

 

③ アンコールの曲目

 

クラシックコンサートではプログラムに記載されている曲の演奏がすべて終わった後に、演奏家が自分の得意な曲を披露する「アンコール」があります。

ここで演奏された曲名がロビーなどに張り出されているはずです。気になる曲があったのであれば、ぜひチェックしてみるとよいでしょう。

 

④ 感想を言い合う

 

もしも誰かと一緒にコンサートを聴きに行った場合、その感想を突き合わせてみるのも有意義です。

「初心者だから、批評なんてできないよ……。」

そう思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、決して高度な内容でなくても、他の人の感想を聞いて、自分の感想と比べてみるというのは、新たな気付きをもたらしてくれることでしょう。

例えば「1楽章、なんかCDで聴いた時よりもゆっくりだったね。」とか「チェロの前に座っていたおじさん、すごく迫力があったよね。」といったような感想でも構いません。

 

 

きっと、感想を述べあっているうちに、お互いに注目しているポイントが異なっていることがわかるでしょう。ここがポイントなのです。

クラシックコンサートでは、ついつい「音楽を聴くことに夢中になって他のポイントにまで目が届かない」という状況に陥りがちです。

もちろん、聴くことも大切なのですが「演奏者の様子」など、コンサートだからこそ気づきを得るポイントもたくさんあるのです。

他の人の感想を聞いて「今回はそういう部分はあまり見てなかったなあ。次はそこにも注目してみよう。」と思うことができれば「コンサートを楽しむスキル」はぐんぐんアップしていくはずです。

 

さて、今回はクラシックコンサートが終わった後について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ、これらのポイントにも留意して、思い出に残るコンサートにしましょう。

次のページではクラシックコンサートの「客層」についてお伝えします。どんなお客さんが来ているか知っておけば、よりコンサートに足を運びやすくなることでしょう。

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クラシックコンサートのコンクール

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

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前ページでは、クラシックコンサートの種類についてお伝えしましたが、このページでは「コンクール」について詳しく解説します。

コンクールとはクラシック音楽の演奏家を目指すにあたって避けて通ることのできない、いわば「競技会」のようなものです。コンクールを観に行くというのもクラシック音楽を楽しむ方法としておすすめです。

 

クラシック音楽のコンクールとは

 

クラシック音楽のコンクールと言うと、あまり馴染みがないという方も多いでしょう。

クラシック音楽のコンクールでは、ピアノやフルート・ヴァイオリンなどの各々の部門でその技量を競います。

特に中学生以上になると、コンクールの成果がその後の演奏家のキャリアに直結するため、コンクールに挑戦する方は皆必死です。

基本的には数名の審査員がそれぞれの演奏の出来に応じた点数をつけ、それらを統合した評価によって、順位を付ける、もしくは次のステージ(本選、全国大会など)に進む権利を与えるかどうかを決めるのが一般的です。

 

▼コンクールの様子

 

楽しみ方

 

一般的なコンクールだと、演奏から数時間後に結果が貼り出されます。

その結果を予想して自分でも採点してみると、より一層楽しく聴くことができるでしょう。必ずしも審査員が出した結果が一番正しいとは限りません。

初心者だからと遠慮することなく各演奏を自分の中で評価することによって、それぞれの違いにも、より注意深くなることができるはずです。

 

自由曲部門と課題曲部門

 

クラシック音楽のコンクールには「自由曲部門が設けられているコンクール」と「課題曲部門が設けられているコンクール」もしくは「両方が設けられているコンクール」があります。

自由曲部門というのは「基本的に制限時間が決められていて、演奏者がその制限時間を使って自分が自由に選んだ曲を演奏してアピールする形式」です。

一方、課題曲部門というのは「コンクールの運営側が指定した課題曲を演奏する形式」になります。

 

 

自由曲部門の魅力

 

自由曲部門の場合、演奏者が自由に曲を選ぶことができるため、演奏者によって曲目も異なってきます。

したがって、様々な曲を楽しみたいという方におすすめです。

自由曲部門の場合、特に高校生部門ではクラシックの名曲(ショパンなど)をプログラムにチョイスする人も多いです。したがって、自分が知っている曲が演奏されることもあるでしょう。

また、自分が知らない曲が演奏されても、多くの曲を聴くことができるために、クラシック音楽の曲を色々と知る機会にもなるでしょう。

 

部門 特徴 魅力
自由曲部門 自分が選んだ曲を演奏する 色んな曲が聴けるので、様々な曲を楽しみたい人におすすめ。

 

課題曲部門の魅力

 

課題曲部門の場合、演奏者はコンクールの運営側から指定された曲の中から選んで演奏します。したがって、複数の演奏者が同じ曲を弾くことになります。

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このため、課題曲部門では演奏者によって、同じ曲でも表現の仕方がずいぶん違うことを実感することでしょう。

テンポ、間の取り方など演奏者によって特徴があるはずです。

こういった違いに敏感になることによって「クラシック音楽を聴く耳」がどんどん養われていくはずです。

 

部門 特徴 魅力
課題曲部門 運営側が指定した曲を演奏する 同じ曲が演奏されるので、表現の違いを感じられクラシック音楽を聴く「耳」が養われる。

 

▼代表的なコンクールPTNA(課題曲)の様子

 

▼特徴と魅力一覧

部門 特徴 魅力
自由曲部門 自分が選んだ曲を演奏する 色んな曲が聴けるので、様々な曲を楽しみたい人におすすめ。
課題曲部門 運営側が指定した曲を演奏する 同じ曲が演奏されるので、表現の違いを感じられクラシック音楽を聴く「耳」が養われる。

 

代表的なコンクール

 

日本で代表的なコンクールとしては

「PTNA(ピアノ)」

「日本クラシック音楽コンクール」

「全日本学生音楽コンクール」

が挙げられます。

 

代表的コンクール 特徴 自由曲or課題曲
PTNA(ピティナ) ピアノコンクールのみですが、レヴェルは日本クラシック音楽コンクールよりもやや高いです。YouTubeで演奏の模様を積極的に配信しています。 課題曲
日本クラシック音楽コンクール 各楽器部門に分かれています。全日本学生音楽コンクールの次に規模の大きいコンクールです。 自由曲
全日本学生音楽コンクール 学生コンクールの中ではレヴェルが一番高く、規模も最大級。決勝はテレビ中継されます。 課題曲/全国大会では自由曲演奏可能

▼チケット情報

PTNA(ホームページ) 開催時期5月下旬~8月下旬
日本クラシック音楽コンクール(ホームページ) 開催時期7月下旬~12月
全日本学生音楽コンクール(ホームページ) 開催時期8月下旬~12月上旬

※開催時期は2018年を参考にしています。

 

もちろん、これら以外にもたくさんのコンクールが開催されていますが、まずは自分の近所でこの3つのコンクールが開かれていないかチェックしてみるとよいでしょう。

お近くのホールや市役所などにパンフレットが置いてあることが少なくないので、それを探してみる、もしくは地域名を含めて検索することによって調べることができます。

コンクールは、普通のコンサートとは一味違った観点でクラシック音楽を楽しむことができます。予約なしで無料で観れることも少なくないので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

次のページでは、海外のクラシックのコンサートを紹介します。なかなか足を運ぶハードルは高いですが、日本とは違った雰囲気を感じることができます。

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クラシックコンサートの客層 【鑑賞方法⑤】

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クラシックコンサートに普段足を運ばない方は「一体どんな人が来ているの?」と疑問に思う方もいるでしょう。

このページではクラシックコンサートの客層について紹介します。クラシックコンサートの雰囲気をつかむのに役立つかと思います。

 

1 楽器を習う子供とその親

 

クラシックコンサートで良く見かけるのが、親子連れで来ている家族です。

このような家族の場合、子供が楽器を習っている場合が多いようです。楽器を習っている子供にとって、コンサートでプロの演奏を目の前にすることは、何よりモチベーションにつながります。

「将来、自分もこんなふうになりたい!」

と思うことで、普段の練習にもより一生懸命取り組むことができるでしょう。

 

また、親に楽器の経験があり、親が子供にも習わせたいと考えている場合もあるようです。

子供向けのプログラムが組まれたコンサートに連れていくことで、音楽に対して楽しいイメージをもってもらい「音楽を習うきっかけづくりにしたい」と考えているのでしょう。

実際、私が通っていたピアノ教室でもコンサートがきっかけでピアノを始めた男の子がいました。好奇心旺盛な子供にとっては刺激的な体験となりうるのでしょう。

 

2 音楽家を目指す学生

 

コンサートには意外と若い人もいるのです。

若い人の場合は、単に趣味としてコンサートに来ているだけでなく「将来は音楽家になる」と決心している音高生・音大生(音楽高校・音楽大学の生徒)である可能性があります。

私も音大志望だった頃はその一人でした。

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音高生・音大生にとって、クラシックコンサートに足を運ぶことはモチベーションアップにつながります。それだけでなく、プロの演奏を見て自分の演奏の参考にしようとしていることが多いようです。

多くのプロの演奏を聴くことで、自分の演奏を多角的に見つめ直すことができるのです。

 

3 クラシックの教育関係者

 

クラシックコンサートに足を運ぶ人の中には、講師の方など、クラシック音楽の教育に携わる人もいます。

自分の生徒がコンクールで演奏する曲がプログラムに含まれているコンサートに足を運び、自らの指導に役立てようとしている場合もよくあります。

また、コンサートに出演する方から直々にお誘いを受け、コンサートに足を運ぶという場合も少なくないようです。

 

4 クラシック好きのお年寄り

 

クラシックコンサートに足を運ぶ人の中にはクラシック音楽が好きなお年寄りも少なくありません。

若いうちはポップな音楽をよく聴く人が多いですが、年を重ねてくると、そのようなテンションが高めの曲から、クラシック音楽のような落ち着いた音楽にシフトしていく人が少なくないようです。

コンサートに行く理由として、まだまだYouTubeを日常的に利用するお年寄りがそれほど多いわけではないことも挙げられるのかもしれません。

 

クラシックコンサートというのは、趣味で楽しんでいるような人から、本格的にクラシック音楽に取り組んでいる人まで、幅広い層が楽しんでいます。

クラシック音楽に詳しくなくても楽しめるイベントなので、気負う必要など全くないのです。

以上、このWebonではクラシックコンサートの楽しみ方や鑑賞方法などをお伝えしてきました。敷板が高くないことが伝わり、実際に会場に足を運んでいただければ幸いです。

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クラシックコンサートの楽しみ方② 【バンドライブとの違い】

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クラシックコンサートに興味があっても「敷居が高い」「拍手のタイミングとかわからない」などの不安から、行くことを躊躇している方も多いのではないでしょうか。そんな不安を払拭し、さらにはより楽しむ方法をお伝えします。

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著者:めーぷる

国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから

 

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クラシックコンサートでは「臨場感」や「リアルな音」が得られますが、それはバンドのライブなどでも同じです。しかし、クラシック音楽のコンサートというのはバンドのライブとは一線を画しているところがあります。

このページでは、バンドのライブと比較することでクラシックコンサートならではの楽しみ方を明らかにしていきます。

 

バンドのライブとの相違点

 

「ライブ」というと、一般的にはバンドのリサイタルをイメージする方が多いことでしょう。

しかし「ライブ」とはもともと英語で「生」という意味です。従って「クラシックコンサートも一種のライブである」ということが言えます。

前のページでコンサートの魅力は「音楽が生み出されるまさにその場に立ち会うことができる事である」とお伝えしましたが、バンドのライブもここは共通です。

両者の大きな違いは「お客さんと演者が一体になって盛り上がるかどうか」だと言えると思います。

 

 

一般的なバンドのライブというのは、ファンたちが、そのバンドオリジナルのうちわやタオル等のファングッズを持って一緒に盛り上がるというイメージだと思います。

ボーカルの人とファンが一緒に歌うこともできますし、音楽に合わせてジャンプするなど体を動かすことも可能です。

 

しかし、クラシックコンサートというのはそのようなイベントとは性質を異にしています。

クラシックコンサートでは観客は自分の席にじっと座って演奏を聴くことに集中しなければなりません。また、演奏が終わった後の拍手を除くと、演奏に対するレスポンスをコンサート中に見せるということはマナー違反になってしまいます。

したがって、クラシックコンサートというのはライブのように、演奏者とファンが一体となって作り上げられるものではありません。

クラシックコンサートでは観客はじっと座って演奏を聴くこと、集中することが求められるのです。

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クラシックコンサートならではの魅力


photo by Quincena Musical

 

さて、クラシックコンサートではなぜ、観客はじっと座って演奏を聴くことに集中することが求められるのでしょうか。

クラシックコンサートにおいては音楽を作り上げるのは演奏者だけです。

クラシックコンサートは「作曲者のメッセージを汲み取った演奏者がそれを表現する場」なのです。演奏者が汲み取ったメッセージを表現するプロセスには、観客が介入する余地がありません。

観客に求められることは「演奏者が表現したものをありのままに受け取ろうとする姿勢」なのです。

そのように聞くと、バンドのライブが好きだという方などからすると、なんだか物足りないような気がしてしまうかもしれません。

しかし、クラシックコンサートでは「演奏者が表現したものをありのままに受け取ろうとする姿勢を求められること」にこそ魅力があると言えます。

 

ライブの場合は基本的に「盛り上がること」に主眼を置いており、音楽そのものの質というのはそこまで問われません。観客が最も盛り上がることができる形へ自在に変化していくわけです。

しかし、クラシックコンサートというのはどちらかというと美術館鑑賞のようなもので「受け取ったものに対して鑑賞者がどのような感じ方をするのかということ」に主眼が置かれています。

そのため、演奏者は音の一つ一つに細やかな気配りをし、演奏の質を保証する必要があるのです。

バンドにもこのような要素がない訳ではないですが、クラシック音楽ではそこにより重きが置かれているのです。

 

 

ぜひ、実際にコンサートに足を運ぶ際は、一つ一つの音に耳を傾けて演奏者の内に秘める感情の揺れ動き・自らの作品に対する解釈の発露を感じ取ってみてくださいませ。きっとそのような楽しみ方は、バンドのライブではなかなかできないものなのではないかと思います。

 

さて、今回はクラシックコンサートの魅力をバンドと比較してみてきましたが、次のページではCDやYouTubeと比較することで、さらにクラシックコンサートの魅力を明らかにしていきましょう。

『クラシックコンサート初心者入門』目次へ  (全13ページ)

 

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