利尻島のおすすめ観光スポット15選 【体験編②】

Webon紹介目次著者
利尻島に住んでいた主婦が伝える「利尻島観光」入門の決定版!利尻島へ行く予定の方も旅行先を迷っている方も、これを読めば利尻観光が楽しみになる・行きたくなる!

『利尻島観光入門』はこちらから!

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

 

『利尻島観光入門』目次へ  (全13ページ)

 


前のページに引き続き、第4章ではおすすめの観光スポット15選を紹介しています。とても楽しめるものばかりですので是非利尻島へ行った際は足を運んでいただければと思います。

 

利尻島のおすすめ観光スポット15選②

▼体験編で紹介する施設の場所と料金表(水色をこのページでは紹介)

名称 施設 料金
ウニの秘密を知るガイドツアー ウニ種苗生産センター 無料
利尻昆布お土産づくり体験 神居海岸パーク 1500円
海藻押し葉クラフト体験 利尻 島の駅 1100円
利尻十六景スタンプラリー 海の駅or島の駅 200円
利尻町立博物館 利尻町立博物館 200円

 

13 海藻押し葉クラフト体験

▲海藻押し葉クラフト体験の様子 (出典:りしぷら

~基本情報~

場所 「利尻 島の駅」

〒097-0401 北海道利尻郡利尻町沓形字本町53-1

営業時間 9:00〜17:00(最終受付16:00)

5月~10月 無休 / 11月~4月 火曜定休

所用時間 20~30分
料金 1100円(中学生以下700円)
公式HP https://www.rishiri-plus.jp/shima-taiken/238/

 

「海藻押し葉クラフト体験」は、利尻町の古民家を利用した「島の駅」で行っています。

 

▼利尻 島の駅

 

地元のインストラクターが丁寧に教えてくれて、体験料金はワンドリンク付で1,100円(中学生以下700円)となっています。

 

利尻島の周辺には100種類以上ともいわれるたくさんの海藻が存在しています。

島のお母さんやNPOの方が、海岸に打ち上げられた海藻の塩を抜き、乾燥させたものを1枚1枚丁寧にパックに詰めてこの体験の素材として利用しています。

 

「海藻の押し葉」と「島に咲く花を使った押し花」を組み合わせ、オリジナルのしおりやハガキ・キーホルダーを作ります。

 

(出典:りしぷら

 

利尻島の豊かな自然を材料とした、世界に1つしかないオリジナルの作品作りは心だけではなく形に残る貴重な体験です。

 

施設内のカフェの「利尻湧水コーヒー」は島の湧水を使った絶品ですし、島の駅横のかつて昆布などを貯蔵していた石蔵を利用した入場無料のギャラリーでは、島にゆかりのある方々の作品が展示してあるのでこちらも一見の価値ありです。

 

▼施設内カフェの様子

 

14 利尻十六景スタンプラリー

~基本情報~

場所 「利尻 島の駅」(お問い合わせ先)

〒097-0401 北海道利尻郡利尻町沓形字本町53-1

営業時間 9:00〜17:00(島の駅の営業時間)

スタンプラリーができる期間は5月~10月

所用時間 車で1~2時間程度(個人差があります)
料金 200円
公式HP https://www.rishiri-plus.jp/shima-taiken/1805/

【スタンプラリーのルート】

一景 沓形岬公園
二景 利尻町総合体育館「夢交流館」付近
三景 長浜大空沢 付近
四景 町立博物館駐車場 付近
五景 御崎公園 内
六景 南浜湿原 付近
七景 オタトマリ沼 付近
八景 沼浦展望台 付近
九景 石埼燈臺(いしざきとうだい) 付近
十景 大空沢橋 付近
十一景 野塚展望台・野塚岬駐車場 付近
十二景 姫沼売店 内
十三景 ペシ岬・会津藩士碑 付近
十四景 富士野園地 内
十五景 大磯駐輪場 付近
十六景 会津藩士の墓 付近

 

利尻山のビュースポット16か所で写真を撮りながらスタンプをコンプリートするので島巡りを2倍楽しめるのがこの「利尻十六景スタンプラリー」。

開催期間は5月~10月。

利尻富士町にある「海の駅」(鴛泊フェリーターミナル)または、利尻町の「島の駅」(先述)でスタンプラリーの台紙を購入して、スタートします。

 

▼「海の駅」(鴛泊フェリーターミナル)

 

1つ目のビュースポット&スタンプ台が設置されている「一景」は利尻町の『沓形岬公園』内にあるので順番に沿って島を回るのがおすすめ。

 

▼沓形岬公園

(出典:りしぷら

 

場所を変えても被写体は同じ利尻山なので「同じような写真になるのでは?」と思う方もいるかもしれないのですが、その答えはノーです。

 

利尻山は、周りの風景とのコントラストや稜線の変化によって力強かったり、繊細だったりと、まったく違う表情をみせてくれます。

 

▼異なる角度から見た利尻山

(出典:りしぷら

(出典:りしぷら

 

その変化を感じることも利尻島ならではのスタンプラリーの楽しみ方といえるでしょう。

 

 

利尻島は1周が約55kmで、車で走るとたった1時間で回れてしまう小さな島です。

だからこそ、スタンプラリーを最大限に活用し1つ1つの景観を丁寧に楽しんで欲しいのです。

 

【著者に聞きました!】スタンプラリーの所要時間
Q. 車で1時間あれば一周できてしまう利尻島。そんな利尻島を周る利尻山十六景のスタンプラリーは車だと所要時間はどのくらいなのでしょうか?

A. おっしゃられるように車で島をただ1周すると1時間くらいなので、スタンプラリーだけにしぼって16ヶ所探しながら回ると2時間くらいでしょうか。スランプラリーをしながらゆっくり他の観光地にも寄る場合は、半日くらいかと思います。

 

実はスタンプラリーの台紙には、ちょっとした面白い工夫があります。

点線に沿って折ると、山の形になって立てられるのです。素敵なアイデアですよね。

 

色々な楽しみ方ができる『利尻十六景スタンプラリー』。

多くの方にトライしてほしいな、と思っています。

 

15 利尻町立博物館

▲利尻町立博物館の様子 by 663highland CC 表示 2.5

~基本情報~

場所 「利尻町立博物館」

〒097-0311 北海道利尻郡利尻町仙法志字本町136

営業時間 9:00〜17:00(入館16:30まで)

5月1日〜11月30日:月曜日、祝日の翌日休み(7月〜8月無休)

冬期間(12月〜4月)は休館していますが、閲覧可能です。詳しくはお問合せください。

料金 小中学生100円、一般200円
公式HP http://www.town.rishiri.hokkaido.jp/rishiri/1140.htm

 

島巡りをするのなら「利尻町立博物館」もはずせないスポットの1つ。

利尻島の歴史や文化の他、漁業などの産業の変遷や当時の生活、草花や生物など島を知るための情報や展示がいっぱい。

 

ニシン漁で栄えた古き良き時代の『番屋(ばんや:消防、自警団の役割をしていた自身番の詰所)』を再現したコーナーでは、猟師のリアルな蝋人形の食事風景や方言たっぷりの会話を、見て聞いて楽しむことができます。

 

▼漁師の蝋人形

by 663highland CC 表示 2.5

 

決して派手な施設ではないのですが、利尻の自然や野鳥を楽しむ為に来島された方にとっては興味深い展示や情報が用意されています。

歴史や自然に関心がなくても再現コーナーの猟師の蝋人形はかなり精巧に作られていて一見の価値があるので、利尻を訪ねたのであればぜひ立ち寄ってみてください。

 

by 663highland CC 表示 2.5

 

利尻島の楽しみ方は人それぞれ

 

利尻島は誤解をおそれずにいうと「自然以外に何もない島」です。

でも、だからこそ自分なりの楽しみ方ができると言えます。

 

日本の百名山の1つ「利尻山」登山にチャレンジするも良し、

利尻にしかない草花を愛でるも良し、

手付かずの豊かな自然をカメラに収めるも良し、

島のグルメを楽しむも良し、

島ならではの体験にトライするのも良し、

何もせずゆったりと時間を過ごすのも良し。

島はフィッシング天国でもあるので、釣りを堪能するのも良しです。

 

もし縁あって利尻島を訪ねる機会があったとしても、そうそう何度も来ることはないと思います。

多くの方は人生で1度、多くても数回でしょう。

その貴重な機会だからこそ、訪ねる前に島のことを少しでも知って、実際に来島した暁には思う存分楽しんでもらえたらと願っています。

 

そして、楽しかった思い出を誰かに伝えて、リレーのようにその魅力が広がっていけばこれほど嬉しいことはありません。

 

たった3年の短い間ですが私の人生にかけがえのない思い出と友人をくれた利尻島への感謝をこめて、これからも島の魅力を発信していきたいと思っています。

 

『利尻島観光入門』目次へ  (全13ページ)

 

 

目次著者

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

利尻島のおすすめ観光スポット15選 【その他定番編】

Webon紹介目次著者
利尻島に住んでいた主婦が伝える「利尻島観光」入門の決定版!利尻島へ行く予定の方も旅行先を迷っている方も、これを読めば利尻観光が楽しみになる・行きたくなる!

『利尻島観光入門』はこちらから!

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから

 

『利尻島観光入門』目次へ  (全13ページ)

 


5ページにわたり利尻島のおすすめ観光スポットを紹介しています。

これまで利尻島の観光地を「岬」「沼」というジャンルでご紹介してきましたが島の見どころ・楽しみ方はまだまだあるのです。

もう少しだけ一緒に、利尻島の魅力を伝える旅を続けていきましょう。

 

8 自然の息吹を感じる『見返台園地』

▲見返展望台と利尻山

 

「見返台園地」は利尻富士登山の沓形ルート(くつがたるーと:利尻山登山のルートの一つ)を登った5合目にある展望台です。標高は約500m。

 

 

5合目に駐車場があり、そこで車を降りて100段の階段を登った先に展望台があります。

そのため、厳密には展望台は5合目より高い位置になるのですが、どの案内をみても「駐車場」も「展望台」も「5合目付近」となっています。

また、「階段」といっても急な山道を50mほど登っていくことになるのでそれなりにハードです。疲れて折れそうになる心を奮い立たせるのは階段に書かれた段数。

あとどれだけ登れば展望台なのか、明確になると自然に力が沸いてきます。

 

そうして登りきった先で待っているのは大パノラマ。

晴れた日には間近にせまった利尻富士と山麓の緑豊かな深い森を背に、眼下には沓形の町並みとどこまでも続く日本海。

そして隣の島「礼文島」まで見渡すことができ、広がりのある風景を心ゆくまで楽しめます。

 

▼見返台園地からの利尻山

(出典:りしぷら

▼見返台園地から沓形市街と日本海(礼文島は映っていません)

 

利尻島には約250種類の野鳥が確認されており、バードウォッチングを目的として来島される方も多いのです。

「見返台」では、コマドリやウグイスのさえずりが心を癒してくれます。

ここは山と海、鳥と花、あらゆる面から自然の息吹を堪能できる魅力のスポットのひとつなのです。

 

▼コマドリ

▼ウグイス

photo by M.Nishimura CC 表示-継承 3.0

 

9 「日本名水百選」の湧水『甘露泉水』

▲甘露泉水が湧く場所 (出典:りしぷら

 

利尻山登山の鴛泊ルート(おしどまりるーと)の入口にある北麓(ほくろく)野営場から登山道を約500mほど進むと、利尻島屈指の湧水「甘露泉水(かんろせんすい)」のスポットがあります。

登山客はここを逃すと頂上まで水の補給ができないため、ほとんどの登山客が利用する命の水なのです。

 

 

「甘露泉水」は、環境省選定の「名水百選」に選出された日本最北端の名水。

まろやかで甘い口あたりから「甘露泉水」という名がついたと言われています。

利尻山に降った雪や雨水が30年という長い期間をかけてろ過され、地表へと湧いてきた水なのでミネラルもたっぷり。

 

名水百選
環境省が選定する「国民の水質保全への認識を深め、併せて優良な水環境を積極的に保護すること等」を目的に全国100ヵ所の湧水や河川から選ばれた名水。昭和100選と平成100選の計200選があり、甘露泉水は昭和100選に選ばれている。

▼環境省名水百選公式HP

https://www.env.go.jp/water/meisui/

 

さらにこの「甘露泉水」の周囲は、林野庁などが選定する「森林浴の森100選」に選ばれている美しい森林です。耳を澄ますと、鳥やさえずりや湧水のせせらぎが耳に優しい癒しのスポットでもあります。

水温は、夏冬でほとんど変わらず5.5度。ひんやりとして、本当に美味しいお水です。

 

「甘露泉水」は「リシリア」という名前で市販されていますが、2Lサイズが2本で980円と高級品となっています。

それだけの付加価値があるという見方もありますが、利尻を訪れたならまずは「無料」でその美味しさを堪能してみて欲しいと思っています。

 

▼リシリア

若返りの水!(天然ケイ素入り)甘露泉水「リシリア」2000mlX6本(ミネラルウォーター)利尻島

 

島内には他にも「麗峰湧水(れいほうゆうすい)」「長寿の泉」などの湧水ポイントがあります。

 

特に利尻町の海岸沿い・道道108号線沿にある「麗峰湧水」は、屋根付き・蛇口付きで汲みやすく地元民・観光客問わず人気があります。

こちらはすっきりしたのど越しのお水で、また違った魅力があります。

 

photo by Travel-Picture Some rights reserved

 

ここまで湧水を紹介してきたのですが、実は島の一般家庭では気軽に湧水が飲めます。

島内の湧水は潤沢な水量を誇っているため、町では良好な水質を保ちながら飲料水として各家庭に供給しているのです。

毎日美味しいお水が飲めて幸せでした。

 

10 次世代のシンボル『利尻 島の駅 海藻の里・利尻』

▲利尻 島の駅 海藻の里・利尻

 

「利尻 島の駅 海藻の里・利尻」は地元のNPO法人が資源蘇生(しげんそせい)をテーマに運営している観光施設、通称「島の駅」。

海産物問屋「渡辺商店」の母屋と石蔵を改装した、レトロでお洒落な複合施設です。

 

 

利尻の海藻をつかった「海藻押し葉クラフト体験」や海藻クラフトアートの石蔵ギャラリー・オリジナル商品販売、さらにイベントやライブを定期的に開催もしており観光客から地元民までに幅広く愛されています。

 

特におすすめしたいのが併設の「カフェ自休自足 りしりに恋し店」。

 

▼カフェ自休自足 りしりに恋し店

 

札幌で人気の「カフェ自休自足」のフランチャイズ店舗として2018年5月にオープンしました。それまで駅にあったカフェの良さを残しつつ、さらにパワーアップしています。

地元利尻の昆布をはじめとした食材も取り入れ、見た目も味も楽しめるこだわりのランチを提供中です。

 

▼カフェ自休自足公式HPより

 

利尻島に、未来へ繋がる新しい風を届けてくれる、そんな希望の光が「島の駅」にはあるのです。

 

次のページではおすすめ観光スポット【体験編】をご紹介。体験できるスポットは家族でも若い人も楽しめます。是非足を運んでみてください。

『利尻島観光入門』目次へ  (全13ページ)

 

 

目次著者

著者:そらゆか

旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから