山下達郎さんは『クリスマス・イブ』で有名なミュージシャン。達郎さんはテレビに出演しないため、動く姿を観れるのはライブだけ。チケットは入手困難であり「音の職人」と称される達郎さんのライブは「極上の音楽空間」。
『山下達郎』入門 ~極上の音楽空間~(全14ページ)はこちらから!
第1章 歴史
第2章 人柄
第3章 おすすめの名曲
第4章 山下達郎のライブ
著者:しあ
40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP、K-POP、洋楽、演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。
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この章では達郎さんの楽曲を
【定番】【隠れた名曲】【鈴木雅之への提供曲】【ジャニーズへの提供曲】【カバー】
とジャンルに分けて5ページにわたって紹介します。
達郎さんのカバーされた楽曲もとても素晴らしいです。
私は自分の好きなアーティストの曲を他のアーティストがカバーする時に、そこにリスペクトがあるかどうかとても気になります。
達郎さんをカバーしたアーティストの中でも、このページで紹介する2曲は達郎さんに対するリスペクトが感じられるし、とても素晴らしいものなのでご紹介したいと思います。
槇原敬之『LOVE SPACE』
名前 | 槇原 敬之(まきはら のりゆき) |
生年月日 | 1965年(昭和40年)5月18日 |
出身地 | 大阪府高槻市 |
デビュー | 1990年にシングル『NG』とアルバム『君が笑うとき君の胸が痛まないように』でデビュー。 |
2006年に男性ソロ歌手としてアルバム総売上枚数歴代1位の記録を塗り替える。自身最大のヒット曲は『どんなときも』。
▼『どんなときも』 |
▼山下達郎バージョン
曲名 | LOVE SPACE |
リリース年月 | 1977年6月25日(アルバム『SPACY』) |
時間 | 4分42秒 |
『LOVE SPACE』はドラマーの村上ポンタ秀一氏の活動30周年記念アルバム『My Preasure』に収録されています。
▼アルバム『My Preasure』CD
アルバム『My Preasure』はポンタさんが今までに携わった楽曲が、ポンタさんのドラムプレイ、豪華なボーカリスト、ミュージシャンと共に楽しめる1枚となっております。
槇原さんの他にも、ゆず、福山雅治さん、ゴスペラーズ、吉川晃司さんなどが参加しています。
私が本格的に達郎さんと出逢うきっかけとなった角松敏生さんが参加していたので私はこのアルバムを聴きました。
1986年生まれ。キラキラとしたおしゃれなサウンドが特徴で「シティポップの貴公子」と称されることも。長万部太郎名義で手掛けた『WAになっておどろう』は長野オリンピックのテーマソングになる。
角松敏生については『山下達郎入門』の著者が別Webonで詳しく解説!
ポンタさんは角松さんの作品や、ライブにも参加しており旧知の中。
ティン・パン・アレーの『ソバカスのある少女』をカバー。
70年代に活躍したバンド。メンバーは細野晴臣、鈴木茂、林立夫、松任谷正隆。アルバム『キャラメル・ママ』では山下達郎がレコーディングに参加している。
私がこのアルバムを聴く一番の目的は、角松さんの『ソバカスのある少女 』のカバーを聴くことでした。
でも、槇原さんの達郎さんのカバー『LOVE SPACE』 に全てを持っていかれました!
とにかく素晴らしすぎる!
槇原さんの伸びやかで暖かで正確な音程…もう心地よくて何百回聴いたかわかりません。
カバーってオリジナルの雰囲気を壊さずにカバーする場合と、オリジナルの雰囲気とは全く違った作品になったりと、カバーするアーティストによってその形は様々です。
でもいずれにしても、カバーするアーティストに対するリスペクトが感じられる作品が私は好きです。
槇原さんの『LOVE SPACE』はオリジナルの世界観をそのままに、達郎さんバージョンよりも、より少しさわやかさや爽快感が感じられます。
「このカバーいいね」というカバーはたくさんありますが、私の中では「このカバー”すっごく”いいね」と感じられる作品。
ポンタさんのドラムも、アレンジなども素晴らしく、聴いていて本当に気持ちいい。
この1曲のためにこのアルバムを買っても惜しくない。
好みがあるので一概には言えませんがこのカバーのクオリティは素晴らしく、ぜひ一度聴いてみてほしいと思います。
個人的には終盤のサビ「僕らは~」の「は~」の所で、音が少し揺れるのがすごくすごく心に響きます。
▼槇原敬之『LOVE SPACE』収録アルバム『MY PLEASURE』CD
スターダスト・レビュー『夏の陽』
グループ名 | スターダスト・レビュー |
メンバー | ・根本要(ボーカル/ギター)写真右から2番目 ・柿沼清史(ベース/ボーカル)写真左から2番目 ・寺田正美(ドラムス/ボーカル)写真左 ・林“VOH”紀勝(パーカッション/ボーカル)写真右 |
デビュー | 1981年5月25日シングル『シュガーはお年頃』アルバム『STARDUST REVUE』でデビュー |
代表曲はシングル売上約15万枚の『木蘭の涙』。カルピスのCMに『夢伝説』起用され世間に広く認知された。デビュー35周年を迎えた現在も年間70本を超える全国ツアーを展開してる。ライブ・パフォーマンスに定評がある。
▼スターダスト・レビュー(スタレビ)の代表曲「木蘭の涙」 スターダスト・レビューについては別Webonで詳しく解説! |
▼山下達郎バージョンの詳細
曲名 | 夏の陽 |
リリース年月 | 1976年12月25日(アルバム『CIRCUS TOWN』) |
時間 | 4分24秒 |
収録 | アルバム『CIRCUS TOWN』 |
『夏の陽』はスターダスト・レビュー(スタレビ)が2008年にリリースしたアカペラカバーアルバムに収録されています。
▼スターダスト・レビュー『夏の陽』収録アルバム『ALWAYS』CD
スタレビの根底にあるのは音楽やアーティストに対するリスペクト。
このアルバムはスタレビが自分たちのリスペクトするアーティストたちの曲を、アカペラでカバーしたものです。
達郎さんの他にオフコース・松任谷由実さん・尾崎亜美さんなどをカバー。
スタレビはバンドですがライブでは必ずアカペラを披露します。
ボーカル&ギターの根本要さんは、現在ではボーカルスキルに定評があります。ただデビュー当時は自分の歌に自信がなかったため、バンド全員でのアカペラやコーラスワーク(=複数の人がそれぞれのパートに分かれて歌うこと)にも力を入れてきました。
▼根本要
要さんが達郎さんの曲にアレンジ面などの影響を受けたのはもちろん、コーラスワークも勉強になったそう。
「アカペラという言葉もなんだかよくわからない時代に、コーラスのおもしろさ、音楽におけるこだわりをも教えてくれたのが達郎さんでした。」と要さんは語ります。
美しいピアノから始まる達郎さんバージョンとは違って、スタレビバージョンは全編アカペラ。
「そうじゃない」とシャウトする達郎さんとは異なるアレンジでまったく違ったものに。
メインボーカルの要さんの優しい歌声とメンバーによる厚みのある美しいコーラスワークで表現される「夏の陽」も素晴らしい。
オリジナルとは全く違ったアレンジなのに、オリジナルの世界を感じられるのは、スタレビの達郎さんへのリスペクトがあるからこそだと思います。
達郎さんとは違った雰囲気、そしてバンドとしてのスタレビのまた違った魅力であるアカペラも味わってほしいと思います。
▼山下達郎『夏の陽』収録アルバムCD
好みはあるかもしれませんが、この2曲は私がとても気に入っているものなので、達郎さんのファンの方にも聴いてほしいな、と思っております。
さて、ここまで達郎さんの名曲を紹介してまいりますが、曲の魅力を堪能するならライブがおすすめです。
次の章からは4ページにわたって達郎さんのライブについてお伝えいたします。
『山下達郎入門』目次へ (全14ページ)
はじめに
第1章 歴史
第2章 人柄
第3章 おすすめの名曲
第4章 山下達郎のライブ
著者:しあ
40代後半女性。音楽が大好きでJ-POP、K-POP、洋楽、演歌歌謡曲とさまざまな音楽を聴いています。ライブが大好きで今まで行ったライブは数百本。全部チケットの半券をとっているのでとても大切な想い出です。音楽はとても生活を豊かにしてくれるもの。私の好きなアーティストの魅力を知っていただければ、と思います。
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