バリ島を訪れた事がある方もまだの方も。「バリ島ってどんなところ?」から「おすすめ観光コース」までご紹介。読めばバリ島に興味が出る事間違い無し。
佐藤ひより氏による『バリ島観光入門 ~初心者の楽しみ方完全版~』はこちらから
第1章 バリ島ってどんなところ?
第2章 バリ島「1日観光」モデルコース
第3章 バリ島でお土産を買おう!
第4章 バリ島に行く前に
第5章 バリ島のリスク・安全対策
著者:佐藤ひより
日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから
twitter(佐藤)https://twitter.com/hiyoriworld629
『バリ島観光入門』目次へ (全18ページ)
バリ島「1日観光」モデルコース ~ウブド編~
バリ島芸術の中心地と呼ばれるウブドは、北部エリアの山岳地帯に位置します。
南部リゾートエリア(クタエリアなど)とはガラッと雰囲気が変わり、ウブドはバリ島ののどかな田園風景の中にあります。
観光開発が進むバリ島の中でも、まだまだ昔ながらの田舎っぽさが残るウブド。
観光地とは異なる、本来のバリ島らしさを感じたい人はぜひウブドへ足を運びましょう。
このページでは、ウブドを旅行する場合のおすすめモデルコースをご紹介します。
しかし、ただ単純にウブドの観光コースをお伝えするだけではありません。
このモデルコースを通して、バリ島の自然や芸術、そしてバリ人の宗教観や風習を理解して頂きたいと思っています。
ちなみにウブドは、自然素材のコスメやクリームが有名で、若い女性を中心に近年人気を集めています。
私自身、よくウブドにあるコスメショップで買い物をしますが、使い心地は抜群。
自信をもっておすすめできます!
ナチュラルコスメに興味がある人や健康志向な人は、特にウブドを気に入るはず!
朝 | バリ人と一緒に沐浴をしよう! |
午前~ | ヨガで汗を流すのがおすすめ! |
昼食 | 自然豊かなライステラスで! |
午後~ | ウブド市場でショッピング! |
~夕方 | ウブドの美術館でバリ島の名画を鑑賞! |
夜 | ウブド王宮でレゴンダンスを鑑賞! |
朝 バリ人と一緒に沐浴をしよう!
朝 | バリ人と一緒に沐浴をしよう! |
午前~ | ヨガで汗を流すのがおすすめ! |
昼食 | 自然豊かなライステラスで! |
午後~ | ウブド市場でショッピング! |
~夕方 | ウブドの美術館でバリ島の名画を鑑賞! |
夜 | ウブド王宮でレゴンダンスを鑑賞! |
ウブドに到着し、記念すべき1日目の朝。
ホテルでゆったりとしたモーニングを楽しむのも良いですが、せっかくのバリ島旅行。
午前中は少し、珍しい体験をしてみませんか?
ウブドの北にあるティルタ・エンプル寺院(またはティルタウンプル寺院)では、ローカルのバリ人と一緒に沐浴が体験できます。
▼ティルタ・エンプル寺院
photo by Graeme Churchard
日本では体験するのが難しい、沐浴。
なかなか想像がつかないかもしれません。
ティルタ・エンプル寺院は「聖なる泉がわく寺院」と呼ばれ、ヒンドゥー教信者の沐浴場として古くから親しまれています。
沐浴場に訪れると、ローカルのバリ人が沐浴している姿を見かけます。
ここ数年で観光客の数が増え、特に祭礼の日になるとローカルバリ人と観光客の両方でかなり混雑するようです。
沐浴の宗教的な意味としては「川、海、泉など、聖なる場所で沐浴することで、けがれを取り除く」などの意味がある。バリ島の多くの人が信仰する「バリ・ヒンドゥー教」では沐浴と呼ばれるがキリスト教では「洗礼」、日本の神道では「禊」と呼ぶなど、宗教ごとに呼び名は異なる。
▼ティルタ・エンプル寺院で沐浴をする人々
photo by Eduard Marmet
バリ島では、約90%の人々が「バリ・ヒンドゥー教」を信仰しており、「イダ・サン・ヤン・ウィディ・ワソ」と呼ばれる唯一神に対し、祈りを捧げます。
962年、ヒンドゥー教の神様であるインドラ神が魔王マヤ・ダナワと決闘した際、杖で大地を強く突き刺しました。
その際に、大地から湧き出た泉こそがティルタ・エンプル寺院の始まりだと伝説では言われています。
▼ティルタ・エンプル寺院の伝説イメージ
▼インドラ神
ティルタ・エンプル寺院の聖水には無病息災の力があり、多くの観光客が聖水を求めに訪れます。
ペットボトルを持参で、聖水をもらいに来る人も少なくありません。
ティルタ・エンプル寺院はヒンドゥー教徒(バリ・ヒンドゥー教徒も)のための寺院ではあるものの、観光客も気軽に立ち入って沐浴を体験することができるのがポイント。
バリ・ヒンドゥー式の沐浴は手順が細かく決まっているため、どう沐浴すれば良いのかわからない観光客がほとんどです。
通常他の寺院では沐浴の仕方を教えてくれるローカルガイドがいるのですが、残念ながらティルタ・エンプル寺院にはそういったガイドはいません。
ですから、先頭に並んでいる人のやり方を真似するのが1番良いでしょう。
ただ初めて訪れる人はきっと不安だと思いますので、先に少しだけ沐浴の手順をお伝えします!
- 沐浴前に、聖水で身をお清めする。
- 沐浴は、左側の吐出口から順番に浴びる。
(右側の3つの吐出口は、死者のための聖水なので使わない。注意!)
- 一通り沐浴が終わったら、その横にある別の沐浴場でも同じ手順を繰り返す。
▼吐出口
photo by Jelle Oostrom Some rights reserved
以上の手順で、沐浴を進めていきます。
ここではざっと沐浴の流れだけお伝えしましたが、これ以外にも細かいルールはたくさんあります。
沐浴前にチャナンをお供えしたり、沐浴の最中はうがいをしたりなど。
やり方がよくわからない人は、先に並んでいる人についていけば大丈夫ですので、安心してください!
▼チャナン(バリ・ヒンドゥー教のお供え物)
ちなみに今回紹介したのはティルタ・エンプルという寺院ですが、グヌン・カウィ・スバトゥ寺院も、バリ島で沐浴ができるスポットとして有名です。
▼グヌン・カウィ・スバトゥ寺院で沐浴をする男性
photo by Roberto Faccenda Some rights reserved
グヌン・カウィ・スパトゥ寺院は、ティルタ・エンプル寺院よりもローカル感が強く、観光客はあまり訪れません。
ティルタ・エンプル寺院よりもディープな場所だと言えます。
※グヌン・カウィ寺院というお寺も近くにありますが関係ありませんのでご注意ください。
ウブドからは車で30分程度なので、ウブドのホテルからタクシーを手配して行くのがおすすめです!
Tirtha Empul(ティルタ・エンプル寺院)
開館時間:9:00~17:00
入場料:15,000ルピア
住所:Tampaksiring 80552, Indonesia
アクセス:テガラランのライステラス(←後ほど解説)からほど近く。ウブド中心街から車で30分ほど。
午前~ ヨガで汗を流すのがおすすめ
朝 | バリ人と一緒に沐浴をしよう! |
午前~ | ヨガで汗を流すのがおすすめ! |
昼食 | 自然豊かなライステラスで! |
午後~ | ウブド市場でショッピング! |
~夕方 | ウブドの美術館でバリ島の名画を鑑賞! |
夜 | ウブド王宮でレゴンダンスを鑑賞! |
朝から沐浴をして、すっきりと目が覚めた後。
少し軽めの運動をしたくはありませんか?
ウブドでちょっとした運動をしたい時は、ヨガがおすすめ。実はウブドはヨガの聖地として有名です。
数年前、バリ島を舞台にした『食べて、祈って、恋をして』という映画が若い女性からシニア層を中心に話題になりました。
▼食べて、祈って、恋をして(画像クリックで商品詳細へ)
簡単に映画の内容を説明すると、ニューヨークでジャーナリストとして活躍する女性エリザベスが、離婚や失恋という人生のターニングポイントをきっかけに世界中を旅へ。
イタリアやインドで自分を探し続け、最後に訪れたバリ島では予想外な出会いを果たす。というシナリオです。
ちなみに私もこの映画を観たことがありますが、ストーリーがわかりやすく、特にキャリアに悩む女性には共感する部分が多そうだな~という印象を受けました。
舞台がバリ島ということもあり、バリ島の素朴な街並みや田園風景がたっぷりと映されています。
今までバリ島に一度も訪れたことがない人でも、この映画を観ることで「バリ島ってこんな場所なんだ!」とイメージがつきやすくなります。
ぜひ一度観て欲しい映画の1つ!
少し話が脱線してしまいましたが、この「食べて、祈って、恋をして」の映画の中でヨガの場面が多数使われ、それをきっかけにバリ島でヨガをする人が増えたという話も。
ウブドのハノマン通りはヨガの聖地として知られています。世界各国のヨギーニ(ヨガをする女性のこと)が、ここハノマン通りに集まります。
ハノマン通りには、有名なヨガスタジオが複数あります。インストラクターも一流の人が多く、インドネシアだけでなく、ヨーロッパやアメリカ、インドなど様々な国からヨガを教えるためにバリ島へ移住した人もいるほど。
ウブドにはヨガスタジオが多く、結局どこのスタジオに行けばいいのかわからない。そんな人におすすめなのがUbud Yoga house(ウブド ヨガハウス)です。
▼ウブド ヨガハウス公式サイト
(出典:https://ubudyogahouse.com/)
ウブドヨガハウスは、日本人にはあまり知られていない穴場的なスタジオです。
このウブドヨガハウスの魅力と言えば、まさにその絶好のロケーション。
スタジオの目の前にはウブドのシンボルとも言える、新緑のライステラスが広がります。
自然豊かな田んぼに囲まれているだけで、なんだか健康になれそうですよね!
▼バリ島のライステラス
ヨガレッスンのレベルも初心者向けのものが多く、初めてヨガに挑戦する人でもすんなりと溶け込めるはず。
本格的にヨガを習得したい!という人よりも、バリ島でヨガの雰囲気を感じてみたい!という人におすすめのスタジオです。
その他にも、ウブドにはヨガスタジオがたくさんあるので、自分に合ったところを探してみると良いかもしれませんね。
▼ウブド ヨガハウスの公式紹介動画
Ubud Yoga House(ウブド ヨガハウス)
クラススケジュール(時間帯により講師は変わる)
月・火 7:30-19:00
水・木・金・土 7:30-12:00
住所:Jalan. Subak Sokwabah, Ubud, Gianya, Kabpaten Gianyar, Bali 80571
昼食 自然豊かなライステラスで!
朝 | バリ人と一緒に沐浴をしよう! |
午前~ | ヨガで汗を流すのがおすすめ! |
昼食 | 自然豊かなライステラスで! |
午後~ | ウブド市場でショッピング! |
~夕方 | ウブドの美術館でバリ島の名画を鑑賞! |
夜 | ウブド王宮でレゴンダンスを鑑賞! |
ヨガで汗をかき、小腹が空いてきた頃。
そろそろランチがしたい!
ウブドの町中にある少し高めのレストランも良いのですが、せっかくならウブドにしかない豊かな自然を感じながら食事をしたくはありませんか?
そんな時におすすめの場所と言えば、ライステラスにあるカフェです。
みなさん、ライステラスは知っていますか?
写真で見たことがある人も多いと思いますが、ライステラスとは階段状になっている田んぼ、つまり棚田のこと。
▼ライステラス
広大な丘陵地帯に広がるバリ島のライステラスは、世界遺産にも登録されています。
このライステラスを観られる場所はバリ島にいくつかありますが、その中でも人気の2つがジャティルイとテガラランという場所にある2つのライステラスです。
この2つを比較すると、ジャティルイのほうが大規模で迫力があるものの、アクセスの悪さからあまり観光客は訪れません。
もう一方のテガラランのライステラスは、ウブドの北にあり中心街からは車では15分足らずで到着できます。
▼バリ島の有名なライステラス比較
場所 | 特徴 | ウブドから |
ジャティルイ | 大規模で迫力あり | 車で1時間半程度 |
テガララン | コンパクトだが迫力あり | 車で15分程度 |
▼ジャティルイ ライステラス
photo by american_rugbier Some rights reserved
▼テガララン ライステラス
photo by Aleksandr Zykov Some rights reserved
そのため、今回はウブドから近いテガラランのライステラスをご紹介しようと思います!
ちなみに私もこのテガラランのライステラスへは1度だけ訪れたことがありますが、本当に最高の場所でした!
どんなところが最高なのか?これから解説しますので、ぜひ参考にしてください。
テガラランのライステラスの魅力
先ほどもお伝えしましたが、テガラランのライステラスはウブドの北にありウブド王宮(後ほど紹介します)などのウブド主要観光スポットからのアクセスは良好です。
▼ウブド王宮
photo by Jorge Láscar
ウブド中心街から車で15分程度なのでタクシーで訪れるのも良いですが、テガラランのライステラスは観光スポットとしても人気が高いので、旅行会社の観光バスで訪れるのもおすすめ。
タクシーより少し安くすむ可能性も!
テガラランの魅力はまず、コンパクトな大きさにもかかわらず迫力があるということ。
もう一つの有名なライステラスであるジャティルイと比べ、テガラランのライステラスは見やすい大きさにまとまっていて、ちょうど良い規模感だと言えます。
しかしコンパクトだとは言っても「小さすぎて拍子抜けした!」なんてことにはありませんので、安心してください。
バリ島を代表する絶景スポットとして、長年観光客から不動の人気を集めています。
そんなテガラランのライステラス周辺には、観光客用のレストランやカフェが複数あります。
もともとこういった観光客向けの飲食店は多くありませんでしたが、観光客の増加に伴い年々飲食店の数が増えていったよう。
複数ある飲食店の中でも、特におすすめなのがTeras Padi Café(テラス パディ カフェ)。
▼テラス パディ カフェ公式HP
(出典:http://teraspadicafe.com/)
このカフェへは1度だけ訪れたことがありますが、この店の魅力はまさに雰囲気の良さにあると言えます。
ガゼボと呼ばれる限定の座敷席が人気で、足を広げながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
ライステラスのすぐ目の前というロケーションも抜群で、目の前には360度広がるパノラマのライステラスが広がります。思わず声が出そうになる、息をのむ絶景ですよ!
▼カフェからの眺め
photo by kibun
また、1番のお目当てである食事のクオリティも高いです。
私が注文したナシクニンと呼ばれるワンプレート料理は、ボリュームもほどよく十分満足できました。
▼ナシクニン
photo by CC 表示-継承 3.0
Teras Padi Caféは、テガラランのライステラスにあるカフェの中でも1番の老舗。
日本人観光客も多いため、日本語メニューも用意されています。ですから、英語やインドネシア語に自信がない人でも心配はいりません。
ウブドのランチは、自然豊かなライステラスで食事をするのがおすすめです。
Teras Padi Café(テラス パディ カフェ)
住所:Desa Chekingan, Tegallalang, Gianyar
アクセス:ウブド中心街から車で15分
営業時間:10:00-18:00
午後~ ウブド市場でショッピング!
朝 | バリ人と一緒に沐浴をしよう! |
午前~ | ヨガで汗を流すのがおすすめ! |
昼食 | 自然豊かなライステラスで! |
午後~ | ウブド市場でショッピング! |
~夕方 | ウブドの美術館でバリ島の名画を鑑賞! |
夜 | ウブド王宮でレゴンダンスを鑑賞! |
海外旅行で1番の楽しみと言えば、ショッピング!そんな女性も多いのでは?
女性だけでなく、彼女にバリ島土産を頼まれている男性も多いはず。
そんな、バリ島でショッピングがしたくてたまらないみなさんは、ウブド市場(Pasar Ubud:パサール ウブド)に行きましょう!
▼ウブド市場(Pasar Ubud)
photo by Jos Dielis
ウブドの中心街にあるウブド市場は、常に多くの人でわいわいと賑わっています。
まだ市場に人の少ない早朝、観光客ではなくローカルのバリ人が食材を買い出しに市場へ訪れます。
Ibu(イブ)と呼ばれるインドネシア人のお母さんたちは、ウブド市場で1日の食材を買いそろえ、観光客が増え混雑する前にそそくさと退散するのです。
お昼が近づくにつれ、続々と観光客が増え始めます。
この市場では何が買えるのかというと、お土産物なら「何でも手に入る」と言われるほどの品揃えの良さ。
ラヤ・ウブド通りというウブドのメイン通りにあるウブド市場は、道を埋め尽くすほどの露店で溢れかえっています。
あまりの露店の多さに、どのお店で買い物するのが良いのかよくわからなくなってしまうほど。
衣類や鞄、雑貨などありとあらゆる物が並べられています。
特にウブド市場で人気の商品と言えば、バリ島の特産品であるアタ製品。
シダ科の植物「アタ」を使って作られたアタ製品は、特に女性に人気のお土産です。
▼アタ製品の例
アタ製品の中でも特にアタ・バッグが人気で、バリ島へ旅行する女性ならぜひチェックしておくべき代物。柄や形の種類も豊富ですので、ぜひお気に入りの1つを見つけて下さいね!
▼アタバッグの例
価格交渉も楽しみの一つ!
また、ウブド市場の楽しみ方の1つが、店員さんとの価格交渉です。
せっかくバリ島へ旅行に来たのなら、ゲーム感覚で値引きに挑戦してみませんか?
日本人はお金を持っていると思われることが多いので、最初は大幅に高額な値段でふっかけられることが多いです。
私もバリ島へ訪れた初期の頃は、価格の相場がわからず正規価格より何倍も高い値段で商品を買っていました。
店員さんに言われた値段で購入してしまうと、かなり損してしまうので気をつけてくださいね!
いくらで価格交渉するのかは人にもよりますが、自分が
「この値段以上では絶対買わない!」
と決めたら、その値段を目指してひたすら心理戦をするのみ。
バリ島の露店に並ぶ商品には、定価なんてあってないようなもの。ゲーム感覚でお気に入りの商品を落とすのが良いでしょう。
しかしそんなこと言っても、初めてバリ島へ来たのに価格交渉のやり方なんてわからない!
そんな人がほとんどかと。
そんな人は、まずは1度他の人が価格交渉している現場を観察してみるのが良いかもしれませんね。
どのくらい値引きしてもらっているのか。そもそも値引きに対応してくれそうな店員さんなのか。
特に中国人観光客は値段交渉が上手なので、参考になります。
ちなみに私は、毎回相手の言い値の半額くらいで購入できるよう意識しています。
しかし値引きが成功するかどうかは、店員さんといかにフレンドリーになれるかにかかっている気も。
語学が堪能な人は、雑談をふったり店員さんをほめてあげたりすると良いかもしれません。
ウブド市場は、たとえ商品を買わなかったとしても、商品を眺めながら歩き回っているだけで十分楽しめる場所です。
ここでは小商いをしながら生きるバリ人たちの活気、そして生活感に触れられます。
ウブドへ訪れたなら、ふらっとでも良いのでウブド市場に立ち寄ってみるのがおすすめ。
きっと今までには触れたことのない世界観がそこにあるはず。
▼バリ島の主なパサール比較
名称 | エリア | 特徴 |
パサール・シンドゥ | サヌール | とにかく安い! |
パサール・バドゥン | デンパサール | バリ島1大きい |
パサール・ウブド | ウブド | バリ島1有名 |
Pasar Ubud(ウブド市場)
住所:Jalan Raya Ubud No35
営業時間:6:00~18;00
~夕方 ウブドの美術館でバリ島の名画を鑑賞!
(出典:ウブドの美術館Museum Puri Lukisan公式HP)
朝 | バリ人と一緒に沐浴をしよう! |
午前~ | ヨガで汗を流すのがおすすめ! |
昼食 | 自然豊かなライステラスで! |
午後~ | ウブド市場でショッピング! |
~夕方 | ウブドの美術館でバリ島の名画を鑑賞! |
夜 | ウブド王宮でレゴンダンスを鑑賞! |
舞踊、工芸、文学、そして美術。
芸術と言っても種類は様々ですが、ウブドを観光するなら絵画の鑑賞をしてはいかがでしょうか。
バリ島芸術の中心地、ウブド。
ここにはバリ島中の名画が集まるため、美術の研究や修行をするためだけにウブドへ長期滞在する人もいるほど。
こじんまりとしたアートギャラリーも町中に点在していて、バリ島絵画独特のカラフルなデザインが、ウブドの町のアーティスティックな雰囲気を形作っています。
ウブドでは、町中を散歩しているだけで目を惹かれる絵画に出会えます。急いでいても、ついつい足を踏み入れたくなるような魅力的なアートギャラリーがたくさん。
バリ島絵画の特徴としては、バリ・ヒンドゥー教(先述)の考えが反映された作品が多いということ。
特に王宮や神様の絵が多く、その次に多いのがバリ島の自然や鳥だという印象を受けます。
▼バリ島の絵画の例
photo by Jorge Láscar
家の玄関に飾るような小さなキャンパスから、王宮に飾るような豪華な絵画までバリエーションは様々。
絵画の種類や大きさにより価格は変わりますが、観光客向けにリーズナブルな価格で販売されているものもあります。相場は、安いもので3万円程度から。
旅行の思い出に、1つ購入してみるのも良いかもしれませんね!
ウブドには有名な美術館がたくさんありますが、その中でも特に有名なのが
「Museum Puri Lukisan(プリ ルキサン 美術館)」
photo by Jorge Láscar
「Neka Art Museum(ネカ美術館)」
出典:http://www.museumneka.com/
「Museum Arma(アルマ美術館 Agung Rai Museum:アグン・ライ美術館とも言われます)」
(出典:https://www.armabali.com/museum/)
の3つ。
この3つは、バリ島の3大美術館と呼ばれています。
今回はその中でも特に私がおすすめしたい、「Museum Puri Lukisan(プリ ルキサン 美術館)」についてお伝えします。バリ島の絵画や芸術全般に興味がある人はぜひ参考にしてくださいね!
Museum Puri Lukisan(プリ ルキサン美術館)の魅力
▲プリ ルキサン美術館の様子 photo by Jorge Láscar
ウブドで1番歴史の長い美術館と言えば、Museum Puri Lukisan(プリ ルキサン美術館)。
プリルキサン美術館は、1956年にオランダ人画家であるルドルフ・ボネとその仲間たちにより創設されました。
私自身この美術館へは何度か訪れたことがありますが、この美術館の敷地はかなり広いです。
周辺は緑が多く自然豊かですので、何も考えずにボーっと散歩するのにピッタリですよ!
この美術館の名前である「Puri Lukisan(プリ ルキサン)」には、「絵画の王宮」という意味があります。
そのため、美術館に展示されている絵画も王宮にかかわるものがたくさん。
古典風から現代風のものまで幅広い年代の絵画が展示されているため、ただ単に絵画を観て楽しむだけではなく、1つ1つの絵画からバリ島の歴史を学び取ることができます。
この美術館は、事前予約をすることで舞踊や木彫りの体験も可能。
本場のバリ島芸術に触れられる機会はあまりないため、この機会に芸術体験をするのも良いかもしれませんね!
Museum Puri Lukisan(プリ ルキサン美術館)
開館時間:9:00~17:00
入場料:40,000ルピア
住所:Jalan Raya Ubud Gianyar, Ubud Bali
アクセス:ウブド王宮から徒歩5分
夜 ウブド王宮でレゴンダンスを鑑賞!
朝 | バリ人と一緒に沐浴をしよう! |
午前~ | ヨガで汗を流すのがおすすめ! |
昼食 | 自然豊かなライステラスで! |
午後~ | ウブド市場でショッピング! |
~夕方 | ウブドの美術館でバリ島の名画を鑑賞! |
夜 | ウブド王宮でレゴンダンスを鑑賞! |
ここまで一通り、ウブド観光のおすすめコースをご紹介しました。
沐浴、ヨガ、自然、市場、そして美術。
ウブドは、様々な顔を持つ多彩な地域であるということをわかって頂けたのではないでしょうか?
そんなウブド旅行の締めくくりは、バリ舞踊の鑑賞がおすすめ。
ウブドでは、毎晩町のいたるところでバリ舞踊の公演が開かれています。
バリ舞踊には種類が複数ありますが、その中でも特に有名なのが
- 「ケチャックダンス」
- 「バロンダンス」
- 「レゴンダンス」
の3つです。
ケチャックダンスは、上半身裸の男性たちが円陣を組み「チャチャチャ」と力強い掛け声をかけるのが特徴の男らしいダンス。
▼ケチャックダンスの様子
photo by Brian Jeffery Beggerly
男性たちの太い掛け声と美しい舞のコラボレーションは、少しアンバランスな感じがあり、ついつい見入ってしまいます。
バロンダンスとは、獅子の姿をした「バロン」と、魔女が変身した「ランダ」が主役の舞踊。
▼バロンダンスの様子
photo by Walter Lim
バロンダンスには、人々を災いから守るようにという願いが込められています。
もともとは寺院で厳粛に行われていた伝統舞踊でしたが、現在では観光客でも理解しやすいようコミカルにアレンジされています。
最後にレゴンダンスですが、私個人の意見としてはウブドでバリ舞踊を鑑賞するならレゴンダンスを観るのがおすすめ!
ウブド以外の地域でもレゴンダンスを観ることは可能ですが、ウブドで開催されるレゴンダンスのショーは他地域のものよりレベルが高いのが魅力。
レゴンダンスは、古くから宮廷舞踊としてバリ島ローカルの人々に親しまれてきました。
主役は、色鮮やかな衣装を着た美しい踊り子。ガムランの音色に合わせて幻想的な舞を踊ります。
▼ガムランで使用される楽器
photo by Rex Roof
▼レゴンダンスの様子
photo by Tiomax80
レゴンダンスの特徴は、踊り子の手つきにあると言えるでしょう。
指先の伸ばし方や、しなやかな手の動かし方がポイントで、女性らしい繊細な動きが観客を魅了します。
また、目の動きにもレゴンダンスの特徴は出ています。
ガムランの音楽に合わせ黒目を動かし、独特の表情を作るレゴンダンス。ギロッと睨んでいるように見えますが、どこかエキゾチックな雰囲気を漂わせています。
この手と目の動きが、他のバリ舞踊にはないレゴンダンスだけの特徴と言えます。
レゴンダンスをウブドで鑑賞するなら、ウブド王宮がおすすめ。
ウブド王宮では、曜日によって異なる公演がされています。
▼ウブド王宮
photo by っ CC 表示-継承 3.0
ウブド王宮で観るバリ舞踊は、踊りのレベルの高さもさることながら、その踊りを音楽で支える楽団のパフォーマンスの高さにも目を見張る物があります。
ガムランやその他の楽器で奏でられる音色は、緩急が激しく観客の心を揺さぶります。
▼ウブド王宮のレゴンダンスの様子
photo by momo
ウブド王宮は、ウブドの中心地からも近くアクセスは良好。
そのため昼間はウブドのセントラルで観光をし、夜はウブド王宮でバリ舞踊の鑑賞をするというのがウブドのスタンダードな観光コースだと言えるでしょう。
他にもウブドにはおすすめの観光スポットがたくさんありますが、ぜひ今回ご紹介したモデルコースを参考にして頂ければと思います!
Ubud Palace(ウブド王宮)公式にはPuri Saren Palace
バリ舞踊開演~終了時間:19:30~21:00
住所:Jalan Raya Ubud, Ubud
『バリ島観光入門』目次へ (全18ページ)
はじめに
第1章 バリ島ってどんなところ?
第2章 バリ島「1日観光」モデルコース
第3章 バリ島でお土産を買おう!
第4章 バリ島に行く前に
第5章 バリ島のリスク・安全対策
著者:佐藤ひより
日本とバリ島の2拠点生活中のフリーライター。大学時代の4年間インドネシア語の研究に尽力していた影響で、バリ島含むインドネシアの知識が豊富。インドネシアに留学経験あり。インドネシア語スピーチコンテスト入賞経験あり。インドネシアの中でも特にバリ島が好きで、日本で田舎暮らしをする傍らバリ島にも定期的に訪れる。バリ島の観光情報以外にも、バリ島芸術や伝統文化、バリ人の国民性などバリ島に関することならジャンル問わずざっくばらんに情報を発信中。お問い合わせはこちらから
twitter(佐藤)https://twitter.com/hiyoriworld629