キングギドラの裏話・撮影秘話① 【昭和シリーズ】

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特撮怪獣はゴジラだけではありません。ゴジラに登場するモスラやキングギドラ、そして海外で誕生した特撮怪獣まで。怪獣たちの裏話・撮影秘話を知る事で特撮を何倍も楽しむことができるのです!

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著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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キングギドラの裏話・撮影秘話 【昭和シリーズ】

▼キングギドラ

 

3つに分かれた首や頭部、2本の尻尾、金色に輝く体に大きな翼。

その造形は1959年に公開された『日本誕生』に登場する八岐大蛇をヒントに作られました。

▼日本誕生(画像クリックでDVD詳細へ)

 

これから詳しく解説をしていきますがキングギドラには1度見たら忘れない特徴がたくさんあり、ゴジラシリーズに登場する怪獣の中でも人気のある怪獣です。

基本的に悪役や敵役として描かれるキングギドラですが、その人気から「カイザーギドラ」や「デスギドラ」など亜種(似ているが微妙に異なる種)のギドラ族(キングギドラの一族)を含めると10作品以上に登場してます。

 

▼カイザーギドラ

▼デスギドラ

 

登場作品が多いため、ゴジラとの交戦回数は最多を誇り、2019年に公開予定のハリウッド版ゴジラにも登場予定です。

 

▼2019年公開予定ハリウッド版「ゴジラ」予告編

 

今回はそんなキングギドラの中からゴジラの「昭和シリーズ」に登場したものの撮影秘話や裏話を紹介していきます。

 

ゴジラ「昭和シリーズ」とは

初代ゴジラ作品「ゴジラ(1954)」から始まる、ゴジラの特撮映画で昭和に上映された映画シリーズ。

「ゴジラ」昭和シリーズのゴジラの裏話・撮影秘話は特撮裏話図鑑1で!(このページは特撮裏話図鑑2) 「ゴジラ」昭和シリーズのゴジラの裏話・撮影秘話は特撮裏話図鑑1で!(このページは特撮裏話図鑑2)

 

▼キングギドラ登場のゴジラ「昭和シリーズ」一覧

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’64 三大怪獣 地球最大の決戦 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’65 怪獣大戦争 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’68 怪獣総進撃 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’72 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

表に記載無しの場合は取り扱い無し

別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

昭和シリーズの共通項目

photo by Bandai Namco Entertainment Europe

 

昭和シリーズではキングギドラは『三大怪獣 地球最大の決戦』・『怪獣大戦争』・『怪獣総進撃』・『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』の4作品に登場しています。

特撮の怪獣スーツは作品ごとに新規造形される場合が多いのですが、キングギドラは初登場から約9年間同じスーツが使われました

修復や改修はされているものの、登場回数を重ねるごとにボロボロになっています。

デザインの段階では西洋的に描かれていましたが、造形の段階で東洋の龍をイメージしたものに変更され、頭部には狛犬(こまいぬ)の要素が追加されました。

 

▼狛犬

 

金色の体が目を引くキングギドラの現在の姿ですが、当時完成したスーツは青い体に虹色の翼という現在とは異なるものでした。

スタッフが「金星から来るという設定なので金色だと思いました」と発言したところ監督が気に入り、現在のように金色の塗装が施されます。

青色のキングギドラもいつか見てみたいものですね。

 

着ぐるみの重さは80キロで、たてがみ部分には麻、翼には針金の芯に天竺布(明治維新のころにインドから輸入された綿織物)を貼ったものが使用されています。

 

▼キングギドラ

▼天竺布

 

鳴き声にはエレクトーン(鍵盤を使用する楽器)が使われ、首の数に合わせて3種類用意されました。

▼エレクトーン

photo  by Ariga CC 表示-継承 4.0

 

この鳴き声は後に

・『ウルトラQ』のケムール人の波動攻撃の効果音

▼ケムール人

 

・『ウルトラマン』の科学特捜隊にある電話のベルの音

▼ウルトラマン

 

・『戦え!マイティジャック』の基地にある電話のベルの音

▼マイティジャック(画像クリックでDVD詳細へ)

 

に応用されています。

 

三大怪獣 地球最大の決戦

基本情報

作品名 三大怪獣 地球最大の決戦
発表年 1964年
上映時間 93分
監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)
出演 夏木陽介
備考 ゴジラ5作目。前作「モスラ対ゴジラ」の続編。

~あらすじ~

巨大な隕石が日本へ落下する。その後、金星人を名乗って地球の危機を訴える女性が東京に現れ、「ラドンが復活する」や「ゴジラが出現する」と予言をするが、誰も信じる事は無かった。実は、その女性はある国の王女で金星文明の滅亡を避けて地球へ逃れてきた金星人の血が流れており、それが予知能力を発揮していたのだった。そして日本に落ちた隕石からキングギドラが誕生する・・・

 

キングギドラのは登場が1964年に公開された『三大怪獣 地球最大の決戦』です

頭や翼、尻尾など大きなパーツがそれぞれ独立し、異なった動きを見せます。

こういった、これまでの怪獣にはない特徴に苦労し、ピアノ線を使った操演(操って動かす事)には約25人ものスタッフが動員されました。

 

着ぐるみの内部に仕組まれた棒をつかんで操演する場合もあるのですが、狭い着ぐるみの中に長い棒があるという状態はスタッフにとってぶつかってしまいかねない為かなり危険だったようです。

飛行シーンには1メートルほどのミニチュアが使用されました。

キングギドラは作中で誰かに操られた状態で登場することが多いのですが、今作のキングギドラは昭和シリーズで唯一自分の意思で行動します。

昭和シリーズでは4作にキングギドラは登場するので4作中分の3作が操られているという悲しい怪獣ですね。

 

視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’64 三大怪獣 地球最大の決戦 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

怪獣大戦争

基本情報

作品名 怪獣大戦争
発表年 1965年
上映時間 94分
監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)
出演 宝田明
備考 ゴジラ6作目。日本とアメリカの合作。

~あらすじ~

遠い星、X星の調査へ地球連合の富士一夫とグレン・ニックは向かう。高度な文明があるのにも関わらずキングギドラのせいで地下生活を強いられているX星人と出会う。X星人はキングギドラへの対抗手段として、ガンの特効薬を渡す代わりに地球怪獣のゴジラとラドンの力を借りたいと二人に申し出てくる。

X星に運ばれたゴジラとラドンはキングギドラを撃退するが全てが上手くいきすぎている物語にどんでん返しが待っている・・・!

 

監督が気に入った金色の塗装ですが、塗料が着ぐるみの素材を腐食してしまうという欠点があり、大幅な補修作業を強いられたようです。

補修と同時に前作『三大怪獣 地球最大の決戦』での反省を活かし、首が長めに改修されました。

首が長くなったことで、腕がないキングギドラ(キングギドラは元々腕が無い)が代わりに首を使ったアクションが出来るようになりました。

 

視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’65 怪獣大戦争 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

怪獣総進撃

基本情報

作品名 怪獣総進撃
発表年 1968年
上映時間 89分
監督 本多猪四郎(本編)有川貞昌(特撮)
出演 久保明
備考 ゴジラ9作目。昭和シリーズでは登場する怪獣の数が最多。

~あらすじ~

舞台は20世紀末。怪獣たちを集めて管理していた怪獣ランド。その怪獣ランドへ毒ガスが充満すると共にそこにいた怪獣たちが世界各地に出現し破壊行動を繰り返す。なぜこのような事態になったのか分からない人間たち。しかし実はこの事件は地球征服をたくらむ者たちの策略だった事が明らかになる・・・

 

この作品のキングギドラは翼がビニール製に変わり、これまでよりも根元が広くなりました。

上部の縁の先端まで鱗が貼り付けられています。

下半身の鱗には自転車のタイヤのゴムを切ったものが貼り付けられました。

 

▼自転車のタイヤのゴム

 

視聴方法

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’68 怪獣総進撃 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

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地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン

基本情報

作品名 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
発表年 1972年
上映時間 89分
監督 福田純
出演 石川博
備考 ゴジラ12作目。

~あらすじ~

地球征服を狙う宇宙人による施設「世界こどもランド」が東京に建設される。最初は知らない主人公たちであったがそれに段々と気が付いていく。そんな中世界こどもランドを建設する宇宙人が怪獣たちをコントロールする電子音を再生するテープを持ってきており、宇宙怪獣ガイガンたちを地球へ向かわせる。それに気が付いたゴジラたちは地球怪獣として宇宙怪獣ガイガンと闘いを繰り広げる・・・

▼ガイガン

 

この作品のキングギドラは頭部のみ新規造形です。

赤色だった白目部分が白色に変更されました。

昭和シリーズのキングギドラで唯一頭部が現存しており、展示会などで展示されることもしばしば。

しかし3つの頭部のうち1つしか残っていないので残念です。

飛行用のミニチュアには過去のものが使用され、目が赤色に点灯します。なお、翼と首は動きません。

 

視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’72 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

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著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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2代目ゴジラの裏話・撮影秘話① 【ゴジラの逆襲~モスラ対ゴジラ】

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特撮は子供の頃に誰もが一度は目にしたことがあると思います。ですが大人になってからも充分楽しめる映画なのです。裏話や撮影秘話を知る事でより作品を楽しむことができるのです!

「特撮をもっと楽しむための裏話図鑑 ~ゴジラ~編」はこちらから!

著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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ゴジラ作品は同じ「ゴジラ」でもスーツや造形が変わります。

2代目ゴジラは2作目『ゴジラの逆襲』から15作目『メカゴジラの逆襲』の「昭和シリーズ」の終了まで登場しました。

1954年の1作目『ゴジラ』を除いて昭和シリーズの終了までは「2代目ゴジラ」と呼ばれますが、その見た目は作品ごとに異なります。

このページでは2代目ゴジラが登場した昭和シリーズ2作品目(ゴジラの逆襲)~4作品目(モスラ対ゴジラ)について作品ごとに裏話や撮影秘話を紹介していきます。

 

▼ゴジラ「昭和シリーズ」一覧(2代目ゴジラは「ゴジラの逆襲」以下。薄いオレンジ背景が今回紹介する作品)

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’54 ゴジラ(初代ゴジラ) AP(別料)・TT(別料)・TD楽天(別途)
’55 ゴジラの逆襲 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’62 キングコング対ゴジラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’64 モスラ対ゴジラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’64 三大怪獣 地球最大の決戦 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’65 怪獣大戦争 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’66 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’67 怪獣島の決戦 ゴジラの息子 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’68 怪獣総進撃 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’69 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’71 ゴジラ対へドラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’72 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’73 ゴジラ対メガロ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’74 ゴジラ対メカゴジラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’75 メカゴジラの逆襲 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

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別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

ゴジラの逆襲(逆ゴジ)

基本情報

作品名 ゴジラの逆襲
発表年 1955年
上映時間 82分
監督 小田基義(本編)円谷英二(特撮)
出演 小泉博
備考 ゴジラ2作目。今作より「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二氏が特撮監督。

~あらすじ~

魚群を追って飛行艇を運転中に岩戸島に不時着した。そこにはゴジラと、さらにひと回りも大きい怪獣「アンギラス」が闘いを繰りひろげていた。大阪警察庁はそれをうけて緊急会議を開いたのだが大阪では2頭の怪獣が闘いを始めてしまう・・・

 

この作品のゴジラは通称「逆ゴジ」と呼ばれています。

ゴジラはこの作品で初めて他の怪獣「アンギラス」と戦います。

▼アンギラス

そのため、動きやすいように設計されており、初代ゴジラよりも体つきはスマートです。

スマートにするため、着ぐるみは素材を生ゴムからラテックスゴム(手袋などで利用されるゴム)へと変更し作成されました。

 

2代目ゴジラは体表が荒く、首が長いため、のぞき穴(スーツアクターが外を見る穴)が分かりやすいのが特徴です。

 

 

また、ゴジラの目線は初代ゴジラが下向きだったのに対し、逆ゴジはまっすぐ向いています。同じくらいの大きさのアンギラスと対峙するため、目線が変更されたようです。

 

 

本作「ゴジラの逆襲」はアメリカに輸出することが決定し、追加撮影のためにスーツが新規造形されました。

配給会社の都合からゴジラという名前が使用することができず、「ジャイガンティス」という名前で呼ばれることになります。

このことから、ファンの間ではアメリカに輸出されたこの作品のゴジラはジャイガンティスゴジラと呼ばれています。

追加撮影される事にもなったので新たなスーツを作成して撮影が行われる事になりました。

そのジャイガンティスゴジラは耳がなく、足の指が3本で体格が良いというのが特徴です。アメリカのスーツアクターに合わせて作成したため、体格が良くなったのでしょう。

しかし、アメリカへの輸出企画は中止となり、ジャイガンティスゴジラのスーツは行方不明となってしまったため、「幻のゴジラ」とも呼ばれています。

 

視聴方法

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キングコング対ゴジラ(キンゴジ)

基本情報

作品名 キングコング対ゴジラ
発表年 1962年
上映時間 97分
監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)
出演 高島忠夫
備考 ゴジラ3作目。アメリカの怪獣キャラ「キングコング」との対決。ゴジラ初めてのカラー作品。

~あらすじ~

復活したゴジラに自衛隊によって対策が急がれる中、キングコングが眠りから覚め、ゴジラを目指して進み出す。そして、ついにゴジラとキングコングは対決するのだが、緒戦はキングコングがゴジラの放射能火炎に何もできず、キングコングは引き下がらざるを得なかった。

しかし、その後キングコングは高圧線に触れたことで、電流を苦手とするゴジラへの強力な対抗手段を得る事になる・・・

 

この作品のゴジラは通称「キンゴジ」と呼ばれています。

アメリカで有名なキングコングと激闘を繰り広げたのが今作のキンゴジです。

日本とアメリカの2大怪獣の夢の対決ということで大きな盛り上がりを見せ、観客動員数は1255万人とゴジラシリーズ最大のヒット(当時)を記録しました。

新規造形されたキンゴジの見た目は犬歯や耳がなく、足の指が3本で体格が良いという特徴があります。

 

ゴジラの武器といえば放射熱線ですが、『ゴジラ』と『ゴジラの逆襲』はモノクロのため白い白熱光を吐き出していました。

『キングコング対ゴジラ』がゴジラシリーズ初のカラー作品ということで、初めて色が付いている放射熱線を吐き出したのがキンゴジです。

キンゴジは全体的に動きがコミカルで、当時人気を博していたプロレスラーの豊登道春の動きをマネしています。

 

豊登 道春(1931-1998)
元大相撲力士でプロレスラー。力士時代の最高位は前頭15枚目。

▼豊登 道春

 

「キングコング」の裏話・撮影秘話は第7章で解説!(このページは第1章)

 

視聴方法

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モスラ対ゴジラ(モスゴジ)

基本情報

作品名 モスラ対ゴジラ
発表年 1964年
上映時間 89分
監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)
出演 宝田明
備考 ゴジラ4作目。1961年に公開された「モスラ」の続編でもある。

~あらすじ~

ある時、モスラの卵が漂流し人間が発見する。その卵等を金儲けに人間が利用しようとすると妖精「小美人」は人間に不信感を抱く。その頃ゴジラは、モスラの卵があるという地・静之浦に迫った。そこへモスラが飛来し、ゴジラとモスラは戦いを繰り広げる・・・

▼小美人

 

この映画に出てくるゴジラは通称「モスゴジ」と呼ばれています。

モスゴジの顔は、今作以降の「昭和シリーズ」の顔の大元になっています。

アゴ先が四角く、手のひらが前を向いているのが特徴です。

 

▼「モスラ対ゴジラ」のゴジラ

 

また、モスゴジはアクションを起こすと頬がプルプルと震えます。

この震えは偶然で、制作陣の意図したものではありませんが、生物的でリアルな仕上がりのため高い評価を得ています。

『モスラ対ゴジラ』までゴジラは人類の敵、悪役として描かれてきましたがこの作品では人間に対する敵ではなく「モスラ」に対する敵としてゴジラは描かれています。

モスゴジは「昭和シリーズ」で唯一他の怪獣に敗北したゴジラです。

 

 

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著者:山田チャーハン

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