截拳道(ジークンドー)とは ~カンフー映画マニアが解説~

 

このページでは「截拳道(ジークンドー)とは何か」ということを解説いたします。

 

※このページはWebon編集部がカンフー映画マニア歴27年のHARUKA氏の「カンフー映画入門」の内容をまとめたものです。

▼HARUKA氏 著『カンフー映画入門』(全38ページ)

 

 

截拳道(ジークンドー)とは

▲截拳道(ジークンドー)のイメージ

 

截拳道(ジークンドー)はブルース・リー氏を創始者としている武術で、ボクシングやフェンシング、合気道、柔術等の様々な武術から実践として使える箇所を採り入れています。

 

▼ブルース・リー氏

 

特定の形式や流派にとらわれずに、様々な突き・蹴りをはじめとする打撃技から、倒し・投げ・絞め・関節技など格闘技のあらゆるエッセンスを集大成した武術で、他の武術にあるような禁じ手(目突きや頭突き等)のない実践格闘術です。

現在でいうところの、総合格闘技の先駆けとも言えます。

また「截拳道(ジークンドー)」という言葉は格闘のスタイルだけではなく、ブルース・リー氏の思想(哲学)をも指します。

哲学をよく学んでいたブルース・リー氏は、武術に対する説明として「水のように動く」という表現を使い「水」を引き合いに出していました。

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自身の心の成長を止めることなく、流れる水のように常に変化に柔軟に適応し、いざという時は、簡単に掴まれず傷つけられることのない強靭な心を養う、といった考えも截拳道(ジークンドー)の要素のひとつと言えます。

 

ブルース・リーの截拳道の創設の経緯

 

ブルース・リー氏は少年時代から詠春拳(えいしゅんけん)をはじめ、少林拳、太極拳など様々な中国武術を学びます。

そして1958年、ワシントン州立大学に留学し、哲学を専攻。アルバイトをしながら学業に取組むと同時に武術にも力を入れます。

1960年、ブルース・リー氏が最も信頼し、尊敬する弟子だった日系二世のターキー木村(木村武之)氏の勧めで、道場「振藩国術館(ジュンファン・グンフー・インスティチュート)」をチャイナタウンに開設します。

多様な格闘技からそれぞれの長所を採り入れた独自の武道「截拳道(ジークンドー)」を創設し、アメリカで多数の弟子を育てます。その後、ターキー木村氏と共に参加した広州市での武術大会においてチャンピオンになります。

これがハリウッドのプロデューサーの目に留まり、ドラマ「グリーンホーネット」の準主役を務めることになるのです。その後、ブルース・リー氏の主演映画第一弾「ドラゴン危機一髪」(1971年公開)、続く「ドラゴン怒りの鉄拳」(1972年公開)が爆発的な人気となるのです。

 

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以上「截拳道(ジークンドー)」の解説でした。以下では他の武術の解説もしております。

 

また『カンフー映画入門』ではカンフー映画の歴史やスター俳優やおすすめ映画などを知ることができます。ぜひともご覧くださいませ。

▼『カンフー映画入門』(全38ページ)