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King Gnuを聴いて「人生が変わった」音楽を愛して40年の著者が綴った『KingGnu入門』の決定版!「KingGnuって何?」という方も、既に「ヌー民」の方もこれを読めばKingGnuの曲をさらに楽しめる事間違いナシ!!
King Gnu入門 〜全人類必聴の歴史的革命バンド〜 【メンバーと軌跡編】はこちらから!
著者:渡辺和歌
1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。
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『King Gnu入門【メンバーと軌跡編】』目次へ (全16ページ)
この章では3ページにわたってKing Gnuのツインボーカルの片割れであり、フロントマン(バンドの顔となる存在)の井口理(いぐち さとる)さんという人物を【常田大希との関係性】【人間性】【音楽性】に分けて紹介します。
このページでは井口さんの人間性についてお伝えします。井口さんの嫌われない歌声と人柄が果たす役割などが伝われば幸いです。
井口理の人間性
人当たりのいい人気者の反面、暗い思春期を過ごしたという井口理(いぐち さとる)さん。性格には多面性があるかもしれません。一筋縄ではいかない井口さんの人間性について掘り下げてみましょう。
家庭環境
2匹の猫“あんこ”と“まめ太”がいるというご実家。バイオトイレ(コンポスト=堆肥トイレ)だったり、お母様がお子様たちの環境保全のため選挙に立候補(落選)した過去があったり、趣味で無農薬のお米を作っていたり、何かと“変わっている”そうです。
そんな井口さんのお母様はお手製の無農薬米をKing Gnuのメンバー全員に送られているとか。井口さんがおにぎりを非常に好まれつつ、糖質制限ダイエットに励まれているご様子を拝見すると、愛情深いご家庭ということがひしひしと伝わってきます。
ただ、子どもの頃は倹約のため服を買ってもらえなかった(服を買うようになったのは大学に入ってから)とか、ゲームは平日40分まで・土日は1時間までだった(掟を破るとみそ蔵に閉じ込められた)など、しつけの厳しいご家庭でもあったようです。
自宅ではほとんど喋らずSNSやラジオの言動は過激
令和が始まったばかりの時点では、ベースの新井和輝(あらい かずき)さんと築50年近くになるというアパートの5階でルームシェアされていますが、ご自宅にいるときなど“素”に近い状態ではほとんど喋らないタイプ。
“モンハン”こと「モンスターハンター(アクションゲーム)」の“連れ猫”(オトモアイルー)を“みそ”と名づけるなど、ゲームを好むインドア派ですが、SNSやラジオでは「コンプライアンスは大丈夫?」と心配になるほどの言動が目立ちます。
▼オトモアイルー
SNSで“クソリプ”
具体例を挙げますと、メジャーデビュー後も懲りずに続けているのがSNSの“クソリプ”。 ジャスティン・ビーバーやNASA(アメリカ航空宇宙局)など、多数の著名人のつぶやきに対して脈絡なくKing Gnuの宣伝をリプライ(返信)するというとんでもない行為です。
▼ジャスティン・ビーバーに送った“クソリプ”
とくにアジカンのゴッチさん(ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さん)にはこの“クソリプ”のせいでSNSをブロック(拒否)され、メジャーデビュー後、ライブで対バン(共演)してから和解、ブロックを解除されたという逸話があります。
▼ブロックされている様子
もうひとつ、SNSでは「本日の井口」と称する様々な動画アップも話題です。たとえば「アイドルグループBiSH(ビッシュ)のにわかファン(セントチヒロ・チッチさん推し)」という設定でオタクキャラを披露するなど。
▼「本日の井口」で披露されたオタクキャラ
こちらの活動はBiSHメジャー5作目のシングル『stereo future』への応援コメントというかたちでお仕事につながったので大成功でしょう。
ラジオでは下ネタ連発
2019年4月から始まったラジオ『オールナイトニッポン0』では下ネタを連発。
▼オールナイトニッポン0公式HP
(引用:King Gnu井口理のオールナイトニッポン0,©Nippon Broadcasting System, Inc. )
とくに宇垣美里アナウンサーとグラビアアイドルの篠崎愛さんを愛するあまり、小中学生男子の休憩時間のようなノリになることもしばしばです。
▼篠崎愛さん
過激というより、くだらなすぎるので、具体的な発言については自粛。
ぜひご自身の耳でお確かめくださいませ。イグチスト(井口さんのファン)にとっては、こちらが“通常運転”。いつもの“くだらない冗談まじりのイグチリ(井口さんの愛称)”を堪能できることでしょう。
フロントマンの“すべり芸”が果たす役割
歴史的革命バンドKing Gnuの美声の持ち主であるフロントマンが“すべり芸”でふざけ倒す……というギャップはある意味、斬新。個性的な“変態好き”の友だち同士なら、コンプライアンスなんて気にせずにくだらないことを言い合える、という路線です。
それもこれもKing Gnuの音楽をたくさんの人に聴いてもらうため、コンテンツを増やすため、吹き替え声優などの個人仕事を得るため、そんなサービス精神の表れであり宣伝。井口さん自身、くだらない冗談や下ネタは決して嫌いではないようですが……。
ここまで書いたときに飛び込んできたのが「新宿の階段からすべり落ちて、頭の中が走馬燈のように真っ白になった」といった内容の井口さんのSNS。リアルタイムの話です。ダイエットが過激すぎたのでしょうか。
もはや“すべり芸”などとふざけている場合ではありません。お怪我がないことをお祈りしつつ、ご紹介したいのが横田光亮監督の短編映画『ヴィニルと烏』。井口さんは俳優として出演されています。
俳優としての井口さん
▲横田光亮監督の短編映画『ヴィニルと烏』予告編
井口さん出演の『ヴィニルと烏』はいじめを題材とした映画で、いじめられる側がごみ袋のような“ヴィニル”、いじめる側がごみ袋をつつく“烏(からす)”にたとえられています。そんな“ヴィニル”を抜け出すためには……という内容で、必ずしも勧善懲悪とは限らない、深く考えさせられる名作です。
井口さんは宮田佳典(みやた よしのり)さん演じる主人公をいじめる役。“ヴィニル”ではなく、“烏”なんですね。どちらかというといじられキャラで、ふざけるのが“通常運転”と言われがちな井口さんからは想像できないほどの極悪ぶり。真剣な演技に引き込まれます。
短編映画ということもあり、なかなか観られないかもしれませんが、イグチストは必見。
上映の機会が増えるよう、声を挙げていきたいところです。井口さんの俳優としての活動も、ここから広がっていくことを切に願っています。
常田大希さん・勢喜遊(せき ゆう)さん・新井和輝さんというセッション(即興演奏)出身の3人とは違い、1人だけ「芸術性」以外の「大衆性」を担おうとしている井口さん。しかし“素”は“根っからの目立ちたがり”とは真逆の性格かもしれません。
それでもどうにか爪痕を残そうと“奇行種”ぶりを発揮。
おかげで注目度は高まっていますが、個人的には“真剣な演技”をもっと見てみたいです。
MVで踊りを披露
▲King Gnu『It’s a small world』MV
King Gnu『It’s a small world』のMVでは、快歩(かいほ)さんの特殊メイクでミュージカル風の踊りを披露された井口さん。
▼井口さんによる快歩さんの紹介tweet
MV全体がジム・キャリーをはじめ、様々なコメディ映画・コメディ俳優へのオマージュだそうです。
▼ジム・キャリー
By Ian Smith from London, England – Flickr, CC 表示-継承 2.0, Link
ちなみに井口さんを踊らせよう!と思いついたのは常田さんでした。
個人的に、手植え・手刈り・天日干しによるお米作り、生ごみコンポスト、小劇場の舞台をかつて経験したことがあり、井口さんには勝手に親近感を抱いています。
そんなわけで(とつながるかどうかは不明ですが)井口さんのストレートプレイ(ミュージカル以外の演劇)が見たい!できればゴールデンタイムの連続ドラマという“大衆ど真ん中”で。
演じてみたい役はあまり考えたことがないそうですが、刑事役でも犯人役でもOKとのこと。
常田さんとの関係性でも浮き彫りになっているとおり、演出家の色に見事に染まることができるところが井口さんの強みです。
どんな球を投げても、想像以上の(想定外の?)結果が待ち受けているはず。関係者各位、引き続きよろしくお願いいたします。
こんなふうにすべてのファンを“まるでお母さん”にしてしまうところが、井口さんの魅力かもしれません。
以上、井口さんの人間性についてお伝えしました。
続いて井口さんの音楽性を見ていきましょう。
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著者:渡辺和歌
1970年生まれ。音楽を愛して40年。中学時代は『ベストヒットUSA』を欠かさずチェック。当時の洋楽ヒット曲をラジオから録音しお気に入りのカセットテープを作成。ビートルズのアルバムは全て揃え『イエロー・サブマリン』などのビートルズ映画上映会にも欠かさず参加。中森明菜さんのファンで歌詞を耳コピして書き起こしていた。中島みゆき、中森明菜、尾崎豊、サカナクション、大島保克、元ちとせにも傾倒。King Gnuを聴いて生き方が変わるほどの感銘を受ける。現在はラジオやテレビ出演、SNSやライブなどでチェックしKing Gnuを追いかけている。
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