クラシックコンサート初心者入門こちらから!
著者:めーぷる
国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから
『クラシックコンサート初心者入門』目次へ (全13ページ)
ここまで「クラシックコンサートの選び方」「より楽しむための4つの事前準備」についてお伝えしてきましたが、このページではクラシックコンサートの会場でのマナーについて解説します。
マナーと言ってもそれほど難しいものではありません。肩の力をスッと抜いてお読みください。
マナー一覧
マナー | ポイント |
服装 | 特に決まりはない。目立つような服や音が立つようなナイロン素材は避ける。女性ならワンピース。男性ならスーツが無難。 |
咳 | 曲が終わるまでは極力我慢する。 |
寝てもよいか | 寝てもよいがいびきには注意。 |
物音を立てない | ・ビニール袋は極力避ける ・携帯はバイブレーションも注意 ・パンフレットはバックか椅子の下にしまう |
拍手 | 周りが拍手をし始めたら自分も拍手をし始め、周りの拍手がまばらになり始めたら自分も拍手をやめる。周りに合わせるのが無難。 |
遅刻した場合 | 入り口のドアの前にいる係の人に遅刻した旨を伝え、曲と曲の間にササっと入る。 |
トイレに行きたくなったら | トイレに行くことは可能だが、できるだけ曲の間に入退出する。 |
服装
服装は特に規定のものはないのですが、変に目立ってしまうような服装や「ガサガサ」と音を立ててしまうナイロン製のものなどは避けたほうが無難でしょう。
不安ならば、女性はワンピース、男性はスーツやジャケットを着用すればよいのではないでしょうか。
また、そこまできちんとした服装でなくとも、国内で開かれるコンサートでは、ニットなどのカジュアルめの服装でも浮くことは全くないので大丈夫です。
一方、海外のクラシックコンサートでは、ロングドレスなど本格的な服装で行く方が多いようです。そのため、海外のコンサートに行かれる場合は、カジュアルな服装は避けた方がよいでしょう。
▼国内のコンサートならば下記のようなカジュアルな格好でも全く問題なし!
咳/居眠り
コンサートの最中に、どうしても喉がイガイガするということもあるかもしれません。
しかし、咳を我慢できそうな時には、その曲が終わるまで我慢するようにしましょう。もちろん、生理現象として突発的に出てしまう場合は仕方ありません。
ちなみに、クラシックコンサートの会場では、曲と曲の間では、それまで咳を我慢していた方や、次の曲の前にのどの調子を整えたいという方が一斉に咳をし始めます。
少々奇妙な光景である気がするかもしれませんが、これもコンサート中に他の人の鑑賞の妨げにならないための配慮なのです。
また、演奏中に寝てしまうのも問題ないですが「いびきをかく」などは迷惑になるのでそこだけは注意です。
物音
クラシックコンサートの演奏中に物音を立てるのは禁物です。
先ほどご紹介した咳もその一つです。例えば音を立てるようなビニール袋に何かを入れて持ち込むのも極力避ける方がよいでしょう。
また、ケータイに関しても、マナーモードにしていても、バイブレーションの音が迷惑になる可能性があります。極力電源を切るようにしましょう。
クラシックコンサートでは、多くの人が音を立てないように気を遣っています。音を立ててしまうと、雰囲気を壊してしまいかねません。そのため、音を立てないよう細心の注意を払いましょう。
・腕時計のアラーム
・音が鳴るようなキーホルダー
拍手
クラシックコンサートでは演奏が終わる毎に拍手をします。
拍手のタイミングは、周りが拍手をし始めたら自分も拍手をし始める、周りの拍手がまばらになり始めたら自分も拍手をやめる、といったように周りに合わせるのが無難です。
よく真っ先に拍手を始めようとしたり、最後まで長々と拍手をしたりしている方がいるのですが、浮いてしまうので、避けたほうが良いでしょう。
また、全演奏が終わった後の拍手中に「ブラボー!」と叫ぶ文化が地域に関係なくあるのですが、マストではありません。
実際、叫ぶ人はせいぜい数人です。
遅刻/トイレ
クラシックコンサートには時間に余裕をもって到着することが望ましいのですが、不測の事態で遅刻してしまうこともあるかもしれません。
そのような場合は、入り口のドアの前にいる係の人にその旨を伝え、曲と曲の間にササっと入るようにしましょう。
また、途中でトイレに行くことも可能ですが、できるだけ曲の間に入退出するのがマナーです。
ご紹介したマナーをきちんと守りつつ、クラシックコンサートを楽しんでください。
次のページでは終演後の楽しみ方についてお伝えします。事前に知っておけばよりクラシックコンサートが楽しめることでしょう。
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著者:めーぷる
国立大学医学部生。プログラマーとライターの仕事も手掛ける。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており高3の夏頃まではプロのピアニストを目指していた。クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しむ。お問い合わせはこちらから