はじめに ~クラシック音楽と他音楽の違い~

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「クラシック音楽」と聞くとなんだか難しそうで敷居も高い。でもクラシック音楽を作っている作曲家だって人間です。面白いエピソードもたくさんあるんです。有名曲と作曲家を知りクラシック音楽を楽しみましょう!

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著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから

 

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クラシック音楽の現状

 

はじめまして。めーぷると申します。

私は、現在国立大学の医学部に通っておりますが、小さいころからピアノとヴァイオリンを習っており、学校から帰ってきてからの時間のほとんどを練習に費やし、様々なコンクールにも挑戦してきました。

私のこれまでの人生は「クラシック音楽とともにあった」と言っても過言ではありません。

それほどクラシック音楽が生み出す世界観というものにのめり込んできました。

しかしながら、これまで自分の身の回りには「クラシック音楽に興味を持っている友人」はほとんどいませんでした。

自分にとって家族のような存在であるクラシック音楽も、現代社会では敬遠されがちであるというのが現実だったのです。

 

クラシック初心者入門で伝えたいこと

 

これまでの人生の多くをクラシック音楽に捧げてきたからこそ、私はクラシック音楽の魅力というものをより多くの方々に知ってもらえるようにしたいのです。

一種の使命感のようなものでもあるのかもしれません。

 

そこで、このWebonでは、私はみなさんにクラシック音楽の持つ魅力を名曲を紹介しながらお伝えしていきたいと思います。

これを読めば普段、クラシック音楽そのものを楽しむことがほとんどない方にとってクラシック音楽の魅力を知る契機となるでしょう。

また、これから楽器を始めたいという方にとっては自分の目標を設定するにあたって非常に価値があることでしょう。

 

始めのころはクラシックを聴いてもピンと来ないかもしれませんが、これから紹介する名曲を通してクラシック音楽に触れることで、きっとみなさんがいままで知りえなかった新しい世界を少しずつ知ることができるはずです。

 

クラシック音楽と他音楽の違い

 

ここからはクラシック音楽にあまり馴染みが無かった方のために「クラシック音楽と他ジャンルの音楽との違い」を分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

1 クラシック音楽は「発掘する」もの

 

他ジャンルの音楽の場合、その曲の作者がこの世に存在している場合が多いです。

その為作曲者がどのような意図・メッセージを込めて曲を書いたのかなどを、作曲者本人、もしくはあらゆる情報媒体を介して容易に、かつ正確に知ることができます。

例えばJ-popやロックであれば歴史がクラシックに比べれば浅いのであなたが知った曲についての情報はどこかにあるでしょう。

 

しかし、クラシック音楽の場合は数百年前の音楽であり、作曲者がこの世を去ってから多くの月日が流れているために、その曲に込められた意図・メッセージというのは楽譜という「化石」の一部を手掛かりに、私たちが「発掘」して読み解いていかねばならないのです。

その結果、演奏者によって異なる解釈が生まれるのです。

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もちろん聴くだけでも解釈は生まれますのでとにかく多くの解釈が生まれる、というのがクラシック音楽と他音楽の大きな違いとなるのです。

 

 

2 クラシック音楽は静寂で生まれる

 

クラシック音楽と他ジャンルの音楽には演奏の場においても大きな違いがあります。

他のジャンルの音楽というのはたいてい賑やかな場、つまり喧騒の中で生み出されるものです。

例えばバンドミュージックであれば皆で演奏して作り上げていきます。ジャズの即興であれば「演奏中」という喧騒の中で生まれます。

 

それに対して、クラシック音楽というのは静寂の中で紡がれていきます

作曲者が譜面に向かい、一人で作成する。それを演奏者は個々で奏でる。そして静寂のコンサートホールで演奏が行われる・・・

それを妨げるものは一切ないのです。

静寂の中で紡がれる一つ一つの音を通して、演奏者が内に秘める感情の揺れ動き・自らの作品に対する解釈の発露(はつろ:心の中の思いなどがあらわになること)を楽しむことができることにこそ、クラシック音楽の真の魅力が詰まっているのです。

 

 

クラシック楽曲の魅力

 

ここまでクラシック音楽と他の音楽との違いをお伝えいたしましたが、クラシック音楽と一口に言ってもそれぞれの楽曲にはそれぞれの個性的な魅力があります。

例えば、きらきら星変奏曲では、有名な「きらきら星」の旋律を変幻自在に姿を変えながら進行していく面白さがあります。

また、「パガニーニ大練習曲第6番」は技術的に非常に難しい箇所が沢山あり、それを軽々と弾きこなす演奏者の姿というのは大変見応えがあったりします。

そのような曲ごとの魅力的なポイントに注目することで、きっとクラシックの楽しみ方は変わってくるはずです。

 

 

また、それぞれの曲が作成されるには様々な背景があり、それを知って曲を聴くことで普通に聴いていたのでは感じることができないクラシックの世界に出会うことができます。

名曲を通じて、このようなクラシック音楽の魅力を感じていただければと思っております。

それでは、次のページから実際にクラシック音楽の名曲をご紹介しながら誰にでも分かりやすくクラシック音楽の魅力について解説をさせていただきます。

 

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著者:めーぷる

国立大学医学部で大学生活を楽しみつつ、プログラマーとライターの仕事も手掛けています。幼少期からピアノとヴァイオリンを習っており、クラシック音楽、ジャズ、洋楽と幅広いジャンルの音楽に親しんでいます。趣味は幅広く、音楽の他にもバドミントン、スキー、スポーツ観戦、海外ドラマ、料理、カフェ巡りなど多岐にわたります。お問い合わせはこちらから