ガメラの裏話・撮影秘話① 【昭和シリーズ】

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特撮怪獣はゴジラだけではありません。ゴジラに登場するモスラやキングギドラ、そして海外で誕生した特撮怪獣まで。怪獣たちの裏話・撮影秘話を知る事で特撮を何倍も楽しむことができるのです!

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著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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ガメラの裏話・撮影秘話 【昭和シリーズ】

▼ガメラ

 

日本を代表する怪獣特撮として1番有名なのはゴジラでしょう。

しかし、日本にはゴジラ以外にも様々な怪獣特撮があります。その中には1作品で終わってしまうものもあり、全てが大人気と言い切ることはできませんが。

そんな怪獣特撮の中にゴジラシリーズと肩を並べ、日本の2大怪獣特撮と呼ばれるシリーズがあります。

 

それが「ガメラシリーズ」です。

 

ガメラシリーズは

「昭和シリーズ」

「平成3部作」

「角川ガメラ」

と3つの区切りがあり、数々の作品が制作されてきました。

今回はその中からガメラシリーズの始まりである「昭和シリーズ」の撮影秘話や裏話について紹介します。

※制作会社はゴジラは東宝、ガメラは大映と異なります。

 

▼ガメラ「昭和シリーズ」一覧

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’65 大怪獣ガメラ
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
  • TT(別料381円)
’66 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
  • TT(別料381円)
’67 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
  • TT(別料381円)
’68 ガメラ対宇宙怪獣バイラス
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
’69 ガメラ対大悪獣ギロン
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
’70 ガメラ対大魔獣ジャイガー
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
’71 ガメラ対深海怪獣ジグラ
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
’80 宇宙怪獣ガメラ
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
  • TT(別料381円)

※表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

「大怪獣ガメラ」基本情報

公開 1965
上映時間 78分
監督 湯浅憲明
出演者 船越英一郎
備考 ガメラ1作目・白黒映画

~「大怪獣ガメラ」あらすじ~

ジェット機をたたき落とし、東京タワーをわし掴み! 火を吹いて空を飛ぶ世紀の大怪獣!北極海の氷の下に8000年以上も眠り続けていた”ガメラ”が、原爆により突然目を醒ました! 大映が初めて挑んだ怪獣映画「ガメラ」シリーズの記念すべき第1作

(引用:amazon prime video

 

ガメラの誕生

 

ガメラの誕生には先に制作されていたゴジラが関係しています。(ゴジラの1作目は1954年。ガメラの1作目は1965年。)

1960年代はゴジラの人気に便乗し、たくさんの怪獣特撮が制作されました。

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その中の1つがガメラだったのです。

少し何かの時代のズレがあったらガメラはシリーズ化されずガメラではない怪獣がシリーズ化されていたかもしれませんね。

ガメラは人気が出たためシリーズ化され、昭和シリーズは8作品(先述の表より)が制作されました。

 

ガメラの能力


一見するとガメラは怪獣という印象を受けないかもしれません。なぜなら巨大な亀だから。

ガメラのモチーフはなぜ亀なのでしょうか。

これは当時制作を考えていた大映の社長が関係しています。

 

大映
昭和ガメラシリーズを制作した映画会社。ちなみにガメラ平成シリーズは倒産後徳間書店グループで再建した「新大映」、角川ガメラは角川が営業権を持った「大映」が制作している。

ゴジラは「東宝」が制作している。

 

ある時、飛行機に乗った大映の社長がふと下を見たところ、見えた島の形が亀の甲羅に似ていたそうです。

そこからガメラのモチーフは亀になりました。

 

また、ガメラは実際の亀と同じように頭や尻尾、手足を甲羅の中に収納することができます。

収納した手足部分から火炎を噴射して飛行することが可能です。飛行能力はゴジラより上といえるでしょう。

 

 

ガメラは子供向け映画ですが流血表現も少なくはなく、ガメラの血液は緑色です。

 

見た目がかわいらしいので人間に対して友好的なイメージがあるかもしれませんが、第1作目は悪役として描かれています。

2作目以降に友好的なヒーロー怪獣として描かれるようになりました。

 

スーツと撮影時の苦労

 

ガメラのスーツが作られる前には50枚ほどのデザイン画が用意されています。

その中にはムカデのように這うガメラやテントウムシのように甲羅が水玉のガメラなど、現在のガメラとはかけ離れているものもあったそうです。

 

飛行時の撮影はミニチュアが用意されましたが、先述したように火炎を出しながら回転して飛行するとミニチュアの甲羅がへこんでしまう(火炎の熱が原因かと思いますが正式な事は不明)ことが判明したため、ミニチュアの芯にジュラルミン(アルミニウムの一種)が入れられました。

 

ジュラルミンが入った事により甲羅の安定性は増したものの、60キロ以上の重さになり、台車で運ばなければならなくなったようです。

飛行時の撮影の苦労はそれだけではありません。

飛行時の噴射熱で操演用のピアノ線が焼き切れてしまうなどの苦労もありました。

 

操演とは
スーツアクターがスーツに入るのではなく、ピアノ線などでスタッフが外から操って演じる事。

 

このような苦労の積み重ねがガメラを人気シリーズへと成長させていったのかもしれませんね。

 

 

 

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著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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