モスラの裏話・撮影秘話① 【昭和シリーズ】

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特撮怪獣はゴジラだけではありません。ゴジラに登場するモスラやキングギドラ、そして海外で誕生した特撮怪獣まで。怪獣たちの裏話・撮影秘話を知る事で特撮を何倍も楽しむことができるのです!

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著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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▼モスラ

 

 

ゴジラシリーズにも登場した「モスラ」はゴジラ・ラドンと合わせて東宝三大怪獣と呼ばれています。

 

▼ゴジラ

▼ラドン

 

モスラは東宝怪獣の中で1番女性人気が高く、単独で作品が作られるほどです。

モスラの登場作品数は2018年現在で12作品ととても多く、2019年に公開予定のハリウッド版ゴジラへの登場も決定しており、今後も出演数が増えていくでしょう。

 

▼2019年公開予定のハリウッド版ゴジラ予告編

 

今回はそんなモスラの中からモスラ作品の「昭和シリーズ」に登場したモスラの撮影秘話や裏話を紹介していきます。

 

モスラ作品「昭和シリーズ」

▼モスラ作品「昭和シリーズ」一覧(1961年「モスラ」以外はゴジラ「昭和シリーズ」にもなっている)

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’61 モスラ AP(別料400円)・TT(別料400円)・TD楽天(別途300円)
’64 モスラ対ゴジラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’64 三大怪獣 地球最大の決戦 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’66 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’68 怪獣総進撃 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

表に記載無しの場合は取り扱い無し

別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

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モスラの由来

 

昭和シリーズの撮影秘話や裏話を紹介する前に、全体に関係する「モスラ」という名前の由来を紹介します。

モスラの羽の模様はきれいで、見た目の可愛さも相まって「蝶」がモチーフの怪獣だと思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、モスラという名前を英語にするとそのモチーフがよく分かります。

 

名前を英語にすると「MOTHRA」です。

これは蛾を意味する「MOTH」母を意味する「MOTHER」の組み合わせでできています。

あの見た目で「蝶」ではなく「蛾」がモチーフというのは衝撃的ですが母性を象徴する守護神として描かれることが多いため、「MOTHER」が入っているのは納得がいきます。

モスラの繭はカイコ、成虫はヤママユガ、成虫の羽はヨロイチョウを参考にした造形です。ヨロイチョウという名前は一見、蝶の仲間のようですが分類は蛾となります。

 

つまりモスラはきれいで可愛い蛾ということになりますね。

モスラには小美人が歌う「モスラの歌」というものがあります。

小美人とは
モスラ作品によく登場する妖精。歴代には長澤まさみなどが演じている。

▼小美人


▼矢野顕子が歌う「モスラの歌」(視聴できます)

 

聴いたことがある人はわかるかと思いますが、この歌は日本語ではありません。

実はこの歌はインドネシア語で、留学生に翻訳を頼み、日本語からインドネシア語にしたことで、あの神秘さを出しています。

モスラには「モスラの歌」以外にも、「マハラ・モスラ」・「聖なる泉」・「幸せを呼ぼう」・「インファントの娘」・「祈りの歌」・「モスラレオ」・「ハオラモスラ」といくつかの歌が存在します。

 

モスラ(1961)

基本情報

作品名 モスラ
発表年 1961年
上映時間 106分
監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特技)
出演 フランキー堺
備考 モスラ初登場作品。「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二氏が特撮監督。

~あらすじ~

北海道で巨大な化石が発見される。その化石はかつて、妖精たちが宇宙怪獣デスギドラを閉じこめた封印の化石であった。封印が解かれてしまったことを知ったある島の住民2人は、デスギドラの復活を阻止しようと日本へ向かう。だがそれも虚しくデスギドラが復活。デスギドラに立ち向かう為にモスラが復活する・・・

 

▼デスギドラ

 

モスラの初登場は1961年公開の『モスラ』です。

ゴジラ・ラドンに続く怪獣を作り出そうと単独作品が制作されました。日米合作の作品で、構想3年で制作費が2億円とかなり力を入れています。(ゴジラ第1作目の制作費は7000万円)

女性でも見ることができる怪獣映画を目指し、「可愛らしい美人を出す」という制作陣の一言から「小美人」が誕生しました。

 

▼小美人

 

公開当時、東宝撮影所の食堂ではロールパンを幼虫、ゆで卵を卵に見立てた「モスラ弁当」というものが販売されていたようです。

 

▼ロールパン

▼ゆで卵

 

モスラの幼虫は移動時に成長するという設定で、最大180メートルまで成長します。成虫は体長135メートル、翼長250メートルと歴代モスラの中で1番の大きさを誇ります。

 

▼幼虫

▼成虫

 

幼虫のスーツは10メートルと巨大で、スーツの中に8人ものスタッフが入り演じています。「着ぐるみに8人」というのは後にも先にもないでしょう。

着ぐるみの他にローラーの付いた自走式(自分で走る方式)のミニチュアも作成されました。

幼虫の独特のイボにはフジツボを使用し、ひげにはトウ(籐:植物)を使用しています。

また、幼虫の表面はツヤを出すためにソフトビニールで覆われています。このツヤが監督に大好評で、監督の喜ぶ顔が見たいという理由から撮影で剥がれる度にコーティングを繰り返していたようです。

健気なスタッフのおかげで完成度の高いモスラが出来上がりました。

 

成虫は2メートルのミニチュアが制作され、複眼は後に仮面ライダーにも応用されています。

▼青い眼のようなものが「複眼」

▼仮面ライダー

 

操演用(操って動かす用)のスーツを羽ばたかせるためにクレーンに蝶板(=蝶番(ちょうつがい)のこと)で合わせたスノコを釣り上げました。

 

▼蝶番

 

初登場からスタッフがかなり力を入れていたことが分かるエピソードばかりですね。

 

視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’61 モスラ AP(別料400円)・TT(別料400円)・TD楽天(別途300円)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

モスラ対ゴジラ・三大怪獣 地球最大の決戦

基本情報

作品名 モスラ対ゴジラ
発表年 1964年
上映時間 89分
監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)
出演 宝田明
備考 ゴジラシリーズ4作目。1961年に公開された「モスラ」の続編でもある。

~あらすじ~

ある時、モスラの卵が漂流し人間が発見する。その卵等を金儲けに人間が利用しようとすると妖精「小美人」は人間に不信感を抱く。その頃ゴジラは、モスラの卵があるという地・静之浦に迫った。そこへモスラが飛来し、ゴジラとモスラは戦いを繰り広げる・・・

 

基本情報

作品名 三大怪獣 地球最大の決戦
発表年 1964年
上映時間 93分
監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)
出演 夏木陽介
備考 ゴジラシリーズ5作目。前作「モスラ対ゴジラ」の続編。

~あらすじ~

巨大な隕石が日本へ落下する。その後、金星人を名乗って地球の危機を訴える女性が東京に現れ、「ラドンが復活する」や「ゴジラが出現する」と予言をするが、誰も信じる事は無かった。実は、その女性はある国の王女で金星文明の滅亡を避けて地球へ逃れてきた金星人の血が流れており、それが予知能力を発揮していたのだった。そして日本に落ちた隕石からキングギドラが誕生する・・・

 

「昭和シリーズ」は『モスラ』以外の作品は撮影秘話や裏話が多くはありません。そのため、これからは2つずつの作品の撮影秘話や裏話をまとめて紹介します。

 

まず、『モスラ対ゴジラ』はゴジラシリーズ第4作目で、ゴジラが初めて他の怪獣に負けた作品です。

そのため、初めてゴジラに勝った怪獣がモスラということになります。

登場するモスラの幼虫は着ぐるみではなく、ギミック(動く仕掛け)が仕掛けられたミニチュアが使用されました。孵化シーンでは手で操るギニョール(≒パペット)が使用されています。

 

『三大怪獣 地球最大の決戦』では金星人を演じた若林映子に「モスラちゃん」の愛称で可愛がられていました。さすがの女性人気ですね。

 

若林映子(1939-)
若林映子(わかばやし あきこ)は日本の女優。東宝映画を中心に出演。過去にはアメリカ映画の「007」のボンドガールにも出演した。

▼若林映子

 

視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’64 モスラ対ゴジラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’64 三大怪獣 地球最大の決戦 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘・怪獣総進撃

基本情報

作品名 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
発表年 1966年
上映時間 87分
監督 福田純(本編)円谷英二(特撮)
出演 宝田明
備考 ゴジラシリーズ7作目。

~あらすじ~

とある小舟を巨大なエビの怪獣「エビラ」が襲う。巨大なハサミによる攻撃に人間たちは恐れおののく。そんな中、主人公は偶然にも島の谷底に眠っているゴジラを発見し、電撃により復活させる。ゴジラとエビラによる闘いは両者譲らないものとなるが、2回目の闘いが繰り広げられる。そんな中、その闘いの舞台となっていた島に眠っていたモスラが目覚める・・・

 

基本情報

作品名 怪獣総進撃
発表年 1968年
上映時間 89分
監督 本多猪四郎(本編)有川貞昌(特撮)
出演 久保明
備考 ゴジラシリーズ9作目。昭和ゴジラシリーズでは登場する怪獣の数が最多。

~あらすじ~

舞台は20世紀末。怪獣たちを集めて管理していた怪獣ランド。その怪獣ランドへ毒ガスが充満すると共にそこにいた怪獣たちが世界各地に出現し破壊行動を繰り返す。なぜこのような事態になったのか分からない人間たち。しかし実はこの事件は地球征服をたくらむ者たちの策略だった事が明らかになる・・・

 

『ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘』では成虫のみが、『怪獣総進撃』では幼虫のみが登場します。

『ゴジラ エビラ モスラ 南海の大決闘』で小美人がモスラに乗るシーンがありますが、その時のモスラの体毛はススキを使用しています。

 

▼ススキ

photo by Miya.m CC 表示-継承 3.0

 

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視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’66 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’68 怪獣総進撃 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

 

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著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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