2代目ゴジラの裏話・撮影秘話② 【三大怪獣 地球最大の決戦~怪獣島の決戦 ゴジラの息子】

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特撮は子供の頃に誰もが一度は目にしたことがあると思います。ですが大人になってからも充分楽しめる映画なのです。裏話や撮影秘話を知る事でより作品を楽しむことができるのです!

「特撮をもっと楽しむための裏話図鑑 ~ゴジラ~編」はこちらから!

著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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Twitter(山田)@yamada_chahan

 

 

 

ゴジラ作品は同じ「ゴジラ」でもスーツや造形が変わります。

2代目ゴジラは2作目『ゴジラの逆襲』から15作目『メカゴジラの逆襲』の「昭和シリーズ」の終了まで登場しました。

1954年の1作目『ゴジラ』を除いて昭和シリーズの終了までは「2代目ゴジラ」と呼ばれますが、その見た目は作品ごとに異なります。

このページでは2代目ゴジラが登場した昭和シリーズ5作品目(三大怪獣 地球最大の決戦)~8作品目(怪獣島の決戦 ゴジラの息子)について作品ごとに裏話や撮影秘話を紹介していきます。

 

▼ゴジラ「昭和シリーズ」一覧(2代目ゴジラは「ゴジラの逆襲」以下。薄いオレンジ背景が今回紹介する作品)

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’54 ゴジラ(初代ゴジラ) AP(別料)・TT(別料)・TD楽天(別途)
’55 ゴジラの逆襲 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’62 キングコング対ゴジラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’64 モスラ対ゴジラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’64 三大怪獣 地球最大の決戦 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’65 怪獣大戦争 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’66 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’67 怪獣島の決戦 ゴジラの息子 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’68 怪獣総進撃 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’69 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’71 ゴジラ対へドラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’72 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’73 ゴジラ対メガロ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’74 ゴジラ対メカゴジラ AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)
’75 メカゴジラの逆襲 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

表に記載無しの場合は取り扱い無し

別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

三大怪獣 地球最大の決戦(決戦ゴジ)

基本情報

作品名 三大怪獣 地球最大の決戦
発表年 1964年
上映時間 93分
監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)
出演 夏木陽介
備考 ゴジラ5作目。前作「モスラ対ゴジラ」の続編。

~あらすじ~

巨大な隕石が日本へ落下する。その後、金星人を名乗って地球の危機を訴える女性が東京に現れ、「ラドンが復活する」や「ゴジラが出現する」と予言をするが、誰も信じる事は無かった。実は、その女性はある国の王女で金星文明の滅亡を避けて地球へ逃れてきた金星人の血が流れており、それが予知能力を発揮していたのだった。そして日本に落ちた隕石からキングギドラが誕生する・・・

 

この作品に出てくるゴジラは通称「決戦ゴジ」と呼ばれています。

新規に造られたスーツではなく、前作「モスラ対ゴジラ」のゴジラ、通称「モスゴジ」のスーツを流用して作られた決戦ゴジは、モスゴジに比べて顔つきが丸くなっています。

 

▼決戦ゴジ

 

モスラシリーズに出てくる妖精「小美人」が怪獣の言葉を通訳することで、人間とゴジラが共闘することに成功しました。人間とゴジラの共闘はゴジラシリーズでは初の事となります。

▼小美人

 

後にこの決戦ゴジのスーツと前作モスゴジの頭部を使用し、ウルトラQのゴメスへと改修されました。

 

ウルトラQのゴメス
ウルトラQは1966年にテレビ放映された特撮ドラマで、「ウルトラマン」シリーズの第1作。

▼ウルトラQ(画像クリックでDVD詳細へ)

「ゴメス」はそのウルトラQに登場する怪獣。(上のDVD表紙もゴメス)

▼ゴメス

 

視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’64 三大怪獣 地球最大の決戦 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

怪獣大戦争(大戦争ゴジ)

基本情報

作品名 怪獣大戦争
発表年 1965年
上映時間 94分
監督 本多猪四郎(本編)円谷英二(特撮)
出演 宝田明
備考 ゴジラ6作目。日本とアメリカの合作。

~あらすじ~

遠い星、X星の調査へ地球連合の富士一夫とグレン・ニックは向かう。高度な文明があるのにも関わらずキングギドラのせいで地下生活を強いられているX星人と出会う。X星人はキングギドラへの対抗手段として、ガンの特効薬を渡す代わりに地球怪獣のゴジラとラドンの力を借りたいと二人に申し出てくる。

X星に運ばれたゴジラとラドンはキングギドラを撃退するが全てが上手くいきすぎている物語にどんでん返しが待っている・・・!

 

この作品のゴジラは通称「大戦争ゴジ」と呼ばれています。

「モスラ対ゴジラ」のモスゴジの型を利用したスーツを新たに作成したスーツが使われています。縦に真っ直ぐな体表が特徴的です。

 

▼大戦争ゴジ

 

この作品は作風がコミカルだったため、他作品に比べゴジラの動きもコミカルになっており、劇中で見せた「シェー」のポーズは今でも賛否両論で物議を醸しています。

 

▼ゴジラの「シェー」

シェー

赤塚不二夫の漫画「おそ松くん」に登場する「イヤミ」というキャラクターが驚いた時にするポーズ。日本で大流行した。

▼アニメおそ松くん(左のピンクスーツが「イヤミ」)

▼「シェー」をするイヤミ

 

今作の大戦争ゴジ頭部と前作「三大怪獣 地球最大の大決戦」のゴジラ(決戦ゴジ)のスーツがつなげられ、そして首元にエリマキを付けられでウルトラマンに登場する怪獣「ジラース」となりました。

 

▼決戦ゴジ(スーツ)

▼大戦争ゴジ(頭部)

▼ジラース(決戦ゴジの「スーツ」と大戦争ゴジの「頭部」+エリマキ)

 

視聴方法

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’65 怪獣大戦争 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(南海ゴジ)

基本情報

作品名 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
発表年 1966年
上映時間 87分
監督 福田純(本編)円谷英二(特撮)
出演 宝田明
備考 ゴジラ7作目。

~あらすじ~

とある小舟を巨大なエビの怪獣「エビラ」が襲う。巨大なハサミによる攻撃に人間たちは恐れおののく。そんな中、主人公は偶然にも島の谷底に眠っているゴジラを発見し、電撃により復活させる。ゴジラとエビラによる闘いは両者譲らないものとなるが、2回目の闘いが繰り広げられる。そんな中、その闘いの舞台となっていた島に眠っていたモスラが目覚める・・・

 

この作品のゴジラは通称「南海ゴジ」と呼ばれています。

元々この映画はキングコングを主役とした企画でしたが、アメリカの要望により実現せず最終的にキャラクターがゴジラに変更されました。

そのため、ゴジラがキングコングのような動きをしたりやパワフルな戦い方をしたりしているのが特徴の作品です。

 

▼キングコング

「キングコング」の裏話・撮影秘話は第7章で!(このページは第1章) 「キングコング」の裏話・撮影秘話は第7章で!(このページは第1章)

 

この作品でゴジラは美女を見つけると鼻をこすって照れる仕草をします。これは加山雄三の「君といつまでも」の一部分の真似をしています。

 

加山雄三「君といつまでも」
加山雄三氏の代表曲の一つ。この歌のセリフ部分で加山雄三氏が鼻をこすって照れる仕草をする。それをゴジラがマネをした。

 

視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’66 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

 

怪獣島の決戦 ゴジラの息子(息子ゴジ)

基本情報

作品名 怪獣島の決戦 ゴジラの息子
発表年 1967年
上映時間 86分
監督 福田純(本編)有川貞昌(特撮)
出演 高島忠夫
備考 ゴジラ8作目。ゴジラの息子が初登場。

~あらすじ~

嵐の中、観測機が海上を突き進むゴジラを発見する。その先にはゾルゲル島という孤島があった。そんな中人間により気象コントロール実験が行われるが、謎の妨害電波により実験は失敗する。その為島が高温になってしまい、島の大カマキリが怪獣カマキラスへと進化する。

怪獣カマキラスは巨大な卵を発見し、その卵の中からゴジラの息子である怪獣「ミニラ」が孵化する。ミニラに攻撃しようとするカマキラスと怪獣クモンガとゴジラの壮絶な闘いが繰り広げられる・・・

 

この作品のゴジラは通称「息子ゴジ」と呼ばれています。

映画タイトル通り、息子怪獣の「ミニラ」を教育するお父さんとしての一面を見せたのが息子ゴジです。

▼ミニラ

 

これまでよりゴジラのスーツは大きくなり、顔つきは長めに変更されました。また、背ビレの形もこれまでとは違った形になっています。

 

▼息子ゴジとミニラ

 

「寝転ぶミニラを尻尾で遊ばせる」「放射熱線を教える」など歴代随一の『パパゴジラ』でしょう。

 

視聴方法

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’67 怪獣島の決戦 ゴジラの息子 AP(別料)・TT(別料)・TDdTV(別途)・楽天(別途)

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著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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ガメラの裏話・撮影秘話① 【昭和シリーズ】

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特撮怪獣はゴジラだけではありません。ゴジラに登場するモスラやキングギドラ、そして海外で誕生した特撮怪獣まで。怪獣たちの裏話・撮影秘話を知る事で特撮を何倍も楽しむことができるのです!

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幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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ガメラの裏話・撮影秘話 【昭和シリーズ】

▼ガメラ

 

日本を代表する怪獣特撮として1番有名なのはゴジラでしょう。

しかし、日本にはゴジラ以外にも様々な怪獣特撮があります。その中には1作品で終わってしまうものもあり、全てが大人気と言い切ることはできませんが。

そんな怪獣特撮の中にゴジラシリーズと肩を並べ、日本の2大怪獣特撮と呼ばれるシリーズがあります。

 

それが「ガメラシリーズ」です。

 

ガメラシリーズは

「昭和シリーズ」

「平成3部作」

「角川ガメラ」

と3つの区切りがあり、数々の作品が制作されてきました。

今回はその中からガメラシリーズの始まりである「昭和シリーズ」の撮影秘話や裏話について紹介します。

※制作会社はゴジラは東宝、ガメラは大映と異なります。

 

▼ガメラ「昭和シリーズ」一覧

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’65 大怪獣ガメラ
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
  • TT(別料381円)
’66 大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
  • TT(別料381円)
’67 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
  • TT(別料381円)
’68 ガメラ対宇宙怪獣バイラス
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
’69 ガメラ対大悪獣ギロン
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
’70 ガメラ対大魔獣ジャイガー
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
’71 ガメラ対深海怪獣ジグラ
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
’80 宇宙怪獣ガメラ
  • Hu(2週間お試し)
  • AP(別料300円)
  • TT(別料381円)

※表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

「大怪獣ガメラ」基本情報

公開 1965
上映時間 78分
監督 湯浅憲明
出演者 船越英一郎
備考 ガメラ1作目・白黒映画

~「大怪獣ガメラ」あらすじ~

ジェット機をたたき落とし、東京タワーをわし掴み! 火を吹いて空を飛ぶ世紀の大怪獣!北極海の氷の下に8000年以上も眠り続けていた”ガメラ”が、原爆により突然目を醒ました! 大映が初めて挑んだ怪獣映画「ガメラ」シリーズの記念すべき第1作

(引用:amazon prime video

 

ガメラの誕生

 

ガメラの誕生には先に制作されていたゴジラが関係しています。(ゴジラの1作目は1954年。ガメラの1作目は1965年。)

1960年代はゴジラの人気に便乗し、たくさんの怪獣特撮が制作されました。

その中の1つがガメラだったのです。

少し何かの時代のズレがあったらガメラはシリーズ化されずガメラではない怪獣がシリーズ化されていたかもしれませんね。

ガメラは人気が出たためシリーズ化され、昭和シリーズは8作品(先述の表より)が制作されました。

 

ガメラの能力


一見するとガメラは怪獣という印象を受けないかもしれません。なぜなら巨大な亀だから。

ガメラのモチーフはなぜ亀なのでしょうか。

これは当時制作を考えていた大映の社長が関係しています。

 

大映
昭和ガメラシリーズを制作した映画会社。ちなみにガメラ平成シリーズは倒産後徳間書店グループで再建した「新大映」、角川ガメラは角川が営業権を持った「大映」が制作している。

ゴジラは「東宝」が制作している。

 

ある時、飛行機に乗った大映の社長がふと下を見たところ、見えた島の形が亀の甲羅に似ていたそうです。

そこからガメラのモチーフは亀になりました。

 

また、ガメラは実際の亀と同じように頭や尻尾、手足を甲羅の中に収納することができます。

収納した手足部分から火炎を噴射して飛行することが可能です。飛行能力はゴジラより上といえるでしょう。

 

 

ガメラは子供向け映画ですが流血表現も少なくはなく、ガメラの血液は緑色です。

 

見た目がかわいらしいので人間に対して友好的なイメージがあるかもしれませんが、第1作目は悪役として描かれています。

2作目以降に友好的なヒーロー怪獣として描かれるようになりました。

 

スーツと撮影時の苦労

 

ガメラのスーツが作られる前には50枚ほどのデザイン画が用意されています。

その中にはムカデのように這うガメラやテントウムシのように甲羅が水玉のガメラなど、現在のガメラとはかけ離れているものもあったそうです。

 

飛行時の撮影はミニチュアが用意されましたが、先述したように火炎を出しながら回転して飛行するとミニチュアの甲羅がへこんでしまう(火炎の熱が原因かと思いますが正式な事は不明)ことが判明したため、ミニチュアの芯にジュラルミン(アルミニウムの一種)が入れられました。

 

ジュラルミンが入った事により甲羅の安定性は増したものの、60キロ以上の重さになり、台車で運ばなければならなくなったようです。

飛行時の撮影の苦労はそれだけではありません。

飛行時の噴射熱で操演用のピアノ線が焼き切れてしまうなどの苦労もありました。

 

操演とは
スーツアクターがスーツに入るのではなく、ピアノ線などでスタッフが外から操って演じる事。

 

このような苦労の積み重ねがガメラを人気シリーズへと成長させていったのかもしれませんね。

 

 

 

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著者:山田チャーハン

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メカゴジラの裏話・撮影秘話③ 【ミレニアムシリーズ】

Webon紹介目次著者
特撮怪獣はゴジラだけではありません。ゴジラに登場するモスラやキングギドラ、そして海外で誕生した特撮怪獣まで。怪獣たちの裏話・撮影秘話を知る事で特撮を何倍も楽しむことができるのです!

「特撮をもっと楽しむための裏話図鑑 ~その他怪獣編~」はこちらから!

著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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メカゴジラの裏話・撮影秘話 【ミレニアムシリーズ】

 

「昭和シリーズ」(昭和に放映されたゴジラ作品)「平成(vs)シリーズ」(平成に多くが放映された作品)に登場したメカゴジラ。

国内最後のシリーズである「ミレニアムシリーズ」にも登場します。

 

ミレニアムシリーズとは

2000年から始まったゴジラの新シリーズ。「ゴジラ2000ミレニアム」をはじめとする作品がこのシリーズに当たる。

▼ゴジラ2000ミレニアム(画像クリックでDVD詳細へ)

▼ミレニアムシリーズのメカゴジラ

photo by Hunini CC 表示-継承 4.0

ゴジラ「ミレニアムシリーズ」のゴジラの裏話・撮影秘話は「特撮裏話図鑑~ゴジラ編~」で!(このページは「特撮裏話図鑑2~その他怪獣編~」) ゴジラ「ミレニアムシリーズ」のゴジラの裏話・撮影秘話は「特撮裏話図鑑~ゴジラ編~」で!(このページは「特撮裏話図鑑2~その他怪獣編~」)

 

ミレニアムシリーズに登場するメカゴジラはゴジラ作品でありながら「メカゴジラ自体」や「メカゴジラを取り巻く人々」について描かれている場面が多いです。

このことからメカゴジラがファンから人気が高い怪獣であったと言えるでしょう。

 

今回はそんな「ミレニアムシリーズ」に登場するメカゴジラの撮影秘話や裏話について紹介していきます。

 

▼メカゴジラが登場するゴジラ「ミレニアムシリーズ」作品一覧

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’02 ゴジラ×メカゴジラ AP(別料400円)・TT(別料400円)・TDdTV(別料300円)・楽天(別料300円)
’03 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS AP(別料400円)・TT(別料400円)・TDdTV(別料300円)・楽天(別料300円)

表に記載無しの場合は取り扱い無し

別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

ゴジラ×メカゴジラ・ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS

基本情報

作品名 ゴジラ×メカゴジラ
発表年 2002年
上映時間 88分
監督 手塚昌明
出演 釈由美子
備考 ゴジラ26作目(ミレニアムシリーズ4作目)。

~あらすじ~

ある日、ゴジラが日本へ上陸する。自衛隊の準備していた武器が無残にもゴジラに破壊されるが、かつて倒した初代ゴジラの骨格を元に「機龍(きりゅう)」と呼ばれるメカゴジラを日本は発明する。機龍はゴジラを追い詰めるも、初代ゴジラの意識が目覚めてしまい機龍はコントロール不能になってしまう・・・

 

基本情報

作品名 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
発表年 2003年
上映時間 91分
監督 手塚昌明
出演 金子昇
備考 ゴジラ27作目(ミレニアムシリーズ5作目)。前作「ゴジラ×メカゴジラ」の続編。

~あらすじ~

前作のゴジラ対機龍(メカゴジラ)の闘いから1年後、主人公の前に妖精「小美人」が出現する。小美人は機龍を海に返せ(機龍は海に沈んでいた初代ゴジラから作成されたメカゴジラ)と言うが対ゴジラの為に必要な機龍を主人公が海に返すよう求めても政府はそれを認めない。そうこうしているうちにゴジラが出現する。そこへモスラがやってきてゴジラに対抗するがモスラは劣勢になる。機龍を操作する主人公は機龍を出動させる・・・

▼モスラ

 

 

「ミレニアムシリーズ」でメカゴジラが登場するのは

『ゴジラ×メカゴジラ』

『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』

の2作品です。

 

ちなみに『ゴジラ×メカゴジラ』には「ゴジラ」の愛称で親しまれていた野球選手の松井秀喜選手がゲスト出演しました。

 

▼松井秀喜選手

photo by Keith AllisonSPORT MLB BASEBALL Uploaded by Japan Maik  CC 表示-継承 2.0

 

今作のメカゴジラは作中で「3式多目的戦闘システム(Multi-purpose Fighting System-3)」という型番が付いています。2003年に完成したという設定のため「3式」と名付けられているそうです。

ここでは分かりやすいので「メカゴジラ」と呼びますが、この作品のメカゴジラの正式名称は『3式機龍(さんしき きりゅう)』です。

作中でメカゴジラと呼ばれることはほとんどなく、「機龍」の愛称で親しまれています。

 

第1作の『ゴジラ』と世界観がつながっており、「オキシジェンデストロイヤー」で溶けずに残った「初代ゴジラ」の骨格を活かして開発された、という設定です。

 

第1作「ゴジラ」(1954)
▼ゴジラ(画像クリックでDVD詳細へ)

「ゴジラ」(1954)の裏話・撮影秘話は特撮裏話図鑑~ゴジラ編~で!

 

オキシジェンデストロイヤーとは
第1作「ゴジラ」で使用されたゴジラを死滅させる事ができる兵器。水中で使用するとその場にいる生物が全て死滅する。

▼オキシジェンデストロイヤー

 

ミレニアムシリーズのメカゴジラは「昭和シリーズ」「平成(vs)シリーズ」のメカゴジラと比べると刺々しく、攻撃的な印象で、映画の予告でも「超攻撃型メカゴジラ」と紹介されています。

 

▼昭和シリーズのメカゴジラ

photo by Bandai Namco Entertainment Europe CC 表示 3.0

▼平成(vs)シリーズのメカゴジラ

photo by Hunini CC 表示-継承 4.0

▼ミレニアムシリーズのメカゴジラ

photo by Hunini CC 表示-継承 4.0

 

これまでのメカゴジラにはなかった目元の赤いラインが特徴的です。

着ぐるみだけでなく、CGで描かれるシーンもあるため、これまでのメカゴジラよりも滑らかに動きます。

「昭和シリーズ」「平成(vs)シリーズ」のメカゴジラは劇中において、内部に人が入り操縦していましたが、機龍は内部に入ることなく遠隔操作が可能です。

 

『ゴジラvsメカゴジラ』でメカゴジラのデザインを担当した西川伸司が、機龍のデザインも担当しています。同じ人がデザインしていてもここまで見た目が変化するというのは流石デザイナーですね。

 

※「ゴジラ対メカゴジラ」「ゴジラvsメカゴジラ」「ゴジラ×メカゴジラ」は別作品

▼ゴジラ対メカゴジラ(1974)

▼ゴジラvsメカゴジラ(1993)

▼ゴジラ×メカゴジラ(2002)

 

これまでのメカゴジラと今作「機龍」の1番の違いは尻尾ではないでしょうか。「昭和シリーズ」「平成(vs)シリーズ」のメカゴジラの尻尾は短く、可動しませんでした。

一方、機龍の尻尾は長めに作られており、可動もします。そのため、尻尾による打撃攻撃ができるようになりました。

 

どうしても装備している派手な武器による攻撃に目を奪われがちですが、武器以外の攻撃方法の変化を楽しんでみるのも良いかもしれませんね。

 

視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’02 ゴジラ×メカゴジラ AP(別料400円)・TT(別料400円)・TDdTV(別料300円)・楽天(別料300円)
’03 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS AP(別料400円)・TT(別料400円)・TDdTV(別料300円)・楽天(別料300円)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

 

【特撮を観るならAmazon Prime Video(30日間無料お試しあり)】

 

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幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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