『KAN』入門 ~「愛は勝つ」だけじゃない!天才であり変態!類まれなソングライター~はこちらから!
はじめに
第1章 人柄
第2章 ライブ
第3章 楽曲
『KAN入門』目次へ (全12ページ)
KANさんの楽曲には、様々なテイストのものがあり、その才能の豊かさに驚かされます。
この章では私の個人的主観で、
【バラード・ミディアム編】
【ポップ編】
【おふざけ・変態・自虐編】
【オマージュ編】
【コラボ編】
と5つにジャンル分けしてぜひ聴いていただきたい楽曲をご紹介したいと思います。
こちらのページでは、KANさんのポップな楽曲のおすすめについてご紹介したいと思います。
① 愛は勝つ
言わずと知れたKANさんを代表する国民的大ヒット曲。
ただ、ファンの間ではこの曲を一番に挙げる人は少ないと思いますし、私自身もそう思っています。
KANさんは「愛は勝つ」だけのアーティストではなく、他にもたくさんの名曲があるからです。
でも、やっぱり改めて聴くととてもいい曲だと思います。
それは、自分の車の中や音楽プレーヤーなどで聴くよりも、お店の中などで不意に流れてきた時に実感します。
KANさんは「愛は勝つ」について
「この曲ばかりを言われるのは、この曲以外にヒット曲を持っていないというのもあるし…。でもヒット曲は出そうと思っても出せるものでもないし(笑)もっと頑張んなきゃな、と思うのと同時に、ヒット曲が何もないよりかはいいかな?(笑)」
と語っています。
▼「愛は勝つ」収録アルバム「野球選手が夢だった。」
② BRACKET
私がKANさんを好きになった出逢いの曲。
ピアノのイントロが、とにかくカッコよくて印象的。
この頃のKANさんって、すごくすごく歌が上手い!というわけでもなかったと思うのです。
でも、なんだかすごく引き込まれました。
間奏のスキャットやコーラスワーク、ブラスアレンジなどがとても素敵な曲で、すぐにアルバムを買いに行きました。ファンの間でも、秘かに人気の高い曲です。
・スキャット=主にジャズで使われる歌唱法で「ダバダバ」「ドゥビドゥビ」など意味のない音を即興的につないで歌うこと。
▼スキャットで有名な楽曲。スキャットマン・ジョン『スキャットマン』
・コーラスワーク=複数の人がそれぞれのパートに分かれて歌うこと
・ブラスアレンジ=金管楽器の音のアレンジのこと。金管楽器は唇の振動で音を鳴らす楽器で、トランペットやトロンボーンが代表的。
▼「BRACKET」収録アルバム「NO-NO-YESMAN」
③ 桜ナイトフィーバー
「桜」とついていますが、いわゆる桜ソングではありません。
この曲は「桜の気持ち」を歌った曲です。
一年中ここに立っているのに、春になるとこぞって騒ぎ立てられ、それ以外の季節は見向きもされない。
夜もライトアップされ…
僕らだって生き物なんだ、夜は眠りたい。
引用:KAN「桜ナイトフィーバー」作詞作曲 KAN
春になると「僕らの歌」が出るけど、悲しい曲ばかり。
心がウキウキするような出逢いの曲聴きたい。
春だけ騒がれる桜の気持ちを、KANさんが素晴らしい歌詞にして歌っています。
とても楽しい歌だけど歌詞は桜の嘆きというKANさんならではの楽曲。
サビでは「フィーバー フィーバー パンツ丸見え」のポーズでの振り付けがあって、とても楽しく盛り上がる曲なのです。
▼「桜ナイトフィーバー」(リンク先で試聴可能)
④ ロックンロールに絆されて
ロックンロールに乗せて、自分の生き様を歌った最高に格好いいナンバー。
歌が進んでいくほどに歌詞が心に染みて、いつも涙が出そうになります。
詩の内容はミュージシャン目線で描かれていますが、さまざまな職業、立場の人も自分の生き方、生き様と重ね合わせて詩に共感する人は多いのではないでしょうか。
この曲ではKANさんと、馬場俊英さんとで詩を共作していて、馬場さんはボーカルでも参加しています。
詩に
地元の祭りで 無邪気なバンドに 心奪われて
引用:KAN「ロックンロールに絆されて」作詞 KAN・馬場俊英/作曲 KAN
とあるのですが、このバンドはスターダスト・レビュー(スタレビ)のことです。
馬場さんが高校生の頃、埼玉県の「うちわ祭り」でスタレビを見たことによるもの。
歌詞に「ベスト電器」とあるのも福岡出身のKANさんならでは。
関東や関西ではどうなのかわかりませんが、私を含め九州の人間にとって、昔は電化製品を買うと言えば「ベスト電器」でした。
今は、他にもたくさん家電量販店がありますが…。
どんな人生と問われれば 迷わずにこう言える 最高です!
胸を張って誇れるのは ジョンやポールと同じ職業 なあすごいだろう引用:KAN「ロックンロールに絆されて」作詞 KAN・馬場俊英/作曲 KAN
※ジョン=ジョン・レノン、ポール=ポール・マッカートニー
共にザ・ビートルズのメンバー。
この歌詞には鳥肌が立ちます。
KANさんが憧れていたビートルズと同じ職業。
KANさんがビートルズと出逢い音楽の道を目指し、本当にプロのミュージシャンとなり「ジョンやポールと同じ職業」と胸を張って言えることに感動します。
そしてKANさんがミュージシャンになったおかげで、私もKANさんという素晴らしい人に出逢えたわけですから、 本当に「KANさん、ミュージシャンになってくれてありがとう」と思います。
▼「ロックンロースに絆されて」収録アルバム「6×9=53」
⑤ 健全 安全 好青年
「いい人」の歌を書かせたら天下一品のKANさん。
好きな女の子に対して、友達、いい人どまりの自分。
そんな健全、安全、好青年な自分をコミカルに歌った初期の人気ナンバー。
サビの終わりに早口になるところや、最後におもしろいセリフが入っていたりと、初めて聴いた時には、いい意味でぶっ飛びました。
私は一人車の中で「すご~い!」と叫んでました(笑)
曲は、フィル・コリンズの「Sussudio」にインスパイアされて創ったものだそう。
▼フィル・コリンズ「Sussudio」
▼「健全 安全 好青年」収録アルバム「野球選手が夢だった。」
⑥ Happy Birthday
とてもハッピーなバースデーソング。
バースデーソングは世の中にたくさんありますが、私が一番好きなバースデーソングかもしれません。
▼「Happy Birthday」収録アルバム「野球選手が夢だった。」
⑦ Happy Time Happy Song
タイトル通り、とてもハッピーな気持ちになれる曲。
歌詞は、KANさんらしく少しふざけているのですが、不思議と背中をそっと押してくれる曲。
▼「Happy Time Happy Song」収録アルバム「la RiSCOPERTA」(リンク先で試聴可能)
⑧ 孔雀
昔、KANさんがライブでカッコよくダンスをしたことでも話題のナンバー。
KANさんにはめずらしく、おふざけではないセクシーさが感じられます。
「そんなに見つめたら 男はすぐルール変えるよ」という詩がカッコいい。
▼「孔雀」収録アルバム「TOKYOMAN」
⑨ 香港SAYONARA
隠れた名曲で、私自身とても大好きな曲。
イントロからしてすごくカッコいい。
ボサノバテイストの曲調で、間奏のピアノが流れるようでとても心地よい。
2分半ぐらいの短い曲なのですが、ずっとエンドレスでリピートしていたいさわやかな曲。
▼「香港SAYONARA」収録アルバム「TOKYOMAN」
以上、KANさんのおすすめ名曲の【ポップ編】でした。
次のページではKANさんの「天才であり変態」である理由がわかる名曲を紹介します。
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第1章 人柄
第2章 ライブ
第3章 楽曲