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著者:山田チャーハン
幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。
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モスラの裏話・撮影秘話 【平成3部作】
1961年の『モスラ』に続き、35年の時を経て1996年にモスラの単独作品が制作されました。
それが『モスラ(1996)』・『モスラ2 海底の大決戦』・『モスラ3 キングギドラ来襲』の3作品で、これらは総称して「モスラ平成三部作」と呼ばれています。
平成三部作では今まで紹介してきたようなゴジラシリーズでは見ることのできないモスラの姿を見ることができ、単独作品ならではの見所と言えるでしょう。
今回はそんな「平成三部作」に登場するモスラの撮影秘話や裏話を紹介していきます。
▼モスラ平成3部作一覧
公開 | タイトル | 視聴可能動画サービス | |||||
’96 | モスラ | AP(別料400円)・TT(別料400円)・TD・dTV・楽天(別途300円) | |||||
’97 | モスラ2 海底の大決戦 | AP(別料400円)・TT(別料400円)・TD・dTV・楽天(別途300円) | |||||
’98 | モスラ3 キングギドラ来襲 | AP(別料400円)・TT(別料400円)・TD・dTV・楽天(別途300円) |
- Hu=Hulu
- AP=Amazon Prime
- TT=TSUTAYA TV
- TD=TSUTAYA DISCUS
- dTV=dTV
- UN=U-NEXT
- 楽天=楽天TV
表に記載無しの場合は取り扱い無し
別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要
モスラ(1996)
基本情報
作品名 | モスラ |
発表年 | 1996年 |
上映時間 | 106分 |
監督 | 米田興弘(本編)川北紘一(特技) |
出演 | 小林恵・山口紗弥加 |
備考 | モスラ単独作品2作目。モスラ平成3部作の1作目。 |
~あらすじ~
北海道で森林の伐採をしていたある会社の人物が恐竜を絶滅させた原因にもなった宇宙怪獣「デスギドラ」の封印をしていた「盾」を娘のお土産として持ち帰ってしまう。それが封印の盾である事を後に知るが、時すでに遅くデスギドラが復活する。デスギドラに対抗すべくモスラが挑むが苦戦を強いられる・・・
▼デスギドラ
この作品は「家族愛」と「環境破壊」をメインテーマに作られています。
ゴジラシリーズやモスラ単独作品を問わず、モスラが登場する作品は家族愛や環境破壊が定番のようです。
テーマに家族愛があるためか全体的にファンタジー要素が強く、優しい作風になっています。
今作には「親モスラ」と「新モスラ」の2体が登場します。
▼新モスラ
photo by Bandai Namco Entertainment Europe
親モスラは翼長50メートルとそこまで大きくはなく、劇中でも新モスラに役割を託し、死んでしまうため「平成三部作」の中でメインで活躍するモスラではありません。
「平成三部作」の主人公と言えるのは新モスラで、幼虫は体長25メートル、成虫は翼長53メートルです。成虫は「グリーンモスラ」と呼ばれることもあります。
CGを多用しており、今までの作品のスーツを使ったモスラとはテイストの違うモスラを楽しむことができるでしょう。
もちろんスーツを使った撮影が全くないわけではありません。
成虫のスーツは汚れやすかったようで「触れる時は手をキレイに洗ってから」という指示がありました。白いモスラは汚れが目立ってしまいますからね。
視聴方法
公開 | タイトル | 視聴可能動画サービス | |||||
’96 | モスラ | AP(別料400円)・TT(別料400円)・TD・dTV・楽天(別途300円) |
Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要
モスラ2 海底の大決戦
基本情報
作品名 | モスラ2 海底の大決戦 |
発表年 | 1997年 |
上映時間 | 100分 |
監督 | 三好邦夫(本編)川北紘一(特技) |
出演 | 小林恵・山口紗弥加 |
備考 | モスラ平成3部作の2作目。前作「モスラ」の続編。 |
~あらすじ~
前作から1年経った日本で奇妙な生物が日本全域に広まり漁師などが負傷する出来事が起きる。それは怪獣「ダガーラ」の出現の予兆であった。その後ほどなくしてダガーラは復活する。モスラがダガーラに対抗しようとするも、難敵の前に苦戦を強いられる。ダガーラを倒す宝があると知った少女が宝を探す冒険に出る・・・
▼ダガーラ
今作のテーマは「環境破壊」と「子供たちの冒険譚(ぼうけんたん・冒険の物語のこと)」の2つです。
子供たちの冒険譚ということで子役が複数人登場しますが、その中には今や人気女優として大活躍中の満島ひかりが出演しています。
▼満島ひかり
photo by Dick Thomas Johnson from Tokyo, Japan – Mitsushima Hikari at Opening Ceremony of the Tokyo International Film Festival 2017
前作の新モスラが「レインボーモスラ」と呼ばれる今後の基本形態となる姿に変化します。
レインボーという名の通り、羽の模様がきれいですよ。
▼レインボーモスラ
そしてモスラに「水中モード」という新たな形態が登場します。
別名は「アクアモスラ」で、その名の通り水の中で活躍するための姿です。
▼中心にいるモスラの右下にいるのが「アクアモスラ」
2枚だった羽は4枚に増え、水の抵抗を減らすためシャープな姿に変化しました
「アクアモスラ」の翼長は30メートルで、水中での速度は200ノット(約370km/h)です。
200ノットを時速で考えると時速370キロと新幹線よりも速いことが分かります。空中も水中も活動できる万能な怪獣へと進化しました。
「アクアモスラ」のスーツはラテックスゴムが使われ、羽には塩化ビニールを使用し透明感が出るように工夫されています。
視聴方法
公開 | タイトル | 視聴可能動画サービス | |||||
’97 | モスラ2 海底の大決戦 | AP(別料400円)・TT(別料400円)・TD・dTV・楽天(別途300円) |
Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要
モスラ3 キングギドラ来襲
基本情報
作品名 | モスラ3 キングギドラ来襲 |
発表年 | 1998年 |
上映時間 | 100分 |
監督 | 米田興弘(本編)鈴木健二(特撮) |
出演 | 小林恵・建みさと |
備考 | モスラ平成3部作の3作目(最終作)。前作「モスラ2」の続編。 |
~あらすじ~
ある日、突如キングギドラが日本に来襲する。キングギドラは人間の子供達をさらって食べる事で自分のエネルギーにしようと試みる。そこでモスラが召喚され、キングギドラへ挑むがあっけなく敗北してしまう。モスラはかつて1億3千年前に恐竜を滅ぼしたというキングギドラを倒す事でこの脅威から逃れようと、古代へタイムスリップする・・・
▼キングギドラ
シリーズ最終作となるこの作品では、世界の怪獣の中でもトップクラスと言えるほどの強さを持ったモスラへとさらなる進化を遂げます。
過去へとタイムスリップ際に「原始モスラ」という幼虫が登場しますが、その体長は15メートルとまだまだ成長途中です。
▼原始モスラ
ちなみに、タイムトラベル中のモスラは「光速モード」と呼ばれ、全てCGで描かれています。
そのため、スーツなどの造形物は存在しません。
原始モスラが屋久杉の下で1万年分の力を貯めて成長した姿が「鎧モスラ」です。
▼屋久杉林
photo by
▼中心に映っているのが「鎧モスラ」
翼長は50メートルと大きくはありませんが、体毛や触覚がなく足が隠れています。(大きなモスラ(初代モスラ)は翼長250メートルにもなる)
「鎧モスラ」の名の通り全身が硬化しており、あらゆる攻撃が効きません。羽も硬度が高く、横切ってキングギドラの翼を切断するほどの鋭さがあります。
▼キングギドラ
スーツは4つほど用意され、生物感が出るように工夫が施されました。
無事にキングギドラを撃退した後の姿が「エターナルモスラ」です。
「鎧モスラ」の攻撃的な見た目とは真逆で、ふわふわとした可愛く優しい見た目をしています。平和が訪れ、戦う必要がなくなった「非戦闘形態」と言えるでしょう。是非劇中で確認していただければと思います。
視聴方法
公開 | タイトル | 視聴可能動画サービス | |||||
’98 | モスラ3 キングギドラ来襲 | AP(別料400円)・TT(別料400円)・TD・dTV・楽天(別途300円) |
Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要
著者:山田チャーハン
幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。
お問い合わせはこちらから
Twitter(山田)@yamada_chahan