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著者:山田チャーハン
幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。
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メカゴジラの裏話・撮影秘話 【昭和シリーズ】
▼メカゴジラ
「ゴジラシリーズ」には様々な怪獣が登場しますが、その中でも何作品にも登場する怪獣はライバル怪獣と呼ばれ、高い人気を誇ります。
ライバル怪獣として「モスラ」や「キングギドラ」が有名ですが、この2体だけではありません。
「メカゴジラ」もライバル怪獣の1体で、全ての年代のシリーズで登場しています。
今回は「昭和シリーズ」に登場するメカゴジラの撮影秘話や裏話を紹介します。
▼昭和シリーズのメカゴジラ
photo by Bandai Namco Entertainment Europe CC 表示 3.0
▼メカゴジラが登場するゴジラ「昭和シリーズ」一覧
公開 | タイトル | 視聴可能動画サービス | |||||
’74 | ゴジラ対メカゴジラ | AP(別料)・TT(別料)・TD・dTV(別料)・楽天(別料) | |||||
’75 | メカゴジラの逆襲 | AP(別料)・TT(別料)・TD・dTV(別料)・楽天(別料) |
- Hu=Hulu
- AP=Amazon Prime
- TT=TSUTAYA TV
- TD=TSUTAYA DISCUS
- dTV=dTV
- UN=U-NEXT
- 楽天=楽天TV
表に記載無しの場合は取り扱い無し
別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要
ゴジラ対メカゴジラ・メカゴジラの逆襲
基本情報
作品名 | ゴジラ対メカゴジラ |
発表年 | 1974年 |
上映時間 | 84分 |
監督 | 福田純(本編)中野昭慶(特撮) |
出演 | 大門正明 |
備考 | ゴジラ14作目。沖縄が舞台。 |
~あらすじ~
富士山の噴火により飛び出した岩石からゴジラが出現する。ゴジラの仲間であるはずのアンギラスがそのゴジラによって倒されてしまうと、さらにもう一体のゴジラが出現する。そこで岩石から出現したゴジラが「メカゴジラ」である事がわかり戦闘を開始。さらに沖縄の怪獣「キングシーサー」も出現してしまう・・・
基本情報
作品名 | メカゴジラの逆襲 |
発表年 | 1975年 |
上映時間 | 83分 |
監督 | 本多猪四郎(本編)中野昭慶(特撮) |
出演 | 佐々木勝彦 |
備考 | ゴジラ15作目。昭和シリーズ最終作 |
~あらすじ~
前作「ゴジラ対メカゴジラ」の1年後が舞台。ある時、海に突然怪獣「チタノザウルス」が出現し人間を襲う。チタノザウルスはその後上陸し都市を破壊する上にメカゴジラⅡまでも出現してしまう。2体に対抗するべく人間のヒーローとなったゴジラが闘うが・・・
▼チタノザウルス
ゴジラ「昭和シリーズ」では、『ゴジラ対メカゴジラ』『メカゴジラの逆襲』の2作品に登場しています。
メカゴジラはゴジラを倒すため(人間に敵対するゴジラもいる)に開発されたロボット怪獣で、ゴジラシリーズの中では珍しく人工的に作られた怪獣です。
他の怪獣は放射能によって誕生していたり宇宙からやって来たりしています。
実は東宝怪獣の中には、メカゴジラよりも前に作られた「ロボット怪獣」が存在します。それが『キングコングの逆襲』に登場した「メカニコング」です。
▼キングコングの逆襲
▼メカニコング
『ゴジラ対メカゴジラ』はゴジラシリーズ20周年ということで、メカニコングに類似した怪獣を登場させようという考えからメカゴジラが誕生しました。
▼メカゴジラ
ロボット怪獣ということで、生物のような曲線ではなく、機械のような直線的なデザインが特徴的です。
企画段階で出された様々な意見を統合し、関節部分は西洋甲冑風に、全身が武器になるようなデザインになりました。
▼西洋甲冑
顔のデザインは般若をイメージしています。般若をイメージした顔はメカゴジラだけでなく、「ジェットジャガー」にも活かされています。
メカゴジラは一見すると機械的で怖い印象を受けますが、豚鼻のような鼻が親しみやすさを作り出しています。
スーツの裏話
photo by Bandai Namco Entertainment Europe CC 表示 3.0
メカゴジラのスーツの色は白銀ですが、一部虹色に光って見えることもあります。
実は最初からこの色だったわけではありません。
スーツが出来上がった当初は銀一色で、スミ入れ(輪郭線を描く事)が施されていました。しかし、撮影段階でライトの光が反射してしまうことが判明し、劇中の白銀色になりました。
スーツアクター(スーツの中に入る人)が動きやすいように肩や腹部は蛇腹(じゃばら)状になっており、スーツは上下で分割させることが可能です。
スーツの素材はお風呂用マットに使われているポリエチレンマット、目の部分は自動車のランプを使用。お風呂マットと自動車のランプと聞くと、無機質なロボットに対して親近感がわきますね。
▼お風呂マット
▼自動車のランプ
スーツアクターはメカゴジラの歩行に歌舞伎の所作を取り入れたそうです。「シン・ゴジラ」では狂言の要素が取り入れられていました。昔から伝統文化を取り入れていたんですね。
『ゴジラ対メカゴジラ』ではそのような作りでしたが『メカゴジラの逆襲』ではスーツが改造され、銀一色にスミ入れが施されたスーツとなりました。
ポリエチレンマットを素材としていた前回と違い、ラテックスゴムが素材として使用され、質感がより柔らかくなりました。
▼ラテックスゴムが使用されたマスク。柔らかい。
視聴方法
公開 | タイトル | 視聴可能動画サービス | |||||
’74 | ゴジラ対メカゴジラ | AP(別料)・TT(別料)・TD・dTV(別料)・楽天(別料) | |||||
’75 | メカゴジラの逆襲 | AP(別料)・TT(別料)・TD・dTV(別料)・楽天(別料) |
Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要
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著者:山田チャーハン
幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。
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