『利尻島観光入門』はこちらから!
第1章 利尻島観光の基本
第2章 利尻島のウニの魅力
第3章 利尻昆布の魅力
第4章 利尻島の観光おすすめスポット15選
著者:そらゆか
旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから
『利尻島観光入門』目次へ (全13ページ)
5ページにわたり利尻島のおすすめ観光スポットを紹介しています。
これまで利尻島の観光地を「岬」「沼」というジャンルでご紹介してきましたが島の見どころ・楽しみ方はまだまだあるのです。
もう少しだけ一緒に、利尻島の魅力を伝える旅を続けていきましょう。
8 自然の息吹を感じる『見返台園地』
▲見返展望台と利尻山
「見返台園地」は利尻富士登山の沓形ルート(くつがたるーと:利尻山登山のルートの一つ)を登った5合目にある展望台です。標高は約500m。
5合目に駐車場があり、そこで車を降りて100段の階段を登った先に展望台があります。
そのため、厳密には展望台は5合目より高い位置になるのですが、どの案内をみても「駐車場」も「展望台」も「5合目付近」となっています。
また、「階段」といっても急な山道を50mほど登っていくことになるのでそれなりにハードです。疲れて折れそうになる心を奮い立たせるのは階段に書かれた段数。
あとどれだけ登れば展望台なのか、明確になると自然に力が沸いてきます。
そうして登りきった先で待っているのは大パノラマ。
晴れた日には間近にせまった利尻富士と山麓の緑豊かな深い森を背に、眼下には沓形の町並みとどこまでも続く日本海。
そして隣の島「礼文島」まで見渡すことができ、広がりのある風景を心ゆくまで楽しめます。
▼見返台園地からの利尻山
(出典:りしぷら)
▼見返台園地から沓形市街と日本海(礼文島は映っていません)
利尻島には約250種類の野鳥が確認されており、バードウォッチングを目的として来島される方も多いのです。
「見返台」では、コマドリやウグイスのさえずりが心を癒してくれます。
ここは山と海、鳥と花、あらゆる面から自然の息吹を堪能できる魅力のスポットのひとつなのです。
photo by M.Nishimura CC 表示-継承 3.0
9 「日本名水百選」の湧水『甘露泉水』
▲甘露泉水が湧く場所 (出典:りしぷら)
利尻山登山の鴛泊ルート(おしどまりるーと)の入口にある北麓(ほくろく)野営場から登山道を約500mほど進むと、利尻島屈指の湧水「甘露泉水(かんろせんすい)」のスポットがあります。
登山客はここを逃すと頂上まで水の補給ができないため、ほとんどの登山客が利用する命の水なのです。
「甘露泉水」は、環境省選定の「名水百選」に選出された日本最北端の名水。
まろやかで甘い口あたりから「甘露泉水」という名がついたと言われています。
利尻山に降った雪や雨水が30年という長い期間をかけてろ過され、地表へと湧いてきた水なのでミネラルもたっぷり。
▼環境省名水百選公式HP
さらにこの「甘露泉水」の周囲は、林野庁などが選定する「森林浴の森100選」に選ばれている美しい森林です。耳を澄ますと、鳥やさえずりや湧水のせせらぎが耳に優しい癒しのスポットでもあります。
水温は、夏冬でほとんど変わらず5.5度。ひんやりとして、本当に美味しいお水です。
「甘露泉水」は「リシリア」という名前で市販されていますが、2Lサイズが2本で980円と高級品となっています。
それだけの付加価値があるという見方もありますが、利尻を訪れたならまずは「無料」でその美味しさを堪能してみて欲しいと思っています。
▼リシリア
島内には他にも「麗峰湧水(れいほうゆうすい)」「長寿の泉」などの湧水ポイントがあります。
特に利尻町の海岸沿い・道道108号線沿にある「麗峰湧水」は、屋根付き・蛇口付きで汲みやすく地元民・観光客問わず人気があります。
こちらはすっきりしたのど越しのお水で、また違った魅力があります。
photo by Travel-Picture Some rights reserved
ここまで湧水を紹介してきたのですが、実は島の一般家庭では気軽に湧水が飲めます。
島内の湧水は潤沢な水量を誇っているため、町では良好な水質を保ちながら飲料水として各家庭に供給しているのです。
毎日美味しいお水が飲めて幸せでした。
10 次世代のシンボル『利尻 島の駅 海藻の里・利尻』
▲利尻 島の駅 海藻の里・利尻
「利尻 島の駅 海藻の里・利尻」は地元のNPO法人が資源蘇生(しげんそせい)をテーマに運営している観光施設、通称「島の駅」。
海産物問屋「渡辺商店」の母屋と石蔵を改装した、レトロでお洒落な複合施設です。
利尻の海藻をつかった「海藻押し葉クラフト体験」や海藻クラフトアートの石蔵ギャラリー・オリジナル商品販売、さらにイベントやライブを定期的に開催もしており観光客から地元民までに幅広く愛されています。
特におすすめしたいのが併設の「カフェ自休自足 りしりに恋し店」。
▼カフェ自休自足 りしりに恋し店
札幌で人気の「カフェ自休自足」のフランチャイズ店舗として2018年5月にオープンしました。それまで駅にあったカフェの良さを残しつつ、さらにパワーアップしています。
地元利尻の昆布をはじめとした食材も取り入れ、見た目も味も楽しめるこだわりのランチを提供中です。
▼カフェ自休自足公式HPより
利尻島に、未来へ繋がる新しい風を届けてくれる、そんな希望の光が「島の駅」にはあるのです。
次のページではおすすめ観光スポット【体験編】をご紹介。体験できるスポットは家族でも若い人も楽しめます。是非足を運んでみてください。
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第1章 利尻島観光の基本
第2章 利尻島のウニの魅力
第3章 利尻昆布の魅力
第4章 利尻島の観光おすすめスポット15選
著者:そらゆか
旅が好きで日本一周を夢見る主婦ライター。「あなたのために、私のために。」をモットーに、読んでくれた方の心に足跡を残す文章作りを目指しています。学びが好きで、オールジャンルの記事作成が可能。夫の転勤により3年間利尻島で生活。夢の浮島とよばれる自然の美しさと、島の人々の優しさに触れ、利尻島のとりこに。元住民の視点で、島の楽しみ方やその魅力をたっぷりとお届けします。お問い合わせはこちらから