テイラーの音楽の変遷② 【ポップへの転身と批判】

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世界的歌姫Taylor Swift(テイラー・スウィフト)と会った筆者が、Taylorの魅力を紹介。Taylorのこれまでの軌跡・ファンとの交流・社会貢献・音楽の変遷などを知れば、筆者が彼女をお手本にして歌手を目指す理由もわかるはず!

Taylor Swift(テイラー・スウィフト)入門 ~Taylorに会った筆者が語る~はこちらから!

著者:Sakift

20代前半。幼少期から歌手を志し9歳の時にTaylor Swiftのファンになって以来彼女をロールモデルにしている。RED Tour、1989 World Tour、Reputation Stadium Tourに参加。2014年のRED Tourでは、コンサート後のミートアンドグリート’’Club RED’’に招待され実際にTaylor Swiftと会って話をする。いわゆる空港での『出待ち』も毎回しており、その場でサインをもらったこともある。

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この章ではTaylorの音楽の変遷を通して、Taylorの魅力やTaylorから歌手の夢を目指すためのお手本としてどのようなことを私が学んだかをお伝えしたいと思います。

このページではTaylorの3枚目以降のアルバムのリリースの変遷と、ポップテイストが色濃くなるTaylorに対する批判と、それに対するTaylorの対応についてお伝えします。

 

Taylorの4枚目のアルバム「RED」

 

Taylorの4枚目となるアルバム「RED」は、いわゆるニューカントリーといえるでしょう。典型的なポップスタイルで構成されつつ、カントリーの古典的で感傷的なサウンドも入り混じっています。

▼4枚目アルバム「RED」Billboard 200において初登場1位(初週売上120.8万枚)全世界で2012年度年間2位(約520万枚)(画像クリックで商品詳細へ)

アルバム収録曲である「We Are Never Ever Getting Back Together」や「I Knew You Were Trouble」はポップテイストに仕上がっており、世界各国で爆発的にヒットしました。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

▼「We Are Never Ever Getting Back Together」Billboard Hot 100 最高1位

▼「I Knew You Were Trouble」Billboard Hot 100 最高2位

 

このアルバムに収録されている曲の多くは、カントリーのサウンドに帰着しつつ鮮やかにポップと融合されています。

そこにロックリフ(ロック調のメロディ)も加わり、アルバム「RED」はより一層ポップテイストな一作となりました。

 

5枚目のアルバム「1989」で完全なポップに


▲5枚目のアルバム「1989」2014年度年間2位(全世界),第58回グラミー賞「最優秀アルバム賞」受賞

 

アルバムを出すにつれてポップテイストが色濃くなってきたTaylorのミュージックジャンルは5枚目のアルバム「1989」を境に完全なポップスタイルの音楽へと変貌を遂げました。

4枚目のアルバムに対して「ポップとカントリーを両方追いかけていたら、両方とも見失ってしまった」とも語るTaylor。

愛してやまないカントリーミュージックに対し誠実であるためにも、自らの感性に従い正直な道を選んだといいます。そこで、レーベル側の意見や周りの反対に屈せず、完全なるポップミュージックでアルバムを出すと決めたそうです。

収録曲にはカントリー要素はなく、シンセポップ(70年代末から80年代にかけて流行したロックと電子音楽の中間的な音楽)など80年代のサウンドも多く取り込まれています。

最初にシングルカットされた「Shake It Off」は完全なポップ路線のアーティストをも超える完璧な出来栄えでした。

▼「Shake It Off」 Billboard Hot 100 最高1位

 

「Shake It Off」は日本のCMでも起用されたため耳に残っている人も少なくないかもしれません。以前までの曲で度々言われてきたボーイセントリックな印象はあまりなく、爽やかかつ何かを振り切るような歌詞が多かったです。

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【コラム】ボーイセントリックとは

Taylor自身の恋愛経験を基にした、男性に対するメッセージ性が高い歌詞を「ボーイセントリック」という言葉で表現しました。例えば「Forever & Always」の曲中で破局した元恋人との別れを詳細に歌ったり、「Dear John」という曲では、曲名・曲中で元恋人のことを名指ししたりしています。ボーイセントリックな点については賛否両論あります。元恋人が誰であるかなど、あまりにも詳細にわかってしまうことが多いため批判されることもありましたが、一方で実体験を基にしているため親近感が湧き、歌詞に共感しやすい点などが人気の1つでもあります。

▼「Forever & Always (Piano Version)」

 

「1989」はグラミー賞の最高賞である最優秀アルバム賞を再び受賞することとなりました。

アルバム不況と言われる現代において1000万枚以上売り上げたということからもその猛烈な人気ぶりがうかがえます。

Taylorにとっての再出発だという同アルバムは、彼女がカントリーだけでなくポップミュージックのアーティストとしても確固たる実力があることを見せつけました。

 

「1989」に対する批判

 

しかしながら、大物アーティストの急な路線変更は時に批判を浴びてしまうこともあります。

「1989」は大ヒットを叩き出した一方で「カントリー要素が一切なく、Taylorらしくない」などカントリー時代からの根強いファンや批評家からの戸惑いの声もあったのです。

私としては驚きは感じていましたが、それよりもTaylorの新たな才能を見られたことが嬉しかったです。

ただ「Taylorはカントリー歌手」という固定観念があり、いきなり完全なるポップへ転身を遂げた為に受容し難い人もいたのかもしれません。

ですがTaylorが新しい路線に挑戦したことで、失うより何倍も大きな成果を得たことは事実です。

変えることへの恐怖は常に人の中に存在しますが、リスクを取っても成功を手にするために一歩を踏み出す勇気が必要だということを示してくれました。現にTaylorはより多くのファン層を手にしました。

最初は戸惑いを感じながらも次第にその魅力にのめり込んでいってしまうような、そんなサウンドをTaylorは創り出しました。

 

あえて批判や炎上を誘うような内容を売りにすることもなく、ただ真摯に真っ直ぐ音楽と向き合っているTaylorは、いつも冷静な自己分析を欠かしません。

頭脳明晰で聡明だからこそ、多くの嫉妬や妬みが渦巻く中でも自分自身の道を見失わずに貫き通していけるのです。

自分の限界を超え続け、聴いたことのない新しいサウンドを提供することを目標とするTaylorの姿勢は、多くの夢を持つ人々の手本となるはずです。

常に現状に満足することなく高みを目指していく志こそが、Taylorがこの厳しい音楽業界でヒット作を連続で叩き出す秘訣なのかもしれません。

 

 

以上、このページではTaylorの3枚目以降のアルバムのリリースの変遷についてお伝えしてきました。

この後、Taylorに対する言われない批判が強まることになります。「蛇」というイメージがついたTaylorでしたが、そのイメージを逆手にとったアルバムをリリースします。次のページではグッドガールのイメージが一変した6枚目のアルバムについてお伝えします。

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著者:Sakift

20代前半。幼少期から歌手を志し9歳の時にTaylor Swiftのファンになって以来彼女をロールモデルにしている。RED Tour、1989 World Tour、Reputation Stadium Tourに参加。2014年のRED Tourでは、コンサート後のミートアンドグリート’’Club RED’’に招待され実際にTaylor Swiftと会って話をする。いわゆる空港での『出待ち』も毎回しており、その場でサインをもらったこともある。

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