「シン・ゴジラ」の裏話・撮影秘話

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特撮は子供の頃に誰もが一度は目にしたことがあると思います。ですが大人になってからも充分楽しめる映画なのです。裏話や撮影秘話を知る事でより作品を楽しむことができるのです!

「特撮をもっと楽しむための裏話図鑑 ~ゴジラ~編」はこちらから!

著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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Twitter(山田)@yamada_chahan

 

 

 

シン・ゴジラ

基本情報

作品名 シン・ゴジラ
発表年 2016年
上映時間 119分
監督 庵野秀明(総監督)樋口真嗣(監督・特技監督)
出演 長谷川博己
備考 ゴジラ29作目。約12年ぶりの日本製作ゴジラ。

~あらすじ~

東京湾でトンネルが崩壊する事故が発生。当初は火山の噴火が原因として見られるが、徐々に巨大生物の存在が噂されていく。政府はそんな事はあり得ないとして見当違いの対策を進めるが実際に巨大生物が映像に捉えられ、事態はパニックへ。やがて日本へ巨大生物は上陸。その巨大生物が「ゴジラ(Godzilla)」である事が分かりゴジラに対抗するべく日本政府はあらゆる手を尽くす・・・

 

約12年振りに公開された国内のゴジラは、これまでのゴジラとは大きく特徴が異なり、劇中で何度か形態変化を行います。

しかし、予告やポスターなどメディアに姿を見せるのは第4形態ばかりです。そのため、「シン・ゴジラ」と聞くと「第4形態」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

登場時間が長く映画のメインとなる形態のため、撮影秘話や裏話も第4形態に関するものがほとんどです。

 

第1形態
 劇中では全体の姿は確認できませんが、海から突き出た尻尾は確認することができます。
第2形態
足が生えていますが、地上を這って移動します。上陸した場所が蒲田だったことからネット上では「蒲田くん」という愛称で呼ばれたりしています。
第3形態
第2形態が立ち上がって、2足歩行になったのが第3形態。皮膚が赤黒い。
第4形態
映画のメインとなる形態。

 

そこで今回は特にシン・ゴジラの第4形態の撮影秘話や裏話について紹介していきます。

 

シン・ゴジラ第4形態

 

この作品のゴジラは通称「シン・ゴジラ」と呼ばれます。

身長は118.5メートルとアニメ版ゴジラ公開前までは歴代最大を誇っていました。

手が極端に細く、手のひらは常に上を向いていて、尻尾はこれまでのゴジラよりも長くなっています。

 

アニメ版ゴジラ
2017年11月に第1章、2018年5月に第2章、2018年11月に第3章が公開された(現在第3章上映中※2018年11月22日執筆現在)アニメ版ゴジラ3部作。当作品はシン・ゴジラのあとのゴジラシリーズ30作目~32作目という位置づけで東映によって製作されている。Netflixにて公開後は配信される。

 

目が小さく、焦点があっていないのでゴジラシリーズ25作目「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」のゴジラ(GMKゴジ)の白目よりも不気味に感じるでしょう。

上半身に比べ、下半身はずんぐりとしています。

 

 

体色が黒いため、所々身体から漏れている赤い光が目に付きやすいです。

これまでのように整った体表ではなく、筋繊維がむき出しで焼けただれているようなゴツゴツとした体表で、痛々しさを感じます。

皮膚はゴーヤ、頭部はキノコ雲をイメージしているようです。

▼ゴーヤ

photo by KENPEI – KENPEI’s photo CC 表示-継承 3.0

▼キノコ雲

 

 

シン・ゴジラには耳たぶやまぶた、舌が存在せず、歯はあるものの不揃いになっています。

これは以下のような設定の「ゴジラは完全生物」という監督のコンセプトが関係しているでしょう。

完全生物として生物の頂点に君臨する存在のため、周囲を警戒する必要がありません。そのため、耳たぶとまぶたが排除されています。

同様に捕食する必要もないため、舌がなく歯も不揃いで噛み合わせを気にしないという設定です。

熱線の威力が歴代最強と言っても過言ではなく、口だけでなく、背ビレや尻尾からもレーザーを放ちます。強力な熱線で街を焼き尽くす姿は圧巻です。

 

▼熱戦を放つゴジラ

 

シンゴジラはフルCG

 

シン・ゴジラの1番の特徴といえば、フルCGであることでしょう。

これまでのゴジラはスーツを制作し、スーツアクターが演じることが一般的でした。

シン・ゴジラはモーションキャプチャーを使用しています。モーションキャプチャーを担当したのは狂言師の野村萬斎で、ゴジラの動きに狂言の要素を取り入れています。

 

モーションキャプチャーの裏話
モーションキャプチャーとは、人間(ここで言えば野村萬斎)の動きのデータ化してコンピューターに取り込むことです。

モーションキャプチャーでは、関節にセンサーをつけて、360度緑に囲まれた部屋で撮影が行われていました。野村萬斎さんは、役になりきりたいからという理由で、能面を参考にして造ったゴジラのお面をつけて、撮影に臨んでいました。

▼撮影イメージ

 

<ゴジラの手が上に向いている理由>裏話
今までのゴジラは、指が下に向いていたのですが、今回のゴジラの手は上を向いています。

野村萬斎さんは、監督から「ゴジラが畏怖を与える荒ぶる神である」というようなイメージを伝えられました。龍が手に宝珠を上向きに掴んでいるイメージも多く、現実とは離れた神様や仏様に近いものは手が上を向いているというイメージも含めて、手を上向きにしたそうです。

 

実はゴジラの初代スーツアクターである中島春雄も、すり足など狂言の要素を取り入れてゴジラを演じていました。初代と最新作が狂言でつながるというのは運命を感じますね。

 

▼中島春雄

 

CGでしかできない要素もあり、特撮の新たな可能性を感じさせてくれるゴジラでしょう。

 

視聴方法

公開 タイトル 視聴可能動画サービス
’16 シン・ゴジラ APTT(別料500円)・TDdTV(別料300円)・楽天(別途400円)

Hu=Hulu AP=Amazon Prime TT=TSUTAYA TV TD=TSUTAYA DISCUS dTV=dTV UN=U-NEXT 楽天=楽天TV 表に記載無しの場合は取り扱い無し 別料=視聴には会員料金以外に別途料金が必要

 

 

 

 

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著者:山田チャーハン

幼少期から様々な特撮作品を見て育つ。怪獣特撮・ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊と鑑賞する作品の幅が広い。作品を見るだけでなく、考察や解説サイトにも興味があり、知識を増やして作品の楽しみ方を増やすのがモットー。友人と特撮談義や特撮縛りのカラオケをすることも。特撮作品の出演を夢見て、特撮に関する仕事を所望している。

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