『90年代J-popヒット曲入門』目次へ (全11ページ)
この章では90年代邦楽のヒットメーカーである【小室哲哉】【つんく♂】【織田哲郎】の3人にスポットライトを当てて、当時のJ-POP界がどのようなものだったかをお伝えします。
ある時は人気バンドのボーカリスト、ある時は女性シンガーのプロデューサーという2つの顔をもち、その両方で大成功をおさめたつんく♂。
記録にも記憶にも残る人物、そしてヒットメーカーとして、90年代のJ-POPを語る上で欠かせない人物のひとりです。
このページではつんく♂の魅力をお伝えする中で「シャ乱Qがなぜ人気を得たのか」「ボーカリストつんく♂の魅力」「つんく♂の作詞の魅力と特徴」という点にも迫りたいと思います。
つんく♂の基本情報
名前 | つんく♂ |
生年月日 | 1968年10月29日 |
出身地 | 大阪府 |
職業 | 音楽家、総合エンターテインメントプロデューサー |
デビュー | 1992年シャ乱Qシングル「18ヶ月」 |
1988年シャ乱Qを結成。最大のヒット曲は145万枚売上の「ズルい女」。同曲を含め4曲でミリオンセラーを記録。プロデュースしたアイドルグループ「モーニング娘。」の「LOVEマシーン」(1999年)は売上176万枚以上を記録。 |
▼シャ乱Q「ズルい女」
▼モーニング娘。「LOVEマシーン」
つんく♂の魅力
①ボーカリストを務める「シャ乱Q」
唯一無二のボーカリスト「つんく♂」
骨太のパワーサウンド、センセーショナルな外見、派手なパフォーマンス。男女問わず愛され、90年代のヒットチャートを駆け上った人気バンド「シャ乱Q」。
ボーカリスト・つんく♂の歌声はまさに唯一無二のものでした。
鼻にかかった甘い声、クセのある発音、安定した歌唱力。繊細なラブソングもコミックソングも、彼が歌えば耳に残って離れない。
🎤つんく♂の歌声を堪能するなら以下の曲がおすすめ🎤
【ラブソング】
・シングルベッド
・My Babe 君が眠るまで
・涙の影 など
【コミックソング、あるいはインパクトのある曲】
・ラーメン大好き小池さんの唄
・ズルい女
・とってもメリーゴーランド(つんく♂が中学生のころに作ったとか。つんく♂らしいコミカルでポップな曲です) など
彼の当時のトレードマークといえば細い眉とアイシャドウ。
▼写真中央でカメラ目線がつんく♂
バンドマンにおいて、派手なメイクやカラフルな髪色など、さほど珍しくはなくなっていた時代。
その中にいてもつんく♂は、ひときわ目を引く存在でした。
中性的で華奢な出で立ちから放たれる、圧倒的なオス感。
トーク場面で見せる顔や現在の穏やかな表情とは違う、見るものを射貫くような挑発的な視線も彼の魅力でした。