山下達郎さんは『クリスマス・イブ』で有名なミュージシャン。達郎さんはテレビに出演しないため、動く姿を観れるのはライブだけ。チケットは入手困難であり「音の職人」と称される達郎さんのライブは「極上の音楽空間」。
『山下達郎』入門 ~極上の音楽空間~(全14ページ)はこちらから!
第1章 歴史
第2章 人柄
第3章 おすすめの名曲
第4章 山下達郎のライブ
著者:しあ
40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP、K-POP、洋楽、演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。
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山下達郎さんの楽曲はたくさんあり、どれから聴いたらいいのか悩むかもしれません。この章では達郎さんの楽曲を
【定番】【隠れた名曲】【鈴木雅之への提供曲】【ジャニーズへの提供曲】【カバー】
とジャンルに分けて5ページにわたって紹介します。
このページでは、まずは知っておきたい達郎さんを代表する曲、定番の名曲を紹介します。
※このページで紹介する達郎さんの定番の名曲は全て『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』に収録されています。
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クリスマス・イブ
リリース年月 | 1983年12月14日(シングル『クリスマス・イブ』 |
時間 | 6分43秒 |
備考 | 1988年にJR東海のCMがきっかけで知名度が上昇。CD売上100万枚突破。「日本のシングルチャートに連続でチャートインした最多年数の曲」としてギネス世界記録に認定された。 |
収録アルバム | ・アルバム『MELODIES 』 ・アルバム『MELODIES (30th Anniversary Edition)』 ・ベストアルバム『TREASURES』 ・ベストアルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』 ※リンククリックで商品詳細へ |
▼山下達郎『クリスマス・イブ』特別映画版
『クリスマス・イブ』は日本のクリスマスのスタンダードナンバー。
達郎さん自身も「自分の全作品の中で、詩、曲、編曲、演奏、歌、ミックス、全ての要素がバランスよく仕上がった数曲の一つ。その曲が自分の代表曲となったことを神様に感謝している。」と語っています。
間奏で繰り広げられるコーラスが素晴らしすぎます。
ドイツの作曲家、ヨハン・パッヘルベルの曲『カノン』の原曲のメロディーを、間奏やコーラス部分にアレンジして取り入れています。コーラスの全ては達郎さん一人による多重録音(音を重ねて録音すること)です。
カノンはクラシック音楽の入門曲としても知られる。
何度聴いても飽きないこの曲は、ライブで聴くと、さらにその素晴らしさが際立ちます。
RIDE ON TIME
リリース年月 | 1980年5月1日(シングル『RIDE ON TIME』 |
時間 | 4分22秒 |
備考 | マクセルのCMで話題になる。シングルで50万枚を売り上げ、山下達郎の存在が世間に広く知れ渡るきっかけとなった曲。2003年に木村拓哉主演のフジテレビドラマ『GOOD LUCK!!』のエンディングに起用され、再び話題となる。 |
収録アルバム | ・アルバム『RIDE ON TIME 』 ・ベストアルバム『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』 ・ベストアルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』 |
「青い~」で始まるインパクト大のこの曲、鳥肌が立ちます…。
『RIDE ON TIME』は何度聴いても絶対に飽きない、山下達郎の魅力が詰まった曲。
ライブでも必ず終盤に演奏され、大盛り上がりになります。達郎さんが歌いだした瞬間、私はいつも「キター!」と涙が出そうになります。
この曲は達郎さんがマイクを使わず、生声を披露するのがライブでのお約束。
ステージに用意された大きな脚立に上ったり、ステージの高いところに上がったりして、達郎さんが生声で歌うシーンがあります。
脚立に行くまでの達郎さんの姿が「じゃ、例のアレいきますか?」「失礼しま~す」みたいな感じで、いそいそと動くのがおかしくてかわいい。
ファンもわかっているので、笑いと歓声で大盛り上がり。
そして、2階、3階まで生声でも届く達郎さんの声!
CDでもライブでも楽しめる曲なのです。
希望という名の光
リリース年月 | 2010年4月14日(シングル『希望という名の光』) |
時間 | 5分15秒 |
備考 | ・映画『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』主題歌。カロリーメイトのCM、PS4『龍が如く6 命の詩。』挿入歌などのタイアップ曲になっている。 |
収録アルバム | ・アルバム『 Ray Of Hope』 ・ベストアルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』 |
『希望という名の光』は決して「がんばれ」とは言わない歌。
でも、多くの人に希望と勇気を与えてくれる名曲。
この曲は2010年にナインティナイン(=日本の有名お笑いコンビ)の岡村隆史さんの主演映画『てぃだかんかん』の主題歌としてリリースされました。
▼2010年公開映画『てぃだかんかん』(画像クリックでDVD詳細へ)
『希望という名の光』がリリースされた1年後に東日本大震災が起こり、改めて注目されるようになりました。震災後、ラジオ等でこの歌が流れ、注目されリクエストなど多くあったそうです。
歌詞の内容が多くの人に勇気や希望を与えました。その理由は「運命に負けないで」「だからどうぞ泣かないで」など、がんばれという言葉でなく、人々の心によりそう歌だったからだと思います。
達郎さんは「歌は自分の手を離れた時、人々の手によって大きな意味を持つようになる」と語っていました。
達郎さんは『希望という名の光』について「昔はこういう歌を書くとは思っていなかった。でも、だんだんと年を重ねてくると自然でこういうものが出てくる。」と、ライブで語っていました。
岡村隆史さんと、達郎さんの友人のサザンオールスターズの桑田佳祐さんが、相次いで病気で休養したことがありました。
その時のライブでは、この曲の前に「桑田さん、岡村さんが早く良くなりますように。お二人にこの曲を捧げます」と言って歌ったのが印象的です。
言葉の一つ一つが心に響き、ライブで聴くといつも涙が出る曲です。
SPARKLE
リリース年月 | 1982年1月21日(アルバム『For You』) |
時間 | 4分13秒 |
収録アルバム | ・アルバム『For You』 ・ライブアルバム『JOY』 ・ベストアルバム『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』 ・ベスト・アルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』 |
『SPARKLE』を聴けば達郎さんの魅力がわかるのではないでしょうか?
「山下達郎を何か1曲聴くなら?」と聞かれたら私は、とりあえずこの曲をおすすめするようにしています。
実際、膨大な達郎さんの曲の中から一番好きな曲、おすすめの曲を選ぶのなんて無理なんです。
『SPARKLE』はライブでも、ほぼ必ず1曲目に演奏される達郎さんのライブの代名詞的な曲。
達郎さんのギターのカッティングから始まるこの曲のカッコよさと言ったら!達郎さん自身も「ギター・カッティングをフィーチャーした曲を書いてみた。」と語っています。
ギターのテクニックで、弦を抑えて音を出さないような状態にして弦を弾いたりするなどして、歯切れよく演奏する手法。
元々ドラマーだった達郎さんは、シュガー・ベイブ結成時にギターをするように。
そのため、リードギターのテクニックを持ち合わせず、カッティングを特化するようにしたところ、それが自分の代名詞に。
リードギターだとバッキング(伴奏を弾くこと)やギターソロなど、技術的に大変だと思います。ギターソロはメロディー、フレーズも大切だし、難しかったのではないでしょうか。カッティングもセンスがいると思うので、それはそれで難しいのではないかと思いますが…。
私自身もギターのカッティングが大好きなのですが、それは達郎さんの影響かもしれません。
蒼氓
リリース年月 | 1988年10月19日(アルバム『僕の中の少年』) |
時間 | 5分55秒 |
タイアップ | ・JACCSカードCM ・PS4『龍が如く6 命の詩。』主題歌 |
収録アルバム | ・アルバム『僕の中の少年』 ・ライブアルバム『JOY』 ・ベスト・アルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』 |
『蒼氓』(そうぼう)を初めて聴いた時、衝撃を受けました。
恋愛や日常の風景を切り取った歌ではなく、大きな深いテーマ、達郎さんの思想が感じられて…。
曲もゴスペルが折り込まれていて、とても壮大で、感動的な曲です。
アメリカ発祥の音楽のジャンルであり宗教音楽が基になっている。4~5人のグループで歌う傾向にある。
▼ゴスペルを代表する曲『Oh Lord, Stand By Me』
私が達郎さんの新たな一面を感じた1曲であり、達郎さん自身も「自分の音楽人生において最も大事な1曲」だそう。
YOUR EYES
リリース年月 | 1982年1月21日(アルバム『FOR YOU』) |
時間 | 3分14秒 |
タイアップ | ・ニッスイのCMソング |
収録アルバム | ・アルバム『For You』 ・サウンドトラック・アルバム『BIG WAVE』 ・ベストアルバム『GREATEST HITS! OF TATSURO YAMASHITA』 ・ベストアルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』 |
『YOUR EYES』は全編英詩のとってもロマンティックな曲。
ライブでも達郎さんが一人ステージに立ち必ずラストに歌う名曲。
達郎さんの詩ではないのですが、愛する人に出逢えた喜び、愛しさが描かれています。
この曲は元々、達郎さんの奥様の竹内まりやさん用に書いた曲でしたが、不採用となり達郎さん自身の曲としてリリース。しかし、その後まりやさんバージョンが2013年にリリースされました。
達郎さん、まりやさんと聴き比べてみるのもおすすめ。
▼『Your Eyes』の竹内まりやバージョンはレコチョクにて試聴可能
※このページで紹介した達郎さんの定番の名曲は全て『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』に収録されています。
▼アルバム『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』(画像クリックで商品詳細へ)
達郎さんは定番の名曲以外にもおすすめしたい楽曲が数多くあります。次のページでは個人的におすすめしたい楽曲をご紹介いたします。
『山下達郎入門』目次へ (全14ページ)
はじめに
第1章 歴史
第2章 人柄
第3章 おすすめの名曲
第4章 山下達郎のライブ
著者:しあ
40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP、K-POP、洋楽、演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。
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