世界的歌姫Taylor Swift(テイラー・スウィフト)と会った筆者が、Taylorの魅力を紹介。Taylorのこれまでの軌跡・ファンとの交流・社会貢献・音楽の変遷などを知れば、筆者が彼女をお手本にして歌手を目指す理由もわかるはず!
Taylor Swift(テイラー・スウィフト)入門 ~Taylorに会った筆者が語る~はこちらから!
はじめに
第1章 Taylorのデビューまでの道のりから学ぶ
第2章 Taylorの人格から学ぶ
第3章 Taylorの音楽の変遷から学ぶ
著者:Sakift
20代前半。幼少期から歌手を志し9歳の時にTaylor Swiftのファンになって以来彼女をロールモデルにしている。RED Tour、1989 World Tour、Reputation Stadium Tourに参加。2014年のRED Tourでは、コンサート後のミートアンドグリート’’Club RED’’に招待され実際にTaylor Swiftと会って話をする。いわゆる空港での『出待ち』も毎回しており、その場でサインをもらったこともある。
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『Taylor Swift入門』目次へ (全7ページ)
この章ではTaylorの音楽の変遷を通して、Taylorの魅力やTaylorから歌手の夢を目指すためのお手本としてどのようなことを私が学んだかをお伝えしたいと思います。
このページではTaylorの原点であるカントリーミュージックについてお伝えするとともに、Taylorの3枚目のアルバムをリリースするまでの音楽の変遷についてお伝えします。
Taylorの原点はカントリーミュージック
今やポップ界にも進出し絶大な人気を誇るTaylor(テイラー)の原点は「カントリーミュージック」です。
カントリー歌手としてデビューし、ウェスタンブーツとカーリーヘア、アコースティックギターというスタイルがTaylorのトレードマークでした。
▼「ウェスタンブーツ」「カーリーヘア」「アコースティックギター」スタイルのTaylor
photo by alexahalasan,(CC BY-SA 2.0)
昔からTaylorはカントリーミュージックが大好きでした。
流行している音楽ではなくカントリーミュージックを好み、よく歌っていたことがいじめの原因になっていたとも語っています。
そもそもカントリーミュージックとはどのようなジャンルのことを指すのでしょうか。まずここでは、Taylorを語る上で欠かせない「カントリーミュージック」について触れていきたいと思います。
カントリーミュージックとは
カントリーミュージックの発祥は1920年に遡ります。
元々は「カントリーアンドウエスタンミュージック」と呼ばれており、アメリカの田舎で生まれ主に白人の中で発展してきた音楽ジャンルです。
素朴で感傷的なメロディーが特徴だと思います。「田舎風」と称されることもあり、「日本でいうところの演歌的位置付け」とよく言われています。
楽器編成が特徴的であり、アコースティックギターやバンジョー、マンドリンなどを使用して演奏します。
▼バンジョーはこんな楽器
カントリーミュージックは1950年代から1960年代にかけて全盛期となりました。この頃の代表的なアーティストは、カントリーミュージックの巨匠とも言われるJohnny Cash(ジョニー・キャッシュ)や、ゴールデンレコード大賞を受賞したMarty Robbins(マーティ・ロビンズ)などです。
▼Johnny Cash
▼Marty Robbins
カントリーミュージックは次第に多くのジャンルの音楽と融合していきます。そしてカントリーロックという新しいジャンルも生まれました。
1960年代から1970年代の頃にアメリカで誕生した、カントリーミュージックにフォークなどの要素を融合させたロック音楽のこと。
▼カントリーロックの先駆け的存在。ボブディラン「Tonight I’ll Be Staying Here with You 」
▼カントリーロックの人気を確立したバンド、イーグルスの代表曲の一つ「Take it Easy」
カントリーロックが登場したことにより、カントリーミュージックはさらに知名度が上がり、カントリーポップというサブジャンルも登場し始めました。
ポップミュージックで常用されるスタイルやサウンドが含まれたカントリーミュージックのこと。1950年代に大ヒットしたカントリー歌手のPatsy Clineなどがその先駆け。Lynn Andersonはカントリーポップの代表的な歌手。
▼カントリーポップの代表的な曲:リン・アンダーソン「Rose garden」
2000年以降のカントリーミュージックはよりポップ化(ポップジャンルで用いられるサウンドを含んだものになること)が進み、ジャンルの識別ができないものも増えたことから「ニューカントリー」と呼ばれるようになりました。
ちなみにジャンルは識別できないもののニューカントリーの共通要素は「カントリー特有の楽器編成」や「暖かみを感じることのできるサウンド」などが挙げられます。
このニューカントリーにおけるアイコンとなったのが、Taylor Swiftです。
ニューカントリーのアイコン
Taylor本人の名前を冠したデビューアルバム「Taylor Swift」は、当時男性優位かつ30代以降の年代が人気のほとんどだったカントリー界で売り上げ300万枚を超える爆発的ヒットとなりました。
▼「Taylor Swift」収録曲「Tim McGraw」デビューシングル
▼「Taylor Swift」収録曲「Our Song」Billboard Hot 100 最高16位
デビューアルバムの時点で、若き新生カントリーシンガーとしてその名を世界に知らしめたのです。
旧来のカントリーミュージックは「田舎くさい」などの理由で若者からは敬遠されがちなジャンルでした。
ただ、当時のカントリーミュージックとは異なる、若く美しいTaylorの活躍によりカントリーミュージックに対するイメージが塗り替えられ、Taylorが紡ぐカントリーミュージックはティーンから絶大な人気を得ました。
またカントリー界では珍しくアルバム収録曲の多くがポップス系ラジオで流れるという現象が起きました。
テイラーがカントリー歌手を目指すきっかけ
Taylorがカントリー歌手を目指すきっかけとなり、影響を与えたカントリー歌手がいます。6歳の時に聴いたLeAnn Rimes(リアン・ライムス)や、同じくカントリー歌手のFaith Hill(フェイス・ヒル)などです。
▼Faith Hill(1967年生まれ。アメリカのカントリー歌手。1994年、デビュー曲「Wild One」が30年ぶりに『ビルボード』誌の4週連続第1位)
Taylorが初めて購入したアルバムはLeAnn Rimesの「Blue」で、初めて鑑賞したのも彼女のコンサートだったそうです。
▼LeAnn Rimes「Blue」
余談ではありますが、私が初めて鑑賞したのはTaylorのコンサートですが、やはりその影響はとてつもなく大きなものでした。コンサートがいかに人の心を動かし、アーティストと一体になって楽しめるイベントなのかを知りました。さらにそのことで歌手になりたいという気持ちを強く再認識した為、コンサートの影響は絶大だと痛感しています。きっとTaylorもLeAnn Rimesのコンサートを見て大きな影響を与えられたことでしょう。
話は戻りますが、Taylorが感銘を受けたのはLeAnnだけではありません。
シリーズのドキュメンタリー番組「Behind Music」でのFaith Hillのエピソードを見たことがきっかけで、TaylorはNashville(ナッシュビル)に移住したいと考えるようになりました。Faith HillはNashville移住した後に歌手として成功したため、Taylorも移住すれば成功できるかもしれないと考えたのです。
ナッシュビルのBlue bird CaféでScott Borchettaと出会ったTaylorですから、Faith Hillのエピソードを見たことは彼女の人生において大きな意味を持つことになりました。
カントリーミュージックからポップテイストへ
デビューアルバムで大ヒットを収めた彼女ですが、その快進撃は留まるところを知りませんでした。
続くセカンドアルバム「Fearless」(2009)も、心地よいメロディラインのカントリーアルバムに仕上がっています。
▼セカンドアルバム「Fearless」(画像クリックで商品詳細へ)2009年のBillboard 200の年間チャートで1位を記録
▼「Fearless」収録曲「Love Story」Billboard Hot 100 最高位4位
▼「Fearless」収録曲「You Belong With Me」Billboard Hot 100 最高位2位
さらに史上最年少でグラミー賞の最高賞とされる最優秀アルバム賞を受賞したほか、その他3部門も網羅しました。
3枚目のアルバム「Speak Now」では、カントリーミュージックのエッセンスを維持しつつ、ポップやロックなサウンドも入れ交えることでより幅広いジャンルの人々を味方につけることとなりました。
▼サードアルバム「Speak Now」(2010)2011年のBillboard 200の年間2位
▼「Speak Now」収録曲「Mine」Billboard Hot 100 最高3位
▼「Speak Now」収録曲「Mean」Billboard Hot 100 最高11位
こうして、Taylorの音楽は次第にカントリーミュージックからポップテイストが強いものへと変わっていったのです。
Q.(Webon編集部)Sakiftさんはカントリーミュージック全開のテイラーさんと、カントリーのエッセンスを維持しつつポップサウンドを交えたテイラーさんはどちらが好きでしょうか?
A.(筆者 Sakift)どちらも甲乙つけがたいですが、より幅広い層のファンを得るためにはポップサウンドが入っていた方が良いと思います。ただ、最近はポップテイストの曲が多いのでたまにカントリー全開の頃のTaylorを懐かしく感じ、またカントリーのアルバムを出して欲しいと願うこともあります。
さて、このページではTaylorの原点とするカントリーミュージックについてお伝えするとともに、Taylorの3枚目のアルバムをリリースするまでの変遷をお伝えしてきました。
Taylorは3枚目のアルバム以降、よりポップテイストを強めていきます。そのことにより、批判を受けることになります。次のページでは、Taylorの3枚目以降のアルバムの変遷とともに批判を受けたTaylorがどうしたかなどをお伝えしたいと思います。
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はじめに
第1章 Taylorのデビューまでの道のりから学ぶ
第2章 Taylorの人格から学ぶ
第3章 Taylorの音楽の変遷から学ぶ
著者:Sakift
20代前半。幼少期から歌手を志し9歳の時にTaylor Swiftのファンになって以来彼女をロールモデルにしている。RED Tour、1989 World Tour、Reputation Stadium Tourに参加。2014年のRED Tourでは、コンサート後のミートアンドグリート’’Club RED’’に招待され実際にTaylor Swiftと会って話をする。いわゆる空港での『出待ち』も毎回しており、その場でサインをもらったこともある。
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