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日高屋は低価格で美味しい中華を食べるだけが楽しみ方ではありません。この章(第2章)ではここから3ページにわたって日高屋の食べる以外の楽しみ方についてお伝えします。
日高屋のお手本は屋台です。
屋台をお手本にしているからこそ感じられる店内の雰囲気も、日高屋の魅力であり楽しめるポイントなのです。
このページでは「お手本が屋台である日高屋の楽しみ方」についてお伝えします。
お手本は屋台
▲ラーメン屋台のイメージ
日高屋は「屋台」を見本にお店が作られています。
屋台は、創業者であり現会長の神田氏の憧れでした。
今ではあまり見かけなくなりましたが、昔は駅前に多くの屋台が並んでいました。神田氏は「解放感があり一人で入っても楽しめて温もりや郷愁(きょうしゅう:故郷を懐かしく思う気持ち)のある屋台」が大好きで、特にラーメン屋台から立ち上る湯気をとても気に入っていたそうです。
しかし屋台をしようとなると「水道が無いための衛生面の不安」「夏は暑く冬は寒い」という点がどうしても気になっていました。
そこから至ったのが「明るく清潔で赤提灯(あかちょうちん)のような入りやすい雰囲気の店を作って、屋台のお客様に来て頂きたい。それに味よく安く、朝まで営業する店を作りたい。」という考えでした。
これが日高屋という店の発想の原点となっております。
日高屋の楽しみ方
日高屋は「解放感があり一人で入っても楽しめて温もりや郷愁のある屋台」が見本となっています。
僕はよく日高屋で一人飲みをするのですが、それは日高屋の見本になっている屋台の雰囲気の虜になっているのだと思います。
一人飲みをするのであれば、コストを考えると宅飲みにした方が安いです。
また最近では冷凍食品のレベルも高く、電子レンジでチンするだけでクオリティの高いおつまみを手軽に用意することができます。
それでも日高屋で一人飲みをするのは、日高屋の店内の雰囲気が好きだからに他なりません。
▼店内の明るい雰囲気をなんとなく感じれる写真
日高屋で一人飲みしても孤独感を感じません。
店内の温かな明るい雰囲気は、自宅で再現することが難しいかと思います。また、他にも一人飲みをしているおじさんも多く、一人飲み同士のちょっとした連帯感を感じることができます。
日高屋は単に「安く中華が食べられる店」というイメージを持っている方も多く、あまり店内の雰囲気を気にしない方もほとんどだと思います。
ただ「味は普通なのになぜか来てしまうんだよな」という方は、もしかしたら無意識にこの店内の雰囲気の虜になっているのかもしれません。
意識的に店内の雰囲気にも目を向けてみると、より日高屋が楽しめると思います。
屋台とは違って店で商売をするとなると、家賃・光熱費・水道費などがかかります。しかし、それに伴い価格を上げてしまうと屋台のお客様は来てくれません。 どうにか対策は無いかと考えていた所「当時の屋台のラーメン価格は高い」傾向である事に気付きました。
「屋台は遅い時間から営業していたので、深夜料金の価格設定をしていたのかも」と思ったそうです。 そこで神田氏は「夜遅くても安くて気軽に食べれるラーメン屋は有り難いと感じるのではないか?」と思いました。
そして熟慮の末、490円のラーメンを390円に下げて提供する事を決めます。すると、今まで牛丼やハンバーガー店に通っていたお客様達まで呼び込むことに成功したのです。価格については第1章でも詳しく解説しています。(現在は第2章)
次のページでは日高屋の1人飲みの楽しさについてお伝えします。日高屋の売上は実は中華そばではなく主にアルコールによって支えられているのです。
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はじめに
第1章 定番メニューの魅力
第2章 食べる以外の楽しみ方
著者:Webon編集部
Webonは著者が好きなものについて語る新しい読み物です。体系的に学べるので最初から順番に読んでいくのがおすすめ。お問い合わせはこちらから