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日高屋は低価格で美味しい中華を食べるだけが楽しみ方ではありません。この章(第2章)では3ページにわたって日高屋の食べる以外の楽しみ方についてお伝えしております。
「熱烈中華食堂 日高屋」は駅前出店率9割だと言われております。
日高屋が駅前に多い理由を知ると、外食チェーンが単に「安くて美味しい料理を提供すればいいだけではない」ということがわかり、外食チェーンの見え方が変わると思います。そして、より楽しい日高屋ライフが過ごせるかと存じます。
日高屋が駅前に多い理由
日高屋は駅前の立地にこだわっています。それは「誰もが気軽に立ち寄れる店」を目指しているからです。
日高屋が誕生した頃の昭和50年代半ばは、日本が車社会に突入し郊外の広い土地に店舗を設けるビジネスが本格化していきました。
そんな中、日高屋の創業者の神田氏は「駅前一等地に店を出す」構想を思い浮かべます。
「周りからは時代錯誤な経営方針」と言われたそうですが「車社会となっても必ず駅には人がいる」という考えをもとに調査を始めました。
すると不思議な事に駅前にはハンバーガー店や牛丼店などばかりが並んでおり、ラーメン屋は路地に入った所か地下に降りなければ店舗がありませんでした。
「ハンバーガーばかりだと飽きてしまう。ここで国民食であるラーメンが駅前に加わる事で相乗効果を及ぼし、共存共栄出来る」と考えました。
そこで当時出店していた蕨(わらび)駅(埼玉県)から西川口駅前(埼玉県)に移転することにしました。しかし保証金や店舗の内装等の工事費など相当の費用がかかり、家族からも大反対されていたのですが、覚悟を決めて出店します。
結果、多くのお客様が来店し今では関東を中心に出店を重ね、多くの人に知られる外食チェーンに成長しました。
日高屋が駅前にあることの強み
日高屋が駅前にあることの強みは、アルコールとの親和性が挙げられます。
夜18時を過ぎる頃、駅前は仕事終わりのサラリーマンの方が多くいます。日高屋はアルコールの品揃えも多く、また、ラーメンと餃子とビールを注文しても1000円以下で楽しむことができます。
日高屋は同業他社に比べてアルコールの注文比率が高いそうです。
また日高屋は「1階」という立地に出店することにこだわっています。それは「ふらっと飲みに入れる」ようにしているからです。
もし2階に店舗があれば、階段を登るの億劫になって「ふらっと」店に入ることができません。
日高屋は1階にあるために、なんとなく入れてしまいます。僕はたまに吸い込まれるように日高屋に入ることがあります。
僕が日高屋で飲みたい時というのは、居酒屋のように気張って飲むのではなく本当に軽いスタンスでなんとなく飲む時が多いです。日高屋が2階にあったら「別にいいや」となって飲むのをやめてしまうこと増えると思います。
1階にあることでそうした取りこぼしも防いでいるのかもしれません。
日高屋が駅前にある理由を知ると、外食チェーンが単に料理を美味しい料理を安く提供すればいいというものではないということがわかります。
見方を少し変えてみると、より楽しい外食チェーンライフを過ごせるのではないかと思っております。
以上「外食チェーンおすすめメニュー図鑑 ~日高屋編~」でした。
ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました。外食チェーンならではのこだわりに目を向けてみると、食が楽しくなると思います。
まずは知識をつけた上で日高屋の中華そばを食べてみるのはいかがでしょうか。
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はじめに
第1章 定番メニューの魅力
第2章 食べる以外の楽しみ方
著者:Webon編集部
Webonは著者が好きなものについて語る新しい読み物です。体系的に学べるので最初から順番に読んでいくのがおすすめ。お問い合わせはこちらから