変わった趣味を見つける!ファンが語る魅力的な世界!

 

こんにちわ。Webon編集部の福永です。

私は編集者という立場で、世間からすると「変わっている」「珍しい」とされる趣味をお持ちの方のコンテンツ作成のお手伝いを多くさせていただきました。

世間から変わっているとされる趣味をお持ちの方が「なぜそれが好きなのか?」という理由を知ると「なるほど!それは興味深い!」と実際に取り組んでみたくなります。

マイナーなジャンルの趣味趣向をお持ちの方は、時には偏見の目にさらされることもありますが、周囲に流されることなく自分の感情に従い好きなものを突き詰めている姿勢には、清々しさや格好良さを感じます。

このページでは「変わった趣味」と「その趣味をお持ちの方の考え方」を紹介いたします。「変わった趣味を見つけたい」「変わった趣味の世界が知りたい」と思う読者様のお役に立てれば幸いです。

 

収集する趣味

ミルクグラス収集

▲ミルクグラスマニア大柴氏のコレクション棚

 

ミルクグラスは1950年頃のアメリカで誕生したヴィンテージ食器です。

ミルクグラスマニアの大柴氏は

アンティーク食器と言えば、西洋アンティーク食器を連想し『値段が高くて敷居が高い』と思ってしまう方もいます。ただミルクグラスは、リーズナブルで落としても簡単には割れないほど分厚く、家庭で日常的に使えるのです。

と語ります。

コレクションの棚を見ているととても可愛らしいです!

集めたくなる気持ちはとても理解できます。

 

▼詳しく知りたい方は「ミルクグラス入門」をご覧ください!

 

 

ビーチコーミング


By Virginia State Parks staffBI_BeachcombingUploaded by AlbertHerring, CC BY 2.0, Link
▲ビーチコーミングをする人

 

ビーチコーミングとは「海岸に流れ着いた漂着物を集め、観察すること」です。

こでまり氏(40代女性)は、小学生の子供とドライブがてら行った磯遊びの際に、ハンドクラフトの素材にいいかもと、貝を拾ったのがきっかけでビーチコーミングの世界に魅力されていきました。

こでまり氏は以下のように語ります。

採集するのは漂着物=落ちているものがメインなので、お金はほとんどかかりません。拾い集めるだけですから、場所さえ気を付ければお子さんでも楽しむことができます。

ハンドクラフトの素材を(無料で!)集めたり、赤い貝だけをコレクションしたり、ひたすら1cm未満の貝だけを見つけたり、また名前や生息地を調べて本格的な標本を目指すことも出来ます。

専門的な知識は必要なく、『間口は広く、奥行きは果てしなく深い』のがビーチコーミングの世界なのです。

ビーチコーミングには学問的なイメージがありましたが、誰でも取り組みやすい趣味のようです。

 

 

マイナースポーツ観戦

スノーボードビデオ

▲スノーボードビデオの例

 

多くの方は「スノーボードビデオ」をこれまで観たことが無いかと思います。

実は「スノーボードビデオ」を中心に活動している方もいて、大会では決して見られない技術よりも格好良さや凄さにこだわった滑りを観ることができるのが「スノーボードビデオ」の世界なのです。

スノーボードインストラクターを行う風祭氏は

ビデオにこそスノーボードのあらゆる魅力がつまっていますので、スノーボード好きなら是非大会だけでなく、スノーボードビデオも観ることをおすすめします。

と語ります。

スノーボードビデオには多種多様な作品があります。

例えば「車団地(カーだんち)」は「車で寝泊まりをしながら良い雪を求め、旅をしながらパウダースノーを楽しむ」というコンセプトのスノーボードビデオシリーズです。

 

▼車団地10予告編(プロデューサー公式動画)

 

またWEIRD JAPANがYouTubeで配信しているビデオシリーズの「WOW」では、一風変わった笑えるスノーボードを撮影し配信しています。

風祭氏は

一見【ふざけているだけ】にも見えますが、素晴らしい技術を持ったプロが本気でふざけるとこんなに面白い映像(笑える映像)になるのか、と観ていて非常に楽しめる映像です。

と語ります。

 

▼動画

 

▼おすすめのスノーボードビデオを知りたい方はこちら!

 

▼この趣味について深く知りたい方は「スノーボード大会観戦 動画鑑賞入門」をご覧ください!

 

モータースポーツ

 

モータースポーツとはモーターやエンジンで動く乗り物を使って行われるスポーツのことです。基本的には各々のルールに法って「速さ」を競う競技なのです。

モータースポーツで一番有名なのは「F1」ですが、様々なカテゴリーに分けられます。

未舗装であったり雪道であったりする一般道を走る「ラリー」。駐車場のような広い敷地で一台ずつ決められたコースを走りタイムを競う「ジムカーナ」。

 

▼モータースポーツのカテゴリーについて詳しくはこちら!

 

中には過酷なレースもあります。

「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」では、名前の通りなんと24時間走り続けます。世界中で知れ渡っている有名なレースで毎年20万人以上のお客さんが来場し、テレビ中継は世界中で5億世帯以上で観戦されています。

24時間なので夜間走行もあり、天候も刻々と変化します。この状況下では車両トラブルも多く、24時間完走すること自体が難しいレースなのです。

ゴールの瞬間はレースに参加した全ての人に20万人以上のお客さんから拍手が贈られ、その光景は言葉に表せないほどの感動を与えてくれるそうです。

 

▼ニュルブルクリンクについて詳しくはこちら!

 

モータースポーツの魅力をモータースポーツライターの河村氏は以下のように語ります。

大迫力の『音』エンジン。オイルの『匂い』(「え!?オイルの匂い!?」って思われるかもしれませんが、魅力の一つなんです!)。エンジンからくる『振動』が魅力なんです!観に行っていただければ私の言っている意味がわかります!

 

▼詳しく知りたい方は「モータースポーツ観戦初心者入門」をご覧ください!

 

映画・舞台鑑賞

東映実録映画

 

東映実録映画とは「実話をベースに東映(映画の製作会社)によって製作されたヤクザ映画」を指します。代表的な作品で言えば広島でのヤクザの抗争を描いた「仁義なき戦い」が挙げられます。

東映実録映画は圧倒的にリアルなヤクザ映画であることが魅力です。東映実録映画は事件の関係者に取材を敢行することはもちろん、中には題材となった抗争の中心人物のバックアップの基で製作された作品さえあるほどです。

東映実録映画入門の著者である國谷氏は語ります。

現代では暴力団の活動が制限され、映画の題材となるような大きな事件が起こることは少なくなりました。

事件の当事者たちの生々しい証言を反映した脚本と、現役ヤクザの生き様を目の当たりにしてきた俳優陣の演技が渾然一体となった実録映画の並々ならぬ熱量は、今の時代には再現することの難しいロスト・テクノロジー(失われた技術)であるといっても過言ではありません。

 

▼詳しく知りたい方は「東映実録映画入門」をご覧ください!

 

2.5次元ミュージカル

▲2.5次元ミュージカル定番作品「テニスの王子様」ダイジェスト映像

 

2.5次元ミュージカルは、アニメやゲームを舞台化した作品のことを指します。近年はミュージカル「刀剣乱舞」が紅白歌合戦に出場するなど、注目度が高まっているジャンルです。

2.5次元ミュージカルでは原作をどう表現するかというのも注目のポイントです。

自転車競技をテーマにした漫画である「弱虫ペダル」の舞台化にあたっては、舞台上でどう自転車競技が表現されるのか、原作ファンであれば気になったことでしょう。以下、観劇ライターによるゆうり氏の解説です。

その答えとして、本作(舞台「弱虫ペダル」)では自転車競技のレースを役者は『自転車のハンドルとその場での足踏み』によって表現します。映像による演出もなく、肉体1つで激しくスピード感のあるレースを舞台の上に作り上げました。

▼舞台「弱虫ペダル」のダイジェスト映像

ハンドルだけを握りしめる姿は当初、困惑とともに迎えられました。しかし、この舞台を見に行った人は口々に『自転車が見える』と言います。

もちろん、目の前にいるのはハンドルを握りしめただけの役者です。しかし、動きや台詞が重なり合って観客の頭の中には『はっきりと風を切る自転車に乗る彼らの姿』が浮かび上がります。

この想像力をかきたてるような演出は、原作を観客の目にビジュアルとして再現するところを超えて、原作と同じだけの感動や情景を観客の心に再現することに成功しました。

2.5次元ミュージカルはDVDや動画配信サイトでも鑑賞することができるので、一度観てみるのもよいのではないでしょうか。

 

▼この趣味について詳しく知りたい方は「2.5次元ミュージカル入門」をご覧ください!

 

落語

落語に対して「難しそう」「おもしろくなさそう」というイメージを持っている方も多いかと思います。

落語マニアであるミドケン氏は落語の魅力について以下のように語ります。

落語は江戸時代から伝承されている伝統的な話芸ですが『誰が聴いてもわかりやすく、おもしろい芸能』なのです。

落語には、遊び人やお調子者、酒で失敗する人、働かない人、間抜けな泥棒など、いわゆる“ダメ人間”といわれるような人がたくさん出てきます。そんな人々が生き生きと生活していて、そのなかで泣き笑い、憎しみ苦しみ、そうした人生の妙味をあらゆる角度から見せてくれる、それが落語の魅力です。『人生捨てたもんじゃないよね』と思わせてくれる人間賛歌としての価値が落語にはあります。

落語が演じられる寄席の中には、お酒を飲みながら鑑賞できるところがあります。浅草演芸ホールで、お酒を飲みながら少しほろ酔いで落語を観て笑っている時は本当に至福の時です。実際に寄席に足を運べば、一生付き合っていける趣味になる可能性があります。

 

▼詳しく知りたい方は「モータースポーツ観戦初心者入門」をご覧ください!

 

偏見を持つ前に知ってほしい趣味の世界!

ロリータファッション


By Gabu-chan from San Francisco – Nana Kitade, CC 表示 2.0, Link 

 

ロリータファッションと通常ファッションの大きな違いは「引き算」がないことです。引き算とは「ファッションの全体のバランスを考えて、過剰な装飾を省いていく」ということを意味します。

ロリータファッションは、他人視点から見て許容範囲に収まるバランスの計算はせず、自分が可愛いと思う要素をこれでもかと足していくことができます。それ故に、他のファッションにはない圧倒的な可愛さがロリータファッションにはあるのです。

 

 

ロリータファッションを13年間着ていた佐藤氏は、ゴスロリバイブルという雑誌でロリータファッションに出会った時のことを以下のように語っています。

可愛い。とにかく可愛い。服だけでなく、その服を着ているモデルさんの髪形や化粧まですべてが完璧に可愛いのです。現実離れした服はまるで何かの『衣装』のようでしたが、よく見るとファッションスナップは普通の街頭で行われています。『ここまで過剰で派手な服でも、着て外を歩いていいんだ!』ということに驚きました。 

ロリータファッションには偏見を持つ方も多いようですが、その世界を知ればきっと「偏見」が「リスペクト」に変わるかと思います。

 

昆虫観察

 

昆虫観察は子供の頃は取り組んでいたのに、大人になってから行わなくなってしまった方も多いのではないでしょうか。ただ、大人になっても昆虫を好きになり昆虫を観察する喜びを持つと大きなメリットが生まれます。

『身近な昆虫の観察入門』の筆者である國谷氏は語ります。

望むと望まざるとに拘らず、わたしたちの身の回りにはさまざまな昆虫が棲息しています。

昆虫嫌いの方にとって虫との遭遇は不快で恐ろしい出来事でしかありませんが、筆者を含む昆虫マニアは『日常生活における虫との遭遇に小さな幸せ』をおぼえるといっても過言ではありません。

昆虫の魅力を再発見し、子どもの頃のように虫を見つけることで喜びを感じられるようになれば、ありふれた生活の中にささやかな幸せをおぼえる機会が増えます。 」

様々な昆虫が身近に存在しています。昆虫を好きになれば街を歩くだけで生活が楽しくなるかと思います。

 

▼詳しく知りたい方は「身近な昆虫の観察入門」をご覧ください!

以上、世間的に変わっているとされる趣味を紹介いたしました。
弊社サイトWebonでは多くの著者様が好きなものについて語っております。ぜひ合わせてご覧くださいませ。

 

 

昆虫採集体験レポート③ 【2日目後半 公園】

Webon紹介目次著者
身近な昆虫の魅力を知り、子供の頃のように昆虫を見つけることに喜びを感じられるようになれば、毎日の生活にささやかな幸せが増えることでしょう。

國谷正明氏による『身近な昆虫の観察入門』はこちらから

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。「ノワール文学」「エキゾチックアニマル」「東映実録映画」などのコンテンツ作成も手掛ける。お問い合わせはこちらから
facebook(國谷)

 

『身近な昆虫の観察入門』目次へ  (全17ページ)

 

 

この章(第4章)では4ページにわたって、筆者が実際に昆虫採集をおこなった様子を写真の数々と共にレポートしていきます。

子どもの時のように必死で虫を探すというよりも、散歩がてら景色を楽しみつつ気ままに昆虫採集をしていますので、そのつもりでのんびりとご覧になっていただければ幸いです。

このページでは公園にて昆虫採集を行っております。(前半戦は前のページで)

▼山の音

 

2日目後半の昆虫採集スタート

 

 

 

 

 

公園に移動して間もなく、モンキチョウの捕獲に成功。

 

モンキチョウの解説は第1章にて(現在は第4章) モンキチョウの解説は第1章にて(現在は第4章)

 

 

 

 

 

 

そして、さらに移動すると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらはキアゲハ

 

キアゲハの解説は第1章にて(このページは第4章) キアゲハの解説は第1章にて(このページは第4章)

 

 

この公園にはさまざまな植物が植えられているので、見かける蝶の種類は先ほどの遊歩道よりも多彩です。

 

 

 

 

 

続いて草むらの方に向かいます。

 

 

 

草むらをかきわけると、ジョロウグモが網にかかったアブラゼミを捕食していました。

 

 

 

 

名称 ジョロウグモ
大きさ 体長 6~30mm
出現時期 9月~11月
分布 本州・四国・九州・沖縄
いる場所 山間部
写真 By KENPEI – KENPEI’s photo, CC 表示-継承 3.0, Link

 

 

小学生の頃、虫採りに夢中になっているときにトランクスの隙間から侵入され、半狂乱になってパンツの中から追い出したという苦い思い出があるせいか、ジョロウグモは未だに苦手です。

 

 

 

 

 

 

 

次に捕まえたのが、ヤマアカガエル

1日目に見つけたものは多分ニホンアカガエルじゃないかと思うのですが、こちらはヤマアカガエルでまず間違いないでしょう。

 

▼ヤマアカガエルの見分け方

 

こちらの公園ではいたるところでニホンアカガエルの姿を目にすることができました。おそらく、公園内を1週するだけで軽く100匹は見つけられるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

1日目にも捕獲したナツアカネです。

ナツアカネという名のとおり、この季節の水辺では何処でも見ることができます。

 

ナツアカネの解説は第1章にて(このページは第4章) ナツアカネの解説は第1章にて(このページは第4章)

 

 

次に見つけたのが、みなさんご存知シオカラトンボ

 

 

 

 

名称 シオカラトンボ
大きさ 体長 50~55mm
出現時期 5月~10月
分布 日本全土
いる場所 田・池などの水辺

 

もっとも身近なトンボの一種ではないでしょうか。

体が水色になるのは成熟した雄の個体だけで、雌は黄色っぽい目立たない体色をしています。

そのため雌や未成熟の雄の個体を俗に「ムギワラトンボ」と呼ぶことがありますが、分類学上ムギワラトンボという種は存在していません。

 

 

 

 

ふと足元に目をやると、アブラゼミが花壇の土留めにとまっていました。

 

 

 

 

名称 アブラゼミ
大きさ 体長 55~65mm
出現時期 7月~9月
分布 北海道・本州・四国・九州
いる場所 市街地・雑木林

 

写真ではわからないですが、地上からおよそ20cmという驚愕の低さのところにいます。

アスファルトが近いと余計に暑いと思うのですが、おそらく既に相当弱っているのでしょう。かなり近づいても逃げる素振りは見られません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間が経つにつれて日差しが強まっていますが、風がよく通るので木陰にいればまったく暑さを感じることはありません。

1日目とは違い、絶好の虫採り日和です。

 

 

 

 

虫網を片手に気持ちよく散歩していると、小さな昆虫が目の前を横切りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらくハネカクシの一種でしょう。

ハネカクシは世界中におよそ6万種、日本国内だけで2,000種以上が棲息している極めて多様性の高い生き物で、1科あたりの種類の多さはゾウムシに次ぐといわれています。

つまり、アオバアリガタハネカクシのようなよほどメジャーなものでもない限り、筆者はハネカクシの仲間を見分けることができないということです。あしからず。

 

アオバアリガタハネカクシについては番外編で解説!(このページは第4章) アオバアリガタハネカクシについては番外編で解説!(このページは第4章)

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて、なにか昆虫はいやしないかと木の幹を観察していると、意外な生き物を発見しました。

 

 

 

 

 

 

決して珍しくはないのですが、突然の遭遇に意表を突かれた思いです。

まさか、ニホンアマガエルが木の幹の上で休んでいるとは……。

やっぱりアマガエルは可愛いなあ。

 

 

 

 

思わぬ遭遇に喜んでいると、草むらを飛びまわる影が――

 

 

 

 

 

――緑色型のクルマバッタです。

 

 

 

 

 

 

名称 クルマバッタ
大きさ 体長 35~65mm
出現時期 7月~11月
分布 本州・四国・九州・沖縄
いる場所 公園・草原

 

 

1日目に見つけたクルマバッタモドキと酷似していますが、本種は背中が盛り上がっています。

 

 

わかりづらいかもしれませんが、赤丸で囲まれた部分が背中です。
並べて比較してみると、顔つきも若干違うような気がしますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

池沿いを歩いていると、ニシキゴイが近寄ってきました。

この公園の事務所では鯉の餌が売られているので、人を見ると餌がもらえると思って近づいてくるのかもしれません。

 

 

 

 

もう少し川を眺めていると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて、カエルの卵を発見。

この界隈にはウシガエルが多く棲息しているので、おそらくウシガエルの卵でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筆者の推測を裏づけるかのように、池のほとりに佇むウシガエルの姿が。

目よりも大きな鼓膜があることから雄(オス)だと判別できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

公園内の池ではニシキゴイやウシガエルだけでなく、ミシシッピアカミミガメの姿も数多く見られました。

日本の自然がいかに外来種の侵略を受けているか、痛いほどに実感させられます。

 

気がつけばもう夕方……完結編に続く!

 

次のページでは、夜行性の昆虫を採集します。昼間に仕掛けた罠で昆虫を捕まえてみました。「昆虫を見つける喜び」のややディープな世界を体験してみてください。

『身近な昆虫の観察入門』目次へ  (全17ページ)

 

 

昆虫採集体験レポート② 【2日目前半 山道】

Webon紹介目次著者
身近な昆虫の魅力を知り、子供の頃のように昆虫を見つけることに喜びを感じられるようになれば、毎日の生活にささやかな幸せが増えることでしょう。

國谷正明氏による『身近な昆虫の観察入門』はこちらから

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。「ノワール文学」「エキゾチックアニマル」「東映実録映画」などのコンテンツ作成も手掛ける。お問い合わせはこちらから
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『身近な昆虫の観察入門』目次へ  (全17ページ)

 

 

この章(第4章)では4ページにわたって、筆者が実際に昆虫採集をおこなった様子を写真の数々と共にレポートしていきます。

子どもの時のように必死で虫を探すというよりも、散歩がてら景色を楽しみつつ気ままに昆虫採集をしていますので、そのつもりでのんびりとご覧になっていただければ幸いです。

このページでは【山中の散歩道】より昆虫採集を行っております。

 

▼森の音

 

 

2日目昆虫採集スタート

 

 

 

2日目に訪れたのは、とあるバーベキュー場に隣接する山中の遊歩道。

前回の反省を活かして、今回は気温30℃前後の比較的涼しい日を選びました。

 

 

 


▲藤棚(ふじだな:藤というつるをはわせられた棚。垂れ下がる花などを鑑賞することを目的として作られる)

 

 

 

 

 

左手に池を眺めながら、トンネルのような藤棚の中をくぐっていきます。

そして辺りにとどろくおびただしいセミの鳴き声

 

それもそのはず。藤棚のいたるところにセミの抜け殻があり、少なく見積もっても200はくだらない数です。

 

 

 

目にはいるのはセミとアブだけ。

セミの鳴き声とアブと羽音に苛(さいな)まれながら、快と不快が綯い交ぜ(ないまぜ)になった複雑な心持ちで藤棚をくぐり抜けました。

 

セミの幼虫の羽化の様子を見る方法は第2章で解説!(現在は第4章) セミの幼虫の羽化の様子を見る方法は第2章で解説!(現在は第4章)

 

 

 

 

 

 

 

 

広葉樹の根元には落ち葉と枝切れが堆積しています

ここには何かいるに違いない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

落ち葉の下から這い出てきたのはゴミムシの一種。

一見するとマルガタゴミムシに似ていますが、金属光沢がなく頭部は扁平です。

ゴミムシは世界中でおよそ4万種、日本だけでも1,500以上の種が棲息していると言われるほど高い多様性があるため、筆者レベルでは容易に見分けることはできません。

ゴミムシの仲間には違いないと思うのですが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

散策を続けていると・・・

 

 

 

 

 

アカイラガの幼虫を見つけました!

 

 

 

名称 アカイラガ
大きさ 開帳 15~23mm
出現時期 6月~9月
分布 北海道・本州・四国・九州
いる場所

 

 

アカイラガの幼虫は3対の黄色いトゲが特徴的で、まるでグミのような質感をしています。思わず触りたくなってしまう可愛らしさですが、イラガの幼虫は強い毒毛をもっているので注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に見つけたのはカネタタキです。翅(はね)がないので雌の個体ですね。

猛暑が続いた影響でしょうか、例年よりも出現がすこし早いような気がします。

 

カネタタキについては第1章で解説(現在、第4章) カネタタキについては第1章で解説(現在、第4章)

 

 

 

連日の猛暑に比べるとだいぶ涼しいとはいえ気温は30℃を超えています。先日と同じ失敗を繰り返さないためにも小まめに休憩し、水分を摂取。

 

 

せっかくなので休憩がてら、貯水池に流れ込む水路を持参したタモ網でガサってみましょう。

 

▼タモ網

 

 

 

 

 

 

 

そして網に入ったのがこちら。

魚には明るくないのですが、調べてみたところタモロコのようです。よく田んぼの用水路を群れて泳いでいるやつですね。

特に惹かれるところもないので写真を撮影したら即リリース。

 

 

 

そろそろ終点ということで、引き返す途中に見つけたジグモの巣

 

 

 

 

 

名称 ジグモ
大きさ 20mm程
分布 北海道・本州・四国・九州
いる場所 山・木の根元
写真 By Daiju Azuma投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5, Link

 

上手くいけば底の方にいるジグモごと筒状の巣を引き抜くことができるのですが、あえなく失敗。

子どもの頃はほぼ百発百中で成功していたというのに、この体たらく……。

他にもたくさん巣があったので成功するまで挑戦したいところでしたが、いたずらに巣を台無しにするのもどうかと思い諦めました。

見た目も格好良くて、大好きな蜘蛛なんですけどね……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて、遊歩道とキャンプ場のあいだに位置する山道に挑戦。

苔(こけ)むした獣道に足をすべらせそうになりながら進んでいると、早くも素敵な昆虫に遭遇しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鮮やかな水色と黒のコントラストが美しいこのトンボはアオモンイトトンボ……か、もしくはアジアイトトンボでしょうか。

 

 

【名称】アオモンイトトンボ
【大きさ】体長 30~35mm
【出現時期】4月~11月
【分布】本州・四国・九州・沖縄
【いる場所】池沼
</By Alpsdake投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Linktd> 【名称】アジアイトトンボ
【大きさ】体長 24~34mm
【出現時期】4月~11月
【分布】日本全土
【いる場所】池沼・田んぼ

 

腹部の模様を見る限りでは、ホソミイトトンボの可能性も高いような気がします。

この写真だけでは見分けるのが難しいですね。現地で詳しく観察しておかなかったことが悔やまれます。

言い訳になりますが、イトトンボを観察している最中、前方にオオスズメバチの姿を確認したため、観察を中断し慌てて引き返したという経緯がありました。

当然イトトンボに対する興味もありましたが、スズメバチの恐怖がそれを上回ったというわけです。

 

 

という訳で山道を断念し、当初の予定よりも早く隣の公園にステージに足を運ぶことにします。

続きは後半戦(次のページ)で!

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