aikoが20周年を越えてなお愛される理由

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aikoの歌詞世界の魅力をファン歴20年の筆者が紹介!aikoに対して恋に恋する恋愛ソングばかりと感じているとすれば、それは誤解です。コアなファンにとってのaikoのキーワードである「哀愁」「渋み・エグみ」「普遍的な愛」に焦点を当てaikoの歌詞世界を解説!

『本当は深いaikoの歌詞 ~コアなファンが語る3つのキーワード~』はこちらから!

はじめに

実は誤解されているaikoのイメージ ~深遠な歌詞世界の魅力~

第1章 aikoという「存在」を理解する

aikoはなぜ誤解されるのか?

20周年を越えてなお愛される理由

第2章 aikoの歌詞世界を理解する3つのキーワード

① 哀愁

② 渋みとエグみ

③ 普遍的な愛

第3章 今聴くべきaikoおすすめ作品

隠れた名曲満載!カップリング曲

おすすめアルバム

著者:MAKO

1980年代生まれ。aikoのファン歴20年。aikoの楽曲は全曲カラオケで歌うことができる(息継ぎまで再現できる)。子供の頃から母親の影響で60~70年代の邦楽・洋楽を聴いて育つ。中学3年の時aikoと椎名林檎の楽曲に出会い、青春を捧げる勢いでのめり込む。洋邦問わず、深みのある詞を書く、艶っぽい声のシンガーソングライターが大好き。今一番気になるアーティストは吉澤嘉代子。

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『本当は深いaikoの歌詞』目次へ  (全8ページ)

 

aikoの「変わらない」魅力

 

aikoの「親しみやすさ」は時にある種の「誤解」も招きますが、それが彼女の魅力であることは紛れもない事実です。

そして何よりすさまじいのは、その「親しみやすさ」がデビューから20年以上経った今でも変わらないことです。

「変わらない」というのはaikoを語る上で重要なキーワードです。

 

 

改めて振り返ってみると、メディアへの出演ペース、作品発表ペース、ライブ開催ペース、本人のビジュアルイメージ、作風、パッケージデザイン、ありとあらゆる点において、aikoにはデビュー以来大きなブランクや変化がないことに驚かされます。

具体的には、デビューからほぼ毎年シングルをリリースし続け、オリジナルアルバムも2年以上発表の間隔を空けることはほとんどなく、テレビ、ラジオをはじめとするあらゆるメディアにコンスタントに出演。

ほぼ毎年全国ツアーを行い、SNSが普及した今なお携帯会員に向けて自らメールを配信し、大幅に活動範囲を広げることもなく、いつの日も等身大のラブソングを作り、歌い続ける……。

見方によっては「マンネリ」とも捉えられかねない活動スタイルですが、aikoの「変わらなさ」は、もはやブランドの証と言っても過言ではありません。

 

一方で、同期デビューの歌姫たちの歩みは変化に富んでいます。

メディアへの出演頻度が時期によって大きく増減したり、場合によっては活動休止期間があったり、作風やビジュアルイメージがアルバムごとに大きく変化したり、活動の幅を大きく広げたり……。

20余年という月日、それも若者から大人へと成長するプロセスの中で音楽活動を行っているのですから、ある意味起きて当然の現象でしょう。

 

 

それを踏まえれば、aikoが「変わらない」のは偶然でもましてやマンネリでもなく、本人があえて変わらないことを選び、意識的に歩んできた結果だとわかります。

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そして、その過程をあくまで自然に見せているところが、プロフェッショナル・aikoの真骨頂と言えるでしょう。

作風、ビジュアル、リスナーとの距離、全てが変わらずに保たれてきたという安心感は、マンネリどころか、結果としてファンとの信頼関係をますます強めています。

 

「深化する」歌詞世界の魅力

 

しかしいくらaikoが変わらないからといって、何一つ変わらないわけではありません。

その変化を最もわかりやすく実感できるのが、まさにこのWebonのテーマである彼女の「歌詞世界」なのです。

それは変化というより「深化」と呼ぶにふさわしいものです。

 

aikoの歌詞にはデビュー当初から小説的な奥行きや情緒がありますが、彼女が年齢を重ねるにつれ、また新しいアルバムが発表されるたびに、その味わいはより豊かなものになっています。

しかしこのことは、ファン以外にはあまり知られていないのが現状です。

 

前のページでご紹介した「親しみやすさ」というイメージに加え、aikoに対して「誤解」を招きやすいのが、「恋愛の曲ばかり」というやや浮ついたイメージでしょう。

事実として、aikoの歌詞は恋愛をテーマにしたものが大半です。全楽曲のうち99%以上が恋愛をテーマにしていると言ってもおおげさではありません。

aiko自身、ややネガティブなニュアンスで「恋愛の曲しか書けない」と語ることがあります。このようなイメージが先行してしまうと、リスナー層がある程度狭まってしまうのは仕方のないことです。

 

確かに、たまたま見た音楽番組で出だしの部分を聴いただけでは、aikoの「深化」を実感することはできないかもしれません。

しかし一見浮ついた「恋に恋する恋愛ソング」は、あくまでaikoの深遠な歌詞世界への入り口です。

aikoが描く本質は、「恋愛」というフィルターを通した「愛」そのものなのです。

そのことをお伝えするために、いよいよ次のページからは具体的にaikoの歌詞世界をご案内します。

『本当は深いaikoの歌詞』目次へ  (全8ページ)

 

目次著者

はじめに

実は誤解されているaikoのイメージ ~深遠な歌詞世界の魅力~

第1章 aikoという「存在」を理解する

aikoはなぜ誤解されるのか?

20周年を越えてなお愛される理由

第2章 aikoの歌詞世界を理解する3つのキーワード

① 哀愁

② 渋みとエグみ

③ 普遍的な愛

第3章 今聴くべきaikoおすすめ作品

隠れた名曲満載!カップリング曲

おすすめアルバム

著者:MAKO

1980年代生まれ。aikoのファン歴20年。aikoの楽曲は全曲カラオケで歌うことができる(息継ぎまで再現できる)。子供の頃から母親の影響で60~70年代の邦楽・洋楽を聴いて育つ。中学3年の時aikoと椎名林檎の楽曲に出会い、青春を捧げる勢いでのめり込む。洋邦問わず、深みのある詞を書く、艶っぽい声のシンガーソングライターが大好き。今一番気になるアーティストは吉澤嘉代子。

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