日本の首領 三部作 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

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「東映実録映画」とは「東映で製作された実話を元にしたヤクザ映画」です。事件の当事者の生々しい証言を反映し作られた作品は、現在では再現不可能と言えるでしょう。

東映実録映画入門 ~実話を元にしたヤクザ映画~はこちらから!

はじめに

東映実録映画とは

第1章 東映実録映画の基礎知識

ヤクザ映画の歴史① 【東映実録映画の誕生】

ヤクザ映画の歴史② 【東映実録映画の終焉】

東映実録映画をより楽しむための予備知識

第2章 東映実録映画の題材になった事件

『仁義なき戦い』のモデルになった【広島抗争】解説

『実録外伝 大阪電撃作戦』のモデルになった【明友会事件】解説

『沖縄やくざ戦争』のモデルになった【沖縄抗争】解説

『北陸代理戦争』のモデルに起きた【三国事件】解説

第3章 おすすめ実録映画7選

仁義なき戦い 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

実録・私設銀座警察 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

仁義の墓場 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

実録外伝 大阪電撃作戦 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

沖縄やくざ戦争 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

日本の首領 三部作 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

北陸代理戦争 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

第4章 実録映画の魅力的な俳優6選

菅原文太 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

松方弘樹 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

渡瀬恒彦 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

成田三樹夫 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

千葉真一 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

安藤昇 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。「ノワール文学」「エキゾチックアニマル」「昆虫」などのコンテンツ作成も手掛ける。お問い合わせはこちらから

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東映実録映画は、東映(映画の会社)によって製作された実話をベースにしたヤクザ映画のことです。

この章では東映実録映画のおすすめ作品7選を紹介・解説いたします。

このページで紹介する作品は「日本の首領」三部作です。

 

▼おすすめ実録映画7選!それぞれのページで詳しく紹介!

 

「日本の首領」三部作とは

 

「やくざ戦争 日本の首領」「日本の首領 野望篇」「日本の首領 完結篇」は三代目山口組々長・田岡一雄氏率いる山口組の全国制覇を題材にとった実録映画シリーズです。

本作の原作小説「日本の首領」の著者である作家・飯干晃一氏は「仁義なき戦い」の生みの親としても知られており、東映実録映画の誕生に計り知れない影響を与えました。

 

▼原作「日本の首領」(画像クリックで商品詳細へ)

 

また、タイトルにある「首領」を「しゅりょう」ではなく「ドン」と読ませる発想は原作者によるものであり、「首領、親分、実力者」などを意味するスペイン語の「ドン」が由来となっています。

 

概要

 

<日本の首領シリーズ一作目>

作品名 やくざ戦争 日本の首領
公開 1977年1月22日
監督 中島貞夫
脚本 高田宏治
出演 佐分利信、鶴田浩二、松方弘樹、高橋悦史、西村晃、菅原文太、梅宮辰夫、千葉真一、成田三樹夫、織本順吉、渡瀬恒彦、小池朝雄、田中邦衛、金子信雄、内田朝雄、地井武男、小林稔侍ほか

▼予告編

 

<日本の首領シリーズ二作目>

作品名 日本の首領 野望篇
公開 1977年10月29日
監督 中島貞夫
脚本 高田宏治
出演 佐分利信、三船敏郎、松方弘樹、高橋悦史、成田三樹夫、岸田今日子、菅原文太、藤岡琢也、にしきのあきら、小池朝雄、金子信雄、内田朝雄、嵐寛寿郎、佐藤慶ほか

▼予告編

 

<日本の首領シリーズ三作目>

作品名 日本の首領 完結篇
公開 1978年9月9日
監督 中島貞夫
脚本 高田宏治
出演 佐分利信、三船敏郎、片岡千恵蔵、高橋悦史、菅原文太、西村晃、金子信雄、遠藤太津朗、佐藤慶、小池朝雄、小林稔侍、京唄子、高田宏治ほか

▼予告編

 

作品解説

コンセプトは「和製ゴッドファーザー」

 

本シリーズは「和製ゴッドファーザー」をコンセプトに製作されました。

実録映画の先駆である「仁義なき戦い」が企画された際も、当時のプロデューサーである俊藤浩滋氏の念頭には映画「ゴッドファーザー」シリーズのイメージがあったそうです。

 

ゴッドファーザー
1972年に公開されたアメリカのマフィア映画。上映後は大ヒットし、当時の興行収入の記録をぬりかえる。マフィア映画の中で最も有名な作品と言っても過言ではない。

 

「仁義なき戦い」が「ゴッドファーザー」とはかけ離れたドキュメントタッチの作品であるのに対し「日本の首領」三部作はまさに和製ゴッドファーザーと呼ぶに相応しい壮大でドラマチックなシリーズに仕上がっています。

一方で、ドラマ性を重視するあまり実録映画特有のリアリティが犠牲となっているため、実録映画とドラマ作品の中間のような作風であると言えます。フィクション部分をメインに、随所に実話ベースの設定を散りばめているような印象です。

 

実録やくざ映画版のオールスター

 

本シリーズの脚本家である高田宏治氏が「これは実録やくざ映画版のオールスター映画だ」と語っているように「日本の首領」三部作には思わず目を疑うような豪華キャストが名を連ねています。

主演の佐分利信氏、そして三船敏郎氏と片岡千恵蔵氏がその筆頭でしょう。

▼佐分利 信(写真右)

▼三船敏郎

▼片岡千恵蔵

 

松方弘樹、梅宮辰夫、渡瀬恒彦、千葉真一、成田三樹夫、田中邦衛、金子信雄、内田朝雄、織本順吉、小池朝雄、遠藤太津朗ら東映実録映画でお馴染みの俳優も名を連ねています。

さらに「仁義なき戦い」シリーズで主演を務めた菅原文太氏に至っては三作すべてにそれぞれ異なる役柄で出演しています。

中でも「完結篇」で演じた川西組々長・川西明は広能昌三にも劣らない菅原文太氏のハマり役です。

▼菅原文太氏

 

企画当初はシリーズの主人公である中島組々長・佐倉一誠を鶴田浩二氏が、中島組若頭・辰巳周平を高倉健氏が演じる予定でしたが、高倉健氏の出演が流れたために佐倉役に佐分利信氏が抜擢され、鶴田浩二氏が辰巳を演じることになりました。

▼鶴田浩二氏(上半身入れ墨の男性)

高倉健氏が辰巳周平を演じる姿を観てみたかった気もしますが、佐倉一誠は佐分利信氏以外には考えられないほどの適役ですし、鶴田浩二氏は作品の完成度を一段と高める鬼気迫る演技を披露していますので、結果的には大正解だったと言えるのではないでしょうか。

ちなみに「完結篇」では脚本家の高田氏が総会屋(株式を保有し株主としての権利を濫用することで会社等から不当に金品を要求する者)の役を演じています。

 

実録路線末期の名作

 

本家「ゴッドファーザー」と同様に、「日本の首領」三部作も1作目≧2作目>3作目の順で完成度が高いように思えます(あくまで筆者の私見です)が、いずれも甲乙つけがたい実録路線末期の名作です。

劇中には「ゴッドファーザー」のオマージュとなっている場面もあるので、未見の方は本家「ゴッドファーザー」三部作を先にご覧になることをおすすめします。

 

作品を観る方法

 

作品名 サービス名
やくざ戦争 日本の首領 AmazonPrimeVideo
ストリーミング
Hulu
2週間無料期間有り。月額933円税別で動画見放題。
U-NEXT
31日間無料のお試し期間有り。月額利用料1990円税別で見放題。
TSUTAYA TV
新規登録30日間0円。月額費933円税別で見放題
DVD
日本の首領 野望篇 AmazonPrimeVideo
Hulu
U-NEXT
TSUTAYA TV
DVD
日本の首領 完結篇 AmazonPrimeVideo
Hulu
U-NEXT
TSUTAYA TV
DVD
ゴッドファーザー AmazonPrimeVideo
Hulu(三部作全てあり)
U-NEXT(三部作全てあり)
TSUTAYA TV(三部作全てあり)
DVD

 

 

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【東映実録映画の品揃えが豊富。2週間無料トライアルあり】


 

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はじめに

東映実録映画とは

第1章 東映実録映画の基礎知識

ヤクザ映画の歴史① 【東映実録映画の誕生】

ヤクザ映画の歴史② 【東映実録映画の終焉】

東映実録映画をより楽しむための予備知識

第2章 東映実録映画の題材になった事件

『仁義なき戦い』のモデルになった【広島抗争】解説

『実録外伝 大阪電撃作戦』のモデルになった【明友会事件】解説

『沖縄やくざ戦争』のモデルになった【沖縄抗争】解説

『北陸代理戦争』のモデルに起きた【三国事件】解説

第3章 おすすめ実録映画7選

仁義なき戦い 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

実録・私設銀座警察 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

仁義の墓場 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

実録外伝 大阪電撃作戦 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

沖縄やくざ戦争 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

日本の首領 三部作 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

北陸代理戦争 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

第4章 実録映画の魅力的な俳優6選

菅原文太 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

松方弘樹 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

渡瀬恒彦 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

成田三樹夫 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

千葉真一 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

安藤昇 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

著者:國谷正明

北関東在住の1児のパパ。フリーランスのライターとして、ゲームのシナリオや小説の執筆、記事作成を中心に活動しています。「ノワール文学」「エキゾチックアニマル」「昆虫」などのコンテンツ作成も手掛ける。お問い合わせはこちらから

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ヤクザ映画の歴史① 【東映実録映画の誕生】

Webon紹介目次著者
「東映実録映画」とは「東映で製作された実話を元にしたヤクザ映画」です。事件の当事者の生々しい証言を反映し作られた作品は、現在では再現不可能と言えるでしょう。

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はじめに

東映実録映画とは

第1章 東映実録映画の基礎知識

ヤクザ映画の歴史① 【東映実録映画の誕生】

ヤクザ映画の歴史② 【東映実録映画の終焉】

東映実録映画をより楽しむための予備知識

第2章 東映実録映画の題材になった事件

『仁義なき戦い』のモデルになった【広島抗争】解説

『実録外伝 大阪電撃作戦』のモデルになった【明友会事件】解説

『沖縄やくざ戦争』のモデルになった【沖縄抗争】解説

『北陸代理戦争』のモデルに起きた【三国事件】解説

第3章 おすすめ実録映画7選

仁義なき戦い 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

実録・私設銀座警察 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

仁義の墓場 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

実録外伝 大阪電撃作戦 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

沖縄やくざ戦争 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

日本の首領 三部作 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

北陸代理戦争 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

第4章 実録映画の魅力的な俳優6選

菅原文太 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

松方弘樹 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

渡瀬恒彦 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

成田三樹夫 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

千葉真一 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

安藤昇 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

著者:國谷正明

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ヤクザ映画の歴史を通じて、東映実録映画の誕生の経緯について解説いたします。

ヤクザ映画の歴史は大きく3つに分けることができます。「時代劇の延長として作られていた時代」「任侠映画時代」「東映実録映画時代」です。

このページでは、1998年に極妻シリーズが完結するまでのヤクザ映画の歴史をお伝えさせていただきます。

初期のヤクザ映画

▼ヤクザ映画の歴史、簡易年表

 

ヤクザ映画は当初、時代劇の延長線上にあるものとして製作されました。

時代劇の名作として世界中で高い人気を誇る黒澤明監督の映画「用心棒」が、ヤクザの抗争を描いていることからも、その萌芽(ほうが)が見て取れます。

 

黒沢明「用心棒」
1961年に公開された時代劇映画。ヤクザ同士が抗争している最中、ふらりと現れた浪人がそこに関わっていく話。主演の三船敏郎氏は同作品でヴェネチア国際映画祭で男優賞を獲得している。

▼用心棒(画像クリックで商品詳細へ)

 

1950年代に隆盛を誇った時代劇は1961年に公開された「用心棒」と翌年に公開されたその続編「椿三十郎」のヒットを最後として斜陽の一途をたどり、時代劇が大きな柱となっていた東映は、時代劇に代わる主力商品の発案を余儀なくされました。

 

任侠映画の台頭

 

そんな折に製作された作品が「人生劇場 飛車角」です。

 

▼人生劇場 飛車角(画像クリックで商品詳細へ)

 

「人生劇場 飛車角」は小説家・尾﨑士郎氏の自伝小説を映画化した人気シリーズ「人生劇場」に登場する侠客(きょうかく)を主人公に据えたスピンオフ作品で、鶴田浩二(上記画像、上半身入れ墨の男性)氏を主演に起用して大きなヒットを記録しました。

 

侠客(きょうかく)とは
「弱気きを助け強きをくじく」を信条に掲げ、任侠を建前とした生き方をする人のことを指す。

 

「人生劇場 飛車角」のヒットに活路を見出した東映はその後も侠客の生き様を描いた映画を量産し続け、新たな一時代を築きます。

 

これらの作品群は「任侠映画」と呼ばれ、鶴田浩二や高倉健といったスター俳優を輩出しました。

 

高倉健
1931年生まれの俳優。「人生劇場 飛車角」に出演をきっかけに任侠映画を中心に活躍。その後、ハリウッド映画にも出演するなど、活動の幅を広げる。紫綬褒章や文化勲章の獲得する。

 

東映実録映画の誕生

 

しかし盛者必衰の例に漏れず、1970年代に差しかかると任侠映画の人気にも陰りが見えはじめます。

そこで東映は当時大ヒットを記録していたマフィア映画の名作「ゴッドファーザー」の東映版を製作すべく、任侠映画の脚本に多く携わっていた看板脚本家・笠原和夫(かさはら かずお)氏に、広島抗争を題材にとった作品の脚本を依頼しました。

 

広島抗争
終戦後に広島で行われた暴力団の抗争。広島抗争については次章で詳しく解説。

 

笠原氏が依頼を受けた1972年には事件関係者の多くが存命であったことから、不要なトラブルを避けるため当時週刊誌に連載中だったルポルタージュを原作に「添え物映画」として製作する予定でしたが、原作だけでは脚本を書けないと判断した笠原氏は事件の当事者へ取材をおこなうべく広島に飛びます。

 

添え物映画
当時の映画は2本立てで上映されており、添え物映画はメインの映画の添え物とし上映された作品。

 

「仁義なき戦い」と題されたそのルポルタージュは、広島抗争の当事者・美能幸三氏(=ヤクザ。広島抗争の中心人物の一人)が獄中で記した手記を基に、元新聞記者の経歴をもつ作家・飯干晃一(いいぼし こういち)氏が事件の推移をまとめたものでした。

 

 

笠原氏は単身で美能幸三氏への取材を敢行し、広島抗争にまつわるエピソードを七時間にわたって聞き取りました。

笠原氏の記した著書によれば、映画には使わないという条件で話を聞いたにもかかわらず、書き上げた脚本を美能氏に見せると、独自に脚色を加えた部分を除いて快く了承いただいたそうです。

 

美能氏の話を参考に笠原氏が書き上げた脚本は、原案となったルポルタージュと同じタイトル「仁義なき戦い」で映画化され、ヤクザ映画として初めて朝日新聞の映画評に取り上げられ、東映としては久しぶりの大ヒットを記録します。

「仁義なき戦い」のヒットを確信していた東映は一作目の撮影中に続編の製作を決定し、わずか一年半の間にシリーズ五部作が公開されました。

 

時代劇の延長線上にあった任侠映画では侠客の生き様を美化して描いていたのに対し、「仁義なき戦い」では権謀術数の渦巻くヤクザの世界を社会の病巣として批判的に描くことで、ヤクザ映画に新境地を切り開きました。

「仁義なき戦い」のヒットを皮切りに、東映は実際に起きたヤクザの抗争事件を題材にとった作品を数多く製作します。

このような作品は「実録路線」と呼ばれ、任侠映画に代わって東映の屋台骨を担うに至りました。(実録路線と東映実録映画は同義です。)

 

 

<筆者コラム>おすすめ関連書籍①
 ・笠原和夫「映画はやくざなり」 

「完結篇」を除く「仁義なき戦い」シリーズ四作をはじめ、「県警対組織暴力」「暴力金脈」「バカ政ホラ政トッパ政」「やくざの墓場 くちなしの花」など数多くのヤクザ映画の脚本を手がけ、日本アカデミー章優秀脚本賞や瑞宝章を受賞した名脚本家・笠原和夫氏の脚本家としての半生を綴った「わが「やくざ」人生」を収録。

また、笠原氏が長年の脚本家人生の中で会得したシナリオ術を披露した「秘伝 シナリオ骨法十箇条」を併録し、さらに幻の未映画化作品「沖縄進撃作戦」のシナリオを丸ごと収めた贅沢な一冊。

「仁義なき戦い」シリーズのファンはもちろん、笠原和夫氏の脚本術を学びたい方は必見です。

 

 

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はじめに

東映実録映画とは

第1章 東映実録映画の基礎知識

ヤクザ映画の歴史① 【東映実録映画の誕生】

ヤクザ映画の歴史② 【東映実録映画の終焉】

東映実録映画をより楽しむための予備知識

第2章 東映実録映画の題材になった事件

『仁義なき戦い』のモデルになった【広島抗争】解説

『実録外伝 大阪電撃作戦』のモデルになった【明友会事件】解説

『沖縄やくざ戦争』のモデルになった【沖縄抗争】解説

『北陸代理戦争』のモデルに起きた【三国事件】解説

第3章 おすすめ実録映画7選

仁義なき戦い 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

実録・私設銀座警察 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

仁義の墓場 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

実録外伝 大阪電撃作戦 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

沖縄やくざ戦争 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

日本の首領 三部作 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

北陸代理戦争 【おすすめ実録映画(ヤクザ映画)7選】

第4章 実録映画の魅力的な俳優6選

菅原文太 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

松方弘樹 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

渡瀬恒彦 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

成田三樹夫 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

千葉真一 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

安藤昇 【実録映画(ヤクザ映画)の魅力的な俳優6選】

著者:國谷正明

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