「特撮をもっと楽しむための裏話図鑑 ~その他怪獣編~」はこちらから!
著者:山田チャーハン
幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。
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ギャオスの裏話・撮影秘話
▲ギャオス
ゴジラシリーズと並び、日本を代表する怪獣特撮であるガメラシリーズ。
ガメラシリーズは計12作品が制作され、ゴジラシリーズ同様に様々な怪獣が登場します。
※ガメラシリーズは大映、ゴジラシリーズは東宝の制作で制作会社が異なります。
ガメラシリーズはゴジラシリーズと違い、何度も登場する怪獣が少なく、1作品の登場で終わる怪獣がほとんどです。
そんな中、ガメラ「昭和シリーズ」とガメラ「平成3部作」の両方に登場した怪獣がいます。
それが「ギャオス」です。
ガメラ映画12作品のうち5作品に登場するギャオス。複数回登場する怪獣はガメラシリーズではギャオスのみです。
今回はそんな「ギャオス」の撮影秘話や裏話を紹介していきます。
▼ギャオスが登場するガメラ「昭和シリーズ」
公開 | タイトル | 視聴可能動画サービス | |||||
’67 | 大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス | ||||||
’69 | ガメラ対大悪獣ギロン |
「平成3部作」
公開 | タイトル | 視聴可能動画サービス | |||||
’95 | ガメラ 大怪獣空中決戦 | ||||||
’99 | ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒 |
「角川ガメラ」
公開 | タイトル | 視聴可能動画サービス | |||||
’06 | 小さき勇者たち~ガメラ~ |
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特徴的な見た目と鳴き声
▲ギャオス
直線的な頭部が特徴的で、1度見たらなかなか忘れられないギャオス。
ギャオスという名前の由来は単純明快。
鳴き声が「ギャオー」だからです。
こんなに単純な由来の怪獣はなかなかいないのではないでしょうか。覚えやすい見た目と名前が複数回登場することになった理由かもしれませんね。
ギャオスはヴァンパイア(吸血鬼)をモチーフにして生み出されました。
▼ヴァンパイア(吸血鬼)の例
そのため、ヴァンパイアを彷彿とさせる設定があります。
ギャオスは夜行性で、太陽光が苦手。また、血や肉を好み、人間や家畜を餌とするという設定もあります。
スーツ
ギャオスの着ぐるみ(スーツ)は「昭和シリーズ」では翼を広げた状態と翼を畳んだ状態の2種類が用意されました。
それ以外にも手を入れて動かすギニョール(パペットとも呼ばれる手を入れて動かす人形)のものも制作されています。
「平成3部作」ではギャオス用にアクション撮影とアップ撮影それぞれに使用する2種類の着ぐるみと、ギニョール、操演用(操って動かす)のミニチュアが用意されました。
2006年公開の『小さき勇者たち~ガメラ~』では全身モデルなどの着ぐるみは制作されず、全てCGで描かれています。
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必殺技
ギャオスの必殺技は超音波メス。超音波を放つため体の構造が特徴的で、首の骨が2本あり、音叉のような形をしているという設定です。
▼音叉
「昭和シリーズ」ではこの設定のためか首を横に向けることができず、飛行も直立不動の状態で行います。代償の大きい必殺技ですね。
「平成シリーズ」でも超音波メスは健在ですが、横を向けないという体の構造はなくなりました。ギャオスの大きな進歩ですね。
ガメラ生誕50周年映像にも登場
また、2015年に公開されたガメラ生誕50周年の記念映像にも登場しています。
▼YouTubeでショートバージョンが見られます
ガメラ生誕50周年特設サイト:http://gamera-50th.jp/
この映像は映画として制作されたわけではありませんが、記念映像に登場するほどガメラ作品には欠かせない怪獣であったと言えるでしょう。
フルCGで描かれたギャオスはガメラによって踏み潰されたり、焼き払われたりと散々な扱いですが、あくまで主役はガメラなので仕方がないですね。
次にガメラ作品が復活するのはいつになるか分かりませんが、定番の怪獣としてこれからもガメラの前に立ちはだかるでしょう。
著者:山田チャーハン
幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。
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