スーパーGTとは

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モータースポーツを観たことがありますか?F1もモータースポーツの一つですがF1以外にも面白いレースはいくつもあります。ルールはもちろん、走る場所・スピード・マシンも違うのです!

「モータースポーツ観戦初心者入門2 ~有名レース編~」はこちらから!

著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

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サーキットなどの舗装されたコースで、一斉にスタートしてゴールをめざすスプリントレース。

このページでは日本で行われる4輪スプリントレース「スーパーGT」をご紹介しましょう!

 

▼モータースポーツの種類

 

スーパーGTとは

▲スーパーGTの様子 photo by musume miyuki

 

現在日本で一番有名で絶大な人気を誇るレースがスーパーGTと呼ばれるレースです。

スーパーGTは、市販車(といっても高性能のクルマで「グランドツーリング」と呼ばれるクルマ)をレース用に改造した車で行われます。

なので見た目は私たちが普段乗るクルマをかっこよくしただけに見えますが、レースをする為に作られたものですので、中身は全く違ったものになっています。

簡単なところで言うと助手席や空調など、普段乗るクルマにはなくてはならないものがありません。

クルマが重いとスピードも遅くなりますし、止まりづらくなるのでクルマは軽いに越したことはないんですね。

なのでドライバーも太っていると不利なのです(もちろんレーサーは日々トレーニングを行うのでそんなことはならないのですが)

 

スーパーGTのクラス

 

そんなSUPER GTですが、GT500クラスGT300クラスの2つに分かれています。

 

GT500

GT500クラスは日本の超有名な自動車メーカー3社が参戦しています。その3社とはLEXUS(トヨタのブランド)、日産、ホンダです。

 

▼GT500のホンダのマシン

photo by Takayuki Suzuki from Kanagawa, Japan – #16 MOTUL MUGEN NSX-GT CC 表示-継承 2.0

 

みなさん名前は聞いたことがあるメーカーだと思います。

この大手3メーカーのレクサス、日産、ホンダが持てる技術を注ぎ込んで作ったマシンで闘うという、まさにメーカーの威信をかけたレースでもあります。

どのメーカーが優れているのか、速いのかが一目瞭然なので、メーカーからすれば負けられない闘いですよね!

レクサスは6台、日産は4台ホンダは5台、全15台が参戦しています。

 

GT300

一方GT300とはJAF-GTと呼ばれる日本のクルマとFIA-GT3と呼ばれる海外のクルマが一緒に走る異種格闘技戦とも言えるクラスになります。

 

JAF-GTとFIA-GT3
簡単に述べると「JAF-GT」はスーパーGTのみで用いられているマシンの規格で「FIA-GT3」は世界共通で定められているマシンの規格。

モータースポーツではマシンの規格が大きく違うとそれだけでレースの勝敗が決まってしまうのでレースごとに規格を決める事で同じようなマシンの勝負になるようになっている。その為2つの規格で戦うGT300は異種格闘技戦のようなレースになる。

 

▼JAF-GTマシン(トヨタ「マークX」)

photo by Tokumeigakarinoaoshima CC 表示-継承 4.0

▼FIA-GT3マシン(フェラーリ「488GTE」)

photo by Ptheys1994 CC 表示-継承 4.0

 

スーパーGTの特徴

photo by musume miyuki

 

日本マシンと海外マシンのルール

日本のスポーツカーは大衆向けに作られているのに対し、海外のスポーツカーは一般用というよりはお金持ち(貴族?)が買うようなものが多いです。

つまりコストをかけている分、性能やパワーも優れているのです。

もちろん日本のクルマが海外のクルマに性能が劣っている訳ではありませんが、かけるお金の額の違い、売る相手の違いの差があります。

そんなクルマ作りの違いもあり「日本のクルマが海外のクルマに勝てるの?」と思われるかも知れません。

確かに普通に「よーいどん」したら確実に負けます(車種によりますが)

 

そんな差を埋めるためのルールがありまして、日本のクルマを使用するチームは比較的自由な改造が許されていて、海外のクルマを使うチームは改造が許されていません。

こんなルールがあるので、日本のクルマが海外のクルマに互角以上の闘いを見せてくれるのです!

 

2クラスの混走

先ほど、クラス分けの話を少ししましたが、具体的に言えばGT500クラスは約500馬力(馬力とは自動車のパワー総量のこと)、GT300クラスは約300馬力で走ります。

つまりGT500クラスは速いクルマ、GT300クラスは500に比べて遅いクルマ(言い方が不適切かも知れません)ということです。

スーパーGTの特徴でもあり、魅力は、これらの速いクルマと遅いクルマが混走(一緒に走る)することです。(順位はGT500とGT300別々に決定します)

 

 

速いクルマ(GT500)は遅いクルマ(GT300)を上手く抜きながらレースをしなければなりません、逆に遅い車(GT300)は速いクルマ(GT500)にうまく抜かれながらレースをしなければいけません。

違うカテゴリーの処理をしつつ、同じカテゴリー内でのバトルもしなければいけない、これが面白いレース展開を演出してくれる要因の一つとなっております。

 

一台のマシンに2人

もうひとつの特徴は、スーパーGTは一台のマシンを2人でレースを行うことです。

一人がレースの3分の2以上走ってはいけないというルールがあり、給油・タイヤ交換の際にドライバー交代も行われるのです。

これにより一人の優秀なドライバーだけでは勝利できず、チームで力を合わせなければならないレースとなっているのです。

 

 

 

スーパーGTは年間8戦行われ、そのうち7戦が国内で行われます。

2018年のゴールデンウィーク期間に行われた第2戦では決勝日だけで5万5000人ものお客様が現地観戦されました。

 

photo by musume miyuki

 

この写真はスーパーGTの観客席の様子です。めちゃくちゃ盛り上がってます!スーパーGT!!

国内で一番人気なモータースポーツということで、行きやすいカテゴリーだと思います!

ハイレベルで予想が出来ないレース、ぜひ一度テレビ、現地で楽しんでみてくださいね!

 

スーパーGTの観戦方法

▼現地観戦する方法(2018)

※チケットは各サーキットのホームページから購入する事が出来ます!

4/07-08 Round1 OKAYAMA 岡山国際サーキット(岡山県) http://www.okayama-international-circuit.jp/
5/03-04 Round2 FUJI 富士スピードウェイ(静岡県) http://www.fsw.tv/
5/19-20 Round3 SUZUKA 鈴鹿サーキット(三重県) http://www.suzukacircuit.jp/
6/30-7/01 Round4 THAILAND  タイ インターナショナルサーキット(タイ) http://bric.co.th/bric_v1.0.5/frontend/web/index.php
8/04-05 Round5 FUJI  富士スピードウェイ(静岡県) http://www.fsw.tv/
9/15-16 Round6 SUGO  スポーツランドSUGO(宮城県) https://www.sportsland-sugo.co.jp/
10/20-21 Round7 AUTOPOLIS(大分県) オートポリス インターナショナルレーシングコース https://autopolis.jp/
11/10-11 Round8 MOTEGI ツインリンクもてぎ(栃木県) http://www.twinring.jp/

▼動画観戦方法

名称 料金 備考
Jスポーツ 3000円程度/月(税抜) アンテナ等必要
Jスポーツオンデマンド(著者おすすめ!) 1800円/月(税抜) 見逃し配信もあり
ニコニコ生放送 1500円~ 1試合毎の購入

 

その他のレースの観戦方法は「モータースポーツ観戦入門1」でご紹介!(このページは「モータースポーツ観戦入門2」)

 

『モータースポーツ観戦入門2』目次へ  (全13ページ)

 



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著者:河村大志

関西在住のフリーランスライター。モータースポーツ関係の記事作成、企画立案、取材などを中心に活動しています。幼少期に実家にあるF1のVHSを見てモータースポーツに心を奪われる。出版社での経験もなく、いきなりフリーランスになるという暴挙に出るも、モータースポーツに対する情熱は誰にも負けない自信がある24歳。趣味はモータースポーツ観戦と音楽鑑賞とギター(下手くそ)。モータースポーツの魅力を様々な側面からお伝え出来ればと思っています!

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