テイラー音楽の変遷③ 【グッドガールなイメージを一新したダークなアルバム】

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世界的歌姫Taylor Swift(テイラー・スウィフト)と会った筆者が、Taylorの魅力を紹介。Taylorのこれまでの軌跡・ファンとの交流・社会貢献・音楽の変遷などを知れば、筆者が彼女をお手本にして歌手を目指す理由もわかるはず!

Taylor Swift(テイラー・スウィフト)入門 ~Taylorに会った筆者が語る~はこちらから!

著者:Sakift

20代前半。幼少期から歌手を志し9歳の時にTaylor Swiftのファンになって以来彼女をロールモデルにしている。RED Tour、1989 World Tour、Reputation Stadium Tourに参加。2014年のRED Tourでは、コンサート後のミートアンドグリート’’Club RED’’に招待され実際にTaylor Swiftと会って話をする。いわゆる空港での『出待ち』も毎回しており、その場でサインをもらったこともある。

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この章ではTaylorの音楽の変遷を通して、Taylorの魅力やTaylorから歌手の夢を目指すためのお手本としてどのようなことを私が学んだかをお伝えしたいと思います。

このページでは、今までのTaylorのグッドガールなイメージから一変した、ダークで挑発的なTaylorの6枚目のアルバムについてお伝えします。

 

6枚目のアルバムとなる「Reputation」

 

「America’s Sweetheart(アメリカの恋人)」とも称されるTaylorは、幼少期から様々な経験を経て世界的歌姫の座を手に入れました。

しかし歌姫として世界のトップに立つということは決して容易なことではなく、それと同時に辛く苦しい逆境にさらされてしまう場面もあります。

Taylorの恋愛遍歴や自分の経験をもとに作詞するというスタイルが原因でメディアから批判されました。

何事にも賛否両論あるのが世間の常ですが、批判にさらされながら自分の信念を貫き通す難しさは一言では表しきれません。

さらに批判は連鎖します。

1人が言い出したことがSNSを通じて世界中に広まり、尾びれがついて事実とはかけ離れた話になるというのは、規模は違うにしろ私たちの私生活でもよく耳にする話です。

メディアなどからの批判が強まった2016年の夏以降、めっきり減ってしまったTaylorのメディア露出は、彼女を取り巻く環境の悪さを物語っていました。

根拠のないメディアからの批判があまりにも多かったからです。しかし、歪曲された事実を前にいわれのない批判を浴びながら心を傷める時も、Taylorはただでは立ち上がりません。

 

彼女の6枚目のアルバムとなる「Reputation」では、今までのグッドガールなイメージを一変し、全体的にダークで挑発的な印象のアルバムに仕上げました。

▼アルバム「Reputation」450万枚売り上げる。2017年世界で2番目に売れたアルバム。

収録曲の「Look What You Made Me Do」の歌詞の中で「昔のTaylorは死んだ」とも言っているTaylorですが、まさしく彼女のイメージを塗り替えてしまうほどの衝撃を与えました。

▼「Look What You Made Me Do」 Billboard Hot 100 最高1位

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アンチTaylor派から執念深い・裏切り者などといったネガティブな意味でも使用される「蛇」というイメージをつけられてしまったTaylor。

 

【コラム】蛇というイメージがついた理由

「蛇」というイメージがつく大元の原因となってしまった事件は、2009年のVMA授賞式の時にまで遡ります。最優秀ビデオ賞を受賞したTaylorの受賞スピーチ最中に男性ラッパーであるKanye West(カニエ・ウェスト)がステージに飛び乗り、突然マイクを奪い取ると「スピーチは最後まで続けさせてやるがBeyoncéのビデオが一番だ!」といった内容の言葉を浴びせました。授賞式のスピーチを妨害した直後Kanyeから一度は形式的な謝罪があったものの、その後謝罪を公式に取り消し、「正しいことをした。何も後悔はない。」と語りました。Kanyeはその後も自身のミュージックビデオにTaylorに似せた裸の蝋人形を登場させ、歌詞の中で「俺があのビッチを有名にしてやった」など過激な言葉で侮辱しました。この歌詞の内容について当然Taylor自身とその関係者は憤慨しましたが、アンチTaylorとして知られているKanyeの妻Kim Kardashian(キム・カーダシアン)が、前述した歌詞の内容はTaylorに許可を取ったと主張しました。そして私としては明らかに抜粋してつぎはぎされたと思われるTaylorとKanyeの通話内容の録音音声を世間に公開されてしまい、Taylorはかなり激しい批判を受けることとなりました。これらのことを通じて嘘つきのレッテルが貼られてしまったTaylorは、アンチ派から大量の蛇の絵文字で攻撃されるようになっていきます。「いつまでも過去のことを被害者ぶって語る」「Taylorは嘘つき」といったアンチ派の主張の中で、「蛇」というイメージが定着する事態となってしまったのです。

 

アルバム「Reputation」では大胆にもその「蛇」を大々的な広告イメージにして、その沈黙を破ったのです。

キャリア史上初めて地に着くほど落ちた自分自身の評判を知りながらも、Taylorは心から生きているということを実感したといいます。

Taylorは後のインタビューでも、「自分のことをよく知らない人達に誤解されても気にしない、自分のことをよく知ってくれている人の理解さえあればいい」と語っていました。

耐え難いほどの試練の中でこそ見えてくる真実があるということを、Taylorは自分自身の経験をもって教えてくれているように思います。

 

【コラム】6枚目のアルバム「Reputation」に対するファンの反応

私は最初にシングルカットされた「Look What You Made Me Do」を一声聞いた瞬間に、その一新した作風に良い意味で度肝を抜かれました。ついに新境地を開拓したな、という感じでした。一曲一曲にTaylorの心情が強く写し出されており、それぞれ一度聞いたら忘れられないようなサウンドが印象的でした。曲調はより一層幅広い年齢層に好まれるアルバムに仕上がっています。久々のアルバムリリースだったこともあり、TwitterやTumblr、InstagramなどといったSNS上でSwiftieは大騒ぎとなりました。歌詞のかなりダークな内容にTaylorの精神状態を心配する声もありましたが、それを上回るほど幸せそうな歌詞を通してTaylorの近況を知れたような気がして喜ぶSwiftieも多かったです。

 

夢を叶えることはゴールではない

 

Taylorのキャリアをこうして振り返ると、夢を叶えることが決してゴールではないということがわかります。

ただ夢に向かってひたすら前進し続けていると、時にその夢を叶えることが最終地点になってしまっていることもあるかもしれません。

ですが夢を叶えるために、そして仮にその夢を叶えることができたとしても、私たちは生きている限り努力し続けなければいけないと感じます。

一度成功し社会的地位を得ても壊すことは簡単です。たった一度の失敗でも足をすくわれてしまうことがあります。

Taylorの私生活をもさらけ出す自叙伝的な作詞スタイルやジャンルをまたいだ作曲は、時に批判を浴びることがありました。

いわれのない批判に苦しみメディアに姿を現さない時期さえもありました。

しかしながら、渦巻く評判と自身の葛藤の中で生み出した作品はどれもかけがえのないものとなっています。

常に謙虚な姿勢を忘れず、その時々で自分自身の反省点を探しながら逆境を逆手に取り果敢に挑んでいく姿は、私たちに夢の追い方を教えてくれているようにも思えます。

どんな夢を抱いている人であっても、突然成功し努力なしにその栄華を永遠に保つことができる人はいません。

地道な努力の積み重ね、そして新しいものを創り出すための緻密な思考錯誤は夢を追う上でとても重要なことです。

長年の夢を叶えながら今もなお努力し続けているTaylorの人生。だからこそ私は、歌手を目指す上でのロールモデルとしてTaylorを選んだのです。

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著者:Sakift

20代前半。幼少期から歌手を志し9歳の時にTaylor Swiftのファンになって以来彼女をロールモデルにしている。RED Tour、1989 World Tour、Reputation Stadium Tourに参加。2014年のRED Tourでは、コンサート後のミートアンドグリート’’Club RED’’に招待され実際にTaylor Swiftと会って話をする。いわゆる空港での『出待ち』も毎回しており、その場でサインをもらったこともある。

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